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2013年 12月 29日

<Vol.992> Hardy Bros Marquis Salmon No.1

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Hardy Bros Marquis Salmon No.1
僕がオークションでずいぶんと前に手に入れたリールのひとつ。
このリールには、これまでにスカジットSHにスカンジSHなどと様々なタイプのラインを巻き込み、大きな鱒がスイングするフライを咥えて本流を一気に下流へと疾走したりなんかすると素敵なサウンドを奏でてくれて、これまでもフィールドではたっぷりとお世話になっただろうか。
シンプルなデザインに、シンプルな構造。
何しろトラブルというものがほとんどなかったリールのひとつ。
ブレーキがしっかりと掛かるわけではないけれど、スプールの中でラインがバックラッシュしない程度の程よいブレーキのテンションの掛かり具合が、何とも絶妙だった。


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そんな僕のマーキス・サーモンNo.1もフィールドでハードに酷使したせいか、ボディは打痕にすり傷、それに小傷だらけだし、エナメル塗装もいたるところが剥げていた。
そんな訳でSt.Johnに続き、こちらもボディのエナメル塗装を落とすことにした。
一度リールを分解して、プラスチック製のブレーキノブを外し、さらに同じくプラスチック製のセンターの黒いカバーをマスキングテープで保護する。
外は雪が降る続くものだから、今回は部屋の中でゴシゴシと塗装落としの作業。
まるでやっつけ仕事のようだから、塗装落としは80%といった具合だろうか。

ボディに彫られた刻印には、これまで使っていたタミヤのアクリルカラーではなく、ホームセンターで買った水性エナメル塗料を試しに使ってみる。
何度かやり直したけれど、今回は意外としっかり赤い塗料が入っただろうか。
赤い塗料に少しだけ黒を混ぜたら、もう少し落ち着いた感じになったかもしれない。

エンジンパワーは非力だけれど、ハンドリングはダイレクト。
僕には何となく昔の板金職人が叩き上げて仕上げた軽量なスポーツカーのボディをイメージさせてくれて、さらに愛着が増したような気がする。
きっとジワジワとボディ表面の変色と腐食が始まれば、きっとさらにいい雰囲気がかもし出されるのではないかと思っている。


              slow fishing ver.2、プロローグ編を開始しました。


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今日のBGM : The Boxer Rebellion / Dream



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-29 12:38 | fishing goods | Comments(2)
2013年 12月 25日

<Vol.991> Move(to slow fishing ver.2) & Movie

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クリスマスも終わり、今年も残すところあと1週間ほど。
本格的な冬の訪れが幾分遅れ気味の今年の北の大地だから、フィールドが分厚い氷に閉ざされる前に出来ればもう一度ぐらいはフィールドに立ちたいところだけれども、こればかりはさすがに師走ともあって、何かとバタバタと忙しく、さてさて、どうなりますことやら・・・。


今日のBGM : Enya / Aniron (Extended) HD




先日赤いお化粧を施したブグレーに続き、お気に入りのセントジョンにも少し赤いお化粧を施してみた。セントジョンの場合、リール本体に刻まれた文字が、それほど深くは彫られていないので、なかなかしっかりと塗料が入り込まず、結局のこところ幾分角度を変えてみないと赤い文字が浮き上がらないようだから、今度はお正月休みにでも、しっかりと塗料を流し込み、赤い塗料が乾いたらラッカー薄め液ではなく細かいコンパウンドでゆっくりと磨いてみようかなと思っている。


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特に深くも考えず、2005年4月からスタートしたこの"slow fishing"というブログだけれど、2014年1月からは"slow fishing ver.2"としてリニューアルしようと思う。
本当は1000回のエントリーというキリのいいところでリニューアルとも考えたけれど、ちょうど暦が2014年に変わるので、ちょうどいいタイミングではないかと思えたから。
ver.1からver.2にシフトして、特に何かが大きく変わるというわけではないけれど、少し写真のサイズが大きくなるぐらいだろうか。
とにかくver.2になっても、のんびりとマイペースで続けていければと思っている。
ちなみにこちらのver.1では、写真の枚数が多くなりそうな気ままなフライ・タイイングをエントリーする予定。


ところで、最近見つけた動画の完成度がとにかく素晴らしかった。フィールドはロシア。
もちろん僕はアトランティックサーモンには出合ったことはないけれど、こんな動画を見ていたら、僕もいつかはクロームカラーに輝くアトランティックサーモンに出合えるようなフィールドに立ち、心の底からワクワク、ハラハラしながらキャストみたいと思ってしまった。きっとお気に入りのロッドはバットからグンニャリと曲がり、ルールからは心地よいスクリーミング・サウンドが奏でられるに違いないから。



