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2011年 08月 21日

<Vol.846> 雨のあとに

今日のBGM : Everything But The Girl / Wrong
         Everything But The Girl / Wrong (Deep Dish Remix)

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週の初めにかなりの雨が降り、増水したフィールドが落ち着きを取り戻した頃を見計らって北の本流、天塩川へと車を走らせる。
早朝のフィールドに吹く風からほんの少しだけ季節の針が前へと進んだように感じたのは僕だけだろうか。本流は本来の透明度をまだまだ十分には取り戻してはいなかったけれど、水温だけは幾分下がっていたように感じられた。


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相変わらずあてどもなくフィールドを友人と彷徨い、そしてロッドを繋いでは淡い期待を抱きつつキャストを繰り返す。午前中に珍しく5ヶ所のポイントを慌しく巡ったけれど結局何事も起こりはしなかったのはいつものこと。少しずつ天気の雲行きが怪しくなり、遠くから響き始めた雷鳴にまるで背中を押されるかのように僕らはオホーツクの海へと足を運んだのだけれど、遥か沖合いにピンクサーモンの跳ねる姿を見ただけで、また本流へと舞い戻ってきてしまったのだった。


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ロッドを手にしながら激しい雨に当たることはなかった。でも、車のハンドルを握りながらワイパーを全開にしなければならないぐらいの激しいスコールのような雨には何度か遭遇した。やがて雲の切れ目から夏の日差しが差し込み、本流に戻ってくる頃には夏ゼミの鳴き声が車の窓を開けると出迎えてくれた。


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西日が本流の川面をオレンジ色に染め出す頃になって、この日初めての鱒の躍動感をお気に入りの#6/7番のスペイロッドを通じて感じる。ラインは450grのスカジットインターにタイプ3のティップ。そしてもう一度スイングの終わりかけ、僅かなリトリーブを加えた時にコーンヘッド仕様の黒のチューブフライがズゥンとひったくられたけれど、心の準備が出来ていないというか、あまりにも不意の出来事だったので僕は思わずランニングラインから指を離してしまった。こればかりはいくら悔やんでも仕方がない話。

夕暮れ時に吹く風にはほんの少しだけれども秋の気配が感じられ始めていた。
季節の針は夏からやがて秋へ。
ふと空を見上げると、イブニングを迎えた夕空に飛ぶ野鳥たちのシルエットは河畔林のように黒く染まっていたのだった。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-08-21 21:04 | spey fishing | Comments(4)
2011年 08月 14日

<Vol.845> 真夏のロングドライブ

今日のBGM : Massive Attack / Pray For Rain
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大きな月がポッカリと浮かんだ夜空の下、月明かりに照らされてほのかに青白く、そして光沢が消えた銀色の帯ように鈍く光ったハイウエイのアスファルトがどこまでも果てしなく北へと延びていた。きっと今日は暑くなるだろうねと話す友人。確かにその通りなのだろう。だって、夜空に浮かんだ雲はどこを探しても見当たらないのだから。

遠くでプラチナシルバーの魚体が真夏の太陽の日差しを浴びてギラギラと輝きを放ちながら跳ねるのを何度か見たけれど、残念ながらオホーツクの海で岸寄りし始めたピンクサーモンには出会えなかった。
ジリジリと照りつける真夏の太陽の日差し、背後からは夏ゼミの鳴き声、打ち寄せる波の音、そしてカモメのの鳴き声と、ピンクサーモン以外の夏のオホーツクを僕に感じさせてくれる全ての要素は見事なぐらいに揃っていたけれども・・・。

いくつかのポイントを巡りながら青く染まったオホーツクの海を眺めつつ車はゆっくりと南下する。午後にはオホーツクの海に佇む釣り人からオホーツクの地を流れる渇水気味の湧別川に佇む釣り人になっていた。日差しは相変わらず眩しい。川面を飛び交い始めたヒゲナガに、時々見られるレインボーやウグイのスプラッシュライズ。久しぶりにスカジットラインの先端をフローティングのティップに交換し、少し長めのリーダーの先にはヒゲナガを模したウエットフライを結んで水面直下の釣りを楽しむ。僕が流すウエットフライには相変わらず小さなレインボーやウグイしか出てくれないけれど、ランニングラインをつまんだ指先に伝わる魚信が、上手く表現できないけれど、なぜか妙に小気味良いというか楽しくって、気が付くと車を止めた場所から300m以上も夢中になって釣り下っていたから、きっと本当に楽しかったんだろうなあと。この次はもう少しライトなタックルを持ってこなきゃね(笑)。
そんな訳で、お目当てのピンクサーモンにはちょっとも出会えなかったロングドライブだったけれど、きっとピンクサーモンに僕が出会えるとしたら8月末に予定している知床の海かなあなどと思っている。あくまでも希望としてだけれども・・・。

by d-yun5-fly-elise | 2011-08-14 15:39 | spey fishing | Comments(6)
2011年 08月 07日

