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2013年 04月 29日

<Vol.944> 強風が吹き荒れる中で・・・oyster river

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極東のフィールドを流れるoyster riverの川面を上流の方角から猛烈な速さで吹き抜けていった強風の風速は、ゆうに10m/s以上はあっただろうか。もしかしたら体感した瞬間の風速は、さらにそれ以上だったかもしれない。ヌルヌルの滑りやすい川底にウェーディングしていると、そんな強風が吹くたびに僕の体は風にあおられてズルっと下流へとスライドしてしまう。つまり、ナチュラル・ステップダウンというものだろうか(笑)。バランスを崩して転んでしまわないようにと、緊張で全身がすっかりこわばってしまって、頭の中で思い描いていたゴールデンウィークの穏やかでリラックスした雰囲気とは、なんだか程遠いハードでタフなフィールド・コンディションだったように思う。


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強風が吹くと濡れたグローブの中で僕の指先は冷たくなり、ますます感覚や動きが鈍くなっていく。そんな指先で長い時間を掛けて何とかフライを結び換え、ティペットの余った先をラインカッターで切ろうとしても、指先に上手く力が入らず、何度も僕はもどかしい思いをした。そんな間でも、強風は容赦なく僕の背中を押し続ける。


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灰色の空の下、引きちぎれて小さくなった雲が凄い速さで流れていく。
ジャケットの背中にパチパチと音を立てながら吹き当たる小さな雨が、やがてミゾレへと変わり、そして白い粒状のアラレに変わっていった。
そういえば北海道の天候はゴールデンウィークを迎える頃になると、時折りまるで真冬のような天気に逆戻りすることがあるのを思い出した。


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干潮の時刻を迎えて水位が下がると対岸の浅瀬にいくつもの鳥山を見たから、きっと鮭稚魚の降海が始まっているのだろう。ティペットの先に鮭稚魚を模したイントルーダーを結び、流れの中をターンさせると、スイングの終わりかけにズゥンと鈍重な負荷が感覚の鈍った指先に訪れる。なぜだかこの瞬間だけはジャケットのフードの中でゴーゴーと鳴り止まない風の音を忘れることが出来た。もどかしい指先でリールのS字ハンドルを回してラインを巻き取る。一瞬アメマスの動きが止まったかなと思ったら、今度は反転して一気に対岸へと走り出し、サラシオーネらしい丸みを帯びた逆回転音と共にせっかく巻いたラインがまた引き出されてしまった。


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いかつい顔をしたオスのアメマスだった。
ややくすんだ赤味を帯びた無駄のないボディ。それに存在感のある大きなヒレに何ともいえない風格のようなものを感じる。鮭稚魚を模したイントルーダーのフックを顎からフォーセップで外すと、彼は強風ですっかり濁ってしまった岸際の流れの中にゆっくりと溶け込んでいき、そして僕はまた指先のシビレを感じ始める。


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強風に翻弄されっぱなしのoyster riverで過ごした2日間だっただろうか。
きっと僕にとってはなかなか難しい釣りだったように思う。指先の動きにもどかしさを感じながら交換したフライの数の多さが、きっとそれを静かに物語っているのだろう。
でも、浅い流れの中でターンするフライを、指先でヒョコヒョコとランニングラインを動かしながらトゥイッチしていると、いきなりガツンと指先に伝わってくるアメマスの鈍重な衝撃をひと時の間だけでも味わえることが出来たのは、やっぱりとてもワクワクさせられたし、この時期のこのフィールドらしい醍醐味のように僕は思う。


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今日のBGM : Mercan Dede - Sufi Music / Nerdesin



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-29 23:06 | spey fishing | Comments(18)
2013年 04月 22日

<Vol.943> oyster river 2013

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                  original photo by Still Water


週末は友人達と極東の地をゆったりと蛇行しながら流れるoyster riverへ足を運んだ。
上流の湿原からタンニンが染み出し、濃く淹れすぎた紅茶のような色合いの流れが眼前に広がる。枯草色の斜面には淡い緑色のフキノトウがいくつも芽吹き、どうやらこの地にも遅い春が訪れようとしていたようだ。早朝は穏やかな春の風がフィールドを包み込んでいた。


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どうやら今回はあまり潮周りが良くなかったようだ。綺麗にターンオーバーしたフライが流れをターンしている最中にドスッという強い衝撃と共に訪れるアメマスの躍動感、つまりスイングの釣りは残念ながら楽しむことは出来ず、もっぱらリトリーブ中心の釣りになってしまった。それに太陽が高い位置まで昇ると右後方からの風がやたらと強まり、キャストをし辛くする。


