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2013年 09月 30日

<Vol.971> フィールドは秋のモードへ

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瀬の速い流れをスイングしていたフライが、ふとした瞬間にグゥンと止まる。
それを境に僕の周りの時間の流れが一瞬にして変わったのは確かなことだ。
ギャーン、ギャーン、そしてさらにギャーーーンと何度も繰り返し奏でられるお気に入りのロッドにセットしたカスカペディアの硬質な逆回転音。
それは増水が続く北の本流に立ちこんで4時間目の出来事だった。


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オホーツクの海へとサーモン釣りに出かけるのは、かれこれ4年ぶりだろうか。以前はこの時期になると毎年の恒例行事のようにせっせと足を運んでいたけれど、最近はすっかり北の本流のスケールの大きさと本流レインボーのスピード感に魅了されてしまい、ふと気がつくとなんだかずいぶんと足が遠のいてしまっていたようだ。


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オホーツクの海に吹く風は穏やかそのものだった。夜明け前の穏やかな表情をした海が目の前いっぱいに広がる。薄暗くて、まだしっかりと海の中の地形が把握できないまま、ゆっくりと慎重にウェーディングしていく。潮周りは決してよくはなかったけれど、それでも目を凝らすとサーモン達の背びれが浅場の海面をゆっくりと横切ってくのがいくつも見えた。


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ゆっくりとランニングラインをリトリーブする指先にグゥンと鈍重な重さを感じたのは、確か2回目のキャストだったと思う。-02Xのテーパーリーダーにフロロカーボン4号のティペットの先に結んだバーブを潰したがまかつのB10-S、#2番のフックに巻いた赤いゾンカー(赤のUVポーラーシェニールでアレンジ)を咥えたメスのサーモンは、数回のヘッドシェイクの後、一気に沖へとトルクフルなパワーで疾走する。久しぶりに感じるショアからのチャムサーモンの力強さに、マイザーの#7/8番、MKSはバットからグンニャリと曲がりっぱなしだった。そんなことを久しぶりに何度か繰り返しただろうか。


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やがて日が昇ると共に、サーモンの群れも徐々に沖へと離れいった。
オホーツクの空には、まだ遅い夏を思わせるような青い空が取り残されていた。
早朝のざわついたようなフィールドの空気感が次第に薄れていき、徐々にのんびりとした、ある意味虚脱感にも似た本来の雰囲気がフィールドには漂い始めて、このなんとも表現し難いギャップ感も、やっぱりサーモンの釣りなんだなぁと思う僕がいたりする。


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道路沿いの花壇には薄いピンク色のコスモスの花が、秋の気配を感じる風に吹かれてユラユラと揺れていて、街路樹のナナカマドの実はよりいっそう赤く色付いていたように思う。
本来よりも水位の高い状況が続く北の本流、Salty Heaven Riverは、オホーツクの海よりも秋の気配が少し濃かったのかもしれない。フィールドの緑はゆっくりと薄まり、それに代わって山吹色が目立ち始めていたのだから。


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テレメーターの水位はともかく、きっと濁度計は壊れているに違いない。薄いオリーブ色に染まる本流の透明度はおよそ50cm程度。やっぱりか。これでは僕がせっかく巻いた新しいフライも本流のレインボーに見つけてもらえないんじゃないかと少々不安が脳裏をよぎる。
ロッドはショアからのチャムサーモンの時と同じマイザーのMKS。リールをエアフロの600グレインのスカジットコンパクト・インターが巻き込まれてあるカスカペディアに替え、ティップはタイプ3の15フィート。


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フロロカーボン3号のティペットの先にホットオレンジのマラブーをメインに、UVポーラーシェニールやフラッシャブーなど、いくつかのアレンジとトッピングを加えたブラス製のコーンヘッド仕様のチューブフライを結び、お気に入りの瀬をゆっくりとステップダウンする。そしてキャストごとに数歩ずつステップダウンしていくにつれ、本流レインボーに出合えるかもという期待感が徐々に薄まっていくのを感じていた。
そして、こんな時に限ってレインボーとの出合いは唐突だったりする。


