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2005年 10月 31日

<Vol.156>Trick or Treat?

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 「Trick or Treat?」 仮装をした子供達が知人の家の玄関の前で叫ぶ。
 そう、今日は「Halloween」day。

 相変わらず、僕は運転手の役目だ。

 何となく、子供達が「Halloween」の意味を知っているかと気になって尋ねてみた。「畑の豊作を祝う日なんでしょ。だってカボチャだもの」。意外な言葉が返ってきた。でも、もしかしたら、あながち間違いではないのかもしれない。

 そういう僕も本当の、もしかしたら本当なんてないのかもしれないけれど、「Halloween」の意味を知らない。多分こういう事だろうということは想像出来ても、それは正確なことではないから子供達ともう一度調べてみよう。でも、こういう事ってとても大事なことじゃないかと思う。
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by d-yun5-fly-elise | 2005-10-31 23:11 | 雑記 | Comments(8)
2005年 10月 30日

<Vol.155>KISSING THE PINK

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 パラパラと雨が降り始めた日曜の昼下がり、久しぶりにアナログ盤に針を落とした。レコード棚から引っ張り出してきたのは"KISSINNG THE PINK"の1stアルバム"naked"。1983年の作品。
 音楽のジャンル分けに意味はないと思うけれど、ちょうど僕がいわゆる"NEW WAVE"といったジャンルに興味を持ち始めた頃に輸入盤店で買ったアルバム。FMやTVで流れるヒットチャート音楽しか耳にしなかった僕にとっては、ジャケットにもインパクトがあったけれど、針を落としたとたん、そのメロディーに打ちのめされた。もちろん人によって好みはあるけれど、僕にとっては20年以上経った今でも新鮮に聴こえる。もしかしたら、ここにも僕の音楽のルーツがあるのかもしれない。

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-30 22:21 | music | Comments(8)
2005年 10月 29日

<Vol.154>湖の杭になった一日

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 今日は早朝から丸一日、朱鞠内湖の一本の杭になった。さながら修行僧のように雨が降っても風が吹いても、おまけに遠くで雷鳴が轟いても僕らはひたすらキャストを繰り返した。いつかは朱鞠内湖の鱒と出会える事を信じて。
 フライの後についてきて、僕の足元で反転して、また湖へと戻っていった鱒。ランニングラインをリトリーブしているとちょっとだけ僕に挨拶していった鱒。遠くで大きな波紋だけを見せていった鱒。いろんな鱒が朱鞠内湖にはいたけれど、結局どの鱒も僕のキャッチしたいという願望からするりと離れていった。
 
 夕暮れ時。まるで鏡のような湖面の朱鞠内湖は静寂に包まれていた。飛び去っていく渡り鳥の羽音がすぐ僕の耳元で聞こえるかのように。

 この静寂さに包まれたくて、いつかまた、ここに戻って来たいと思った。きっとその時は朱鞠内湖の鱒がその静寂さを突如として破ってくれるだろうと信じて。でも、その時はもしかしたら僕自身が無心にならないといけないのかもしれない。なぜかしら、そんなことを考えた。
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by d-yun5-fly-elise | 2005-10-29 21:25 | fly fishing | Comments(6)
2005年 10月 28日

<Vol.153>Schubert

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 シューベルトの「鱒」という曲の鱒は、ブラウン・トラウトをモチーフにしたものだと、何かのコラムで読んだことがある。ヨーロッパの田園風景の中を緩やかに流れる小さな川。そんな穏やかな川の流れの中で、きっとブラウン・トラウトは悠々と泳いでいたのだろう。

 僕がブラウンに出会ったのは、Fly fishingを始めてかなり時間が経ってから。一度は出会ってみたいと思っていたけれど、なかなか出会う機会は訪れなかった。何年か前に、小さなブラウンなら釣れるよと友人から教えてもらって、初めて千歳川の烏柵舞橋から釣り下ったことがある。かなり流れのトルクが強くて、転ばないように細心の注意を払った。もしかしたら、渚滑川の流れのトルクよりも強いかもしれない。両足で流れに押し流されないように踏ん張りながら、対岸に向けて黒のOSPをキャストして流し込む。すぐに、コツ、コツと小さいけれど鋭角的なアタリがあって、ロッドの先がプルプルと震えた。僕の小さな黒のOSPを銜えたのは20cmにも満たない小さな鱒だった。僕は最初、小さなニジマスだと思ったけれど、しばらくしてハッとした。なぜなら、まだパーマークの残るそのあどけない表情の鱒の横には小さな朱色の斑点がいくつか散りばめられていたから。その朱色の斑点は、なぜか僕にとってはとても印象的に映った。これが僕にとっての初めてのブラウン・トラウトとの出会い。

