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2007年 07月 27日

<Vol.484> バロメーター

<Vol.484> バロメーター_d0029241_18233081.jpg
                  original photo by Mr.SHU
相変わらず悪い癖がなかなか直らなくって、キャスト後に右肘が伸びている。
右腕だけでラインをメンディングしようとする悪い癖もそうだけれど、どおりで最近ほんの少しだけれど右肘をグッと伸ばすと痛いわけだ。


  Rod : Winston Derek Brown Favorite 15ft 7/8
  Reel : Hardy Marquis Salmon No.2
  Line : Rio Windcutter 8/9/10

このタックルの組み合わせが、僕が尻別川を訪れた際のお気に入り。
そう、雪代による増水時期以外は、ほとんど毎回この組み合わせで尻別川の畔に佇む。

同じタックルでも、スペイキャストが不思議と上手くいく日もあれば、溜息が途切れる事がないぐらいに全然タイミングが合わない日もあって、まぁ、なんてことはない。スペイビギナーの僕にとっては当然のことかもしれないとも思ったりする。

でも、実は物理的に何も変わらないものがある。
それは、つまり僕のお気に入りのタックルを組み合わせた総重量だ。
これだけは、その日のスペイキャストの調子にかかわらず、相対的に何も変わらない。

ロッドソックスからロッドを慎重に取り出し1本ずつ丁寧に繋いでいく。そして透明のビニールテープでしっかりとテーピング。きちんとガイドが綺麗に一直線に並んでいるのを確認したら、リールシートにスペイラインを巻き込んだリールをセットする。
そんなお気に入りのタックルを両手に持って流れに佇み、しっかりと本流の様子を確認した後、その日のスペイキャストを開始する訳だけれど、第1投目からその日のタックルがずっしりと両腕を通して重いなぁ感じたりする日もあれば、意外とタックルの重さにそれほどとらわれずにキャストを続けられる日もある。
重さに対する感覚というものは、出会った鱒の目測の大きさもそうだけれど、案外自分が思っているよりも不確かなものであり、その日の体調や気分に随分と左右されるものだと思う。
僕の場合、タックルの重さがそれほど気にならない日には、意外とキャストのタイミングが上手く合うことが多くて、その分鱒釣りにも集中出来るのだけれど、タックルが重いと感じられる日においては、スペイキャストのタイミングもリズムもボロボロ、おまけに釣りの方にもなかなか集中すら出来ない始末なのである。

両腕を通じて感じるタックルの重さ、これってもしかしたらその日の体調や気分を占うバロメータのようなものなのかもしれない。
次回の本流釣行、それはいつの日になるか分からないけれど、タックルの準備を済ませたら、お気に入りのスペイロッドを両手で持って、その日の体調と気分にそっと耳を傾けてみようと思う。川のせせらぎが奏でる音色にそっと耳を近づけるように。


今日のBGM : OMD(Orchestral Manoeuvres in the Dark) / Statues
                                       / She's leaving
                                       / Tesla girls


by d-yun5-fly-elise | 2007-07-27 20:43 | slow fishing | Comments(8)
Commented by tommy at 2007-07-28 11:30 x
yunさん、おはようございます。

決して他人にアドバイス出来る様な技術は持ってないんですが・・・

シュートの際、上手が伸びきる・・・別な言い方をすれば、ロッドを
倒してシュートする、と考えるならば、一概に悪い癖とはいえないかも
知れません。
何故ならロッドのアクションも関係してくるからです。
または、合わせるラインによってもです。

ウインストンのこのモデルは振ったことは無いので、勿論断言は出来ませんが、自分の経験から思ったことがあります。

伝統的な、バットが曲がりやすい竿に重めのラインを乗せた時に、
シュート時高い位置でポジティブロッドストップをすると
オーバーヘッドで言う、テイリング気味になったりした経験があります。
ですからそれを避けるために、水平近くまで倒してシュートしていました。
その場合のライン軌道は、必然的にロールキャストのような、水面を低空飛行で飛んでいきます。