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ランニングラインのメンディングを数回行い、本流の流芯辺りをスイングしていたフライが突然止まり、間髪入れずにガツンという強い衝撃がランニングラインに伝わる。ブレーキを絞ったカスカペディアからランニングラインが硬質なスクリーミングサウンドとS字ハンドルの逆回転と共に加速度的に引き出されていった。レインボーが押しの強い流芯の速い流れを一気に下るものだから、ロッドを握りしめたアングラーはどうなるものかとハラハラしっぱなし。ラインを巻き取っては走られ、また走られの繰り返しで、やっと姿が見えてお相手がレインボーだと確認出来ると、それはそれで一気に緊張感が高まってしまう。
何とか無事にセルフランディングすると、僕は緊張感から解放されてすっかり全身の力が抜けてフニャフニャになってしまった。
それにしてもたくましい大きな尾びれ。サイズこそ何とかLサイズだったけれど、速い流れも加わってすっかりアングラーを翻弄させてくれた体高のあるオスの本流レインボーだった。
LLサイズになったら、また出合いたいものだと静かにリリースする。
ふと背後を振り返ると、土手に伸びたススキの穂が秋の風に吹かれてゆっくりと揺られていた。フィールドはしっかりと秋のモードへとシフトしつつあるようだ。

                                         68.38→68.29


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今日のBGM : CHAT D'ETE [Instrumental] / Toshifumi Hinata



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-30 23:50 | spey fishing | Comments(8)
2013年 09月 29日

<Vol.970> ショアからのチャムサーモンと本流レインボー

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週末はオホーツクの海へと足を運び、久しぶりにショアからのチャムサーモンのトルクフルな力強さを味わった。そしてフィールドを変え、まだまだ水位の高い北の本流ではレインボーのスピード感溢れる疾走に翻弄される。
僕にとっては、のんびりとマイペースで過ごせたなんとも秋らしい週末だっただろうか。
レポートは後日にでも。


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今日のBGM : Everything But The Girl / Protection (Massive Attack)



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-29 22:17 | slow fishing | Comments(6)
2013年 09月 23日

<Vol.969> 秋の始まり / 湖と本流

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秋の始まりのような朱鞠内湖は、穏やかな静寂さに包まれていた。
ふと背後の方へと耳を傾けると、草むらからコオロギの羽音がせつなさと共に響いてくる。
少しこうべを垂れたススキの穂が、緩やかな風に吹かれてユラユラと揺れていた。
目の前に広がる湖面には、早朝の輝きがグラデーションを描きながら映し出されていて、フィールドには秋の気配がゆっくりと広がりつつあるように僕には感じられた。


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やすこうさんとの待ち合わせ時間は、特に決めてはいなかったけれど、だいたい朝の4時半頃に着くことを計算して深夜の札幌を発つ。確か前浜からの出船時間は朝の5時だっただろうか。ひんやりとした風を感じながら漁協の中野さんが操船する船に乗ったのは僕とやすこうさんのふたりだけ。前浜から漕ぎ出していったゴムボートは2艘だったから、まだまだ朱鞠内湖の秋のシーズンは始まったばかりということだろうか。中野さんと相談の結果、僕らが降り立ったのは浮島という朱鞠内湖の小さな島だった。


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北海道に住んで僕が初めてルアー釣りによるトラウト・フィッシングを楽しんだのが、ここ朱鞠内湖だった。かれこれ20年以上も前の話になるだろうか。おまけにフライフィッシングを始めてみたいと思わせるきっかけもこの湖だったから、何となく僕にとってはホーム・レイクで釣りをしているような気分に浸ってしまう。