 そのあとも、支笏湖で何度かブラウン・トラウトには出会えたけれど、メタリックなボディの回遊型に混じって、時々イエローのボディが鮮やかで、その中に鮮烈な朱色の斑点が散りばめられたブラウン・トラウトにも出会えた。その度に僕はその鮮やかな朱点に魅了される。
 先日、友人が支笏湖でドライ・フライでキャッチしたブラウン・トラウトは、離れたところから眺めても、そのイエローのボディが鮮やかで、おまけに宝石のように散りばめられた朱色の斑点が夕暮れの迫る中で鮮やかに浮かび上がっていた。そんな鱒を見ながら、僕の頭の中でシューベルトの「鱒」という言葉が突然浮かんだ。でも、何度も何度もその曲のメロディーを思い出そうとしても、なぜか思い出せなかった。
 シューベルトの「鱒」の旋律の代わりに僕の頭の中で流れるのは、朝に聴いた車のCDプレーヤーに入れっぱなしの"NEW ORDER"の"Perfect kiss"のメロディー。

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-28 20:00 | slow fishing | Comments(6)
2005年 10月 26日

<Vol.152>a breathing of the forest

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 冷たい湖に立ち込んでいると、冬の気配を伴った晩秋の風が吹くたびに、僕の頭上から大きな枯葉が何枚もユラユラと何ともいえないバランスを取りながら、僕の前の湖面に舞い落ちてくる。

 後ろを振り返ると、湖岸沿いの木々には何枚もの枯葉がこれから冷たい秋空に飛び立とうと、次の風が吹くのを待っていた。

 強い風が山上から吹き降りて来る度に、湖岸沿いの森からはザザザザァー、ゴーゴーという木々の枝が擦れあう音が何重にも重なり合って僕の耳に響いてくる。

 そんな森の荒々しい息遣いを背中に感じながら、また僕はいつ鱒が銜えてくれるか知れないフライを湖面に向かって黙々とキャストする。さながら、果てしないキャストのように。

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-26 20:46 | slow fishing | Comments(10)
2005年 10月 25日

<Vol.151>autumn lake

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 秋が深まりつつある支笏湖は、午後になっても強い風が吹き荒れていた。道路沿いの樹木からは枯葉が吹かれて雪のように舞い落ち、車が通り過ぎるたびに雪のようにフワフワっと舞い上がる。そういえば、道北辺りの峠では雪が降り積もっているらしい。そんなことを朝のラジオでアナウンサーが淡々と語っていた。いつの間にかそんな季節になっていたんだ。

 旧有料道路沿いも美笛峠に抜ける国道沿いも、どこもロッドを振れるような状況ではなかったし、僕らに残された唯一ロッドが振れる可能性があるのは風裏の美笛側だけだった。
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 早々とカメムシ・フライでのドライの釣りに見切りをつけた僕はロッドにtype2のヘッドを巻き込んだリールをセットして、友人から教えてもらった「背中に神様が乗っているフライ」を期待を込めて結ぶ。
 湖面の波は穏やかだけれど、相変わらず風が複雑に舞っている。風が吹くたびに、僕の両手は徐々に冷えて、ランニングラインをつまんでいても何をつまんでいるのか分からなくなるぐらい、触覚が鈍くなっていた。一度だけ、大きな鱒が背鰭を出して泳いでいくのが見えた。でも、僕にはどうすることも出来なかったし、過ぎ去っていくのを見送るだけで精一杯だった。

 日没近く。午後5時を知らせるチャイムが湖面に鳴り響く前、突然僕の携帯が鳴った。友人がブラウンをドライで釣ったという連絡だった。イエローのボディが鮮やかな定着型と思われるオスのブラウンは、友人の手を離れると、何事もなかったように湖へ帰っていった。僕らの眼に、その鮮烈なイエローのボディを焼き付けて。
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 結局、今日の僕のフライの背中には神様は乗りそこねたようだけれど、きっと次の機会にはちゃんと乗ってくれるだろう。そう信じて、暗闇に包まれた支笏湖を僕たちはあとにした。

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-25 21:13 | fly fishing | Comments(10)
2005年 10月 24日

