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2006年 04月 18日

<Vol.252>shooting・spey

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午後の支笏湖線でグリーンのold911(ナロータイプ)の魅惑のヒップをじっくり眺めたあと、早春の支笏湖でシューティング・スペイの練習をしたこと・・・開幕

目の前を柔らかい曲線を描いたグリーンのヒップがスーッと横に流れていく。おそらく70年代のポルシェ911、ナロータイプだと思う。メッキが施された控えめなシルバーのバンパーが時代を物語っている。しばらく左右に流れるグリーンの軌跡をうっとりと眺めていた。

今年になって初めて訪れる早春の支笏湖。湖水の青さがドキッとするぐらい印象的な、そこに佇む湖は、相変わらず自分自身の心臓の鼓動が聞えてきそうなぐらい、静寂さに包まれていた。大きな倒木に打ち寄せる小さな波音と背後から少し不規則だけれどもそよぐ風音、そんな微弱な躍動感だけが、この湖が生きている事を僕に知らせてくれる。

#8番のセミ・ダブルのロッドでシューティング・スペイ。今年はこれに習熟したいと思っている。支笏湖はハイ・シーズンになって水位が上がると、バック・スペースが十分に取れないポイントが多くなるから、きっと面白い釣りが出来るはずだ。もちろん、ファスト・アクションの#6番ロッドの出番も忘れてはいない。なにせこのロッドがこの湖では僕のメイン・ロッドだからね。

それにしてもである。相変わらずキャスティングが目も当てられないくらいにヘタなのである。バシャバシャと水面ばかりを荒らしてしまい、気の利いた鱒が近くにいたって、これならきっと驚いて逃げて行ってしまうに違いない。呻き声にも似た溜め息ばかりを吐いていると、いつの間にか左手のリストと背中の辺りが痛くなってきた。悲しいぐらいに無用な力が入っているのである。

