初めて訪れるフィールドを前にすると、どうしてこれほどまでに期待が高まるのだろうか。
地図を広げてみたり、タックルやライン・システムを考えたり、新しいフライを巻いたりなどと濃厚な時間があっという間に過ぎていく。
でも、どこかワクワク、ソワソワと落ち着かないのだけれども、なぜか充実していて楽しいのひとこと。
もしかすると、数日前、いや数週間前から、もうすでに僕の今週末の釣りは始まっているのかもしれないね。
同僚のkeiさんによると、屈斜路湖フリークの間でトロフィーサイズのグラマーなレインボーの事を「ダイアナ」と呼ぶんだそうだ。
"Diana" = ローマ神話の月の女神
今日、仕事帰りに夜空にポッカリと浮かんでいた大きな月はもうすぐ満月。
そんな月がはちきれんばかりに膨らんで大きく真ん丸になる頃、僕らは屈斜路湖の畔に佇む人となる。
そんな初めて訪れる湖で、まるで月の女神のようなグラマラスなボディのレインボーが僕の不釣合ないぐらいに貧相なフライを「シマッタ・・・!」とばかりにテイクして、湖面の上を銀鱗を輝かせながらジャンプする姿を今宵も夢想してしまう。
そんな魅力的な「ダイアナ」に一度ぐらいは出会ってみたいものだ。