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-25 21:39 | slow fishing | Comments(17)
2013年 12月 22日

<Vol.990> 12月の本流アメマス(十勝川)

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もしかすると十勝川の支流のひとつ、利別川の濁りが強いからなのかもしれない。テレメーターの濁度系が示す数字はそれほど悪くはないのだけれども、微粒の砂が溶け出したようなサンドカラーが深い緑色に薄くミックスされた十勝川本流(左岸)の色彩だった。
胸下のネオプレーン・ウェーダーのギリギリのところまでディープ・ウェーディングし、黒とチャートリュースを組み合わせたコーンヘッド仕様のイントルーダーを、ややダウンクロス気味にペリーポークでキャストする。


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ふっとよそ見をした瞬間に、いきなり指にかけた20lbのリッジランニングラインがまるで川底のストラクチャーにでも根掛かりしかののようにガツンと引き込まれた。
ヘッドはアトランティックサーモンSH S3/S4だったけれど、テイクはフライが着水し、スイングを始めて直ぐだったから、それほどフライは沈んではいなかったのかもしれない。ガバガバっと派手な水飛沫と共に斜め下流の水面が大きく割れ、アメマスの大きな尾びれが僕の視界に飛び込んできた。


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12月のこの時期に十勝川の下流域で、それほどガイドが凍りつくこともなく釣りを楽しめたことは、もしかしたら僕にとって初めてのことなのかもしれない。ここ数日は日中もプラス気温だったようで、いかにも12月の十勝川らしい岸際に張り出した薄氷もほとんど見かけなかった。風さえ強く吹いていなかったら、おそらくフリース地のグローブ無しでも釣りが出来ただろうか。


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堤防から本流へと続く砂利道を車で走り、車止めからは雪の上に動物の足跡しか見当たらない小道をお気に入りのMeiser rodを手にポイントまで歩いた。今年の12月は気温が少し高めに推移しているせいなのか、名も知れぬ渡り鳥の姿も目にすることが少ないような気がする。雲ひとつない十勝ブルーの青空にもしも出会えていたら、きっと気温がグッと下がっていただろうけれど、セントジョンの曇ったシルバーにも似た薄いグレーの曇り空がどこまでも頭上を覆っていたから、寒さの苦手なアングラーには歓迎すべき土曜日の天気だったのだろう。


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土曜日に最初に出合ったアメマスは、僕にとってなかなか悪くはないサイズだった。エナメル塗装を落としたお気に入りのセントジョンからスクリーミング・サウンドを何度も奏でてくれて、少々セルフランディングにはヒヤヒヤしたけれど、無駄というものをそぎ落としたような筋肉質のアメマスだった。フォーセップでコーンヘッド仕様のブラック&チャートリュースのイントルーダーのフックを外すと、スルリと僕の手の中から滑り出して、本流の中へと消えていった。


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冬至に近いせいか、フィールドで過ごす時間がとても短く感じられる。河畔林が風に吹かれてガサガサ、ギーギーと揺れたり擦れたりする音も、午後になると少し静かになったようだ。潮位の影響で、流れの存在感は少しずつ薄いものになっていく。今日は何度も川面に張り出した河畔林の枝の下をくぐり抜けたから、オレンジ色のジャケットにたっぷりとついた細かな泥砂を家に戻ったら洗い流さないといけないかなと、濡れたグローブでジャケットの砂を払いながら、夕暮れの静寂さに包まれた本流の畔で僕は思うのだった。ふと気がつくと、濡れたジャケットは下のほうからパリパリに凍りだし始めていた。いよいよ本格的な冬が北の大地にもやってこようとしている。今年の本流での釣りが、僕の中でゆっくりと閉じていくのを感じた。

                                       2.17→2.19


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S字ハンドルとセンタービスをリメイクしてもらったHardy Cascapedia MkⅡ 8/9
最近ニッケルシルバーがいい感じにヤラレてきて、とてもいい雰囲気になってきたかな。

今日のBGM(1) : Ben Woods / The Brightest Lights in the Darkest Skies



今日のBGM(2) : Ben Woods / Raindrops



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-22 19:36 | spey fishing | Comments(0)
2013年 12月 18日