ポワーン、ポワーンと小さな波紋を作りながらワカサギがかけ上がり付近を群れになって泳いでいた。はるか沖合いではイトウかコイと思われる大きなボイルもあるけれど、僕のキャスティングでは到底届きそうもない距離である。ロッドはマイザーの14フィート、7/8番、MKSにアトランティック・サーモンSH、9/10番、S1/S2の組み合わせ。12フィート、1Xのテーパーリーダーの先にはワカサギを模した定番のオリーブゾンカー。イトウの朝食の時間を見計らってキャスト&リトリーブを繰り返したけれど、結局イトウどころかサクラマス、それにアメマスにさえ出合えなかった。一度だけフッと何かが僕がリトリーブするフライに触れたけれど、きっとウグイのいたずらだと思う。そんな訳で、お昼前には秋の始まりを感じさせてくれた湖をあとにした。朱鞠内湖の秋のシーズンはまだ始まったばかり。きっと本流への釣り旅の合間にでも、また足を運ぶことになりそうだ。


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ロッドに装着しているリールを600グレインのスカジット・コンパクトが巻き込まれているサラシオーネに替え、そして一日半にわたって増水した北の本流を彷徨った。平水時ならタイプ3のティップを使うことが多いけれど、トルクフルな流れに対して久しぶりにタイプ6やタイプ8のティップを使った。
産卵のために遡上してきたサーモン達の姿も時々視界に入るものだから、少しタイミングは早いかもしれないけれど、期待をこめてオレンジ色のビーズヘッドやコーンヘッドをあしらったチューブフライを流れに馴染ませる。増水した本流は、ウェーディングにも慎重になるぐらいの、なかなか速い流れだった。言葉では上手く表現できないけれど、ランニングラインを通して感じるスイングのテンションは悪くはなかったように思う。経験的に何かが起こりそうな期待感が持てるテンションだった。そしてフッと何かの違和感を感じると、ラインの先で小さなレインボーが水面を割って跳ね、そして何事もなかったかのようにスイングがまた続く。もう笑うしかなかった。
本流を彷徨っている間に、一度だけ「グゥン」とフライに何かが触れたけれど、きっと遡上してきたサーモンのいたずらに違いない。スイングするフライが岩盤や大岩に根掛かりして、リールから逆回転音と共にランニングラインが引き出されていく度に、僕は一瞬ドキッとする。根掛かりする度にニヤッと笑ってしまうのは随分と変な話に聞こえるかもしれないけれど、時には根掛かりがLLサイズのレインボーに化けることもあるから、やっぱり僕はせっかく巻いたフライをロストしても、なぜか笑っちゃうのかもしれない。今度フィールドに足を運んだ際は、どうか根掛かりがレインボーに化けますように・・・笑。


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今日のBGM(1) : New Order / Blue Monday (Hardfloor Remix)



今日のBGM(2) : New Order / Blue Monday 2009 (Vandalism remix)



今日のBGM(3) : New Order / Crystal



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-23 20:15 | spey fishing | Comments(6)
2013年 09月 16日

<Vol.968> 秋雨前のオホーツクとウェーダーからの浸水

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どうやら不安定な天気が続きそうな連休は、さて、どこのフィールドへ足を運ぼうか。
ずいぶんと迷った挙句、ABUさんと北の本流、Salty Heaven Riverへと秋らしい雨が降る中、足を運んだのはいいけれど、本流はかなりの増水にサンドベージュの濁りに染まっている。昨日までは好天が続いていたからたっぷりと期待をしていたのだけれど、どうも巡り会わせが悪いというかツキがないようだ。もしかしたら支流の合流部ぐらいならロッドを振れたかもしれないけれど、ここは無理をしないで、少し遠回りだけれどオホーツクの本流へと車を走らせる。


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それにしてもフィールドによって、これほどまでにコンディションが違うもんだとつくづく思う。
オホーツクの本流は減水が進み、岸際には生命の最後の営みを終えたマス達の鼻を突くような匂いが漂っていたし、そんなマス達の産み落とした卵を狙って、すでにお腹がパンパンに膨らんだレインボーが待ち構えているんじゃないかと期待しながらオレンジ色に塗られたコーンヘッド仕様の黒いチューブフライを流し込んでみたけれど、結局本流レインボーからのコンタクトはサッパリだった。

