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カテゴリ:spey fishing( 441 )


2013年 12月 22日

<Vol.990> 12月の本流アメマス(十勝川)

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もしかすると十勝川の支流のひとつ、利別川の濁りが強いからなのかもしれない。テレメーターの濁度系が示す数字はそれほど悪くはないのだけれども、微粒の砂が溶け出したようなサンドカラーが深い緑色に薄くミックスされた十勝川本流(左岸)の色彩だった。
胸下のネオプレーン・ウェーダーのギリギリのところまでディープ・ウェーディングし、黒とチャートリュースを組み合わせたコーンヘッド仕様のイントルーダーを、ややダウンクロス気味にペリーポークでキャストする。


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ふっとよそ見をした瞬間に、いきなり指にかけた20lbのリッジランニングラインがまるで川底のストラクチャーにでも根掛かりしかののようにガツンと引き込まれた。
ヘッドはアトランティックサーモンSH S3/S4だったけれど、テイクはフライが着水し、スイングを始めて直ぐだったから、それほどフライは沈んではいなかったのかもしれない。ガバガバっと派手な水飛沫と共に斜め下流の水面が大きく割れ、アメマスの大きな尾びれが僕の視界に飛び込んできた。


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12月のこの時期に十勝川の下流域で、それほどガイドが凍りつくこともなく釣りを楽しめたことは、もしかしたら僕にとって初めてのことなのかもしれない。ここ数日は日中もプラス気温だったようで、いかにも12月の十勝川らしい岸際に張り出した薄氷もほとんど見かけなかった。風さえ強く吹いていなかったら、おそらくフリース地のグローブ無しでも釣りが出来ただろうか。


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堤防から本流へと続く砂利道を車で走り、車止めからは雪の上に動物の足跡しか見当たらない小道をお気に入りのMeiser rodを手にポイントまで歩いた。今年の12月は気温が少し高めに推移しているせいなのか、名も知れぬ渡り鳥の姿も目にすることが少ないような気がする。雲ひとつない十勝ブルーの青空にもしも出会えていたら、きっと気温がグッと下がっていただろうけれど、セントジョンの曇ったシルバーにも似た薄いグレーの曇り空がどこまでも頭上を覆っていたから、寒さの苦手なアングラーには歓迎すべき土曜日の天気だったのだろう。


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土曜日に最初に出合ったアメマスは、僕にとってなかなか悪くはないサイズだった。エナメル塗装を落としたお気に入りのセントジョンからスクリーミング・サウンドを何度も奏でてくれて、少々セルフランディングにはヒヤヒヤしたけれど、無駄というものをそぎ落としたような筋肉質のアメマスだった。フォーセップでコーンヘッド仕様のブラック&チャートリュースのイントルーダーのフックを外すと、スルリと僕の手の中から滑り出して、本流の中へと消えていった。


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冬至に近いせいか、フィールドで過ごす時間がとても短く感じられる。河畔林が風に吹かれてガサガサ、ギーギーと揺れたり擦れたりする音も、午後になると少し静かになったようだ。潮位の影響で、流れの存在感は少しずつ薄いものになっていく。今日は何度も川面に張り出した河畔林の枝の下をくぐり抜けたから、オレンジ色のジャケットにたっぷりとついた細かな泥砂を家に戻ったら洗い流さないといけないかなと、濡れたグローブでジャケットの砂を払いながら、夕暮れの静寂さに包まれた本流の畔で僕は思うのだった。ふと気がつくと、濡れたジャケットは下のほうからパリパリに凍りだし始めていた。いよいよ本格的な冬が北の大地にもやってこようとしている。今年の本流での釣りが、僕の中でゆっくりと閉じていくのを感じた。

                                       2.17→2.19


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S字ハンドルとセンタービスをリメイクしてもらったHardy Cascapedia MkⅡ 8/9
最近ニッケルシルバーがいい感じにヤラレてきて、とてもいい雰囲気になってきたかな。

今日のBGM(1) : Ben Woods / The Brightest Lights in the Darkest Skies



今日のBGM(2) : Ben Woods / Raindrops



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-22 19:36 | spey fishing | Comments(0)
2013年 12月 09日

<Vol.986> 初冬のフィールド(Tokachi river)

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最高速度が50km/hに規制された深夜のハイウェイを東へと走る。
放射冷却でグッと気温が下がった十勝川の畔に僕が辿り着いたのは、土曜日の静かな早朝だった。体が冷えないうちに、急いで着替えを済ませて、もう一度携帯電話で十勝川の水位を最終チェックした。まだ水位は少し高いようだけれど、もしかしたら前回十勝川を訪れた時にアメマスからの反応が良かったポイントにギリギリのところで立てるかもしれない。でも、概してそんな淡い期待は長くは続かないものなのだろうけれど。


