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2010年 07月 13日

<Vol.773> 頑張れエアフロ(Airflo)

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(1) Airflo Skagit Compact + Rio 15' 各種シンクレートのティップ
  もしくは10フィートや15フィートのT-14との組み合わせ
(2) Rio AFS Hoverの先端から4mでカット、先端をティップが交換できるようにループ化
  + Rio 15' 各種シンクレートのティップ、もしくは10フィートや15フィートのT-14
(3) Vision Ace Double Shooting Head sink2/sink4
(4) Rio AFS Type4 (old model)
(5) Rio AFS Floating (steelhead orange ← このカラーはとても視認性が良い)
  + Airflo 10もしくは14フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ
(6) Airflo Delta Shooting Head slow intermediate もしくは fast intermediate
  + Airflo 10フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ
(7) Meiser Scandi Shooting Head (SGS)
  + Airflo 10フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ

上記が、最近の僕がフィールドでよく使用するメインのラインシステム。
つまりそのすべてがスカジット系、もしくはスカンジナビアン系(以後スカンジ系と略す)のショートヘッドのスペイラインということになる。


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北の大地のフィールドで、もっぱら使用するロッドは、12'6"~14'、#5~7番のスペイロッド。
そしてその中でも最も好みのアクションは、何と言ってもMeiserのMKSシリーズだろうか。
ロッド全体にラインの負荷がかかり、少ない力でバットをグンと曲げられるあの感覚は、一度味わったらついつい病み付きになってしまい、このロッドさえあればと、つい思えてしまう。

使用するランニングラインはAirfloのリッジランニングライン。
ラインの伸びの少なさを売りにしているこのランニングラインは、重めのヘッドをリフトしたりスウィープした時やキャスト後にラインをメンディングした時のランニングラインがグニュっと伸びる違和感がほとんどないし、おまけに鱒からのコンタクトをよりダイレクトに指先に伝えてくれるように感じている。

リッジランニングラインには20lbsと30lbsの2種類があるが、高番手や重めのスカジットヘッドでは30lbsを、そして低番手やスカンジ系のヘッドには20lbsをと使い分けている。
プロダクションモデルには先端に大きなループがついていてヘッドの交換が簡単だけれど、僕としては出来ればコストはかけたくないので、タックルマックさんからお値打ち価格で通販で購入し、先端のループは自作している。

以前はモノフィラにコーティングが施されたRioのパワーフレックスコアの25lbsをランニングラインとしてよく使用していた。確かに細くて滑りが良いので飛距離はより出たように思う。巻き癖もつきにくく、中空のモノフィララインのようにランニングラインが途中で折れ曲がるということもほとんどなかった。でも、一度何かのトラブルでランニングラインのコーティングが剥がれモノフィラが剥き出しになると、その部分がリトリーブやハンドリング時に指先を通過する際の違和感が気になり、今ではほとんど使わなくなってしまった。


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僕がスペイキャストを楽しみ始めた頃から感じていた、スペイロッドの低番手化予想には、このところ益々の拍車がかかっているように感じる。
確かに各メーカーからは、スペイアングラーがどのロッドのアクションやスペックが自分にマッチしているのか迷うぐらい、さまざまな低番手のスペイロッドがこぞってラインアップされ始めているようだ。
なるほど、ロッドスペックのバリエーションは嬉しい悲鳴を上げたくなるぐらいにまで増えた。でも、個人的には低番手のスペイロッドにマッチしたラインのバリエーションの少なさにいつも戸惑ってしまうというのが正直なところ。

低番手のスペイロッドに合わせるショートヘッドは、スカジット系やスカンジ系にしても、どうしてほとんどが重めのティップやシンキングリーダーと組み合わせたシンクティップシステムなのだろうか?僕個人としては、低番手のスペイロッドに合わせられる、もう少しシンクレートの高いフルシンクのショートヘッドのラインアップというかバリエーションが増えて欲しいところである。

AFSやAce Double、それにデルタシューティングヘッドを使って以来、スカンジ系のショートヘッドの扱いやすさとそのフィールドでの恩恵には、これまで十分実感出来できたように思う。きっとフロントに近づくにつれて細くなっていくトライアングル状のテーパーと、リア側に置かれたラインの重心とがキャストを心地よいものにしてくれているのだろう。
そんなスカンジ系のショートヘッドであるが、僕の中で今一番気になっているのがAirfloの
Scandinavian Compact。まだ使ったことはないけれど、トライアングル状のテーパーの9~11m前後のショートヘッドは、バックスペースのないポイントでもきっと扱いやすいだろうし、おまけに4/5から8/9と番手ごとのラインアップも豊富。ただ、残念なのは仕様がフローティングのみの扱いだということ。
僕としては是非フローティングだけではなく、シンクレートの高いフルシンクのバリエーションも増やして欲しいところ。出来ればType6ぐらいまでが希望。メインで使うのはType2かType3だろうか。ティップとボディでシンクレートを変える必要なんていらない。シューティングヘッド全体が均一のシンクレートのシンプルなものでよいから、是非ともあのラインの長さとトライアングルテーパーを活かしながら低番手のスペイロッドに向いたスカンジ系のフルシンクのショートヘッドをリリースしてもらいたいものである。
おそらく低番手のスペイロッドを好むスペイアングラーには、きっとニーズはすこぶるあるんだろうなぁと思う今日この頃。そんなことを考えていると、あの頃ラインを切ったり繋いだりして試行錯誤を繰り返されていたトキさんの始めた飛翠キャストというものは、ずいぶんとこのキャストスタイルの時代の先を進んでいたんだなぁと思う次第。


