
最近は、釣りに行っても湖畔や川原でゆっくり過ごしたり、石や倒木の上に腰を下ろして、まどろんだり出来るように少しはなったかな。
くつろぎなから、まわりの風景を楽しんだり、色々な音に耳を傾けたり、時には仲間のキャスティングをゆっくり眺めたり、うたた寝するのも良いもんだと思う。
相変わらず、日帰りの遠征をする時は、真夜中に札幌を発つ事が多い。もう少し遅い時間に出発しても良いんじゃないかと思うが、せっかくの休みだから、出来るだけ長い時間釣り場に居たいという気持ちと朝マズメには、きっと大きな鱒が釣れるんじゃないかという思い込みというか強迫観念が強いからだろう。でも僕の少ない経験を思い起こしてみても、朝マズメに大きな鱒が釣れた事ってほとんどない。仮に釣れたとしても、大体6時とか8時ぐらい。つまり、夜が明ける前に釣り場に着く必要ってあまりないんじゃないかなぁと思ってしまう。でも、分かっていても行ってしまう、これも釣師の性というものだろうか。以前ある本を読んでいたら、その中でスコットランドの老釣師が語っていた言葉が印象に残っている。「朝の10時前に掛かる鱒などろくな奴じゃないからな」。そう語る彼は、朝の10時前には決して鱒を釣ったりはしなかったそうだ。僕も、何時かはこういうこだわりのスタイルでslowな釣りがしたいものだと思った。

今日のBGM:EDEN/EVERYTHING BUT THE GIRL