<Vol.989> リールの奏でる音色

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大きなトラウトやサーモン達が奏でてくれるリールのスクリーミング・サウンドは、彼らのスピード感に溢れた生命の躍動そのものを、アングラーが他の形に変えて感じることが出来る、ひとつの手段かもしれない。
さながらリールは楽器であり、演奏者は大きなトラウトやサーモン達で、アングラーは聴衆といったところだろうか。
スカジットやスカンジ系のSHが巻き込まれたリールが奏でてくれる音色そのものを自分好みに変えることは、僕らリール製作にはまったくの素人のユーザーにとって、少々難しいことなのかもしれないけれど、手持ちのリールの構造によってはほんの少し手を加えることで、そのサウンドをいくらかは刺激的というか大きくすることが出来るようだ。


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方法はラチェットを押さえているスプリングのテンションをさらに強めること。
ちなみに、使うのはフライフックが入ったプラスチックケースの一部で、僕はもっぱらVARIVASのケースの一部をカッターで5~10mmほど切り出して使っている。
これぐらいのちょっとした加工であれば、リールをそれほど傷めないのではないだろうか。気に入らなければ、元のオリジナルの状態にいつでも戻すことが出来るのだから。
先日購入したHardy Bouglé 4" Heritageにも、これまでのリールと同じように、サイズに適した幅に切り出したプラスチックのバーをゆっくりと差し込んでみると、このリールが奏でてくれるサウンドは、さらに僕好みになったような気がする。


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               Hardy Perfect wide Salmon 33/4

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                 Hardy Marquis Salmon No.1

これまでもPerfectやMarquis Salmonにも同じようなアレンジを加えてきただろうか。フィールドで奏でられるスクリーミング・サウンドは確かにオリジナルの状態よりもさらに大きくなったようだ。エレキギターのエフェクターで例えると、少しオーバードライブが効いたような音色。機能的には、いったんリールが逆回転してしまうと、それほどブレーキのテンションの強さに差異は感じないけれど、リールが逆回転し始める際の最初のテンションというかトルクが若干強くなっただろうか。
Marquis salmonなどのリールの逆回転音をさらにディストーションが効いたような歪んだ音色にするには、片側のラチェットも有効にするという方法もあるけれど、さすがにこれは僕的にディストーションが効きすぎていて、いまひとつのサウンドだったかな(笑)。


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今日のBGM(1) : Tosca / Boss On The Boat



今日のBGM(2) : Tosca / Heatwave



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-18 20:53 | fishing goods | Comments(8)
2013年 12月 14日

<Vol.988> 赤い塗料で新しいリールのお化粧

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フィールドに足を運んで新しいリールからラインすら、まだ引き出していないというのに、
そんなピカピカのリールの上に赤い塗料で僕好みのお化粧を施すことにした。
これまでもHardyのSovereign(ソブリン)やMarquis Salmonに赤やシルバーで
お化粧を施したことはあるけれど、全てがかなり使い込んだリールだったし、
もしかしたら、真新しいリール(Hardy Bouglé 4" Heritage)にお化粧を施すのは、
僕にとって初めての事なのかもしれない。


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息子が持っていたタミヤカラーの赤のアクリル塗料を少々拝借することにした。
アクリル塗料をハンドルフェイスに刻まれた文字の上に乗せ、
ラッカー薄め液を染み込ませたティッシュでさっとふき取る。
何度か失敗してコツをつかむと、ようやく赤い文字がくっきりと浮かび上がってきた。

スッピンのままのオリジナルのリールもシンプルでいいけれど、
僕としてはやはりちょっとだけ赤い塗料でお化粧を施した
Hardy Bouglé 4" Heritageの方が好みだろうか。
きっとフィールドという舞台の上で、より目立ってくれるんじゃないかと思っている。

ちなみに、Bougléの塗装はラッカー薄め液でも落ちなかったけれど、
Marquis Salmonのエナメル塗装はラッカー薄め液で少し落ちるので要注意。

さて、テーマはリールからロッドへ。
最近見つけたSnow Custom Rod Worksさんのロッドのコスメが面白い。
特にMeiser Rodをブランクから組み上げたグリップのコスメはなかなかユニークだった。
自分でこんなロッドが組めたら、きっとさぞかし楽しいんだろうなと思った次第。


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今日のBGM(1) : Paolo Fedreghini And Marco Bianchi / Circus In C Minor



今日のBGM(2) : Paolo Fedreghini And Marco Bianchi / Please Don't Leave feat. Ermanno



今日のBGM(3) : The Dining Rooms / Diamonds & Comforts (Double Beat remix)



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-14 20:59 | fishing goods | Comments(2)
2013年 12月 11日

