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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2010年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧
<Vol.803> フライボックスの中身の補充
今日のBGM : JahJazz / Absent Space
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いつもなら隙間の空いたチープなプラスチック製のフライボックスに、何本かの新たなフライを巻き足してフィールドへと足を運ぶのだけれど、1月から新しく始める仕事の準備の方が何かと忙しく、とうとう土曜日は十勝川のアメマス用のフライを1本も巻き足さずにタックル一式を無造作に車のカーゴルームへと詰め込んだ。まぁ、準備が忙しいとは言っても、決して鬱々とした悩みではなく、ほとんどストレスは皆無に近いのだが・・・。


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                   original photo by Mr.MORI


本格的な道東らしい凍てついた冬の訪れが少し足踏みしたかのような十勝川。
それでも堤防沿いに延びる砂利道から本流の傍へと繋がるあぜ道のわだちに出来上がった水溜りには、パリパリに凍った氷の塊が出来上がっていたし、いくつものタイヤ痕がついたぬかるんだあぜ道だって、この日の朝は少し気温が下がっていたので、硬くデコボコしていたから、スピードを落としていても車は大きく何度も揺れた。


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車から降りても、風は穏やかで、そよとも吹かなかった。
東の空からゆっくりと太陽が昇る中、いそいそと準備を進める。ロッドのジョイント部分をとめる透明のビニールテープだってそれほど硬くならなかったから、もしかしたらそれほど気温は下がっていなかったのかもしれない。風が穏やかな分だけ寒さがまだ身体に馴染んでいないアングラーにはありがたいものだ。もちろん僕らが吐く息は果敢ないぐらいに白いのだが・・・。


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十勝川の水温は4~5℃前後。風が穏やかで、気温も想像を超えた氷点下ではないから、ロッドのガイドの氷付からは免れた。川底がぬかるんだ本流にゆっくりとディープウェーディングする。何が影響しているのかは定かではないけれど、先週よりもアメマスの活性はそれほど高くはなかったのかもしれない。それでも沖合いでは大きなアメマスがヘッド&テイルで大きな波紋を作り出すから、きっとどこかには大きなアメマスがステイしているのだろう。アメマスの姿を求めてキャストとステップダウンを繰り返す。


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本流の流れは相変わらず緩やか且つゆったりとしたもので、ペリーポークからスペイラインが作り出す波紋さえなければ、流れは見事に止まっているんじゃないかとさえ思えてしまう。
この日もマイザーの14' 6/7 MKSで一日を通した。
ラインはVisionの#9/10 sink2/sink4のフルシンク・スカンジヘッド。
ノンウェイトのイントルーダータイプのストリーマーに換え、ゆっくりとスイングするフライにリトリーブを加えても、川底に沈んだ倒木などのストラクチャーに、沢山のフライをロストしてしまった。その都度、僕のチープなプラスチック製のフライボックスからまたひとつフライが消え、中身はスカスカになっていく。


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                   original photo by Mr.MORI


いくらアメマスの活性が下がっているように感じたとしても、一日を通じて何尾かの60クラスの遡上タイプのアメマスに出会えるのだから、贅沢はいえないように思う。
細心の注意を払ったディープ・ウェーディングと、スローなリトリーブを加えたスイング中に不意に訪れる力強い遡上タイプのアメマスの躍動感。
来週はこのフィールドに足を運ぶことが出来るだろうか?
出来れば、あと数本はフライを巻き足しておきたい。
そんなことを日没近く、急激に気温が下がってきていることを肌で感じながら僕は思った。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-28 16:36 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.802> サーモンフライリレー / やっぱり定番の赤は外せない
今日のBGM : Vincent Gallo / You Sure Are
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上のフライはタングステン製のコーンヘッド仕様のイントルーダー、フックはSSW#2。
テイルとカラーにはホットオレンジとレッドのマラブーを組み合わせ、ボディにはUV ポーラーシェニールのホットオレンジかレッドをパラっと巻く。
こんなヘビーウェイトのフライは、シンクレイトの高いティップとスカジットコンパクトの組み合わせ、いわゆるシンクティップシステムでボトム付近にいるサーモンを誘いたい。