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海からの遡上を思わせるグリーンバックのアメマスにネイティブらしい銅褐色の背中のアメマス、それに太陽の日差しを浴びてボディがシルバーメタリックに輝くアメマスと、アメマスもなかなか個性的とでも言うのだろうか。
oyster riverのアメマスは、やっぱり野性味溢れるWild Charそのものとしか言いようがないと僕は思ってしまう。


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ロッドは先日届いたばかりのR.B.Meiser S2H14078MKS-4 the"Fire God"がメインロッド。個性的なグリップが水に濡れるとさらに濃い色になってしまい、まだ慣れないせいか視覚的にちょっぴり違和感を感じてしまうけれど、見慣れたらきっとさらに愛着が沸いてくるのだろう。ラインはエアフロのスカジット・コンパクト・インター・600grに、ティップはリオの15フィート、#9番のインターの組み合わせ。2.5号のフロロのティペット1.5mの先にはビーズヘッド仕様の鮭稚魚イントルーダーをメインに結んだのだけれど、なぜか数日前に巻いたフロントのカラー部分にパラっとオリーブのラバーレッグを付け足したスクイドロ・パターンにアレンジしたフライの方が、アメマスからの評判は良かったようだ。


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週末の2日間を極東のoyster riverで過ごし、すっかり身体は筋肉痛というか疲労しきってしまったけれど、なぜかしら気分だけはすこぶる良くって、きっと極東のフィールドには野性味溢れるアメマスだけではなく、釣り人を魅了して止まない何かしらがそこにはあるのだろうと僕は思っている。
そうそう、次に向けてラバーレッグ仕様のイントルーダーはいくつか巻いておかないとね(笑)。


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今日のBGM(1) : Chet Baker Live (Belgium 1964) / Time After Time



今日のBGM(2) Chet Baker / My Funny Valentine - Torino 1959



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-22 22:35 | spey fishing | Comments(20)
2013年 04月 19日

<Vol.942> The "Fire God" / R.B. Meiser S2H14078MKS-4 Custom

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マイザー氏からの事前のメールには、

「We did built it with very unique colors using Japanese metallic silk threads.
The guys in the shop call it the “Fire God” as it has a spectrum of metallic colors that blend from Black to fire Red !!!」

いったいどんなコスメのロッドが届けられるのかと僕はワクワクしっぱなし。
そして先日、自宅に届いたロッド(S2H14078MKS-4)には、これまであまり見たことがない、黒と赤のコンビネーションによる思わず息を呑むような美しいスレッドワークが施されていたのだった。


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フェザーインレイもなかなか個性的。
もしかしたら僕にとっては、これまで見てきたマイザーロッドの中でジャングルコックが施されていないフェザーインレイを見るのは初めてかもしれない。ホットオレンジに染められたオレンジティペットが燃え上がるように鮮やかだったりする。


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今回届いたロッドで一番僕が驚いたのは、やはりグリップのコルクだろうか。
まるでビターチョコレートのような褐色のコルク、それも艶消し、とかなり個性的。
このグリップのProfileを見たのは初めてで、一番見た目にインパクトがあるのかもしれない。それに手にした時もしっくりと手のひらに馴染むし、強度的にもこれまでのコルクよりも強いかもしれない。それに水に濡れると、かなり濃い色へと変色する。

昨シーズンまで愛用していた"Salty Heaven River"仕様のS2H14078MKS-4を僕の不注意で修理不可能なまで全損してしまい(もちろんこれは保証対象外)、マイザー氏に相談したところ、近々リニューアルされるR.B.Meiser Fly RodsのHPに写真を提供する代わりに、この特別仕様のロッドが送られてきたという次第。ちなみにロッドのスペック以外、コスメは全てマイザー氏と工房スタッフにお任せであった。
The "Fire God"、もちろん僕のお気に入りのロッドになりそうだ。

P.S.後日フィールドで友人に指摘されて気がついたのだが、今回のロッドはブランクが黒に塗られていた。なるほど、どうりでフェザーインレイやスレッドワークがグッと引き立つわけである。それに、ロッドソックスも黒からグレーに、そして若干上質なものに変更されていた。


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今日のBGM : Nicola Conte / Jet Sounds



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-19 21:26 | Custom Spey Rod | Comments(20)
2013年 04月 14日