<Vol.150>表情

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             original photo by Mr.SHU(bottom hook)
 それにしても、支笏湖の表情はめまぐるしく変わる。昨日は風も吹かない穏やか過ぎる表情を見せたかと思うと、今日は突如その様相を変貌させて、さながら冬に島牧を連想させるような、荒れた表情を見せる。そういえば、最近支笏湖が僕を釣りにはもってこいの表情で迎えてくれることが少ないような気がする。でもまぁ、そんな支笏湖についつい通ってしまうのだけれども、毎回何かしらの発見や出会いがあったりするものだから、それはそれで楽しい。何時も何時も鱒に出会えるわけではないけれど、何故かしら鱒が釣れなくったって頭にこないから不思議なものだ。釣れればしめたものと思っているからだろうか。でも、時には僕にとってはトロフィーサイズの鱒がフライに挨拶してくれることもあるから、ついつい今日こそはもしかしたら鱒に出会えるんじゃないかとほのかな期待もしてしまったりする。

 昨日の支笏湖は、男性的な表情を見せていた。打ち寄せる波に絶え間なく吹きつける風、何とか小さなカメムシ・フライをキャストしてもすぐに波間に消えて見失ってしまい、なかなか釣り辛い状況だった。
 僕はレインジャケットのポケットからtype1のヘッドが巻き込まれた換スプールを取り出しリールにはめる。リールからランニングラインを必要な分だけ引き出した。久しぶりに使うラインなので、その巻き癖は目も当てられないぐらいだった。それにしても普段はフローティング・ラインでドライの釣りばかりだったから、久しぶりのシングル・ロッドでのシューティング・ヘッドの釣りは風の助けも借りてシュル、シュル、シュル~とラインが伸びていく。なかなか心地良かった。案の定、巻き癖のひどいモノフィラのランニング・ラインはなかなか解けないパズルのように複雑に絡み合うけれど、なぜかそれを解きながらも不思議と楽しかったし頭にくる事はかった。
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            original photo by Mr.SHU(bottom hook)

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-24 23:37 | slow fishing | Comments(6)
2005年 10月 23日

<Vol.149>azure blueの空

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 アズール・ブルーに染まった秋空の下、今日こそ大きな鱒に出会えるんじゃないかと、懲りずにまた釣りに出掛けてしまう。もう一度あの水辺に佇みたかった。昨日との唯一の違いは、僕一人じゃなくて仲間も一緒だという事ぐらい。

 本流を僕を含めて3人で、ある程度の距離を保ちながら釣り下った。釣りを始める前にABUさんが秋空をゆび指して言う。「この空の色って、アズール・ブルーって言うんだよね。きっと」。とても印象的な言葉だったんだろう。僕の頭の中で、スペイ・キャストをしていても、アズール・ブルーという言葉が何度も何度もリフレインしていた。そのたびに僕は秋空を見上げることになる。秋風が吹き、枯葉が舞い落ちるなかでアズール・ブルーの空は川辺の紅葉が映える景色とは対照的にとても澄んでいた。
 結局、本流では僕らの誰一人としてロッドを通じて鱒の生命感溢れる感触を感じることはなかった。歓喜に包まれるドラマが何時起こってもおかしくない状況なのに、何も起こらない。僕らはそれぞれ顔を見合わせて苦笑いするしか気持ちの持って行き場がなかった。

 昨日とはうって変わってうねりと波、それに風が凄い支笏湖は、湖岸に打ち寄せる波が岩にぶつかって波飛沫が僕の頭上にまで上がるぐらいだから、岸際を歩くにも転ばないように細心の注意を払う必要があった。鱒の警戒心は幾分薄らぐだろうけれど、こんな状況で僕の小さなカメムシ・フライを上手く見つけてくれるのだろうか。そんな不安が僕の頭の中で徐々に増幅していくと少しは残っていた釣熱や集中力も少しずつトーン・ダウンし始める。今日はいったい何度「まぁ、こんな日もあるさ」とつぶやいただろうか。
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by d-yun5-fly-elise | 2005-10-23 20:07 | spey fishing | Comments(10)
2005年 10月 22日

<Vol.148>こんな日もあるさ

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 昨日の夜半から降り出した雨は、僕が泊まりの仕事を終えて車に乗り込もうとしても、幾分小降りにはなったとはいえ、まだシトシトと降り続いていた。本流の様子が気になっていた僕は、恐る恐る職場の横を流れる真駒内川の様子を窺う。やっぱり少し増水して濁っていた。きっと本流もカフェオレ色に濁っているんだろう。そう思ったけれど、どうしても自分の眼で確かめたかったから、長いドライブのつもりで僕はエンジンのキーを回した。
 峠を下って本流の上流域が見えてくると、嬉しいことに僕の予想は見事にはずれて、ほとんど濁りはなかった。もしかしたら、大きな鱒が出迎えてくれるかもしれない、そんな期待がムクムクと僕の中で膨らんでいく。気が付くと、いつの間にか雨は止んでいた。