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当初はティペットの先に真っ先に結ぶのはブルー系のフライにしようと意気込んでいたけれど、薄いチープなプラスチック製のフライボックスを目の前にしてずいぶんと長い間迷った挙句、やはり無難にチャートリュース系のフライを結んでしまった。
峠ではあれほど風が強かったのに、十勝川ではなぜか不思議と風を感じないまま、お気に入りのロッドを片手にポイントまでゆっくりとフィールドを歩く。
ザクッ、ザクッと凍り始めた大地を踏みしめる感触が、これから訪れる厳しい冬の始まりを知らせてくれているようだった。


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あれほど期待感が大きかったのに、フィールドでは何事も起こらない時間が過ぎていく。音もなく静かに流れる川面に本流アメマスのライズすら見ることはなく、もしかしたら今日は本当に厳しいかもという想いが少しずつ膨らみ始めた。
相変わらずバックスペースがほとんどない窮屈なスカジットキャストを繰り返していると、不意にスイングするフライがグゥンと止まる。ロッドを通じて感じるサカナの重量感はなかなかのもので、下流へと一気に走り、リールの逆回転音と共に僕にたっぷりと期待感を待たせる。穏やかな日差しの中での糸鳴りだった。でも、残念ながらこの日の最初のお相手は特大のウグイ君。ウグイ(ハヤ)のひとのしとは、本当に上手く言い当てたものだ。フォーセップでフックを外すと、彼(?)は少し濁った本流にゆっくりと消えていった。

午後からは予想通り乾燥した十勝らしい上流からの冷たい風が吹き出し始めた。
飛距離が落ち、フライがしっかりとターンオーバーし辛くなったので、ラインをアトランティック・サーモンSH、S3/S4からスカジットコンパクト・インターとタイプ8のティップの組み合わせにチェンジすることにする。
ストラクチャーへの根掛かりで気持ちをこめて巻いたフライをたくさんロストした。そしてブルー系のフライも例外なくロストした。

イブニング間近のフィールドで僕がティペットの先に結んだのは、チャートリュースのダーティーホー(カラーはマラブー・バージョン)。本流の流れの速さは時間と共に次第に緩み始めていただろうか。不意にグッとラインが止まる。振幅の大きなバイブレーションと共にラインが鋭角に川面へと突き刺さった。僕にとってはなかなかの重量感だったけれど、残念ながら次の疾走でフックアウト。ロッドからだらんと垂れ下がったランニングライン。これで朝からかギリギリ保っていた僕のモチベーションがすっかりトーンダウンしてしまった。
対岸の河畔林に夕日が沈むと、一気に気温が下がっていった。濡れたジャケットはパリパリに凍りつき、僕にいよいよ冬の釣りが始まったことを示していた。
夕闇が迫ったパープルとオレンジが彩る十勝川のフィールドに吹く風は、不思議と穏やかだったのかもしれない。
                                      2.31→2.23


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今日のBGM(1) : The Residents / Kaw-Liga



今日のBGM(2) : The Residents / Kaw Liga(The Housey Mix) 1989



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-09 22:21 | spey fishing | Comments(6)
2013年 11月 30日

<Vol.984> 初冬の支笏湖

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金曜日の夜に、オレンジと黒、そしてオリーブのマテリアルを組み合わせたフライを急いで3個ほど巻き、傷だらけのくたびれたホイットレーのアルミ製のフライボックスの中に並んだフライ達の僅かなすき間に無理やりギュッと押し込んで、土曜日は久しぶりに支笏湖へと車を走らせることにした。
支笏湖へと続く峠の頂上付近はところどころが圧雪アイスバーン。頂上を過ぎたあたりから雲の流れるスピードが一段と増し、風がめっぽう強まり始めた。


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支笏湖の北岸、丸駒付近に足を運んだのは何年ぶりだろうか。
いつもとは違った表情を見せる支笏湖が、僕にはちょっぴり新鮮だったかもしれない。

湖水にウェーディングするとウェーダーの左足からジワジワと冷たいものが染み込んできた。左ひざの内側にL字型の大きなかぎ穴。きっと先週の十勝川でヤブの中を歩いた際に作ったものなのだろう。車に積んだ予備のウェーダーに履き替えるために、また湖岸の林の中を背中にたっぷりと汗をかきつつ延々と歩くことを思うと、なんだかうんざりするような気分だった。


