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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2013年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧
<Vol.964> 雨の知床半島・ペキンの鼻・・・2
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遠くから響いてくる雷鳴を伴ったまるでスコールのような激しい雨だった。
大粒の雨が、瞬く間に僕が着たディープウェーディングジャケットのブルーをさらに濃いものに変化させていく。ペキンの鼻のワンドに注ぎ込むピンクサーモンが懸命に遡上しようとする小さな流れも、その水の色が徐々に薄いサンドカラーへと移り変わっていった。ペキンの鼻に吹く風は、相変わらず強いままだ。海は穏やかな表情から少しずつ荒々しさを増すかのようにうねり、波立ち始めた。それにしても、知床のフィールドはこの辺境の地を訪れるアングラーを歓迎するかのように毎回違った表情を見せてくれる。


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雨で濡れるとなんだか持ち合わせの気力に体力を一気に消耗したような気がして、冷えたビールで乾いた喉を潤し、番屋で意識を失ったかのように昼寝をした。午後になって雨足が弱まると、ペキンの鼻は僕らのグループだけしか残されていなかった。せっかく持ち込んだのだからと、久しぶりにロッドをマイザーの13フィート6インチ、6番のハイランダーSに持ち替えてみる。ラインはAFSのフローティング7/8。


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さすがに6番のスペイロッドでは、赤いフライを咥えて波の上を飛び跳ねるようなピンクサーモンのスピード感溢れる疾走に耐えるのには、ロッドの限界ギリギリだったのかもしれない。確かにやり取りはスリリングだったかもしれないけれど、来年はフィールドに持ち込むことをちょっと躊躇すると思う。
出来るだけスレ掛かりを避けようなリトリーブをしていても、やはりどうしてもそれを避けられない状況もあったりする。特に次のキャストに向けてフライをピックアップする時は要注意。それでもおそらく僕の場合、全体的に3割位はスレ掛かりだっただかもしれない。でも、スレ掛かりかなと思っても、ランディングしてみると意外とそうではないこともあるので、こればかりはなんとも言えないのだが・・・。


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まずは冷えたビールにジンギスカン。すりおろしたガーリックがしっかりと効いたシェフのサーモン料理(白子のソテーにイタリアンテイストのトマト風味のソテーなど)にはやっぱり白ワインが合うようだ。やすこうさんからの差し入れのウイスキーが、お腹が満たされて程よく酔いのまわったからだの隅々にさらに染み込んでいく。今年は少しアルコールがすすみ過ぎたのかもしれないとちょっと反省。
今年は特にハプニングもなく、なかなか楽しかった知床への釣り旅だったけれど、残念なのはあいにくの雨と曇り空で、この上なく美しい満天の星空を見ることが出来なかったことだろうか。
楽しみは、また来年ということで・・・。

知床半島の瀬渡しに興味のある方は、英人丸さん将栄丸さんのサイトからどうぞ。


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今日のBGM(1) : Lisa Ekdahl / I Will Be Blessed



今日のBGM(2) : Lisa Ekdahl / The Color Of You


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by d-yun5-fly-elise | 2013-08-28 20:52 | salmon fishing | Comments(8)
<Vol.963> 雨の知床半島・ペキンの鼻・・・1
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すっかり毎年の恒例行事のようになってしまった友人達との知床はペキンの鼻への釣り旅。それはまるで夏の終わりのような釣り旅であり、僕の中ではこの釣り旅が終わるのを境にして、何となく北の大地に吹く風にはススキの穂やコスモスの花が揺らぐ中に微かだけれど秋の気配が感じられ始めるような気がする。これまでもシトシトと雨が降り続く日もあれば、夏ゼミの鳴き声を背中で聞きながらジリジリと盛夏の日差しが照りつける晴れの日だってあった。もちろんキャストが困難になるぐらい海風が強い日だって。どんなフィールドの気象条件でも釣り人は受け入れないといけないのだけれど、今年はどうも天気があまり芳しくない様子。