<Vol.941> 道南のアメマス

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ガツンという衝撃。
30lbのオレンジ色のリッジ・ランニングラインがピーンと張り詰めたたまま鋭角的に小波立った川面へと突き刺さる。ロッドにセットしたリールからはジリジリと心地よい逆回転音が響くのだけれど、僕の気分はまたかと複雑そのもの。


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雪代の濁りが薄っすらと加わったモスグリーンの流れに静かにウェーディングする。
朝の内は風がとにかく冷たかった。
海からの風に乗って綿アメのような淡いグレーの雲が流れていく。
そして時折り風が強まり、僕は寒さでジャケットファスナーをしっかりと上まで引き上げる。


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下流の岸際で一瞬水面が盛り上がった。
きっと水面下で何かが岸際を泳ぐ鮭稚魚にアタックしたのだろう。
下流へとゆっくりと孤を描きながら伸びていくスカジットラインの軌跡を目で確認しながら、ランニングラインを摘んだ僕の指先が不意に訪れる衝撃への期待感でやけに緊張しているのが感じ取れる。


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風向きが少し変わったのだろうか。
風は相変わらず強いままだけれど、道南のフィールドに青空と日差しが舞い戻ると春らしい暖かさに包まれた。フリーズ地のグローブを外して釣りをしたなんて久しぶりのことかもしれない。枯草色のフィールドと空の青さ、それに遠くの山々の頂に残された雪の白さとのコントラストが印象的だった。


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ランニングラインを摘んだ僕の指先が感じたアメマスらしい柔らかなバイトは2度だけ。
残念ながら早春の青空の下で道南のアメマスの姿には最後まで出合うことが出来なかったけれど、枯草色のフィールドには淡い黄緑色のフキノトウが少しずつ芽吹き始め、きっとこのまま暖かな日が続けは、フィールドには例年よりも少し遅れた春が、急ぎ足で近づいてくるのだろうなとお気に入りのロッドを手にしながら僕は思ったのだった。


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今日のBGM : SPK / In Flagrante Delicto



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-14 17:18 | spey fishing | Comments(4)
2013年 04月 08日

<Vol.940> フキノトウと強風時のキャストにはどうかご注意あれ

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車が小さな峠を越えて、徐々に僕が目指す道南のフィールドへと近づくにつれ、風がめっぽう強まり始めた土曜日だった。
堤防に立てられた交通安全の旗が凄い勢いでバタバタと音を立てながら引きちぎれんばかりに暴れ回っている。交通安全はもちろんだけれど、僕にとってはキャストの安全を願わずにはいられないぐらいの台風並みに吹き荒れる強風だったかもしれない。
特に左岸に立った場合の上流からの強いかぶり風は厄介だ。ジャケットのフードを被りながらも、何度か耳元をラインがかすめていくのを感じてヒヤッとする。本当は風下でラインをコントロールするオフ・ショルダーやリバースでキャストすればいいのだけれど、海に近づけば近づくほど、それすら困難なぐらいに吹き荒れる強風だったと思う。


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このところの気温の上昇で、道南の本流には雪代の流入が少しずつ始まり、水位は1週間
前に訪れた時よりも50cmほど高くなっていただろうか。水位の上昇と共に、濁りも若干加わっていて、以前のような透明感のある流れではなく、さらにトルクフルな力強さまでもがその流れには加わっていたように感じられた。


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お気に入りのロッドを手にして、視界の広がったフィールドを強風に押されながら歩いた。
ヒバリ達の囀りにも先週よりはさらに活気が増していたのかもしれない。堤防の斜面の残されていた残雪の存在感は少しずつ薄くなり、それにかわって今度は淡いグリーンのフキノトウの姿が枯草色のフィールドにポツンポツンと目立ち始めていた。季節はそろそろ早春といいたいところだけれど、僕としては例年よりも2週間は春の訪れが遅れているように感じられる。


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ロッドはMeiserのS2H14067MKS-4、コスメはTrouty Orange。ラインはエアフロ社のスカジット・コンパクト・フローティング(540gr)にタイプ8のティップの組み合わせ。ティペットの先には先日巻いたビーズヘッド仕様の私的・鮭稚魚イントルーダー・2013バージョンを結ぶ。最初のポイントでは岸際に鮭稚魚の姿も確認出来ずノーバイト。次のポイントでは、ターンの終わりかけにゴンとバイトがあったけれど、ラインが下流へとほとんど伸びきっていたためか、残念ながらしっかりとしたフッキングまでにはいたらなかった。上流からの強い風は、時間と共にさらに存在感を増し始める。