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僕の今日のキャストは30点。やはり右前方からの風が強く吹く中では、キャストに難儀する。シュート後のスカンジSHが描くループがワイドになる度に、溜め息が何度もこぼれた。ナローなループで水面すれすれのキャストを心掛けるけれど、ゴーゴーと風が強まるにつれ、飛距離がどんどんと短くなっていく。
イブニングを迎えても、岸際に打ち寄せる波の音が耳から離れることはなかった。
強い風にあおられて背後の木立がよりいっそう強く揺れる。
結局、せっかく巻いたフライを2個も根掛かりでロストし、日が暮れるまで指先がジンジンと冷えながらもキャスト&リトリーブを続けたけれど、支笏湖の鱒が微笑んでくれることはなかった。
僕にとって支笏湖はやっぱり支笏湖だったりする。


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今日のBGM(1) : Greg Haines / Azure



今日のBGM(2) : Greg Haines / Nueblo Pueblo



by d-yun5-fly-elise | 2013-11-30 23:53 | spey fishing | Comments(4)
2013年 11月 25日

<Vol.982> 十勝川のteardrop模様

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週末の2日間を友人達と、「アメマス・キャンプ」と称して十勝川で過ごすことにした。
早朝の気温は氷点下までキリリと冷え込んでいたけれど、風がことのほか穏やかなので寒さがそれほど辛いとは思わなかった。川の流れは、きっとこの本流が持ち合わせるほんの一面に過ぎないのだろうけれど、おおらかでゆったりとしたものだった。日が昇るとシャリシャリと指先に残るシャーベット状の氷もどこかへと消え去り、グローブをはめなくても過ごせる暖かさが不思議と心地良かった。


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僕が2尾目に出合ったいかにも十勝川らしい本流アメマスは、最初に訪れた長いランのポイントから、大きく下流域の左岸へと移動してからの出合いだった。
相変わらずバックスペースが取れなくて窮屈なキャストが強いられるし、背後から伸びた河畔林の枝にロッドティップがバシッと当たると、思わずお気に入りのMKSが折れてしまったんじゃないかとドキリとして、つい手にしたロッドの先を凝視してしまうのだけれどのだけれど、何とか2日間を通じてロッドティップが折れるといったトラブルに見舞われることは起こらずに済んだようだ。


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アトランティック・サーモンSHのS3/S4をペリーポークからコンパクトなストローク&キャストを心掛けつつ、ややダウンクロス気味にキャストする。2m程の2.5号フロロカーボンのティペットの先に結んだブラス製のコーンヘッド仕様のチャートリュース&オレンジのイントルーダーが、ゆったりとした流れに乗って下流へと膨らむ沈んだSHに引かれてスイングを始めた頃に、グゥンとランニングラインに鈍重な違和感が伝わった。アメマスのヘッドシェイクにシンクロした大きな振幅の躍動感に思わずアングラーは心が躍り、ラインが鋭角的に突き刺さった先の水面が何度も大きく割れた。


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週末の2日間は、本当に十勝らしい青空に恵まれていて、フィールドに佇んでいても心地よいとさえ感じる2日間だったと思う。数年前の同時期に訪れた時に見た大きな氷の塊が上流からいくつも流れてきたフィールドの状況とはまったく異なっていたし、気候の温暖化の話はよく耳にするけれど、フィールドのコンディションにも、もしかしたら少しずつ影響が及んでいるのかもしれない。寒さの苦手なアングラーには、ちょっぴり嬉しかったりもするのだが・・・。


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水位が少しずつ下がってきていることもあり、日曜日はさらに下流のエリアにも足を運んでみることにした。そこで、久しぶりに長い間続くリールの逆回転音を耳にしたように思う。風が穏やかで対岸のアングラーの会話までもがこちらにはっきりと届くような静寂さに包まれた十勝川で、顔の尖ったオスのアメマスが何度も奏でてくれるリールのエナメル塗装を落としたセントジョンの逆回転音はちょっとうるさ過ぎたのかもしれないけれど、何度も沈んだストラクチャーにラインが引っかかりそうになって、その都度僕はヒヤリとする。


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水位は少し下がったとはいえ、ここでも岸際からいきなり急深なものだから、バックスペースは十分に取れない。岸際の倒木の枝をウェーディングしながら何度もくぐり抜け、窮屈なキャストを繰り返しながらステップダウンしていると、スイングしているフライがいきなり強い力でひったくられた。日曜日のお昼近くに僕が出合えたのは、この2日間で出合ったアメマスの中で一番大きな本流アメマスだった。根掛かりでたくさんフライをロストした中で最後に残っていたチャートリュース&オレンジのイントルーダーのフックを下顎から外すと、アメマスは白い斑点をまるで残像のように僕の脳裏に残しながら濁った本流の流れの深みへとゆっくりと消えていった。
                                         2.33→2.10


