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2011年 07月 31日

<Vol.842> 曇り空と風

今日のBGM : Low / Murderer
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夏の曇り空が頭上いっぱいに広がっていた。
午後からは風が強まる予報。
水の流れに手を浸すと、やはり思わず手を引っ込めたくなるぐらい冷たいというものではなかった。むしろ生温かいというのがピッタリだったかもしれない。
やり残した課題というか、何かしらを確かめるかのように今週も北の本流へと車を走らせる。

やはり今週も手にした僕の新しいマイザーのロッドが、本流レインボーのスピード感溢れる躍動感で大きくしなるということは訪れなかった。
午後になり風が強まり始めると肌寒さすら感じられる。
釣れない時のさまざまなデータが記憶の片隅にひとつ、そしてまたひとつ。まるで殻付きのピーナッツの残骸のように積み重なっていく。

こういう時は、新しいポイントを探索するというのも案外面白い試みなのかもしれない。そして今度訪れる時は、対岸からお気に入りのフライを流してみようなどと思ったりする。

お目当ての鱒に出会えない釣りというものは意外とくたびれるものだけれど、なぜかしら心地良い一日だったような気がした7月最後の土曜日だった。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-07-31 18:48 | spey fishing | Comments(4)
2011年 07月 27日

<Vol.841> ユーモアのセンス

今日のBGM : PATHAAN / Seneca by Bardo State


PCの画面を見ながら思わず笑ってしまったのは久しぶりのことだった。
それにしてもこのユーモアのセンス、なかなかイカシテいるのである。
よくぞこんな動画のアイデアを考えたものだと・・・。

アクセル全開で疾走するフェラーリは、本流ならばトロフィーサイズのレインボー、ショアならボーンフィッシュや銀ピカのサーモンといったところだろうか。

動画に出演中のSteve Edge氏だが、ファッションのセンスもなかなかユニーク。
最近は北米のアングラーの地味な服装ばかり目にしていたものだから、英国的な洒落っ気のあるファッションのセンスがちょっと新鮮に映った次第。
こういう遊び心というか余裕のようなもの、是非とも大事にしたいものだ。




by d-yun5-fly-elise | 2011-07-27 19:36 | slow fishing | Comments(14)
2011年 07月 24日

<Vol.840> 夏の本流

今日のBGM : vashti bunyan / glow worms
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夏の本流で迎える朝。
しっとりとまとわりつきつつも、なぜかしら透明感が漂う空気感。
ウェーダー越しに本流の冷たさがジンワリと伝わり始める。

手にしたロッドにいつ伝わってくるかわらない鱒の躍動感を期待していると、
遠くからエゾシカの鳴き声が響いてきた。そして、静寂さがまた訪れる。

きっと日中は暑くなるに違いない。
夏ゼミの鳴き声をBGMに容赦なく夏の日差しが川面に照りつけるのだろう。

週末を過ごした道北の天塩川。
笑いあり、ハプニングありの2日間だった。
それにしても、まさかレインボーではなく見事に背っぱったオスのピンクとは・・・。

相変わらず僕は夏の釣りが得意ではないことがよく分かった2日間だった。


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今日のSilent Movie


by d-yun5-fly-elise | 2011-07-24 21:06 | spey fishing | Comments(14)
2011年 07月 20日

<Vol.839> R.B.Meiser Fly Rods : Custom Buildのあれこれ

今日のBGM : Einstürzende Neubauten / Haus der Luge
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Custom Buildのロッドが計6本。
Standard Buildのロッドが計3本。
気づかないうちに僕の手元にあるマイザーロッドの数がジワジワと増殖していた。
ちなみにStandard Buildのロッドの内の1本はSHUさんに長期レンタル中である(笑)。


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その中にはS2H14067MKS-4(14フィート、#6/7番、MKS)のように新旧それぞれのブランクによる同じスペックのスペイロッドもあるけれど、その他は全て異なるスペックのスペイロッド。もちろんアクションもそれぞれが異なっている。
ロッドの何本かは僕自身が直接マイザー氏にカスタムでオーダーしたものだけれども、その他はマイザー氏の好意でフィールドテスト用にといただいたものだったりする。でも、最近はなかなかマイザー氏にロッドを使った感想をフィードバック出来ていないでいるので、ちょっと申し訳けなく思ったりするのだが・・・。