下のフライはノンウェイトのストリーマータイプのイントルーダー、フックはSSW#2。
テイルとウイングにはPseudo Hairのホットオレンジとレッドをミックスし、ボディにはUV ポーラーシェニールのホットオレンジかレッドを厚くならないようにパラっと巻く。サイドにはアクセントとしてオレンジのアムファーストを数ファイバー。
こんな軽めだけれど大型のストリーマーは、シンクレートの高いスカンジヘッドで流れの中をゆっくりとスイングさせてサーモンを誘ってみたい。


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akiranさんからバトンされたサーモンフライのリレー、どんなフライを紹介すればいいのかとずいぶんと迷ったけれど、取り敢えずいつものごとく中身が代わり映えしないサーモン用のフライボックスから数本と手持ちのマテリアルで巻いた数本を紹介することにした。

僕が北海道の本流でライセンスを取得して初めてサーモン釣りを体験したのは今から10年程前、確か浦河町を流れて太平洋へと注ぐ元浦川だった。その時のタックルは確か9フィートの#8番というシングルハンドロッド。たまたま台風が道東を通過した数日後で、川の増水と濁りがやっと収まりかけた時だった。
幸運にも川は遡上したてのビカビカに光った大型のサーモンで溢れていて、初めて経験するサーモンの暴力的なファイトは、なかなか言葉では表現しにくいものだったように思う。案の定、それからはシーズンになるとライセンスを取得して、何度もサーモン釣りに出掛けたものだった。
数年後には元浦川でのサーモンの釣穫調査が中止になり、それからは石狩市を流れる浜益川にライセンスを取得してシーズン中は通うようになる。
でも、やがてそんなライセンスを取得しての釣穫調査にも次第に参加しなくなっていった。きっとそれはショアからのサーモンの釣りにより魅力を感じ始めたからだと思う。


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上のフライはPseudo Hairのロイアルブルーとホワイトを使ったストリーマー。
フックはガマカツのB10-Sの#2番。
下のフライはPseudo Hairのホットオレンジとレッドを使ったストリーマー。
フックはガマカツのB10-Sの#2番。
二つのフライともにボディにはUV ポーラーシェニールをパラっと巻く。ショアではフライをあまり沈めたくないので、時にはボディにフォームを巻き込むことも・・・。
赤系はもちろん定番のカラー、ブルーはあくまでも僕の願望だろうか。


例年なら9月のシーズンともなると、せっせとオホーツクのショアへと、手持ちのステンレス製のリールにフローティングのスペイライン(スカンジヘッド)を巻き込み、フレッシュなサーモンの姿を求めて足を運ぶのだけれど、なぜだか今年は一度も足を運ぶことはなかった。きっとそれは本流のレインボーが予想以上にワクワクと楽しかったからなのかもしれない。

来年のシーズンはきっとまたオホーツクの海を彷徨うことになるのだろう。でも、もしもチャンスがあればもう一度浜益川の釣穫調査に参加してみるのも面白いのかもしれないと・・・。きっと以前通った時の気分とは、またちょっと違った気分で僕はロッドが振れるような気がしている。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-26 22:34 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(8)
<Vol.801> 冬の匂いがしない十勝川とモスグリーンの背中
今日のBGM : VHS / Morphine
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土曜日からこの道東の地を訪れている友人達に遅れること1日。
日曜日から僕もその賑やかな輪の中に加わったけれど、やはりどこかちょっと出遅れた感じがしなくもなかったりする。それはさておき、日曜日のフィールドはシーズンということもあってか、本当にさまざまなスタイルのアングラーで賑わっていた。なかにはそういう状況をあまり好まない方もいるかもしれないけれど、僕にとってはいたって平気。淡々とマイペースでフィールドから何かを感じ取れればと思っている。


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この時期独特というべき冬の匂いがまったくしないフィールドは、濃い霧で深く覆われていた。
精一杯耳を傾けないと本流の流れの音さえ耳に届かない静寂さがフィールドを包み込む。
そんな静寂さの中にアングラーの声やルアーの着水音、それにスペイラインの水面から剥がれる音がよりいっそう鮮明に響き渡る。
きっとアングラーは孤独を愛する生き物なのだろう。
でも、濃い霧が晴れると、それがつかの間の幻想だったことをはっきりと知るのだが・・・。


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                     photo by Mr.Hara


上にも下にもまったく身動きが取れない状況でも、十勝川のグッドサイズのアメマスが微笑んでくれることに僕らは感謝しないといけないのかもしれない。
野性味溢れるアメマス達のトルクフルな躍動感。
ほんの少しでも風が吹くと張り詰めたティペットからキーンと糸鳴りが響いてくる。