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帰りの車の中でABUさんとMassive Attackのteardropを歌っている女性ボーカルは誰?という話になった。確か彼女の名前はElizabeth Fraserさん。80年代にはイギリスの4ADというレーベルからレコードをリリースしていたCocteau TwinsやThis Mortal Coilというグループでもボーカルとして歌っていたと思う。なかなか優しさと物悲しさに溢れた独特な歌声だと思ってしまうけれど、teardropで歌う彼女の歌声を聴きながら、僕にはアメマスの身体に散りばめられた白い斑点が、何となくteardrop模様のようにも思えたりしたのだった。


今日のBGM(1) : Massive Attack / Teardrop with Liz Fraser



今日のBGM(2) : Cocteau Twins / Pandora



今日のBGM(3) : Cocteau Twins / Lorelei



今日のBGM(4) : This Mortal Coil / Song To The Siren (1983)



by d-yun5-fly-elise | 2013-11-25 23:01 | spey fishing | Comments(10)
2013年 11月 17日

<Vol.981> 東のフィールドとトルクフルなハプニング

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フワフワと枯葉が積み重なった河畔林の間に続くアングラーの踏み跡を辿りながら、お気に入りのスペイロッドを片手に歩んだ。
河畔林を抜けて、視界がパッと開けると、降り注ぐ秋の日差しがとにかく眩しかった。
土曜日に足を運んだのは、僕が初めて訪れる東のフィールドだったけれど、やはりここでも、ゆっくりと秋は深まっていたようだ。


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スイングの釣りを期待していたけれど、実際にはリトリーブの釣りとなった。
初めてのフィールドなものだからさっぱり状況が分からず、ラインとティップのシンクレート、それにフライのサイズと大いに迷った。これも初めて訪れるフィールドでの楽しみといえば楽しみなのだが・・・。
最初のコンタクトは、フライがかけ上がり付近を通過している時だったようだ。ビーズヘッド仕様のオリーブのウーリーを見つけてくれたのは、ここでのアベレージサイズは分からないけれど、どこかプリッとしたアメマスだった。


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白鳥達の羽音と鳴き声がずっと耳から離れなかった。
晩秋の日差しの下で、何度もキャストとリトリーブを繰り返す。
初めてのフィールドでは、ハプニングに近い予期せぬ出合いが訪れるものなのだろうか。
何度もヒヤリとさせられたトルクフルなパワーの持ち主は、ドーナツ状の白斑が散りばめられたグッドサイズの筋肉質なアメマスではなく、予想もしなかったカープだったりする。それも1度だけでなく2度も。この日のお目当てはカープではなかったけれど、取り込みについ無理をしてしまい、ロッドが折れなくて本当によかったなと思った東のフィールドでのハプニング。


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今日のBGM(1) : Alva Noto & Ryuichi Sakamoto / Uoon I



今日のBGM(2) : Alva Noto & Ryuichi Sakamoto / Halo



by d-yun5-fly-elise | 2013-11-17 17:14 | spey fishing | Comments(6)
2013年 11月 10日

<Vol.980> 11月9日の十勝川

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気温は氷点下にまで下がり、道東へと続く雨で濡れた深夜のハイウェイは、ところどころがブラックアイスバーンになっていただろうか。
天気図は冬型の気圧配置らしく、頭上には遮るものを知らない秋の青空が広がる。
11月9日、久しぶりに十勝川の下流域の畔に佇んだ。
早朝の太陽はとにかくギラギラと眩しかったりする。


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ロッドはマイザーの14フィート、#6/7番、MKS、the "Water God"
ラインはエアフロのスカジットコンパクト・インター(540gr)にタイプ8のティップ。
2.5号のフロロのティペットの先には先日巻いたコーンヘッド仕様のイントルーダー。
河川工事の重機の音と白鳥の鳴き声とが不思議なコントラストを描きつつ僕の耳に届く。


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濁度的には特に釣りに支障がないレベルだったけれど、水位が平水よりも40~50cmは高いのかもしれない。友人からの事前情報で厳しい状況は耳にしていたけれど、果たしてどんなものかと期待感だけは十分に秘めて、ゆっくりと流れにウェーディングする。僕の場合、右岸からのキャストは、スネークロールから流れに対して一度クロスにダンプし、そこからペリーポークでキャストするのだけれど、最初に訪れたアメマスからのコンタクトはそんなキャストを繰り返しつつ50mぐらいステップダウンしたあたりだっただろうか。


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すでに川底のストラクチャーに引っかけて、巻いたばかりのフライをいくつかロストし、また別のフライはというと根掛かりを外す時にフックがグニュっと伸びてしまっていた。スイングの途中あたりから「コツ、・・・、コツ、コツ」と不規則なリズムでランニングラインに違和感が伝わる。慌てない、慌てない。そしてロッド全体にジワーっとアメマスの躍動感が伝わり始めた。本流レインボーに比べると細身に映ってしまうアメマスだったけれど、僕が2回目のシャッターを押した時、バシャバシャと水飛沫を放ち、自らフックを外してあっという間に流れに戻っていった。岸際には濁りの中でもアメマスが見つけてくれたチャートリュースとホットオレンジのスペイハックルを使ったフライが何事もなかったかのようにユラユラと細いハックルを揺るがせながら取り残されていた。

