スカジットキャストを楽しむようになって、イントルーダーにチューブフライと最近はいろんパターンのフライを巻くようになったけれど、かれこれ20年近くフライフィッシングを楽しんでいて、これまで僕がタイイングバイスの前に座って一番たくさんの数を巻いたフライはというと、ビーズヘッド仕様の黒のウーリーではなく、おそらくオリーブゾンカーなのだと思う。もちろんゾンカーの色は黒にオレンジ、そしてチャートリュースに赤と、定番のオリーブばかりではないけれど、やはりなんといってもオリーブの使用頻度が一番高かったかもしれない。きっとワカサギそれに鮭稚魚とトラウト達のベイトとなる小魚の色に一番近いからなのだろう。
そんな僕の一番信頼しているオリーブゾンカーのタイイングを今回は。
フックはVARIVASの3XLのストリーマーフック、2500V。
フックサイズは#4番がメインサイズだけれど、春などの岸寄りしたワカサギのサイズが若干大きい時は#2番フックを使うことがある。
8/0のスレッドで大まかな下巻きをした後、切り出したコパーワイヤーをベンドのカーブの始まりの部分に巻き留める。ちなみに僕はソフトワイヤーのミディアムを使用。
スレッドにパール、シルバー、白など、お好みのダビング材をブレンドしたものを縒りつける。水に濡れた時に小魚の透けるようなボディに近い感じが望ましいけれど、お好みでどうぞ。
シャンクの2/3ほどにダビング材を巻き留めたところで一時止める。
特にボディに小魚らしいテーパーをつける必要なないように思っている。
UVポーラーシェニール・シルバーを巻き留める。
スレッドに先ほどのブレンドしたダビング材を縒りつけ、アイの後方に少しだけスペース(ゾンカーストリップの先端を留めるスペース)を残しつつ、ダビング材をシャンクに巻き留める。
先ほど留めたUVポーラーシェニール・シルバーをアイの方に向けて多くても3回転ほどハックリングし、スレッドでしっかりと留める。
UVポーラーシェニールのハックリング回数が多いと、ボディのボリュームが出過ぎて、リトリーブ時にフライが回転しやすくなるので、出来るだけ少ない回転数で留めることが望ましい。
このUVポーラーシェニールのシルバーが水に濡れると良い感じになるのだが、個人的にはUVポーラーシェニールを使わないパターンも悪くはないと思う。
ハックリングしたUVポーラーシェニールを軽く水で濡らし、シャンクの下部の方へと向けておく。
アイのすぐ後ろのスペースにゾンカーストリップの先端を留める。少しスペースを残しておいた方が、ヘッドが小さくまとまってフライの見栄えやバランスも悪くないと思う。ゾンカーのスキンが厚い場合は、カッターなどで軽くそいでおくと、さらにヘッドが小さくなると思う。
ゾンカーストリップのファイバーを軽く水で濡らし、ニードルでセパレートしやすくしておく。
先端が留まったゾンカーストリップに後方へと軽くテンションを加え、最後部のワイヤーで止める部分のファイバーをニードルで分けておく。
ゾンカーストリップを後方へと軽くテンションをかけつつ、シャンクの後端で留めたコパーワイヤーをタイトに3回転させてゾンカーストリップを留める。
そのままコパーワイヤーをアイ方向に向けておおよそ等間隔に巻き留めていく。その際、ゾンカーストリップのファイバーやUVポーラーシェニールのファイバーを巻き込まないように注意しつつ。
コパーワイヤーをスレッドでしっかりと固定し、フィニッシュ。
お好みの長さでテイルのゾンカーストリップをカットしておく。
初期の頃はマイラーチューブをボディに使ったりして、そんな時はコパーワイヤーを使わずにラビットストリップの前後だけをスレッドで固定したりしていたけれど、どうもラビットストリップがピーンと張らずに緩むのが許せなくって、試行錯誤の結果、いつの間にかゾンカーストリップのボディへの固定の方法は、コパーワイヤーを使ったマツーカ・スタイルになっていた。
今のところこの方法で一度もトラブルはないから、きっとこれからもこの方法になるのだろう。
カラーにマラードフランクなどをパラっとハックリングする方法もあるのだけれど、ついつい億劫で・・・笑。
ちなみに、最後のゾンカーストリップのテイルの部分をクサビ状というかテーパーをつけてカットしておくと、個人的にはよりバランスが良く見えるのだが・・・。
コメントなどは
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