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それにしてもずいぶんとそれぞれが個性的なロッドなのである。
例えば、同じスペックのロッドを並べたとしても、グリップの形状が太かったり細かったりと少しずつ異なり、おまけにフロントグリップの長さだってけっして同じではなかったりする。それにリアグリップの形状だって、同じことが言えたりと・・・笑。もしかしたらこれもカスタムがカスタムらしいことのひとつの特徴なのかもしれない。
ちなみに右のロッドは旧式のNZ製のブランクを使ったMKSで、フロントグリップの先端下部がロッドのメンテナンスの際にバールコルク(ラバライズドコルク?)に変更されている。


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最近のCustom Buildの目新しさというと、やはりリールシートのウッドインサートののフィラーだろうか。それにしても、ずいぶんと個性的なのである。以前はウッドインサートのリールシートをオーダーするとStruble社のU-26というリールシートがほとんどだったけれど、リールシートのメタルリングも工房で作ることになり、ウッドフィラーの選択肢もずいぶんと増えたようだ。マイザー氏に直接メールで問い合わせされれば、他にもいろんな色彩のウッドの種類が出てくるから、興味のある方は是非どうぞ。


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ロッドのアクションはさておき、マイザーロッドのカスタム仕様というと、やはり特徴的なのはフェザーインレイとバット部分の個性的なラッピングだろうか。
あらためて手持ちのカスタム仕様のロッドを並べてみると、それぞれが違っていて、やっぱり僕は個性的だなぁと思ってしまう。もしも僕の周りの友人達が所有しているマイザーのカスタム仕様のスペイロッドを全て並べてみたら、きっと凄い光景になるんだろうなぁと(笑)。ちなみに僕は友人達のロッドにまったく同じカスタム仕様のコスメを見たことがないし、そして友人の誰もが自分のカスタム仕様のコスメこそが一番だと思っていたりする。

Spey PagesのRodsのフォーラムを訪れてみると、時々マイザーロッドの個性的なカスタム仕様のスペイロッドの画像が出てくるから、北米のアングラーの間でもロッドのカスタム熱がヒートアップしているのかも。

そこで僕からのマイザーのカスタム仕様のロッドをオーダーする時のアドバイスを二つほど。
(1)予算に余裕があって、もしも2本同時にカスタム仕様のロッドをオーダーする時は、オーダーの際に明確に2本とも異なったフェザーインレイとバット部分のラッピングと明記した方がよいこと。そうでないと、ほとんどコスメが同じような兄弟ロッドが送られてくることになるから。
(2)もうひとつはあくまでもマイザーのカスタムロッドであるから、大まかなコスメのイメージは伝えても、けっして細部にわたるまではオーダーしない方がよいこと。あとはマイザー氏や工房のスティーブ氏のアートセンスにお任せするぐらいのおおらかさがあった方が、きっと満足のいくカスタム仕様のスペイロッドが貴方の手元に届けられるはず。
おそらく、きっと、多分(笑)。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-07-20 21:56 | Custom Spey Rod | Comments(10)
2011年 07月 19日

<Vol.838> "Trouty Orange"

今日のBGM : Meat Beat Manifesto / Helter Skelter
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マイザー氏にまったく同じスペックの2本目のロッドをオーダーしたのは今回が初めてだった。何もわざわざ同じスペックのロッドを2本もオーダーしなくてもと自分自身だけでなく、きっとマイザー氏も思ったのだろうけれども、何しろ僕が北の大地で一番手にする機会が多いロッドだし、それにちょっとした僕自身へのメモリアルな気持ちをこめてオーダーすることにしたのはマイザー氏との数回のメールでのやり取りを終えた、確か3月の終わり頃だったと思う。


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オーダーしたのはR.B.Meiser Fly RodsのS2H14067MKS-4 Custom Build
"Trouty Orange" が今回のロッドのコスメのイメージカラー。

数年前までのカスタム仕様とは異なり、最近のカスタム仕様はメタリックでフラッシーなスレッドが使われることが多いようだ。おそらくこれには個人の好みによって好きか嫌いかが2分されるように思われる。僕としてはどちらでも悪くはないと思っているけれど、2本目のロッドは1本目とは違って、メタリックでフラッシーなスレッドでとオーダーしてみた。もちろんこの先はマイザー氏と工房のスティーブ氏のアート感覚にお任せすることにして・・・。