 本流の川辺に15feetのロッドを片手に佇んだ。先週の濁った本流の表情とはうって変わり、そこにはいつもの穏やかな、でも内なる力を秘めた本流が僕を待ち構えていた。辺りの空気は一本線がピーンと張ったように感じられ、不思議と静寂さに包まれている。

 エッグ・フライ、先日巻いたPOLAR SHRIMP、それからフライ・ボックスの片隅にあったBABINE SPECIALなど、いろんなフライを期待を込めて流したけれど、結局大きな鱒には出会えなかった。随分と釣り下って、最後の核心部分を流しきったところで僕は天を仰いだ。まぁ、こんな日もあるさ。空には雲の隙間から青空がほんの少しだけ覗いていた。

 もう一度本流を最初の地点から釣り下るか、それとも支笏湖に向かうか僕は迷った。結局僕はロッドだけをしまってウェダーを履いたまま車に乗り込んだ。
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 日没まであまり時間の残されていない支笏湖は、本流とはまた違った静寂さに包まれていた。僕がキャストしたカメムシ・フライの着水音までもが僕の耳に届きそうなぐらいに。遠くでバシャという音がする。少し遅れて波紋が広がった。それぐらい湖面は穏やかだった。
 僕のキャスト・レンジの中で、一度だけ回遊してきたと思われる鱒の控えめなライズがあった。慌てて、鱒の進行方向と思われる方向にフライをキャストしたけれど、僕のフライが鱒と共に湖面の中に消えることはなかった。
 湖面が徐々に暗闇に包まれ始めた。それは今日の僕の釣りが終わりだということを告げている。僕は心の中で今日2度目の「まぁ、こんな日もあるさ」と呟くことになった。

今日のBGM:GARY CLAIL/ON-U SOUND SYSTEM/EMOTIONAL HOOLIGAN

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-22 21:20 | spey fishing | Comments(8)
2005年 10月 20日

<Vol.147>POLAR SHRIMP

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 今はもう残念ながらクローズされたようだけれど、fly fishingを始めた頃、東京に出張で出掛けた僕は南青山にあるAngler's bookというお店で、沢山の僕の目を引く洋書の中から、2冊の Steelheadに関する洋書を買った。1冊は"Flies for Steelhead"というタイトルで、steelheadに出会うための多様なフライの写真とレシピを紹介したもの。もう1冊は"Advanced Fly Fishing For STEELHEAD"というsteelheadに出会うためのタクティスやフライを紹介したものだった。本物のsteelheadには、いつかはお目にかかりたいものだと思っている僕だけれど、頭の中で「steelhead=ニジマス」という単純な公式がすぐに出来上がってしまい、ついつい帰りの飛行機に中でも読み耽ってしまったものだから、千歳に着くまでの時間がとても短く感じられたのが今でも懐かしく思い出される。
 
 仲間とよく行く本流では、上流から流れてくる落ち葉が落ち着く頃になると大きなニジマスが釣れるそうだ。きっとそんな大きなニジマス達は、遡上してきたサーモン達が産卵したエッグに目がないに違いない。そうふんだ僕だけれど、今のところ秋が深まっても大きなニジマスには出会えていない。

 最近はエッグ・フライをこつこつと辛抱強く巻き貯めていたけれど、やっぱり飽きっぽい性格の僕は、何か違うのを巻いてみようと書棚から以前買った2冊のsteelheadに関する洋書を引っ張り出してきてパラパラとめくってみる。僕の目に止まったのは、サーモン・フライのように美しくはないけれど、何となく釣れる要素が凝縮されたような"polar shrimp"だった。
 originalではwingが水中でキラキラときらめくpolar bearだけれど、そんな高価なものはもちろん持っていないから、余っていたcalftailで代用。おまけにbodyに使うhot orangeのシェニールなんてわざわざショップに買いに行くのが面倒なので、エッグ・フライを巻くのに余っていたヤーンをよじって使った。

 たまには、いつもと趣向の違ったフライを巻いてみるのも面白い。何とかちょっとスリムだけれど3本だけ巻いてみた。でも、この"polar shrimp"、どことなく「shrimp=エビ」というよりもエッグ・フライの色合いと似ているように思えるのは僕だけだろうか。
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今日のBGM:JOY DIVISION/CLOSER

by d-yun5-fly-elise | 2005-10-20 21:12 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(12)