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星ひとつ見えない厚い雲に覆われた夜空だった。
水平線の向こうがまるで雲の切れ目のように漁灯で明るく照らされている。
オレンジ色の街路灯で照らされた雨で濡れたアスファルトはどこまでも続き、やがて暗闇の中へと吸い込まれていった。カモメの鳴き声と共にほのかに漂ってくる潮の香り。


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まずはお決まりの安着祝いの白ワインから。
白ワインの芳醇な甘さが、徹夜明けのからだの隅々にまで染み込んでいくのを感じる。
やがて日常の時間感覚から少しずつ解き放たれていく2日間が始まる。
不思議なもので、ここへと足を運ぶ度にそんなことを感じてしまう。


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やがて周囲が明るくなり始めると、波間を漂うピンクサーモンの背びれの数々。
右前方からの強風がキャストを困難にさせるけれど、鮮やかなスティールヘッドオレンジに輝くAFSのフローティングSH8/9を出来るだけナローなループで海面すれすれの軌道を描くようにペリーポークでキャストする。水面から少し沈んだバーブレスの赤いゾンカーがピンクサーモンにスレ掛かりしないように、ランニングラインの糸ふけを取るぐらいの気持ちでデッドスローのリトリーブを続けていると、フッと押さえ込むようななんとも表現し難い違和感が指先に伝わり、数回のヘッドシェイクの後には、一瞬スレ掛かりじゃないだろうかと錯覚してしまうぐらいの速さで一気に沖へと疾走する。お気に入りのR.B.Meiser Rodsの14フィート、7/8番、MKSはバットからグンニャリと曲がり、シャンパンゴールドのすっかり傷だらけのTibor "The Everglades"からはミュートされた逆回転音と共にランニングラインが間欠的に引き出されていった。
そんなことを時間が経つもの忘れながら何度も繰り返していると、やがて雷鳴と共に降り出した雨の存在感を強く意識するようになった。


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            写真は、今年もお世話になった将栄丸さんのサイトから

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今日のBGM(1) : Parov Stelar / Love



今日のBGM(2) : Parov Stelar / The Mojo Radio Gang (radio version) / Coco EP



今日のBGM(3) : Parov Stelar / Jimmy´s Gang (Official Video)


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by d-yun5-fly-elise | 2013-08-26 22:08 | salmon fishing | Comments(2)
<Vol.962> オホーツクのピンク・サーモン
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夏だから青いシャツを着て釣りに行く。
ユニクロで買った小さな青い花模様がたくさんプリントされたシャツを着て釣りに行った。

カラフトマスにピンク・サーモンとその呼び名はいくつかあるけれど、僕はどちらかというとピンク・サーモンの方が艶っぽい感じがして好きだろうか。ペアとなったメスを他のオスから隠すために背中がグッと盛り上がり、婚姻色が一際強く出た鋭い目を持つオスもなかなかカッコイイと思うけれど、ショアからのキャストで出合う遡上を控えたフレッシュなピンク・サーモンは、結構なスピード感を持ち合わせた、ロッドを握りしめたアングラーを翻弄するなかなかのスプリンターだと思う。


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土曜日はABUさんとオホーツクの海へと足を運んだ。
様々なスタイルの釣り人で賑わう小さな河口から少し離れたところでロッドを振ることにした。出合えるチャンスは少なくなるけれど、きっとピンク・サーモンの群れがこちらにも回ってくることを信じて・・・。この釣りはいつも足を運ぶ本流や止水での釣りとは違い、かなりハンティング的な要素が強い釣りだと思っている。目を凝らして海面を見つめ、ちょっとした兆候や小さな変化も見逃さずまいとキャストやリトリーブを幾度となく繰り返しながらも僕らは神経を研ぎ澄まさせ続ける。だから結構疲れる釣りともいえなくはない。