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元来ものぐさな性格だけれど、数個ぐらいのフライのタイイングなら何とか飽きずに我慢できるだろうか。でも、同じようなフライを複数個も巻いて予備としてストックしておくのは、やはり面倒臭いというか飽き飽きしてしまう。それでもやっぱりなくなったらどうしようかという不安が高じて数個ぐらいはフライボックスに用意しておくのだけれど、そんな大事なフライでも根掛かりでロストしてしまうのは仕方がないと、こんな僕でも諦めがつくのだけれど、追い風で予想よりもつい飛距離が伸びてしまい、対岸から張り出した河畔林の枝に引っ掛けてフライをロストしてしまうのだけは、どうも納得がいかなくって気分がモヤモヤしてしまう。


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3ヶ所目は右岸からのキャストになるポイントに移動してみた。
岸際を歩くと、僕の気配で慌ててチョロチョロと泳ぎ回る鮭稚魚の姿を少しだけ見かけたように思うけれど、上流からの風で川面が小波立ってはっきりとしない。右へとゆっくりとカーブするエリアをゆっくりと釣り下る。
風が強いせいか、ヒバリの囀りも次第に遠のいていった。水鳥が上流の方角へと凄い勢いで羽ばたきながら視界を横切っていく。
このエリアでは合計3度のバイトがランニングラインをつまんだ僕の指先に訪れ、2尾のプロポーションのよい後志利別川のアメマスに出合う。どちらの出合いもフライのターン中ではなく、下流へとほとんど流し終えて岸際をスローリトリーブしている際の出合だった。やっぱり僕が見た鮭稚魚の姿は幻影じゃなかったのかもしれない。


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今日のBGM(1) : Andrea Parker / Melodius Thunk



今日のBGM(2) : Andrea Parker / Expedition



今日のBGM(3) : Andera Parker / Clutching At Straws



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-08 14:18 | spey fishing | Comments(10)
2013年 04月 08日

<Vol.939> 私的・鮭稚魚イントルーダー・2013バージョン

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今年もいよいよ鮭稚魚達が雪代で増水した本流の流れに乗って海へと降海していく季節になったようだ。
コーティングしたエポキシが少し黄色く変色していたから、おそらくかなり以前に巻いたフライだったのだろうと思う。フックのシャンクの上にラウンド状のフォームを乗せ、その上にパールのマイラーチューブを被せてエポキシで薄くコーティングしたサスペンド仕様の鮭稚魚ミノーをタイイングバイスに挟んでカッターナイフで解体し、取り出したストリーマーフックだけを再利用して2013年バージョンの私的・鮭稚魚イントルーダーを巻くことにする。
ちなみにこちらは昨年まで活躍してくれた私的・鮭稚魚イントルーダー・2011バージョン


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再利用したフックは、VARIVAS社のストリーマーフック(2500V、3XL)、#4番。
スレッドは8/0ブラック。トレーラーフックはHARIMITSU社の管付きチヌ針5号。
イントルーダーループは#6番のHARDタイプ。
シャンクはスレッドの後端の位置でカットの予定。
この時点で僕はいつもイントルーダーループの長さをどれ位にするかで悩んでしまう。フライ全体とのバランスも考慮しつつ、今回はぎりぎりトレーラーフックを交換できる長さにしておくことにした。

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テイルにスードゥーヘアーを巻きとめる。カラーはオリーブが無難なカラーだと思うのだけれど、今回はダークオリーブとグレーオリーブをミックスして使ってみた。アイ側の余ったスードゥーヘアーは斜めにカットしておく。もちろん切り取って余ったスードゥーヘアーは、今後のダビング材としてストックしておく。


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パールのマテリアルがパラっと開くように、テイルの付け根に小さなダビングボールを付けおいても良いのだが、今回は面倒なので省略する(笑)。色に特に指定はないけれど、テイルの付け根にSPIRIT RIVER社のPALMER CHENILLE・パールを2回転巻く。


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さらにギニアのナチュラルを2回転ほどパラっと巻く。鮭稚魚イントルーダーの場合は、鮭稚魚のパーマークを表現したくて模様のはっきりしたギニアを使ってみた。僕個人としてはこのギニアのコントラストのはっきりした縞々模様がかなり気に入っている。ワカサギをイメージしたイントルーダーなら、片側のファイバーを取り除いたまだら模様のグレーマラードを選択しても良いかもしれない。


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POLAR CHENNILE・オリーブとミディアムのUV POLAR CHENNILE・シルバーをテイルの付け根に取り付け、まずはUV POLAR CHENNILE・シルバーを写真のスレッドの位置ぐらいまで、それほど密にならないようにシャンクに巻きとめる。あまり密に巻くと、ボディにボリュームが出過ぎてしまうかもしれないので巻き加減はほどほどに。