帰りに僕にとっては今年はあまり相性が良くないオホーツクの小さな山上湖に立ち寄ってみる。3Xのリーダー&ティペットの先にはビーズヘッド仕様の黒のウーリーを結び、時折り遠くで小さなライズが見える中、キャストとリトリーブを繰り返していると、不意にグゥっとランニングラインをリトリーブする指先に違和感が伝わる。メタリックな光沢のあるシルバーに輝いたアベレージサイズのレインボーだったけれど、僕がカメラのシャッターを押す前に、一目散に湖水の中へと消えていった。

小さな駐車スペースに止めてあるABUさんの車まで戻りウェーダー脱ぐと、左足のネオプレーンのソックス部分から浸水していて、僕の靴下が水を絞れるぐらいまでたっぷりと水を含んでいた。購入してからまだ2ヶ月半ぐらいだけれど、なんだか憂鬱な気分になる。
でも、帰りに立ち寄った上川町のよし乃の味噌チャーシューがメチャメチャ美味しかったのが、憂鬱な気分の僕にはなんだか救いだったような気がする。
帰りのハイウェーでは夜空に半月が明るく輝いていた。日曜日からは台風の影響でしばらく雨が降るそうだ。もしかしたら土曜日に釣りが出来たのはラッキーなことだったかもしれない。


アウトレットで購入してから2ヶ月半が経つPatagoniaのRio Gallegos Wadersだけれど、ネオプレーンのソックス部分からの浸水がジワジワ始まり、とうとう土曜日には本格的にどうにかしなければならない状況になった。1シーズンも使ったのならともかく、さすがに2ヶ月半はちょっと早すぎる。仮に他の部分のピンホールぐらいなら自分で修理するけれど、さすがにネオプレーンのソックス部分からだと、なかなか上手くいかないことは過去に別のウェーダーで経験済み。そんな訳で日曜日に修理に出そうとPatagoniaのショップに持ち込んだ。でも、ソックス部分の交換には費用と日数がかかるということで、最終的に新しいウェーダーに交換してもらえたのはいいのだけれど(クレーム対応?)、それにしてもPatagonia札幌南店のスタッフの方の対応は、僕にとってあまり気分が良いものではなかった。僕自身ウェーダーは消耗品だと考えているし、せっかく気に入って使っているのだから出来るだけ長持ちさせたいけれど、まるで僕のウェーダーの扱い方が悪いというような言い方や態度は、結果的に修理ではなく新しいウェーダーに交換してもらえても、なんだかやっぱりあと味が悪いものだったりする。


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今日のBGM(1) : Squire / Organic Life (Martin Buttrich Remix)



今日のBGM(2) : Martin Buttrich / Hunted



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-16 16:48 | spey fishing | Comments(8)
2013年 09月 11日

<Vol.967> フルシンク・スカンジSHでスカジット・キャスト

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リールに巻かれたラインは右からAtlantic Salmon SH S1(インタミ)、S1/S2、S2/S3。
写真には写っていないが、替えスプールには同じくAtlantic Salmon SHのS3/S4を用意している。


本流でのスペイキャストを本格的に楽しむようになって、かれこれ8年ほどの年月が経つけれど、当時はリオ社のウインドカッターというショートベリーのスペイライン(ティップがチェンジャブルのシンクティップライン)を使ったキャストからのスタートだった。当時のスペイキャストのバイブルというか参考書のようなDVD(確かCNDの物だったかな)の中でもキャストのバリエーションとしてスカジット・キャストやペリーポークは紹介されていて、フィールドで基本となるシングルスペイではなく、見よう見まねでそれらのキャストを試してみると、当時のスペイ初心者の僕にはミスキャストがずいぶんと少なくなったような気がしたのが印象的だった。