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オホーツクの空は淡いグレーの雲に覆われ、今にもミストのような小雨がシトシトと音もなく降り出しそうな湿度の高いフィールドだった。きっと風は緩やかに吹いているのだろうけれど、その存在感はほとんど感じない。何かしらの変化を感じ取る僕のアンテナの感度の良し悪しはよく分からないけれど、何かしらの兆候というか変化は確実に僕らの方へと近づいて来ていたようだ。フッとランニングラインをリトリーブする指先で感じていたテンションが軽くなり、やがてグワングワンと海面下でヘッドシェイクと共に白い塊が激しく揺れ、大きな生命感溢れるバイブレーションがロッド全体に伝わってくる。口元からバーブを潰した赤いゾンカーをフォーセップで外すと、少し背中が盛り上がり始めたオスのピンク・サーモンは、仲間が泳ぐ海へとまた戻っていった。
ハンティング的要素が強いせいか、この釣りはやはり体力的というよりも神経的に疲労してしまいやすい釣りのようだ。高い湿度のせいもあるけれど、何だかとっても疲れたような気がする土曜日だった。
オホーツクの海に音もなく降っていたミスト状の霧雨は、やがて少し存在感のある小さな雨粒へと変わっていった。

追記 : マイザーの14フィート、7/8番、MKSに合わせるスカンジSHは、状況に応じてAFS8/9のフローティングとアトランティック・サーモン9/10のインターミディエイトを使い分けた。


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今日のBGM(1) : Mathieu Boogaerts / Avant que je m'ennuie



今日のBGM(2) : Mathieu Boogaerts / Ondulé



今日のBGM(3) : Mathieu Boogaerts / Comment tu t'appelles



今日のBGM(4) : mathieu boogaerts / bon voyage



今日のBGM(5) : Mathieu Boogaerts / Intégrale


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by d-yun5-fly-elise | 2013-08-18 17:44 | salmon fishing | Comments(12)
<Vol.961> 8月の静寂な雨 / レインボーからピンクへ
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北の本流は、まだ薄暗い中の深いブルー一色の世界だった。
8月の静寂さを伴った小雨がしとしととフィールドには降り続いていて、
僕はかすかな記憶を頼りに流れの中へゆっくりとウェーディングする。
信頼しているロッドにリール、信頼しているライン、信頼しているフライ。
徹夜で雨のハイウェイを北上してきたアングラーに迷いはなかった。


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雨降る中、キャストを繰り返しながら30m程流れの中をステップダウンした。
昨日から降りだした雨で、本流に何かのスイッチが入るのではと期待したのだけれど、結局、僕が流すフライにレインボーからのコンタクトは訪れなかった。
やがて早朝のブルー一色の世界に本来の明るさが戻ると、本流は水位が少し増し、サンドカラーの濁りが徐々に強まり始めていた。
僕はレインボーからピンクへとフィールドを変更することにする。


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オホーツクの海に足を運ぶのは1年ぶりだろうか。雨で濡れたアスファルトの上を走る車のハンドルを握りながら、僕は記憶の片隅に残るほのかに甘い潮の香りを思い出していた。
2ヶ所のポイントを車のエンジンを切ることなく見てまわり、そして3ヶ所目に辿り着いたポイントで僕はやっと車のエンジンを切った。
ロッドにセットしたリールをサラシオーネからソルト用のティボーに替える。


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フライをティペットに結ぶ前に、フックのバーブをフォーセップで潰す。
僕の場合、カラフトマスで使うフライは、#2~6番のシンプルな赤のゾンカーがメインだけれど、今回はちょっとお遊び心でBass用のラバーレッグを使ってスクイドロを巻いてみたりした。レッド、オレンジ、ピンク、イエローと数種類のカラーのラバーレッグの組み合わせで試しに巻いてみたけれど、やっぱりレッドを使ったものが一番反応が良かっただろうか。
ラインはAFSのフローティング(スティールヘッド・オレンジ)。