それでも、美笛の河口の沖合いで小さなライズを二度だけ見た。それが唯一の僕と支笏湖の鱒とを結ぶいつ切れてもおかしくない細い糸のように思えたのであった。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-04-18 21:43 | 私的北海道のスペイ考 | Comments(10)
Commented by akiranspey at 2006-04-18 21:47
こんばんは、YUNさん。相変わらず支笏湖は綺麗で透き通った湖ですね。シューティングスペイですか・・・私もまだ未知の分野です。でも釣りっいろいろ開拓していく楽しみが幸せでもあってりして・・・。そんなフィールドが近くにあって羨ましい限りです。
ちなみに私はニナルのインレットが大好きです!!
ついでで申し訳ないのですが当方のブログに今日掲載した魚って
シートラウトかどうかってわかりますか?
お暇な時で結構ですので教えていただければ幸いです!!
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-04-18 22:22
akiranさん、こんばんは。
本流のスペイもまだまだ未熟なのに、さらに止水のシューティング・スペイ。まだまだ練習が必要なようです(笑)。でも、車の荷室にこのロッドと必要最小限のタックルしか積んでいないので、ひたすら練習しておりました。
今日の支笏湖は、ちょっと肌寒いでしたが、のどかな午後の様相を呈しておりましたよ。
ニナルの河口、私は熊が怖いのでなかなか近づけません。でも近い内に行ってみます(笑)。
私にはシートラウトのように見えるのですが、実際に自分でシートラウトに出会った事がないので、何とも言えません(笑)。申し訳ないです。
Commented by tokyo_terry at 2006-04-19 00:52
Yunさん、こんばんわ!!
#8のセミ・ダブルでシューティング・スペイ?もしかして、ボクも手持ちのセミダブルでシューティング・スペイができるのかな。ちなみにボクのは10.6ftとかなり短めなんですけど。Yunさんはどんな感じのロッドを愛用されてるのでしょうか?
コメントされてたHEADERの件、後日メールしておきますね。
少々お待ちください。
Commented by Lt_cahill at 2006-04-19 01:06
yunさん、こんばんは。
シューティングスペイはスネークロールかペリーポークでしょうか。しかし、練習が支笏湖とはスケールがデカイ!盛期には大物ブラウンの引きを楽しんでくださいね。
Commented by at 2006-04-19 14:25 x
Yunさん こんにちは
シューティングスペイですね。 私の方は多少変形型ですが、4月には釣りが出来るくらいになりたかったのですが・・・・・・・挫折しそうです。
ポイント探しをしていると、バックが取れない所ほど魅力的に見えてしまうのです。
やっぱり、そこを攻める為には、この関門を乗り越えなければいけないようです。
支笏湖での釣りは羨ましい限りです! 何時かは支笏湖と思っているのですが、なかなか難しいです。
出来れば、タックルの詳細を教えて頂けると有り難いのですが・・・・・・・・。
ぶしつけ なお願いで申し訳ございません。
Commented by せーいち at 2006-04-19 18:15 x
Yunさん
シューティング・スペイ、始めましたね!コツは体の前で振る事。そしてタメを多く取ることです。あとはロッドとラインのバランスが合っていればOKです。このバランスが一番の問題ですけどね^^;
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-04-19 20:03
terryさん、こんばんは。
スペイを始めたばかりの私が言うのも変ですが、全然問題ないと思いますよ。シングル・ハンドのスペイもあることですから、せーいちさんも仰っていますが、ロッドとラインのバランスさえ合っていれば大丈夫です。
大まかで申し訳ないのですが、大体ロッド指定の番手よりも2~3番手上のヘッドを使うようです。RIO社からもそれ用のヘッドが出ているようですが、まだ使った事がないのでコメントできません・・・笑。
昨日は、かなり前に買ったsageの12、4feetのロッドを使いました。今まではオーバーヘッドに使っていましたが、ファスト・アクションなのでシューティング・スペイにも使えるかなと思った次第です。キャスティングのタイミングはもちろんですが、ラインの相性がまだ良く分からないので、もう少し試行錯誤してみます。
headerの件、ありがとうございます。お忙しいようですから、ゆっくりで構いませんよ(笑)。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-04-19 20:11
Lt_cahillさん、こんばんは。
支笏湖で、実釣を兼ねて練習しております(笑)。
キャスト方法はいろいろ試してみました。今回はシンキングラインです。私のキャストではスネークロールだと、さらに水面を荒らしてしまうので、スカジット(ペリーポーク)のようにキャストしたり、1回ロールでラインを引き上げたあとジャンプロールでキャストしたりしておりました。
どちらにしても、まだまだ練習が必要なようです。あぁ、背中が痛いです(笑)。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-04-19 20:22
松さん、こんばんは。
確かにバック・スペースが十分取れないポイントはなぜか魅力的に見えてしまいます(笑)。私もなかなか慣れませんが、お互いに頑張りましょう。
ロッドは12、4feetのファスト・アクションです。もう少し長くても良いかなぁとも思いました。ラインは、ちょっと恥ずかしいのですが余っていたラインを使いました。ステディシンクの#10番タイプ1です。先端と後端をカットして、4、5mのタイプ3のティップをつなげています。全長は14m前後でしょか。ラインはもう少し、工夫が必要なようですね(笑)。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-04-19 20:32
せーいちさん、こんばんは。
とうとう止水で始めてしまいました(笑)。止水でセミフライを遠投に触発されてしまったようです・・・笑。
島牧でせーいちさんのキャストを横目で見ながら、なるほどそうかとひとりで納得していたのですが、実際にやってみると、そうは上手くいかないものですね(笑)。
体の前で振る事、タメを多く取る事。何か分かるような気がします。こんな私でも何十回に一回はいい感じで飛ぶ事があるので(同じ事を繰り返せませんが・・・)、ちょっとは分かるような気がします。
仰るように、ロッドとラインのバランスが難しいですね。取り敢えず、20m以上は飛んでいるので何とか釣りにはなるかと思うのですが、やはりもう少しストレスなく釣りがしたいところです(笑)。


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