さらに下流域のお気に入りのポイントは、さすがにこの水位ではウェーディングするのが難しそうだった。もう少し水位と水温が下がった頃には、おそらく十勝川での本来のアメマス釣りが楽しめるのではないかと思えたのだけれども。

                                       2.58→2.53


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今日のBGM(1) : Paul Kalkbrenner / Das Gezabel



今日のBGM(2) : Paul Kalkbrenner / Gigahertz



by d-yun5-fly-elise | 2013-11-10 19:07 | spey fishing | Comments(6)
2013年 11月 04日

<Vol.978> 枯葉舞う秋の本流

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金曜日の深夜、車のカーゴルームに車中泊セット一式を押し込み、11月最初の連休は北の本流で過ごすことにした。峠の頂上付近では車の外気温計がとうとう-3℃を示したから、きっと朝のうちはくたびれたフリース地のグローブが必要になるのだろうなどと考えながら、ゆっくりと東の空が明るくなり始めるのを眺めていると、不意に車の前をヘッドライトに照らされた大きな雄鹿が横切っていったりするものだから、ここは逸る気持ちを抑えつつ、この区間のドライブだけはことらさ慎重になることが必要のようだ。


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予想通り水温は低く、水位は若干高いものの、フィールドのコンディションは悪くはなかった。最初のテイクはフィールドに朝の訪れを感じて間もない頃だったかもしれない。
手にしたロッドはバットから気持ちよく曲がり、お気に入りのリールからは心地よいサウンドが奏でられながらランニングラインが引き出されていく。ガバッと水面が割れると赤い塊が見えたような気がした。


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前の日にサラシオーネに巻かれているスカジットラインを、フローティングからインターに巻きなおしておいた。ティップはタイプ6とT-14の組み合わせでカスタムしたもの。フライはパープルとオレンジのマテリアルをミックスしたコーンヘッド仕様のエッグ・サッキング・リーチのチューブ・フライ。フィールドに着いたばかりのSHUさんにランディングしてもらう。きっとオレンジ色に塗られたコーンヘッドの塗装はボトムの石に当たってところどころが剥げ落ちているのだろう。自宅に戻ったらまた少し手を加えないといけない。


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ポイントを変えると、今度は元気の良いアメマスが僕の流すフライを見つけ出してくれた。上流の岸際では遡上してきたサーモン達が産卵行動の真っ最中だから、きっと彼らも産み落とされた卵を狙っているのだろう。レインボーほどのスピード感はないけれど、深まりつつある秋を感じ始めたアングラーをしっかりとその力強さで楽しませてくれる。


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今年はなぜか北の本流でアメマスに出合うことが多いような気がする。そんなこともあってか、フライがテイクされてやり取りが始まると、それがレインボーなのかアメマスなのか、おおよその見当はつくようになったかもしれない。下流へと疾走しながらジャンプを繰り返すレインボーに、いったいどこにそんなパワーがるのかと驚かされる。


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日曜日は雨が降った。秋らしい冷たい雨だった。フィールドのコンディションはゆっくりと変わっていく。僕が流すフライを日曜日のレインボーはあまりお気に召さなかったようだけれど、まあこればかりは本流の濁度計の数字も少しずつ上がっていったから仕方がないのだろう。でも、その代わりに上流でキャストしていたkaneyasuさんのMKSが大きくしなり、レインボーの疾走と共にSt.Johnの逆回転音がフィールドに鳴り響く。
朝から降っていた雨は降り止み、穏やかな秋空が頭上に広がっていった。この雨できっとフィールドの秋はいっそう深まっていくのだろう。また一枚山吹色の枯葉が本流を流れていった。

                                  68.12→68.09→68.20


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今日のBGM(1) : St Germain / So Flute



今日のBGM(2) : St GERMAIN / Mama Said



今日のBGM(3) : St Germain / Rose rouge



今日のBGM(4) : St Germain / Soul Salsa Soul



by d-yun5-fly-elise | 2013-11-04 18:18 | spey fishing | Comments(12)
2013年 10月 27日

<Vol.976> 曖昧な記憶 / 朱鞠内湖の秋のイトウ

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朱鞠内湖の秋のイトウに久しぶりに出合った。
でも、なぜか出合った瞬間とその前後の記憶が僕の中で曖昧だったりする。
記憶の中ではっきりしているのは、グゥーンという角のとれた鈍重な衝撃が訪れたのが、アトランティックサーモンSH(S2/S3)とリッジ・ランニングライン(20lb)の繋ぎ目にあるラインのよじれ防止用の小さなスイベルがトップガイドを通過する前だったことぐらいと、岸際に寄せてからのイトウの躍動感が思ったよりもトルクフルだったことぐらいだろか。