"Orange/Red American Elm Burl wood insert"
それが今回のリールシートのウッドフィラーの名称。
最初はGreen/Whiteでオーダーしたけれど、"Trouty Orange"というロッドのイメージカラーから、マイザー氏の勧めもあり、今回は最終的にOrange/Redとした。


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先週の金曜日に新しいMKSが届く。少し届くまでに時間がかかったけれど、きっとそれはマイザー氏が数週間ほどロシアへとアトランティックサーモン釣りに行っていたからだろうか。

手元にある同じスペックの2本のMKSをラインを通さずに振り比べてみる。
おそらく僕の古い方のMKSのブランクに使われているカーボングラファイトはNZ製、そして新しい方のMKSに使われているカーボングラファイトは日本製なのだろう。話によると日本製になって少し軽量になったという事だったが、なかなか実感では分からないというのが正直な感想。でも、視覚的になぜか新しい方のMKSの方がバット部分の径が若干太くなったような気がする。
さて肝心のアクションの方はというと、あくまでも個人的な感想なのだけれども、新しいMKSの方が少しバットにシャキっと張りがあるかなぁという感じ。Highlander-Sほどではないにしても、ロッドのかえりも少しばかり速くなったかなぁと。もちろんこれには、古いMKSをかなり使い込んだということも考慮しないといけないのだけれども・・・。

どちらにしても美しいスペイロッドであることに変わりはなかった。
しばらくの間は、フィールドでどちらのロッドを手にするのか、ずいぶんと迷いそうな予感(笑)。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-07-19 23:58 | Custom Spey Rod | Comments(4)
2011年 07月 18日

<Vol.837> Rainy 支笏湖

今日のBGM : Tomas Molina / Gloria
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低い雲が空から重々しく垂れ込め、淡いモノトーンの世界がアングラーの視界いっぱいに広がっていた。支笏湖の湖面をなでていく風はそよとも吹かず、鏡のように銀色に鈍く輝いた湖面だけがゆっくりと小さく揺れていた。行き場のないアングラーは祝日の月曜日、久しぶりに支笏湖の湖岸を彷徨う。

しばらくすると湖面にはミスト状の霧雨が降り始めた。
湖岸に張り出した木々の葉に降り落ちた霧雨は、やがて無数の数がひとつの雨滴となり葉から湖面へと滴っていった。


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午前中のうちはまだ湖面も何かしらの生命感でざわついていたのかもしれない。
何しろあと10mほどさらに遠くへと僕がフライを届けることが出来れば、もしかしたらあの大きなライズリングを作り出す大きな鱒の躍動感を感じられたかもしれないという期待感があったものだから。

やがて湖面に降りだしたミスト状の霧雨と共に、そんな大きくて派手な鱒のライズリングも徐々に見られなくなっていった。
相変わらずアングラーの前にはRainyでモノトーンの湖が視界いっぱいに広がっている。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-07-18 20:40 | spey fishing | Comments(2)
2011年 07月 17日

<Vol.836> 雨降る静内川

今日のBGM : Gregorian Chant / Christus Natus
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深い眠りの中で枕元に置いた携帯電話の呼び出し音が遠くから響いてきた。
友人は嫌な顔ひとつせず、僕の支度が終わるのを車の中で待っていてくれる。
ABUさん、実に申し訳ない。
玄関を出ると土曜日の早朝の鉛色をした空からは今にも雨が降り出しそうだった。


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蝦夷梅雨という言葉がまさしくピッタリだったように思う。
まとまって降った雨はお気に入りの本流に増水をもたらし、おまけにカフェオレ色に染めているのは容易に想像できた。
だから、僕らが向かった先は日高を流れる静内川本流。この本流は濁りにくいし、もしかしたらブラウントラウトに出会えるかもという希望的見地からの選択に他ならない。


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金曜日の夜にオレゴンの工房から3月末にオーダーしていたマイザーの新しい2本目の14' #6/7wt MKSが届いていた。実は同じスペックのロッドをオーダーするのは初めてのこと。
コスメは、さしずめ"Trouty Orange"。
それはそれは、ビリビリしそうなぐらい美しいコスメのスペイロッドだった。

まとわりつくような湿度の中、届いたばかりの真新しいロッドをワクワクしながら振った。
本流の透明度はおおよそ50cm。まるで雪代のように白濁したモスグリーンの流れが力強く流れている。2度ほど岸際で思わずハッととするようなバイトがあったけれど、結局出会えたのはまだまだあどけない表情のベイビーブラウンだった。