<Vol.987> Hardy Bouglé 4" Heritage

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たっぷりと悩んだ末に、美しい音色を奏でてくれそうな新しいリールを買うことにした。
そのリールは、シンプルで控えめなデザインのHardy Bros. Bouglé 4" Heritage。
柔らかい黒革のリールケースから取り出すと、パールシルバーに輝く美しいリールだった。
もしかしたら、ディスクブレーキでもないこのリールに僕の気持ちが揺らいだのは、ハンドルフェイスに描かれたいかにもHardyらしいトレードマークのデザインとラウンドロゴが僕好みだったからなのかもしれない。

僕がフライフィッシングを始めて、それまで気にも留めなかったHardyのBougléというリールを初めて格好いいなあと思ったのは、確か2000年の頃だろうか。もちろん当時はよく知らなかったということもあるけれど、HardyのPerfectにもまったく興味すら沸かなかったし・・・。たまたま書店で購入した徳間書店発行の「Favorite Fly Tackle Vol.2、The Best RODS&REELS」という冊子の中で見つけた、SURFACE OUTFITTERSの梅村さんのツーハンドロッドに装着されていたのがBouglé MkⅣ 4"で、少しくすんだシルバーに輝くリールとアイボリーカラーのスペイラインとの色合いが、なんだかとっても大人っぽいというか渋い雰囲気をかもし出しているように僕の目に映った記憶がちょっと懐かしかったりする。


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その頃の僕はというと、スペイの事はまったくの別世界の話という感じだったけれど、ただただカッコイイという想いだけで15フィートのScott ARC #10番用にと同じリールを2001年に購入した。確か当時のイナガキさんの通販では定価が4"で31900円。さらにHARDY CLUB JAPANの会員だとそこから20%の割引と、今よりもかなり手に入れやすいプライスだった思う。
実際に手にとってみると確かに素敵なリールだった。でも、当時の僕はシングルハンドのオーバーヘッドキャストが主体でツーハンドロッドを使う機会は島牧の海アメやショアからのサーモンぐらいだったから、本流や湖でそれほどこのリールを使用する頻度はなく、何となく持て余し気味になり数年後にはとうとう手放してしまった。今思うとちょっともったいなかったように思うのだけれど・・・。
そういえば、これまでに一度手放して、もう一度手に入れたリールが他にもあり、そのひとつがSt.Aidan。今でもライトツーハンドを手にする時は現役でしっかりと活躍してくれている。
おそらくこのBouglé 4" Heritageはもう手放すことはないだろうけれど、実際に手にしてみると以前にMkⅣ 4"を所有していた時の印象よりも少しサイズが小さく感じられた。ちなみにハンドルフェイスの直径は3.5インチ(約9cm)だから、なるほどどうりで小さく感じられる訳である。さらにピラーを含めた直径は4インチ(約10cm)と、ハンドルフェイスに刻まれたSIZE 4"の表記どおり。でも、ワイドスプールなので600グレインのスカジットコンパクトも余裕を持って収納できるようだ。
このリールが美しい音色を奏でてくれるのは来シーズンの北の本流になってくれると僕としては嬉しいのだけれど、その前に赤い塗料で少しだけお化粧してみようかなと思っている。


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今日のBGM : Portishead / Glory Box Live



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-11 20:55 | fishing goods | Comments(6)
2013年 12月 09日

<Vol.986> 初冬のフィールド(Tokachi river)

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最高速度が50km/hに規制された深夜のハイウェイを東へと走る。
放射冷却でグッと気温が下がった十勝川の畔に僕が辿り着いたのは、土曜日の静かな早朝だった。体が冷えないうちに、急いで着替えを済ませて、もう一度携帯電話で十勝川の水位を最終チェックした。まだ水位は少し高いようだけれど、もしかしたら前回十勝川を訪れた時にアメマスからの反応が良かったポイントにギリギリのところで立てるかもしれない。でも、概してそんな淡い期待は長くは続かないものなのだろうけれど。


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当初はティペットの先に真っ先に結ぶのはブルー系のフライにしようと意気込んでいたけれど、薄いチープなプラスチック製のフライボックスを目の前にしてずいぶんと長い間迷った挙句、やはり無難にチャートリュース系のフライを結んでしまった。
峠ではあれほど風が強かったのに、十勝川ではなぜか不思議と風を感じないまま、お気に入りのロッドを片手にポイントまでゆっくりとフィールドを歩く。
ザクッ、ザクッと凍り始めた大地を踏みしめる感触が、これから訪れる厳しい冬の始まりを知らせてくれているようだった。