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台風に伴った秋雨前線の影響で、本流レインボーのシーズン終盤にもかかわらず、北の本流への釣り旅は残念ながら次週への持ち越しとなった。雨で濡れたアスファルトを北上し、秋の朱鞠内湖へと向かう。渡船の出船時間は朝の6時。前浜の駐車場で偶然お会いしたsugiさんと船から降り立ったのは朱鞠内湖に浮んだアオイ島という小さな島。漁協の中野さんに「あの木のあたりとこのあたりもポイントのようです。杉坂さんによるとティップをタイプ3にしたスリーセクションのラインで、カウントダウンは20ぐらいだそうですよ。今日もMAXですから、迎えは夕方の4時半頃ですので、一日頑張って下さい」と簡単なアドバスもらう。


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期待していたことが何も起こらないまま時間だけが過ぎていく。南寄りの風で風裏となる湖面は細かく小波立ち、時折り山吹色に紅葉した針葉樹の葉がそんな湖面にユラユラと風に舞いながら何枚も落ちていった。今日はなぜか不思議と車の音などの人工音が何一つ聞こえてこない。ただ息遣いのように吹く風と打ち寄せる波の音が静かに耳に届くぐらい。曇り空のずっと高いところを白鳥の群れが飛び去っていった。キャストとリトリーブという単調な繰り返しに、僕はとうとう睡魔に負けて湖岸で小一時間ほど意識を失ったかのように眠り込んでしまった。秋のイトウとの出合いはそんな眠りから覚めてしばらくしてからのことだったと思う。


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マイザーの14フィート、7/8番、MKSに10/11番(590gr)のアトランティックサーモンSHの組み合わせ。短くなった1Xのテーパーリーダーの先には2.5号のフロロのティペットを継ぎ足し、その先には#2番のストリーマーフックにシルバーのUVポラーシェニールをパラっと巻いた細身のオリーブゾンカー。沈んだ切り株やかけ上がりの岩に引っかかっていくつもフライをロストした。根掛かりした時はランニングラインを握るのではなく、腕に数回ラインをグルグルと巻いて引くようにしている。その方がランニングラインのコーティングにトラブルが発生することが少ない印象なのだけれども。
岸際に一度寄せてからイトウの力強さが本領発揮となった。レインボーほどのスピード感はないけれど、そのトルクフルなパワーで何度もMKSのバットはのされてティップは水面に突き刺さろうとする。ワカサギが産卵のために岸よりしている春のイトウと比べて、もしかしたら少し痩せていたのかもしれないけれど、無駄のない武骨な美しさ。きっとこれから冬に向けて少しずつ太っていくのだろう。すっかり飲み込まれてしまったゾンカーをフォーセップで外すと、イトウはあっという間に湖水の中へと消えていった。
午後から迎えの船が来るまで、ひたすらイトウが回遊してくるのを信じてキャストとリトリーブという単調な行為を繰り返えしたけれど、グーンというアタリっぽいのが1回のみ。今回は午前中にイトウの顔が見られただけでラッキーだっただろうし、朱鞠内湖での秋の釣りは春と比べてもさらに釣れない釣りへの忍耐力が求められるような気がするのは僕だけだろうか。

ところで最近は止水での釣りの場合ラインバスケットを極力使うようにしている。ラインバスケット自体があまり好きではないし、手繰ったランニングラインを指できちんと処理すれば特に必要としないのだけれど、でもやはりあった方が飛距離が伸びるし、ランニングラインのトラブルが少ないように思う。それに眠たくなったら湖岸でのうたた寝の際の枕にもなるしね。

P.S.帰りの前浜でyanbaidesuさんに再会し、彼の下に届いたRiverwatchのバンブースペイロッド#6/7番を見せてもらう。次回は明るい時間にロッドをじっくりと見せてもらって、さらにラインを乗せて振らせてもらいたいものだけれど、これはちょっと危険な香りがするのだが・・・。どうやら今回は見なかった事にしておいた方が無難なような気がする(笑)。


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今日のBGM(1) : Trentemoller & Paul Kalkbrenner



今日のBGM(2) : TRENTEMOLLER FEAT. ANNE TROLLE / EVIL DUB



今日のBGM(3) : Fritz & Paul Kalkbrenner / Sky and Sand (Original Mix)



今日のBGM(4) : Paul Kalkbrenner / Mad World



今日のBGM(5) : Tears For Fears / Mad World



今日のBGM(6) : Trentemoller + Massive attack / Miss You (Teardrop Mix)