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今日のBGM : Marcel Dettmann / Captivate



by d-yun5-fly-elise | 2010-07-13 19:54 | 私的北海道のスペイ考 | Comments(15)
Commented by hisuycast at 2010-07-14 12:37

Y captain. 、It is after a long time.

Thank you for praising and getting it.

And, I was very surprised to be introduced suddenly. 。(laughter)

Commented by hisuycast at 2010-07-14 12:48
 ・・・と、このまま外国語を使い続けると再度のお叱りを受けそうなので、この後は公用語にします。(笑)
 先ず、毎度のランニングラインでお尋ねしますが、リッヂラインの耐久性と言うか、性能の持続期間はどの位ですか。
 僕の場合、飛距離の出るナイロン・モノフィラ系を好んで使いますが、関東辺りでは高温多湿の為か、6月頃からフニャ、フヤニ柔らかくなり過ぎて勝手に絡んでどうにもなりませんので先の商品を考えていました。

 他に気なるのが、SAのシャークスキンで、こちらの使用感に関する件でお聞きになった事があれば是非教えて下さ~い!!。

 また同じくフルシンクのタイプ6以上も欲しいと考えおり、現在ではSTSしか思い当たらず、これを改造するしか手段はなさそうですね。

 後は、既にご存知でしょうが、6/7から7/8位でしたら13番ヘッドのテーパー部分5m程を本体として切り出し、ティップ部分に#7~8程度のラインを繋ぐ事によってリアが重いAFSの風なヘッドが出来上がる筈ですが、僕の場合は相変わらずの高番手ばかりで実際試してはおらず、DHでは軽いかも知れません。(笑)
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-14 19:53
トキさん、こんばんは。こちらこそ、ご無沙汰しておりました。
スペイロッドの低番化傾向はさておき、9~10m前後のショートヘッドというかシューティングヘッドを使ったスペイキャスト(あの頃はまだシューティングスペイという言葉も一般的でなかったように思います)に、トキさんは随分と前から取り組んでおられましたよね。確かあの頃は、一番ベリーが短いスペイラインはウィンドカッターで(SAからはスカンジナビアン・ヘッドは出ていましたが・・・)、まだスカジットヘッドもポピュラーではなかったように思います。もちろん低番手のスペイラインなんて、数社ぐらいからしかリリースされていませんでしたから、今思うと、時代の随分と先を進んでおられたような気がしております。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-14 19:54
リッジランニングラインは、まだ1年ほどしか使っておりませんが(使用頻度は誰よりも高いと思いますが・・・笑)、耐久性には問題はないようです。このラインを使い始めた最大の理由は、伸びの少なさと、コーティングの強さ、それにコストパフォーマンスの三つです。以前3Mのレベルラインを使っていましたが、スカジットヘッドのように重いラインを使用した場合、ランニングラインとトップガイドが擦れる事によって、使用に伴いその部分のコーティングが剥がれてしまったので、今では使っていません。もう少し径の太いランニングラインを使ったりすれば問題なかったかもしれませんし、おそらくメーカーも今では何らかの対処をされておられるんだと思います。ドラゴンテールなんかは使えるかもしれませんね。そういえば、Rioのウィンドカッターのランニングラインは意外と早くコーティングがボロボロになってしまいますし、スカジットも含めて結構ボディにクラックが入ってしまいました。そんな訳で、最近はコーティングの強度、耐久性という面からも、Airfloのものを愛用しております。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-14 19:54
SA/3Mのシャークスキンは、まだ使ったことがないので、何ともいえませんね。でもちょっと高めなのでなかなか手が出せません(笑)。