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あれほど期待感が大きかったのに、フィールドでは何事も起こらない時間が過ぎていく。音もなく静かに流れる川面に本流アメマスのライズすら見ることはなく、もしかしたら今日は本当に厳しいかもという想いが少しずつ膨らみ始めた。
相変わらずバックスペースがほとんどない窮屈なスカジットキャストを繰り返していると、不意にスイングするフライがグゥンと止まる。ロッドを通じて感じるサカナの重量感はなかなかのもので、下流へと一気に走り、リールの逆回転音と共に僕にたっぷりと期待感を待たせる。穏やかな日差しの中での糸鳴りだった。でも、残念ながらこの日の最初のお相手は特大のウグイ君。ウグイ(ハヤ)のひとのしとは、本当に上手く言い当てたものだ。フォーセップでフックを外すと、彼(?)は少し濁った本流にゆっくりと消えていった。

午後からは予想通り乾燥した十勝らしい上流からの冷たい風が吹き出し始めた。
飛距離が落ち、フライがしっかりとターンオーバーし辛くなったので、ラインをアトランティック・サーモンSH、S3/S4からスカジットコンパクト・インターとタイプ8のティップの組み合わせにチェンジすることにする。
ストラクチャーへの根掛かりで気持ちをこめて巻いたフライをたくさんロストした。そしてブルー系のフライも例外なくロストした。

イブニング間近のフィールドで僕がティペットの先に結んだのは、チャートリュースのダーティーホー(カラーはマラブー・バージョン)。本流の流れの速さは時間と共に次第に緩み始めていただろうか。不意にグッとラインが止まる。振幅の大きなバイブレーションと共にラインが鋭角に川面へと突き刺さった。僕にとってはなかなかの重量感だったけれど、残念ながら次の疾走でフックアウト。ロッドからだらんと垂れ下がったランニングライン。これで朝からかギリギリ保っていた僕のモチベーションがすっかりトーンダウンしてしまった。
対岸の河畔林に夕日が沈むと、一気に気温が下がっていった。濡れたジャケットはパリパリに凍りつき、僕にいよいよ冬の釣りが始まったことを示していた。
夕闇が迫ったパープルとオレンジが彩る十勝川のフィールドに吹く風は、不思議と穏やかだったのかもしれない。
                                      2.31→2.23


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今日のBGM(1) : The Residents / Kaw-Liga



今日のBGM(2) : The Residents / Kaw Liga(The Housey Mix) 1989



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-09 22:21 | spey fishing | Comments(6)
2013年 12月 03日

<Vol.985> variant colors

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フライの色合いというか配色のアレンジは、僕の場合どうもイマジネーションが乏しいようで、サーモンフライのパターンブックやどこかのサイトに出ていた「おっ、これは・・・」というフライの画像(このFire Tiger Kingtruderというフライは、当時なかなかインパクトがあったかな)などといった何かしらのヒントがないとどうも難しかったりする。それにきっと過去に鱒に好かれた実績もそうだけれど、フライの配色にはそれを巻く人の好みの色がとてもよく反映されるんじゃないかとも思っている。
僕が本流レインボーのフライを巻く時は、黒とオレンジを組み合わせた配色が一番好きだから、本流レインボー用のフライが収められたチープなフライボックスにはそんな色ばかりが並んだりしていて、それほど色に変化が見当たらないけれど、本流アメマスのフライを巻く時は、どういうわけか案外フライの配色に関してちょっとした遊び心がムクムクと顔を出てしまうことがあって、例えばこんな色合いのフライでアメマスに出合えたらいいなあというフライを巻くこともあるのだけれど、結果的にはティペットの先に結ばれることもなく、フライボックスの片隅に鎮座し続ける事も多々あってちょっと悲しくなってしまう。


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もしかすると、フィールドではフライのカラーのローテーションも重要な要素なのかもしれない。フライを交換することが面倒なものぐさなアングラーには少々耳に痛い言葉である。そんな訳で先日紹介したチャートリュース&オレンジのコーンヘッド仕様のイントルーダーに、使っているマテリアルの種類はほとんど変えず、少し配色にアレンジを加えていくつか巻き足してみることにした。白のマラブーをベースに使っているので、色合いは全体的に少し淡いトーンになっているのかもしれないけれど、これも最近の僕の好みだろうか。これまでブルー系のフライは、なかなかフライをティペットの先に結ぶことが少なかったけれど、今度こそはフィールドでちょっと試してみようと思っている。果たして本流アメマスに好かれるかどうかは、その日のアメマス達の気まぐれに任せるしかないようだ。

P.S.今回巻いたフライをテムズに金曜日まで置かせてもらいました。


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今日のBGM(1) : Fatboy Slim / Praise You



今日のBGM(2) : Fatboy Slim / Praise You (Maribou State Remix)



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-03 22:59 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(6)