今日のBGM(7) : Trentemoller / Always Something Better (Trentemoller Remix)



by d-yun5-fly-elise | 2013-10-27 17:02 | spey fishing | Comments(14)
2013年 10月 21日

<Vol.975> Autumn vacation

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グゥンという重い衝撃のあとレインボーは大きく横っ飛びに川面の上を跳躍し、
最初の疾走と共に硬質な音色で奏でられるカスカペディアの逆回転音を耳にした。
2回目の疾走で、なんとか首から提げたカメラのシャッターを押し、
そして3度目の疾走が止まったところで、何ともいえない違和感と共にラインからテンションが失われた。


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いつもの僕の遅い夏休みが、今年は少し遅れて秋休みになってしまった。フィールドのコンディションが良いことを期待して1ヶ月以上も前に休みの日程を決めてはいたのだけれど、数日前には北海道のすぐ下を台風から温帯低気圧になった大きな雨雲が通過し、さらにその影響で例年よりも早く山や峠には雪までが降ったから、慌てて車のタイヤを夏タイヤから冬タイヤに履き替えた。


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TVで降雪のニュース映像が流れていた。結局一日フィールドに出掛けるのを遅らせて、木曜日の深夜に札幌を発つことにする。グッと気温は下がり、それと比例するかのように夜空には星たちが眩いばかりに輝いていた。そんな訳で本流での釣りは難しく、先週とは逆のルートを巡ることになり、まずは秋の始まりの屈斜路湖から。峠のアイスバーンでは、ちょっと運転にヒヤヒヤしただろうか。


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屈斜路湖ではMeiserのS2H14067MKS、the Water Godにアトランティック・サーモンSH、#9/10、S2/S3、590grainの組み合わせ。3Xのテーパーリーダの先には#2番のストリーマーフックに巻いたオレンジボディの黒のゾンカー。そんな僕はかれこれ一日半屈斜路湖のオサッペ周辺を彷徨っただろうか。風もほとんど吹かず、穏やかな湖面が広がるフィールドでは、やはり釣りの方はなかなか難しかったりするのかもしれない。頭上を通り過ぎていく白鳥達の姿を眺めながらキャスト&リトリーブを続けたけれど、カウントダウン後の数回目のリトリーブでレインボーっぽいアタリが2回あっただけだった。
屈斜路湖では久しぶりにMADさんや斜里のSさんに偶然お会いして、MADさんとは夕食に弟子屈ラーメンをご一緒する。ラーメンの方も予想通り美味しかったけれど、冬のフィールドの話やGW頃の十勝川のアメマスの話が興味深かっただろうか。北の本流へ移動する途中では、やはり上川町でよし乃の味噌ラーメンも食べたから、なんだかラーメンばかり食べていた僕の秋休みだったような気がしないでもない。


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ほとんどキャンプしている人を見かけない物寂しさが漂うキャンプ場でひとり夜を過ごす。まずはビールで喉を潤し、次にヒーターで温めたお湯で割ったホットバーボンを飲んだ。ランタンの明かりを眺めながら、ゆっくりと今日一日をふり返り、そして明日のことをじっくりと考える。北の本流は水位は高いものの、ゆっくりと濁りは落ち着き始めているようだ。気温は0℃近くとかなり冷え込んでいるので、厚着をしてシュラフにもぐりこむ。


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朝靄に包まれた北の本流が僕を出迎えてくれた。
MeiserのS2H14078MKS the Fire Godにスカジットコンパクト・インター、600grainとタイプ8のティップの組み合わせ。3号のティペットの先にはホットオレンジ塗られたブラス製のコーンヘッド仕様の黒のチューブフライ。これが今年の僕のE.S.L.パターンだろうか。ダーティーホーやイントルーダー・パターンもきらいではないけれど、時々気付かないうちにフックがボディのマテリアルに絡んでいたりして、フライがスイング中に「今のは?、?」という残念な経験を何度かしたことがあるので、ついついフライボックスの中の信頼しているチューブフライの方に僕は手が伸びてしまうのかもしれない。
きっと遡上してきたサーモンたちの産卵行為もピークに達しつつあったのだろう。スイングの終わりかけに誘いを入れるようにリトリーブすると、グゥンという衝撃がランニングラインに伝わる。日曜日の最初に出合った鱒はサーモンの産み落としたエッグを飽食したのか少しお腹がふっくらと膨らんだアメマスだった。水温が下がり始めるとアメマスに出合うことが多いと聞くから、本流レインボーのシーズンもそろそろ終盤なのかもしれない。そんなことを考えながら少しずつステップダウンしていくと、アメマスの時と同じような出合い方で冒頭のレインボーが僕のフライを見つけてくれた。下流へとリールの逆回転音を奏でながら猛烈なスピードで疾走していくのは、何度味わってもどこにそんなパワフルさを持ち合わせているのかと思えてしまう。重々しくジャンプした姿はお腹がポッコリと膨らんだLサイズ半ばのレインボーだった。
さらにフィールドをステップダウンし、少し流れのスピードが落ち着き始めた深みだっただろうか。スイングしていたフライが突然フッと止まる。根掛かりでもしたかとロッドを煽ると、サカナは一瞬の間をおいて、猛烈なスピードで下流へと疾走していった。バットからグンニャリと曲がるロッド、カスカペディアのブレーキはティペットが切れるギリギリまで絞り込んだ。もしかしたら僕にとっては初めてのLLLサイズかとドキドキ、ハラハラ、心臓がいつにも増して苦しくなる。でも途中から「?、?、?」。案の定、やはりというかオスの遡上系のスレ掛かり。そっとリリースしたけれど、やはりこれには心底参ったかな。
朝靄が次第に姿を消すと、本流には秋の色が舞い戻ってきた。