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午後からは大潮の影響でほとんど本流の流れが止まってしまった。
フリース地のグローブさえ必要としない11月の暖かさ。
本流の川面はまるで磨き上げられた金属のような歪みのない輝きを放つ。
静寂さは不思議なぐらいに夕暮れまで失われることはなかった。


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使い古しのフックを再利用してイントルーダーパターンに巻いた小さめのストリーマーをリトリーブする。午後はまるで止水での釣りのような様相だった。
それでも、鏡のような川面下からアメマスの躍動感がランニングラインをリトリーブする指先に伝わってくると、なぜかしら僕には安堵感のようなものが感じられるのだった。


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2日目の十勝川は概ね前日と同じような状況だったのかもしれない。
本流は相変わらずこの日も濃い霧に覆われている。
よほど耳を澄まさないと息遣いの聞こえてこない本流の流れ。
静けさのなかに存在する明確な生きる力強さを感じさえする。
それは、まるで今日のBGMのような旋律だったと僕には感じられた。


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十勝川で過ごした二日間の中で、一番印象的なアメマスとの出合いは月曜日の午前中、まだ本流が濃い霧に覆われている時間に訪れた。
緩やかになり始めた本流の流れに乗ってブラス製のコーンヘッド仕様のイントルーダー(チャートリュース・マラブー&UVポーラーシェニール)がゆっくりと泳ぎだす。一瞬沖合いに沈んだストラクチャーにでも引っかかったと思えるような鈍い衝撃は、フライがスイングを始めて間もない時だった。


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ゆっくりと且つ確実なヘッドシェイクを僕が感じ始めるまで、もしかすると数秒の時間を要したのかもしれない。アメマスはゆっくりと下流へと走り出し始め、マイザーの14' 6/7 MKSにセットしたセントアイダンからゆっくりと心地よい音色が奏でられる。なぜかしら不思議なぐらいに焦燥感は感じられない。アメマスらしいトルクフルな躍動感を存分に感じ取る。


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太い背中がモスグリーンの海の色に染まった70クラスのオスのアメマスだった。
ネットに収まるといつの間にかフックが遡上を思わせるアメマスの顎から外れていた。
アメマスの重さを両手で感じながら、そっと晩秋の十勝川の流れに戻す。
彼の背中は瞬く間に僕の視界から消え去っていった。
きっと彼の背中はモスグリーンから徐々に十勝川らしいサテンカラーに染まり変わっていくのだろう。午後からは天気が荒れるという月曜日。本流は薄まったとはいえまだまだ霧に覆われたまま。
僕のストップ・フィッシングまでにはもう少し時間が残されている。
だから、もう一度リールからゆっくりとラインを引き出すことにした。


次回のエントリーはakiranさんから巡ってきたサーモンフライのバトンの予定。
まぁ、あまり期待しないで下さい(笑)。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-24 22:03 | spey fishing | Comments(14)
<Vol.800> 十勝川、風吹き濁る本流
今日のBGM : Harold Budd / Balthus Bemused by Color
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                  original photo by Mr.SHU


数日前からだった。
地面に降り重なる、僕にはどこかしら悲しげな色合いにしか見えない、沢山の色付いた落ち葉の上にシトシトと秋の長雨が降り続ける。
道東の本流、十勝川の濁り具合が、札幌の街中に佇む大きな公園の片隅で傘をさしながらタバコをふかしていても気になり続けていた。


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行くかどうかなんて、これっぽっちも迷っていないのに、電話口では迷ったふりをした。
予想通りというか案の定、十勝川の本流は濁っている。
土曜日の朝のテレメーターの濁度計は30前後。
ぬかるんだ岸際に膝下までウェーディングしてもブーツの先は少しも見えない。
透明度もおおよそ30cm前後といったところだろうか。


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頭上には十勝らしいパノラマチックな青空がいっぱいに広がる。
上流からはこれまた十勝らしい乾ききった強風が朝から吹き続けていた。
川面は白波が立つぐらい大きく波立ち、パン、パン、パンと間歇的にそれも規則正しいリズムでウェーディングしたアングラーの背中を強くノックする。


