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カテゴリ:film( 3 )


2011年 12月 07日

<Vol.862> 美しい映像、そしてアーチスティックなスペイロッド




久しぶりに優雅で流れるような映像を動画サイトで見つけた。

それはGregory Colbert(グレゴリー・コルベール)さんが手がける"Ashes and Snow"というアートプロジェクに関連した作品のひとつ。
Bandoさんのお勧めで数年前に手に入れたセピアカラーの写真集だったけれど、なぜか映像作品の方を収録したDVDの方がとにかく息を呑むぐらいに美しくて印象的だった。
さすがに動画サイトのものはかなり映像が粗いけれど、そんなことなどどうでもよくって、映像の中のこの時間の流れ方って、やっぱり素敵だと思った。





ゆうちょ銀行からマイザーさんの工房宛にEMSで国際郵便為替とプリントアウトしたインボイスを送ったのは今日のお昼休み。以前は確か90日ぐらいだった製作に必要な日数も、なぜか今では45日ぐらいになったりとずいぶんと早くなったものだから、きっと2月の中旬から下旬ぐらいには僕の手元に新しいロッドが届くのだろうか。
オーダーしたのは僕にとって2本目となる14フィート、#7/8、MKS。確かマイザーさんに初めてオーダーしたカスタムスペイロッドも同じスペックだった。ただし今回のロッドはブランクがニュー・ジェネレーションというか、マイザーさんによると僕がオーダーしたMKSは新しいテーパーで作るからとのメールの内容だったから、仕上がったロッドがどんなアクションになっているのかも楽しみのひとつであったりもする。
もちろんコスメも(笑)。今回はホワイト、チャートリュース(ライムグリーン)、ホットオレンジ、フクシャ(パープル)のコンビネーションでお願いした。あとは工房のアートセンスにお任せ。ロッドのネーミングはもちろん、"Salty Heaven River Special"だったりする訳で・・・笑。
ちなみに今回オーダーしたウッドインサートのリールシートを使ったカスタム仕様は送料込みで945ドル。本日のゆうちょ銀行での為替レートは、1ドル=78.69円。これが同じスペックのスタンダード仕様だと送料込みで、おそらく780ドル。高いのか、安いのか?でも以前と比べると、ずいぶんと安く手に入るようになったのは確かなこととはいえ、やっぱりフライフィッシングの道具って高いと思ってしまう。


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by d-yun5-fly-elise | 2011-12-07 22:20 | film | Comments(7)
2005年 08月 06日

<Vol.96>釣りに行かない週末の夜は

d0029241_2013062.jpg 薄暗い緑がかった色彩、暗闇、蝋燭の明かり、霧に包まれた風景。映像からは何とも言えない重苦しい重厚な空気が伝わってきた。それはまさしく、観る者の魂に静かに語りかけてくる映画だった。

d0029241_2023155.jpg 釣りに行かない週末の夜、家族が寝静まった後、なぜだか無性にこの映画が観たくなった。
 「NOSTALGHIA・ノスタルジア」。ロシア人監督、アンドレイ・タルコフスキー(1932-1986)の1983年の作品。

d0029241_2038272.jpg 陰鬱な重苦しさが漂う映像の美しさにも心惹かれるが、なんといってもその魅力は詩的な台詞と台詞のの間つまり沈黙なのだと思う。無駄なものを一切省いた、川の流れのように、穏やかにゆったりと流れる映像と詩的な内面の世界に、いつしか僕は時が経つのを忘れて惹き込まれていた。

d0029241_20531279.jpg 僕の好きなもの、大切にしているものの原型の一つがこの映画には存在する。そして、またハリウッド映画にはないものがある。つまり、時間の流れ方が違うのだ。
 ふと気が付くと、微かな小鳥の囀りとともに、部屋は窓から差し込む薄っすらとした早朝の青白い光で包まれていた。
心地良い疲労感。作品の余韻に浸りながらも、僕の気持ちは穏やかに流れていた。

by d-yun5-fly-elise | 2005-08-06 21:25 | film | Comments(6)
2005年 07月 28日

<Vol.90>Derek Jarman

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 ストーリーなんて何一つ覚えていない。ただ、ただ、その映像の美しさと流れる音の旋律に僕は言葉を失ったまま引き込まれていった。

 学生の頃の僕は、前衛的で実験的な芸術に傾倒していた。意味なんて何もなかったかもしれないし、僕自身が本当にそれを理解していたかどうかもわからない。ただ、それがカッコイイ事だと信じていたし、まぎれもなく、それが好きだったのは真実。

 時々、前衛的と言われるような映画を見に行くこともあった。3条通りにあったイメージ・ガレリオ(だったと思う)という10人ぐらいしか入れない小さな映画館は、世界中のundergroundな商業ベースには乗らないようなfilmを紹介してくれたので、僕は気が向けば足を運んだのを思い出す。

 最近は、ほとんど映画を見なくなったが、僕にも好きな映像作家が何人かいる。その1人が、Derek Jarman(1942-1994)。彼の作品を見たのはCaravaggio(カラヴァッジオ)というのが最初かな。その映像のノスタルジックで耽美的な美しさと映像のバックで流れる詩的なサウンド、それに映像を底辺で支える低い声で淡々と語られる詩の朗読。僕には衝撃的だった。

 彼は言ったそうだ。「私の映画はただ見ればいい。ともかく見るということが大切なのだ」と。そして、「私の映画から一方的に物語を与えられるのではなく、観る者が、自分から物語を探すことが大切なのだ」と。

 blogを始めて、自分で撮った画像を編集していて、どうしてこういう画像が好きかと僕自信に問いを投げかけた時、やはり、僕自信が今まで見てきた好きな映像にそのルーツがあるのではないかと思えてしまった。

 そんな彼の遺作が近々公開されるという。WAR REQUIEM(戦争鎮魂歌)。作品の内容にも、もちろん興味はあるが、彼の映像の世界にもう一度触れてみたいと思った。
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今日のBGM:NOCTURNAL EMISSIONS/THE WORLD IS MY WOMB

by d-yun5-fly-elise | 2005-07-28 23:01 | film | Comments(6)