                                        68.49→68.39


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今日のBGM(1) : Massive Attack / Better Things



今日のBGM(2) : Massive Attack feat. Hope Sandoval / Paradise Circus



by d-yun5-fly-elise | 2013-10-21 23:03 | spey fishing | Comments(14)
2013年 10月 14日

<Vol.974> 10月の連休

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北の大地の本流レインボーのシーズンもそろそろ終盤だろうか。
とりあえずフライ、それにタックルと準備はしっかりとした。
でも、残念なことに10月の連休の天気は、まるで何かの予兆のように不安定そのもの。
友人からのレインボーの写真が添付されたメールが、仕事をしている僕の気持ちをさらにソワソワと落ち着かないもにさせる。実に困ったものだ(笑)。
アスファルトが雨で濡れたハイウェイを深夜に北上したけれど、雲のベールを透かした朝の光に照らされる北の本流は、残念ながらサンドベージュに濁り始めていた。
とりあえずひとつのポイントを釣り下ったけれど、期待していたグッドサイズの本流レインボーからのコンタクトはノーバイト。時間と共に、さらに濁りは増し始める。


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オホーツクの小さな山上湖は、工事で水が抜かれて釣りにならないという話なので、オホーツクの本流へと移動した。
僕もアングラーの端くれだから、やはり新しいロッドが届くとついフィールドで使いたくなってしまう。だから10月の連休中は、ずっと届いたばかりのマイザーのMKS、#6/7番で通した。
雨の影響がほとんどないオホーツクの本流だったし、遡上してきたサーモン達の後ろにもしかしたらレインボーがいるんじゃないかと期待したけれど、残念ながらこちらもノーバイト。秋色の本流で、ススキの穂が風に揺られてユラユラと揺れていた。


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日曜日は1年ぶりに屈斜路湖に佇み、新しいMKSを使ってキャストした。
ポイントによってアトランティック・サーモンSHのインターとS2/S3を使い分ける。風裏の林道側では、いつものようにウグイ君達に翻弄された。小波立つ湖面に何かしらの生命観はあったのだけれども・・・。
パーキングエリアでの昼食の後は、左からの風がめっぽ強いインレット側へと移動した。
かけ上がりが目の前で、湖面の色がいっきにエメラルドグリーンからコバルトブルーへと変わっていく。湖面は大きく波立っていた。1.5号のフロロのティペット先には#4番のストリーマーフックに巻いたオレンジボディの黒のゾンカー。S2/S3をペリーポークでキャストして、おおよそ20秒ほどカウントダウン、そしてゆっくりとリトリーブを開始する。レインボーがいつか回遊してくることを信じて、そんなことを何度も繰り返しただろうか。まるで水中を漂うゴミ袋にでもフライが引っかかってしまったんじゃないかという鈍重な衝撃は、あまりにも不意だった。コバルトブルーの湖水の中で大きな白い魚体が何度も反転する。ほぼLLサイズに近い鮮やかなブルーバックのレインボーにアングラーの鼓動の速さはさらに勢いづく。それにしても、あともう少しでSHUさんの差し出すネットにランディングというところだった。岸際のレインボーが反転するとバンという衝撃と共にロッドが弾けてフックアウトしてしまう結末。ああ、やっぱりか・・・。でも、久しぶりに静かにエキサイトしてしまった屈斜路湖でのひと時だったかな。機会があれば、また訪れてみようと思う。


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今日のBGM(1) : Rainer Trueby / Ayers Rock



今日のBGM(2) : Rainer Trüby / Welcome To Our World



by d-yun5-fly-elise | 2013-10-14 17:37 | spey fishing | Comments(16)