テトラの入った絶好の深場を見つけてもしかしたらという期待感が膨らむ。
濁りで川底の見えない本流にさらに一歩と踏み出した途端、ウェーダーに浸水してしまった。
ABUさん、実に申し訳ない。今日はこれにてフィッシング・ストップ。今度からは万が一のために着替えを用意しておきますから・・・笑。


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今日のSilent Movie


by d-yun5-fly-elise | 2011-07-17 15:35 | spey fishing | Comments(4)
2011年 07月 10日

<Vol.835> 十勝川のスプリンター

今日のBGM : China Crisis / Christian
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狭い岸際をお気に入りのスペイロッドを手に無用な音を立てないようにとことさら慎重に歩いても、本流を囲った木立からヒゲナガ達が何匹も驚いたように舞い出してきた。少しグリーン色に色付いた押し出しの強い速い流れは以前と何ら変わりはない。遠くから短い夏を謳歌するセミの鳴き声が微かに響いてきたけれど、それはまるで現実味を帯びない別世界からの音のようだった。


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土曜日に訪れたのは十勝川の本流だった。
冷たい冷気を伴ったガス状の白い霧が山に囲まれた川面の上を何度も流れていく。
霧に包まれて視界が白一色に覆われると、まるで僕が立っている世界がギュッと小さくコンパクトに凝縮されたような不思議な感覚に陥った。
そんな中で不意に訪れるレインボーからの電撃的な衝撃、そしてそれに続くのは短距離スプリンターのようなスピード感に溢れた疾走だった。


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そのほとんどが対岸めがけてキャストしたヒゲナガを模したウェットフライが水面直下をナチュラルにドリフトしている時に訪れたものだった。ティップはさしずめクリアーのType1。もちろんさまざまなシンクレートのティップも試すし、状況によってはコーンヘッド仕様の黒のチューブフライもティペットの先に結ぶことも。
白一色の凝縮された世界感の中で、ブレーキのレギュレーターを最後まで絞り込んだお気に入りのST JOHNからけたたましい逆回転音と共に何度もラインを引き出していく十勝川のスプリンター達。残念ながらグッドサイズのレインボーには散々翻弄されたあと、華麗なジャンプと共に2.5号のフロロのティペットを切られて逃げられてしまったけれど、お気に入りのリールのようなクロームカラーに輝く何尾かのレインボーには出会えたのだから、僕としては十分満足のいく十勝川で過ごした夏の一日だった。


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今日のSilent Movie


by d-yun5-fly-elise | 2011-07-10 18:29 | spey fishing | Comments(10)
2011年 07月 03日

<Vol.834> blue sky and fresh green

今日のBGM : Renegade Soundwave / Thunder
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対岸めがけてキャストしたコーンヘッド仕様のチューブフライがゆっくりと沈む。
長いランのプールエンドはまるで別の生き物のように流れが緩やかだった。
フローティングのスカジットボディが流れに乗って静かに下流へと膨らんでいく。
そろそろかとラインを手繰って誘いをいれると、2回目のショートストロークでズシっとランニングラインをつまんだ指先に鈍重な負荷がかかった。


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好天に恵まれた週末だった。
ジリジリとした夏の日差しがフィールドにはさんさんと照り続けていて、夏の空の青さと新緑の鮮やかなグリーンが眩しすぎたのかもしれない。
おかげで僕の顔と両腕はすっかり赤く日焼けしてしまった。


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フィールドへと走る車の中は久しぶりに僕一人だけ。
カーステレオから流れるサウンドのボリュームがいつもよりも大きくなった。
トルクのある強い流れの中にウェーディングしながら周りを見渡してもロッドを振る友人達の姿が見えないことには、ほんの少し違和感があった。去年までならあまり感じない違和感だったかもしれない。


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天塩川は淡いオリーブグリーンに染まっていた。
レインボーのスピード感溢れる疾走と共にカスカペディアの甲高い逆回転音が鳴り響く。
夏の日差しを浴びて岸際に横たわるレインボーのボディがギラギラとメタリックに輝いていた。
いよいよ本格的な夏の釣りが始まる。
遠くからセミの鳴き声が響いてきた。
相変わらず空は底抜けに青く、日差しはめまいがしそうなぐらい眩し過ぎる。

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今日のSilent Movie


by d-yun5-fly-elise | 2011-07-03 22:06 | spey fishing | Comments(18)