Commented by tommy at 2007-07-28 11:40 x
続き・・・
そのようなフルパラボリックな竿を使い、
写真のような、流れの速い瀬をスペイで釣る際、自分は
ラインを軽くしています。
流れによって、充分竿がロードするからです。
具体的には、13.3ft#6/7/8のspeytrackerに普通のDT-7F+
シンキングリーダーです(笑)
この竿もバットが良く曲がるので、ミッドスペイ#8/9を通す際はチェンジティップを取っ払って、軽くしたりもします。
ライン重量はあくまでも参考程度で、鵜呑みにするのは危険だと考えています。(これはヘッドでも同じです)

長々とすいませんです。
Commented by tokyo_terry at 2007-07-29 20:29
Yunさん、こんばんわ!!
自分で組み上げたスペイロッドとスペイライン・・・全然使ってない・・・先月の初旬に岡田裕師さんからスペイの基本を教えていただいたのに、二ヵ月ほどスペイキャストをしていません。っていうか、ボクの場合はスペイとは呼べないほどのキャストなんですが(汗)渓流シーズン真っ盛りで、ついつい軽い番手のシングルハンドの釣りばかりしてます。
でも、シングルハンドでもあるんですよね。キャストのタイミングと自分自身のコンディションを計るバロメーターのようなものが。
最後の言葉・・・“川のせせらぎが奏でる音色”はどうでしたか?気持ちよいサウンドが響くとイイですね。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-07-31 21:06
tommyさん、こんばんは。
コメントへの返事が遅れて申し訳ありませんでした。
少々の間、ネット環境から離れておりました・・・夏期休暇を利用して、暑い関西に帰省していた次第です(笑)。
アドバイス、ありがとうございます。tommyさんの仰っている事、実践的にも良く分かりますよ(笑)。
このラインは、Rio社の古いスペイライン推奨表を参考に合わせたものですが、ちょっとこのロッドには重いかもしれません。もう1番手下げても良いかなぁとも思っております。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-07-31 21:07
続きです。

スペイ・ビギナーの私の場合、アンカーからフォワードキャストに移行する際、しっかりとロッドに負荷が掛けられない為なのでしょうか、どうしてバットを曲げるために腕を伸ばしきってロッドを下げてしまうというか倒してしまうようです(後半は力を抜いてはいるのですが・・・)。ラインは低空飛行するのですが、ちゃんとターンオーバーせずに水面に鋭角的にバシャっと突き刺さったりもします(笑)。ロッドを高い位置で急激にストップさせると、いわゆるテーリング気味になるのっていうのも実感的に良く分かります。でも、時々上手い具合に力が抜けてフォローキャストできると、良い感じに高い位置でターンオーバー出来て着水音も静かな時があるんですよ。
tommyさんの実践的なアドバイス、本当にありがとうございました。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-07-31 21:20
terryさん、こんばんは。
かなり返事が遅れてしまいました。申し訳ありません。
実家のある京都も北海道に比べると暑かったですが、きっとterryさんがお住まいの名古屋も暑いのでしょうね(笑)。
キャストのタイミングと自分自身のコンディション、きっと相関関係があるのでしょう。私の場合は調子が悪いと、キャストのタイミングというかリズムがついつい速くなってしまいます(笑)。
そうでしたか。terryさんが御自身で組み上げられたスペイロッド、あまりキャストする機会がありませんでしたか。確かにそちらは渓流シーズン真っ盛りですものね(笑)。やはり秋には北の大地で、練習かつ実釣といくしかないようですね。こちらに来られるのを首を長くして、お待ちしております。
Commented by daisaku613 at 2007-08-01 20:25
こんばんわ。
ご実家は京都ですか。京都の夏は特別暑いですね。
僕も京都で働いているので・・・。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-08-03 22:15
daisakuさん、こんばんは。
daisakuさんは、関西にお住まいでしたよね。
京都はほんまに暑いです(笑)。実は3年ぶりの帰省でした。
大学で北海道に来るまではずっと京都だったのですが、すっかり北海道の気候に身体が馴染んでいるせいか、夏に帰省すると暑さでさすがにグッタリです。おまけに実家のある洛北地区もすっかり開発が進んでしまったようで昔の面影も減り、ちょっと寂しくなってしまいました。


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