やがて各社からそれぞれヘッドの長さやテーパーなどに工夫が凝らされたフローティングのスカジットSHが発売されるようになり、僕がフィールドで使用するラインもフライが大きくそして重くなるにつれ、ウインドカッターからスカジットSHへと変化していく。またボディがフローティングでティップがチェンジャブル仕様になったリオ社のシンクティップのスカンジSHも、やがてテーパーや長さの異なるAFSというスカンジSHとなり、また当時はアンダーハンド・キャストが注目を浴びるようになったこともあって、GuidelineやVision、それにLOOPといった北欧の各メーカーのフルシンクを含めた様々なバリエーションのスカンジSHをフライ雑誌などの広告で頻繁に目にするようになったし、その後も各社から様々なラインがリリースされて、Atlantic Salmon SHなどは今ではかなり手に入れやすいポピュラーなラインになったように思う。

最近はスカジットSHにもフローティングやS1(インタミ)だけでなく、3M社からはS1/S2といったシンクレートの高いヘッドも発売されているようだけれど、今のところS1/S2は480グレインまでしか用意されていないのがちょっと残念かな。
北海道の様々なフィールドというか本流に足を運んでいると、スカジットSHを用いたシンクティップのラインシステムでおおよそ事足りるのだけれど、それでもどうしてももう少しラインというかボディそのものを沈めたいと思うシチュエーションに遭遇することがある。それもS2~S4(タイプ2~タイプ4相当)のシンクレートで、速い流れのボトム付近に定位しているトラウトの目の前を、フライのシルエットをアピールしつつゆっくりとフライを横切らせたいのである。水温が低くてトラウトの活性が低い状況では、特にそんなことを思うことがある。

そんな訳で、ここ数年はスカンジSHのバリエーションがグッと増えた恩恵にもあずかって、フィールドの状況によってはS2~S4(タイプ2~タイプ4相当)のフルシンク・スカンジSHをスカジット・キャストで使うことが多いだろうか。
フルシンクのスカンジSHをスカジット・キャストで使用する場合、僕個人として何よりも重要視しているのはそのラインの重さである。

例えば、僕がフィールドでよく使うマイザーの14フィート、6/7番、MKSの場合、使用しているスカジットSHはフローティング、インタミともエアフロ社の540グレインなのだけれど、このロッドで使うフルシンクのスカンジSHは9/10番の590グレイン(ちなみにこの数値はカタログ表示で実測はしていない)。このスカンジSHでスカジット・キャスト(ペリーポーク)を行った場合、スカンジSHのティップ部分に相当する先端3~4mの重さ(おそらく70~100グレイン相当と予測)は、キャスト時にはその部分が水面下にあるのでロッドに負荷として掛からないだろうから、おおよそ500グレイン前後の負荷がロッドには掛かっているのではないかと想像している。以前はもう少し軽い8/9番、520グレインのラインを使っていたが、ラインの重さを一番手上げることでキャストがずいぶんと楽になった。もちろん、使用するラインは軽い方が着水時のインパクトが少ないし、止水などのフィールドではその方が良いのは十分承知はしていて、実際に止水などのフィールドでは少し軽いラインを使用するけれど、本流のような流れのあるフィールドやフィールドを吹き抜ける風、それに水を含むとかなり重くなるフライのことを考えると、試行錯誤の末、現在のラインシステムに行き着いた次第。

つまり、使用するロッドに適合したスカジットSHのグレイン数に、50~100グレインの重さを加えたスカンジSHあたりが、タングステン製のコーンヘッドだけでなく、マテリアルに水を含んで重くなったフライも無難にキャストできるのではないかと思っていのだけれども、あくまでも僕自身の個人的な感想として・・・笑。