ラインのモディファイのアドバイス、ありがとうございます。ものぐさな私としては、やはり市販化されるのが一番の希望でしょうか。
Commented by T-River at 2010-07-14 20:48 x
こんにちは、初めてコメントします。以前、yunさんにお世話になり、念願のmeiser熱に感染できたものです。今回のブログ記事、ラインの選択に大変参考になりました。ところで、シャークスキンですが、使えません。ッと言いますのは商品名のとおり、サメ肌、です。ガイドとの摩擦や水切れの良さはなるほどですが、リトリーブのときや魚が走ったとき、ホールドしている指が切れます。グローブなしでは危険です。参考までに。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-14 22:55
T-Riverさん、こんばんは。コメント、ありがとうございました。
こちらこそ、はじめまして。先程から頭をフル回転させているのですが、T-Riverさんがどなただったのか、なかなか結びつかなくって困り果てております(笑)。
T-RiverさんのMeiserロッドは使用感やコスメなど如何でしたか?是非次回のエントリーの中ででもコメントいただければ幸いです。
実は私も、以前友人のロッドを振らせてもらった時のランニングラインがシャークスキンだったことがあります。あのラインのザラザラ感、確かに違和感があったのは否めません。きっとどのラインにも長所や短所があるんでしょうが、T-Riverさんが仰るような短所もあるんですね。
でも、魚が走ったときにホールドした指先が切れるとは・・・。きっと素晴らしい魚とのやり取りだったのでしょうね。
Commented by wurara at 2010-07-15 00:12 x
yunさんこんばんは。
私もリッジラインユーザーです。
ダイレクト感、良いですよね!
キャスト時のブレがなく伸びる感じが気に入っています。
シャークスキンは…シャーシャーが気になって^^;
Commented by hisuycast at 2010-07-15 13:09
  
Thank you for always answering and getting it from a troublesome question.
 毎度の面倒な質問にご返答戴き有難う御座います。
 これで耐久性にもお墨付きを戴きました。20lbでも9mmもの太さですと結構頑丈なのですね。
 ナイロンの20lbでは少々不安が残ります。

 また、シャークスキンの件、T-Riverさん、wuraraさん共々、貴重なご意見戴き有難う御座いました。
 お陰様で邪念が払拭出来ました。私も敬遠フォア・ボールします。(笑)

 ところで、ギリンガムさんが扱うリッヂ・ラインが同一だったとは、リンク先まで隈なく見た人だけに解るお得な情報で危うく見落とす所でした。
 前々からヤフオクで見掛けては何だろうかと気になっていました。これなら経済的で近々こちらから購入して使ってみます。
 これで、COMBOのラインも素材の質感等々はどう考えてもエアフロの製品だった謎も判明しました。(笑)

 マイザーロッドを愛用する方が増えていますね。MKSとクラシックとのアクションの違いが今一つ掴めませんので次の機会にでも再度伺います。

 さてさて、最後は四方山話となりますが、隊長も東急ハンズに行かれた事はありますよね。
 何と!、某Aニキは石黒ホームの時代からホーマックばかりで縁がないそうです。
 もしやこれ、珍しい札幌市民ではありませんか~??。(笑)
  
Commented by markyuhina at 2010-07-15 22:30 x
素敵なポスト!私は釣り情報を取り組む見るのが大好き
I love to use the Airflo sink tip system as well... I have heard the M.O.W tips are wonderful tip system to cast too... I will have to try that sometimes myself. : )
Mark
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-15 23:23
wuraraさん、こんばんは。
朱鞠内湖で偶然お会いして以来ですね。お元気だったでしょうか。
結構リッジラインユーザーの方って多いのかもしれませんね。
私も最初のリッジランニングラインを購入して以来、すっかり気に入って使っています。もちろん長所や短所もあるでしょうが、いまのところ気になるような短所もないので使い続けています。もう少し細めのランニングラインもリリースされると嬉しかったりもしますが・・・笑。そういえば、時々ループの先端のコーティングが剥がれることがあります。でも、これはそれほど機能的には問題にならないので、気にしないことにしています(笑)。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-15 23:32
トキさん、こんばんは。
飛距離はモノフィラに比べると落ちるかもしれませんが、耐久性もあり、意外と使えるランニングラインかもしれませんよ。
タックルマックさん、もう少し早くその存在を知っていればと思うことが時々あります(笑)。
そういえば正確な情報かどうかは分かりませんが、Visionやガイドラインのラインはエアフロ製だと聞いたことがあります。

東急ハンズは職場から近いので、時々仕事帰りに顔を出すことがあります。でも、私もどちらかというとホーマック派かもしれません(笑)。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-15 23:35
Mark、こんばんは。
実はM.O.W tipsに関して、興味はあるのですが、あまり詳しくは知らないのです。
今度じっくり調べてみますね。
Commented by MAD at 2010-07-17 10:35 x
ランニングラインに悩んでいた矢先、阿寒湖でリッジラインを投げさせてもらって好感触。
次はリッジの購入予定をしていて、Yunさんのブログを拝見。
早速タックルマックさんにオーダーしてしまいました。
グッドタイミングに感謝です。

Yunさん、今頃はせせらぎのなかでしょうか?
私は月曜だけの自由、日曜の雨予報でどこもムズカシそうです(泣)
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-07-19 20:28
MADさん、こんばんは。
どこのメーカーのランニングラインにも一長一短があるように思っています。今のところ私のスペイ・スタイルにとってリッジランニングラインがベストですが、どこかにパーフェクトなランニングラインなんて存在しないんでしょうかね(笑)。
タックルマックさん、私もコストパフォーマンスが良いので、利用させてもらっています。
連休は十勝川で過ごしておりました(笑)。音更川がダムの放水で濁っているようですが、そこから上流域は濁りも問題なかったですよ。


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