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2007年 07月 11日

<Vol.477> サクランボの季節

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友人と訪れた、火曜日の午後の本流。
国道から砂利道を進み、水田の横にあるほんの数台の車しか止められない小さな駐車スペースに車を止め、そこから本流までロッドを片手にゆっくりと歩く間に、僕らは毎回1本のサクランボの木の下を通る。そんな春には小さな白い花を咲かせていたサクランボの木に、昨日は沢山の赤い実がたわわにぶら下がっていた。
ちょっと手を伸ばせば届きそうな赤い実の幾つかを手に取り、口の中に放り込んでみる。
このところの降雨の少なさからだろうか、しっかりと熟したそのサクランボの実は、ジワーッと口の中で甘味が広がり、僕は夏らしい甘酸っぱさを感じる。

不思議なもので、僕の中でサクランボを食べるとなぜかチェリーパイの事を思い出す。
きっと学生時代に観た、David Lynch監督の映画「Twin Peaks」に出てくるチェリーパイの印象が強かったのだろう。だからサクランボの季節になると、時々ふと思い出したかのように無性にチェリーパイが食べたくなるんだ。


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久しぶりに本流でお会いしたyusukeさんのうしろ姿を見ながら、ゆっくりと午後の本流を釣り下った。曇り空の本流に吹く風は、時々夏らしい匂いを僕のもとまで運んでくる。
それにしてもずいぶんと水位が下がったものだ。これぐらいの水位になると僕はType3にするかType6にするか、本当にティップの選択で頭を悩ませる。
随分と釣り下った。ここまで来る間に数回おそらくレインボーと思われる水面からモコッと出るライズを見たけれど、相変わらず僕のスイングさせるフライには何の変化も起こらない。
そして期待したイブニングの第3セクション、速い瀬の中で1度だけメンディングしたラインを通じて「ゴ、ゴン」という鱒らしいアタリがあったけれど、それはフッキングには至らなかった。

相変わらず僕の中では夏らしいサクランボの甘酸っぱさが、チェリーパイの思い出と共に余韻のように残っていた。


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今日のBGM : TRENTEMOLLER / Miss You

by d-yun5-fly-elise | 2007-07-11 21:45 | spey fishing | Comments(4)
Commented by abu-z4 at 2007-07-11 22:46
Yunさん、こんばんは。
火曜日は、本流だったんですね。
渇水状態だから支笏湖かな、と思っていました。
今晩、雨が沢山降ってくれるといいですね。
週末には、良い状況になることを祈っています。
Commented by ito at 2007-07-11 23:02 x
yunさん こんばんは。
やはり昨日も本流でしたか。

上流域でも渇水気味でドライへの反応は思わしくありませんでした(腕前除く)。
今日明日の雨で状況変わると良いのでしょうが、その後台風も接近してる様ですし・・・我等釣り人に良い方向に向いてくれる事を願います(勝手ですね)。
本流での釣果、期待しながらブログ拝見させていただきます。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-07-11 23:20
ABUさん、こんばんは。
セミフライが詰まったフライボックスは、いつも黒いバッグの中に忍び込ませているのですが、やはり先週のこともあるので、ついついイブニングに期待して、車を本流へと走らせてしまいます(笑)。
火曜日はシェフ・ハマダ氏も一緒でした。本人は謙遜しますが、スペイ、随分と上達したようです。
そういえばサクランボの実、甘くて美味しかったですよ。土曜日には少し食べてみませんか?
少し恵みの雨が降ると良いですね。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-07-11 23:27
itoさん、こんばんは。
支笏湖も気になりましたが、ダービーの皆さんの状況を見ているとちょっと厳しそうなので、本流に行ってしまいました(笑)。
そういえばこの時期の支笏湖は、過去を振り返っても、なかなか厳しかったように思います。
峠を下る途中で、itoさんは多分この辺りかなぁと考えていたんですよ。
それにしても、今晩、明日の雨が農家の方々や釣り人にとって恵みの雨になると良いですね。


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