ただしある程度のシンクレートのあるフルシンクのスカンジSHをスカジット・キャスト(ペリーポーク)で使った場合、一度ラインをキャストする方向にセット、ダンプした後は、ラインがなるべく沈まないようによりスムーズでコンパクトなキャストが必要となると思っている。
キャストのコツをつかむのに多少の慣れは必要かもしれないけれど、もしかしたらフィールドではトラウトとの素敵な出合いが待っているのかもしれない。


今日のBGM : Christian Malloni / aguardiente



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-11 22:10 | 私的北海道のスペイ考 | Comments(2)
2013年 09月 08日

<Vol.966> インスパイアー / 塗装落としは99%? / Hardy St.John

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きっと僕は釣りまつわることに関しても、ふだん何気なく目にしたり耳にしたりしたことに、ささやかながらも何かしらの影響を受けているのだろうと思う。
でも、これは久しぶりにインパクトのあるカッコイイ画像だった。
ロッドに装着されて、無数の水滴が浮かび上がるポリッシュされたリール。
画像の中ではリールが存在感たっぷりにギラギラと輝いていた。
それもリールは、僕のお気に入りのHARDYのSt.John。


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週末はフィールドへも足を運ばず、夏の終わりのような午後の日差しを浴びながら、自宅の小さな裏庭にあるイスに腰かけて、ゴシゴシとスチールたわしにコンパウンドを染み込ませ、リールに塗装はがし剤をたっぷりと塗った後、今度は以前にスプールのエナメル塗装を落としたSt.Johnのリール本体のエナメル塗装を落とすことにした。おそらくスプールを装着した状態の目に見える範囲の99%ぐらいのエナメル塗装は何とか落としただろうか。塗装が少しずつ落ちていくにつれ、徐々にニヤッと僕の口元が緩み始める。
リールがかもし出す雰囲気はなかなか悪くはない。
ついでに黒鉛塗装がほとんど落ちたSt.Johnの方もコンパウンドで少しポリッシュしてみた。


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画像は上から時計回りに、黒鉛塗装のSt.John。
右がほとんど黒鉛塗装が落ち、今回少しだけコンパウンドで磨いてみたSt.John。
左が今回リール本体のエナメル塗装を落としたSt.John Mk2。

僕個人としてはとても満足のいく仕上がりになった今回の作業だった。
ポリッシュされてクロームに輝くSt.Johnが、フィールドで力強い鱒と共に美しい音色を奏でてくれることを願う。でも、それなりに意味のある塗装を落としたのだから、使用後のリールのお手入れだけはしっかりとしておく必要がありそうだ。


P.S.次回のエントリーは、フルシンク・スカンジSHでスカジット・キャストを予定。


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今日のBGM(1) : The Timewriter / Night Train



今日のBGM(2) : The Timewriter / Room Of A Million Rainbows



今日のBGM(3) : The Timewriter / Hope And Dispair



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-08 20:53 | fishing goods | Comments(6)
2013年 09月 01日

<Vol.965> ロッドのお手入れとリールのラチェットサウンド、そしてオレンジボールの付いたフライ

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こんなものぐさな僕だけれど、フィールドに足を運んだ後のロッドのお手入れにはいちおう気は遣っている。以前はそれほど気にかけることもなかったので、フィールドで使い終えたロッドはそのままロッドソックスへ。だから次にフィールドに足を運んで何気なくロッドソックスからロッドを取り出すと、ブランクに泥などの汚れが付着したままのロッドがニョキっと出てくることもあって、フィールドに近づくにつれ少しずつ昂ぶっていた気分も、なんだか一気にトーンダウン。

そんな訳でここ数年はフィールドから戻るとタックルの片付けと一緒にロッドやリール、それにラインのお手入れも日課のようになってしまった。
使い終えたリールやそのリールに巻きこんであるラインの点検とお手入れはさておき、
ロッドに関しての僕のやり方はというと、