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増水した流れと、濁り、そして上流からの強風。
迷わずラインはsink2/sink4のフルシンクのスカンジヘッドを選択した。
これだけの濁りの中、アメマスがフライを見つけ出しやすいように、フライのスイングスピードを出来るだけゆっくりとすること、フライにあまり上下運動をつけないこと、という二つの点を強く意識しながらキャストとステップダウンを繰り返す。
アメマスとの出会いの鍵になるのは、程よく水深があること、沈んだストラクチャー、あとは一見すると平坦にも見える流れのちょっとした変化、といったところだろうか。


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ドラマチックな出会いの前触れのような、コン、コンという前アタリは一度も感じることはなかったから、きっとアメマスは目の前を通過するフライにだけ反応したのかもしれない。
ブラス製のコーンヘッド仕様のマラブーを用いたイントルーダーパターン。全長は約8cm。
カラーはオレンジテイルのチャートリュースと黒を交互にティペットの先に結ぶ。


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風の影響もあり、午後のテレメーターの濁度計は100をゆうに越えていた。
そんな濁りの中でも僕の手にするMeiser、14' 6/7番 MKSには、一日を通して計5回のアメマスらしい躍動感が訪れた。
アメマスの群れは少しずつ下流へと下ってきているのかもしれない。
だからおのずと川岸がほとんどないポイントへと僕達が足を向けるフィールドがシフトしていく。
そんな訳だから、この日僕が出会った一番大きなアメマスは、その野性味溢れる姿を写真に収める場所を見つけられなくって、ネットの中からその姿がゆっくりと濁った本流の中に消えていくのを静かに見届けるしかなかった。でも、脳裏にはしっかりと焼きついているから、これでよしとするしかないのかもしれない。

夕方には少し風の息遣いも弱まり始めていたように思う。
気温がますます下がると、そろそろ岸際にも薄い氷が張り始めるのだろう。
いよいよ初冬の十勝川らしい雰囲気がフィールドにも漂い始めるに違いない。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-14 23:04 | spey fishing | Comments(16)
<Vol.799> 十勝川のメモリアル
今日のBGM : July Skies / Girl on the Hill
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毎年、河畔林が紅葉に色づき始める晩秋から白い雪のちらつく初冬にかけて僕達が足を運ぶ十勝川の下流域。そんな下流域の十勝川も、お昼前になると決まってカラっカラに渇いた北西の風が本流の上流から川面を吹き抜けていくのだけれど、友人達と訪れた土曜日はこの時期にしては珍しく風も静かで本当に穏やかな天気に恵まれたのだった。


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早朝は河原が延々と続くポイントで、胸下近くまでディープウェーディングしながらロッドを振る。十勝川らしいランを200m程、友人達との距離を保ちながらゆっくりと釣り下ったけれど、時折アベレージサイズのアメマスが顔を出してくれるもの、期待していた大きなアメマスには出会えずじまい。もしかしたら、アメマスの群れは下流に下っていったのかもと友人達と相談し、車でさらに下流へと大きく移動する。


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下流域もここまで来ると、十勝川の川幅は途方に暮れるぐらい広いものとなる。
グッとえぐれた土手が背後に迫るバンクのポイントで、ぬかるんだ川底に気を取られながら、おまけに背後の障害物を気にしつつ、キャストを繰り返した。
水深はType4のフルシンクのスカンジヘッドでも底が取れないぐらいたっぷりとある。
一見表層の流れは止まったかのように緩やかだけれども、ペリーポークからキャストしたスカンジヘッドが沈むと、しっかりとランニングラインにテンションが加わった。


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すでに新しく巻いたイントルーダースタイルのストリーマーを数本、スイングの終わりかけに沈んだストラクチャーに引っ掛けてしまってロストしていた。
ラインをType4のフルシンクスカンジヘッドからsink2/sink4のスカンジヘッドに交換する。ティペットの先には、ブラス製のコーンヘッド仕様のイントルーダースタイルのウーリー改(チャートリュースのマラブー&UVポーラーシェニール)を結んだ。
しっかりと沈んだフライがスイング中にグっ、ググンと引き込まれる。
アメマスらしい躍動感。このエリアではアベレージサイズとも言ってもよい50クラスのアメマスが何尾も顔を出してくれた。