<Vol.844> 真夏の十勝川本流

今日のBGM : Joe Pass / Don't Get Around Much Anymore
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おそらく日中の気温はゆうに30℃を超えるだろう。
きっと僕がかぶるヨレヨレのくたびれたコットン地のハットの下で、
額を流れる汗は一日中途切れることはないに違いないと思われた。
流れの中でロッドを振り続けられる気力が保てるいくばくかの涼しさを求めて・・・。


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きっとここなら涼しいだろうと、最初に目指した先は十勝川本流の上流部。緑の映える山々に囲まれたエリア。遠くからは時折エゾ鹿の甲高い鳴き声が響き、そして山からはジージーと夏ゼミ達の大合唱。新調した夏用の薄いウェーダーはお尻の部分からの水漏れでメーカーに返品中だから、僕が履くウェーダーはネオプレーン製。でも長時間ウェーディングしていると、これぐらいがちょうど良かったように思う。きっと夏用の薄いウェーダーだったら、足先の感覚が本流の冷たさでジワジワと痺れ始めていたに違いないから。


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スペイキャストの釣りを楽しむ友人達はフローティングラインでウェットフライの釣り。僕はタイプ3のシンクティップラインにコーンヘッド仕様のチューブフライの組み合わせで沈める釣りと楽しみ方もさまざま。ベストシーズンほどではいけれど、強い流れの中で育ったレインボーやホウライマスが僕のロッドを絞り込んでくれる。この日、僕が出会った鱒の中で一番元気が良かった鱒には3回の猛烈な下流への疾走の後、残念ながら逃げられてしまったけれど、お気に入りのST JOHNから奏でられる激しい音色に思わず暑さを忘れてしまった。


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それにしてもこの日はアブがうるさかった。体の周りを何匹もグルグルと飛び交って、時にはブチュっと咬まれて赤く腫れたりと、なかなか釣りに集中できず本当にウンザリするぐらいうるさかった。ヌカカも苦手だけれども、アブも苦手かな(笑)。

お昼近くには十勝川本流の市街地の流れへと。
お気に入りのエリアを久しぶりに訪れてみるとすっかり流れの様子は変わってしまっていたけれど、川幅の広い流れとトルクフルな強い流れは相変わらず。十勝らしい風景がそう僕に感じさせるのか、それとも真夏の暑さのせいでそう感じてしまったのかは分からないけれど、なぜだか凄くイカしたカッコイイ流れのように感じてしまった。

夏バテ予防にと、昼食にはインデアンのカツカレー、そして夕食には韋駄天の豚重。
さすがにこれはちょっとカロリーオーバーかな(笑)。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-08-07 17:26 | spey fishing | Comments(6)
2011年 08月 02日

<Vol.843> Hardy THE "ST JOHN"

今日のBGM : The KLF / What Time Is Love
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HardyのPerfect 37/8と同じぐらいフィールドでの使用頻度が高い僕の最近のお気に入りのリールは、HardyのST JOHN。
シンプルなデザイン、それにバリバリバリと静かなフィールドで一際目立つ派手な音色。なにしろ僕にとってこれがリールを選択する上で一番重要な要素だったりする(笑)。なぜだか気が付くと手持ちのST JOHNは3台に増殖。ハンドルを回すと不思議とそれぞれの音色がちょっとずつ違ったりする。あるものはしっとりと丸みを帯びていたり、あるものは乾いた硬質の音色だったりと、それぞれが個性的。
最新式のリールと比べたら決して軽量とはいえないけれど、14フィート前後のスペイロッドにはバランス的になんら問題はないし、パスタのように太いスカジットラインを巻き込んでもバッキングラインは十分に収納できる。それにブレーキのテンションの掛かり具合だってちょうど良い感じで、MARQUIS Salmon No.1のようにラインをリールから引き出した時にラインがスプールの中でグシャグシャっとバックラッシュすることも滅多に起こらないのがありがたい。

個人的にはエナメル塗装よりも若干値段は高くはなるけれど黒鉛塗装の方が好み。
控えめな艶というか鈍い光沢のリールフェースに、なんとなく年代を感じてしまう。
僕としてはとても良いリールのように思うのだけれど、オークションでは不思議とあまり人気がないようだ。もしかしたらあまりにもシンプルすぎるからなのかもしれない。

"Simple is the best"という言葉が上手く当てはまるかどうかは別として、とにかくシンプルで壊れにくいリールだというのは間違いないようだ。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-08-02 23:22 | fishing goods | Comments(4)