(1)手動のスプレー容器に無水エタノールを入れたものを用意する。
(2)きれいな布に無水エタノールをたっぷりと吹きかけ、ブランクの汚れを取りながら丁寧に拭く。
(3)メスのフェルールの内側に無水エタノールをスプレーで吹きつけ、ブランク内部の汚れを洗い流す。
(4)コルクグリップにも無水エタノールをたっぷりと吹きかけ、布で拭きながらコルクの汚れを落とす。
(5)リールシートのメタルリングにはCRC 5-56をシュッとひと噴き。
(6)オスのフェルールには蝋などのワックスをしっかりと。

こんなやり方だけれど、果たしてこれが本当にベストな方法なのかどうかはよく分からないし、出来ればベターであって欲しいものだと思っている。
ともかく釣りを終えて早いうちにお手入れを済ませておくと、時にはロッドのトラブルがいち早く見つかることもあるし(僕の場合は悲しいけれど2度ほどブランクのクラックを見つけたことがある)、何しろフィールドでロッドソックスからロッドを取り出した時の気分が新鮮で悪くない。

先日友人からきれいな布にCRC 5-56をほんの少し噴きかけ、それでブランクを拭くと光沢が出るよという話を聞いた。ネットで調べてみると、コンパウンド成分は含まれていないようだけれど、確かに艶やかな光沢が出る。果たしてこれがブランクの塗装に良いのかどうかはちょっと不明。


先日のことだけれど、リンクしているSpey Pagesというサイトを見ていた時の話。
確か話題はリールのラチェットサウンドは、どのリールのものが好きかという話題だったかな。
フライフィッシングで使うリールは本来ラインを巻きこむことがメインの仕事だけれど、僕にとってはたまたま大きな鱒に出合えてリールでやり取りしている時に奏でられるラチェットサウンドというものは、楽器の音色と同じように重要な要素のひとつだから、とっても興味がそそられる内容だった。
Hardyのパーフェクトにブグレー、それにSaracioneの名前も出ていただろうか。個人的にはHardyのSt.John(黒鉛塗装)の角の取れたほんの少し丸みのある音色も好きだけれど、いくつか出てきたリールの中には、僕があまり聞いたことがないリールの名前もあって、それがOlsonだった。何人かのスティールヘッダーが絶対Olsonだよ、とその音色を強く推していたけれど、いったいどんな音色なんだろうかと僕は興味津々。でもこのリール、カスタムなだけあってお勧めのクリック仕様でも意外とプライスが高い。さすがにリールにこの値段まではと僕はつい思ってしまった。
そういえばプライスの高いリールというと以前から気になっていたHodge&Sonsのリールも、Hardy&Greys Japanで取り扱いが始まったようだ。ディープグリーンとシャンパンゴールドの組み合わせでとても落ち着きを感じるリール。メカニカルな機構だし、僕としては9/10辺りのサイズが気になるけれど、やっぱり手が出そうもないのはOlsonと同じだろうか。
お手頃なプライスとはいえないけれど、SPEYCOのリールも荒削りなデザインが面白そう。


週末はどうもフィールドのコンディションが芳しくないので、自宅に引きこもって少しだけタイイングに勤しむことにした。先日テムズで購入したオレンジ色に塗られたブラス製のビーズヘッド(UOSO、BB5)を使って、チューブフライを何本か巻く。使用したチューブはGUIDELINE社のMサイズとXSサイズのチューブの組み合わせ。タイイングのテーマはあまりマテリアルのボリュームを多くせずに出来るだけシンプルに。なんだかんだといっても、つまりはエッグサッキングリーチの改良版だね。きっとブラス製のオレンジボールは本流の中でもしっかりと目立って、秋のシーズンにはきっと良い仕事をしてくれるんじゃないかと思っている。


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今日のBGM(1) : Terry Lee Brown Junior / Chord Progression



今日のBGM(2) : Terry Lee Brown Junior / Neutral (for a drive in moskow)



今日のBGM(3) : Terry Lee Brown Jr / Fix me up (Terrys Dub Mix)



by d-yun5-fly-elise | 2013-09-01 18:42 | slow fishing | Comments(8)