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風の穏やかな十勝川で、ピーンと張り詰めながら水面に突き刺さったラインから久しぶりに僕が糸鳴りを耳にしたのはコンビニの鍋焼きうどんに紅鮭のおにぎりを放り込んだ遅い午後のランチのあとだった。
友人達から離れ、バンクのポイントの少し上流でロッドを振る。
数キャストしてもアメマスからの反応がないので、もう一度友人達のいる所まで戻ろうかと思っていた矢先、ランニングラインをリトリーブする指先に、ゴンと根掛りとは異なる、もしもアメマスだとしたらかなりのサイズと思われるバイトがあった。
気を取り直して、もう一度慎重にキャストし、前のキャストで強烈なバイトがあった場所にフライをスイングさせる。そして予想通り、ロッド全体にまるでひったくるかのような衝撃が訪れた。グン、・・・、グン、・・・グンというアメマスの幅広のヘッドシェイク。アメマスの大きな尾びれが何度も水面を激しく割った。
#6/7番のロッドはバットからグンニャリと曲がり、糸鳴りはしばらく鳴り止まなかった。
おまけに僕の手にする柄の伸びるランディングネットでは開口部が小さすぎてアメマスが入りきらず、2度ほどネットインに失敗してしまった。
そのつど僕はヒヤヒヤと脇の下に嫌な汗を感じる。
3度目に何とか無事にネットイン。ランディングネットの開口部からアメマスの大きな尾びれがはみ出している。おそるおそるメジャーをあてると73cm。僕にとってはこれまで十勝川で出会ったアメマスの中で最もメモリアルな出会いとなった。
それから友人達とその場所から交互にゆっくりと釣り下った。
その後は、もちろん僕は沢山のアメマス達の野性味溢れる躍動感を感じることが出来て満足だったし、きっとそれは一緒に釣り下った友人達も同じだったと思う。

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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-07 21:14 | spey fishing | Comments(20)
<Vol.798> 晩秋の十勝川にて
今日のBGM : Pulshar / The Price you pay
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前日にほとんどスリップサインが顔を出した履き古しのスタッドレスタイヤから、真新しい艶々のスタッドレスタイヤに交換した。
深夜のハイウェイはミゾレ交じりの雨が降る。
北海道の上空は、まるで初冬のような気圧配置。
札幌は晩秋にふさわしいちょっと悲しげな小雨模様だったが、北西の風が強い峠を越えると、予想通り雨がやみ、雲の隙間から星が輝きだした。


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十勝川の広々とした河原を、お気に入りのスペイロッドを片手に歩む。
早朝の太陽がゆっくりと地平線から顔を出し、空と本流を眩いオレンジ色にジンワリと染め上げていった。
まだロッドも振っていないというのに、なぜかしらとても満たされた気分に包まれる。
冷え切った空気感の中、川面からはユラユラと水蒸気が立ちこめ、よりいっそう幻想的な雰囲気をかもし出していた。
やっぱりちょっと無理をしてでも、フィールドに来て良かったと思える瞬間。


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風も穏やかだから、早朝はスカジットコンパクトにType8というシンクティップのラインシステム。しっかりと沈んだタングステン・コーンヘッド仕様のチューブフライがゆっくりと流れに乗って泳ぎ始めると、アベレージサイズのアメメスが顔を出してくれる。まだまだ痩せぽっちだけれど、身体に似合わない大きな尾びれで、ロッドをグイグイと引き込んでくれる。


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アベレージサイズのアメマスに混じって、時にはちょっと大きなサイズのアメマスが顔を出してくれることも。これぐらいのサイズになると、尾びれの大きさもなかなかのもので、そのパワーは僕が手にする#6/7番のスペイロッドをバットからグイグイと絞り込んで、リールからは心地よいサウンドを奏でてくれたりする。


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予想通り、お昼近くになると上流からの北西の風が強くなり、川面は大きく波立ち始める。
フローティングボディのシンクティップシステムでは表層のラインが上流からの強風と流れに影響されて、フライのスイングスピードが速くなってしまうので、より影響を受けにくいフルシンクのスカンジヘッドにラインを交換する。
さらに、少し風の影響で濁りも強まりだしたから、フライもチャートリュースから黒のイントルーダータイプのストリーマーに結び換えた。

フィールドは一日を通して、刻々とその表情を変えていく。
フィールドからは初冬の匂いが感じられ始めた。
純白のアメマスのお腹と道東らしい空が印象的な晩秋の十勝川だった。

                                                2.08

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by d-yun5-fly-elise | 2010-11-04 22:20 | spey fishing | Comments(8)