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次にPOLAR CHENILLE・オリーブを適度な間隔を保ちながらスレッドの位置までハックリングして巻きとめる。UVタイプのシェニールでも良かったのだが、透明感のあるオリーブの色合いを少し強めに出したかったので、今回はこちらを使ってみた。印象的にはUVタイプのものよりもこちらの方が、ファイバーが少し柔らかいように思えたし、水に濡れた時の感じがなんともいえないぐらい艶やかだったりと・・・笑。色のバリエーションも豊富にあるようで、最近のお気に入りマテリアルのひとつだろうか。


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シャンクの残りの部分にUV POLAR CHENNILE・シルバーを2~3回転ほどハックリング。オリーブに程よくミックスされたシルバーのメタリックな質感が個人的には好みかな。あくまでもストリーマーとして全体的にあまりボリューム感を出さない方がいいと思う。


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テイルの付け根にも使ったSPIRIT RIVER社の今度はPALMAR CHENNILE・ブラックを2回転ほど巻きつける。こちらも色は特に指定なしだけれど、個人的にはブラックが一番のお気に入り。


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最後にギニアのナチュラルをカラーとして2~3回転ほどハックリングして終了。あとはニッパーでシャンクの余りの後端からカットするだけ。


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水で濡らしてみるとこんな感じ。シルエットは意外と細身になるようだ。


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ノン・ウェイトのパターン以外に、ビーズヘッドとリードワイヤー(シャンクに.025を5回転ほど巻き込んだもの)を組み合わせたウェイト入りのパターンも用意しておいて、フィールドと状況に応じて使い分けるのが良いだろう。


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今日のBGM : Bauhaus / Bela Lugosi's Dead (Original)



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-08 09:51 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
2013年 04月 03日

<Vol.938> 道南の本流 / 後志利別川

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ゴン、ゴン、ゴンと不意にロッドティップが水面へと引き込まれる。
きっとあれは紛れもなく僕にとっては悪くないサイズの鱒だったに違いない。おそらく鱒のヘッドシェイクに連動した躍動感だったのだろう。さながら、油断禁物。
慌ててランニングラインにテンションを掛けたけれど、それ以降はランニングラインからは何かしらの生命感をさらに感じ取ることはなかった。
イブニングのプライムタイムを迎えた道南の本流でのちょっぴり心残りな出来事。


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土曜日に訪れたのは、まだ春には程遠いとさえ感じる道南の本流、後志利別川だった。
河畔や土手の斜面に残された残雪の多さに、季節の移り変わりを刻み続ける針の進み方が今年は例年よりも若干遅れていることを否応なしに感じる。
海岸にそびえ立つ風力発電の風車が海に向かって勢いよく回り続けていた。海から吹く北西の風は、この時期とにかく厄介だ。3月の終わりとなると、この地に足を運ぶアングラーの気分というか期待はすっかりヒバリの囀りと共に感じられる早春の雰囲気なのだけれど、下流からの冷たい海風がむき出しの顔に吹きつけ、おまけにそれがこちらへとジワジワと向かってくる濃いグレーの雪雲と共に、やがて冬へと逆戻りしたかのような雪混じりの酷い天候になったりすると・・・。


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1ヶ所目に訪れた橋下のポイントでは、タイプ8のティップの先に結んだ鮭稚魚を模したビーズヘッド仕様の小型のダーティフォー(オリーブ) にコツコツと不意にコンタクトが小さく訪れ、2ケ所目に訪れた水深のある流速の遅いランを流していると、僕はやっとアメマスらしい躍動感を感じる。アメマスのフライへの出方は、疑い深く恐る恐るというものではなく、ガツンとまるで何の躊躇もなく何かに襲い掛かるような出方だった。指先への衝撃と共に、水面が大きく割れる。友人のひとりは鮭稚魚を見たというけれど、僕は残念ながら岸際にその姿を見つけることが出来なかった。

時折り青空が顔を出すこともあった。そうすると頭上からは早春らしいヒバリの囀りが僕の耳にも届き始める。お気に入りのロッドを手にした僕の指先はしっかりと冷え切っていたけれど、やっぱり期待していた早春らしい雰囲気は、ほんの少しだけれど道南の本流から感じられたのだった。


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今日のBGM : Dub syndicate / What happened



by d-yun5-fly-elise | 2013-04-03 01:06 | spey fishing | Comments(4)