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オホーツクブルーに染まった水面下を、時々カラフトマスのベージュ色の背中がいくつも群れになって横切っていくのが偏光グラス越しに見えた。
ランニングラインをゆっくりとスローにリトリーブしていると、一瞬フッとテンションが緩んだような指先に伝わる違和感。やがてヘッドシェイクと共に水面下でギラっ、ギラっとカラフトマスのボディが白く輝き、そして火のついたロケット花火のように猛烈なスピードで一気に沖へと疾走する。小さな流れ込みの河口では不意にランニングラインがひったくられるようなスレ掛りも多かったけれど、久しぶりにカラフトマスのスピード感溢れる躍動感を感じることが出来た夏の風物詩のような釣りだったように思う。
相変わらずオホーツクの海にも、打ち寄せる波の音に混じって8月の静寂な雨が降っていた。


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今日のBGM(1) : Francis Harris / Lostfound



今日のBGM(2) : Francis Harris / Pharoah In the Morning



今日のBGM(3) : Francis Harris / Picture Us



今日のBGM(4) : Francis Harris / Pharoah In The Morning


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by d-yun5-fly-elise | 2013-08-11 22:42 | salmon fishing | Comments(4)
<Vol.960> 十勝川を彷徨う
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流れに乗って下流へと猛烈なスピードで疾走するような、アングラーに一時でも夏の暑さを忘れさせてくれる元気いっぱいの本流レインボーに出合いたい。ただただそんなことを考えて、8月最初の土曜日は、友人達と北の大地を流れる東の本流、十勝川を彷徨うことになった。
ダムの点在する上流域から帯広市街地のさらに下流のエリアまで、車のエアコンを最大に動かしながらハンドルを握り、頭上に広がる十勝らしい夏の青空を仰ぎつつ、お気に入りのスペイロッドや友人達のルアーロッドを車のルーフキャリアに乗せてフィールドを彷徨う。
本当は当初からあまりフィールドを彷徨う予定ではなかったのだけれども・・・。


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川底にゴツゴツとした岩が点在する荒々しい渓相を呈した速い流れの上流エリアもあれば、懐が深そうな到底対岸まではフライを届けられそうもないぐらい川幅の広いゆったりとした流れの下流エリアもと、十勝川はアングラーに様々な表情を見せてくれる。
何本かのスペックの異なる予備のロッドは車のルーフボックスに入っていたけれど、この日はどこのエリアでもマイザーの14フィート、#6/7番、MKSで通すことにした。夏の暑さというものは、どうやらアングラーを何をするのも億劫な気分させてしまうもののようだ。


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早朝の思わずドキッとさせられてしまうようなライズの主には、フィールドがハイ・プレッシャーなせいか、いくら手を変え品を変え、ティペットの先に結ぶフライやティップのシンクレートを換えても、ことごとく相手にはしてもらえないし、下流のエリアではウェーディングした足元をくすんだオレンジ色をした大きな鯉が何尾も泳いでいたりと・・・。

結局、ドキドキ、ハラハラさせてくれるような十勝川の本流レインボーには出合えなかったけれど、山間を流れる上流のエリアは夏の暑さを忘れさせてくれるぐらい涼しくって気持ちが良かったし、下流のエリアでは頭上に広がる十勝の青空がアングラーを何よりもおおらかな気分にさせてくれた。

ふと気がつくと、夏の心地よい乾いた風がフィールドに静寂さを運んでくれていた。今度東の本流へと足を運ぶ際は、どうか大きな本流レインボーに出合えますように・・・笑。

P.S.使用する機会が少ないマイザーロッドを何本かヤフオクに出品しました。


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今日のBGM : Benedikt Jahnel Trio / Sacred Silence


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by d-yun5-fly-elise | 2013-08-04 23:43 | spey fishing | Comments(8)