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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2010年 07月 ( 9 )   > この月の画像一覧
<Vol.777> 僕が巻くマーチブラウンはクイルウイングじゃないというお話
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この写真を撮る前に、本流の水面下で5回ほどレインボーを魅了したマーチブラウン。


ブラインドの指の中で、ピーコックやターキーなどの切り出したクイルウイングをシャンクの上にきちんと乗せられるなんて、本当に凄いテクニックだと思う。もちろんタイイングを得意とされる(ある意味、マニアといっても過言ではないけれど)手馴れたタイヤーからしてみれば、そんなことぐらいといわれるかもしれないけれど、めったにクイルウイングのウエットフライを巻かない僕にとっては、高価なマテリアルから切り出したクイルウイングをシャンクに乗せるということは、バイスを前にして余計な雑念を振り払うことを必要とするぐらい、かなりの鬼門だったりする。嗚呼、これまでどれだけの高価なクイルを無駄にしてきたことか・・・。

確かに僕だってこれまで沢山のウエットフライを巻いてきたから、幾度となく失敗を繰り返して、多少は上手く乗せられるようになったこともあるけれど、しばらくの間巻かないでいると、せっかくつかみかけたコツもすっかりどこかへと消え去り、また一からのやり直し。だから今日は巻くぞとバイスの前で意気込んでも、恐る恐るクイルを挟んだ指を離すと、シャンクの上に乗せたクイルウイングが右や左に反っていて、また溜め息がこぼれてしまう。きっと10本ぐらいも失敗すれば、昔つかんだコツのようなものも思い出すのだろう。でも、それではすでに時遅しというか、高価なクイルウイングの最も使えそうな部分のほとんどがバイスに備え付けられたダストボックスの中で無残に散らばっている光景が大体予想できる。だから最近はめったなことではクイルウイングのウエットフライを巻かなくなってしまった。もちろんそれがこれまで先人の積み重ねてきた非の打ちどころがないバランスが取れた誰もを惹きつける機能美を備えているのは十分承知しているつもり。

きっと僕はフライのタイイングに関して、とてつもなくものぐさなのだろう。
数年前から薄いプラスチック製のフライボックスに並ぶ僕が巻いたマーチブラウンは、いつの間にかクイルウイングじゃなくなっていた。いろいろと改良点を加えながら、今ではこれが最終型(多分)。とにかくタイイング上での失敗がほとんどないし、ヒゲナガのシーズンでは僕が最も信頼するフライのひとつ。多分フィールドでは真っ先にティペットの先に結んでいるのだろう。

フックにはDAIICHI 2050 #7番をメインで使っている。タグにはお決まりのシルバーのフラットティンセル。テイルにはイエローに染められたバックテイルのイエローに染まっていない茶色い部分。意外とこの部分はファイバーが細くて好みかもしれない。本来あまり使われない部分だとは思うけれど・・・。ボディにはナチュラルのハーズイヤーに多少のシンセティックな光り物を混ぜたダビング材でふんわりと巻き上げ、シルバーのラウンドティンセルでリブ。ボディのダビング材はタイイング終了後にニードルで少々掻き出し、虫っぽさを演出しているつもり。カラーハックルにはコックフェザントランプのナチュラルを3回転。もちろんこれもハックルの量を見ながら調整する。アンダーウイングにはフォックステイルのタンを少量切り出し、アンダーファーとストレートのファイバーを取り除いた後しっかりと乗せ、その上にウイングとして先程のイエローに染められたバックテイルのイエローに染められていない部分から少量を切り出し、大まかに先端をそろえて乗せる。そして最後にウイングの両サイドを茶色いフェザントテイルと白黒のアムファーストフェザント(チューブフライでは使いづらい短いファイバーの部分)から切り出した数本のファイバーとでサンドイッチして出来上がり。多少ファイバーが不揃いで上下にバラけていても特にお構いなし。なんといっても全体的なファイジーさ、アバウトさがこのフライの最も肝要な部分なのだから。
そうそう、最後には忘れずに黒のバーニッシュも。これがあるだけで、不恰好なフライも随分と印象が変わるからね・・・笑。
でも、いつの日かまたクイルウイングの美しいウエットフライを巻きたいと思う日が来るのだろうか。もちろんそれにはもう少し僕の中でゆとりというものが芽生える必要があるのだろう。

P.S.最近お気に入りのマテリアルはと聞かれたら、僕の中ではなんといってもPseudo Hair なんだだけれども、使わなかったり余ったりした部分はしっかりと小袋にとっておくと、ダビング材として使えるからとても重宝しています。


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今日のBGM : Andre Lodemann / Tracry Thorn-Why does the wind(L.Rmx)


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-27 16:44 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(6)
<Vol.776> 雨、あめ、アメ / 雨降る十勝川(Tokachi river)
今日のBGM : Autorotation / Mittelschmertz(Norway Pumpkin Remix)
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大粒の雨が堰を切ったかのように突如空から激しく降り注いだかと思ったら、今度はミスト状にその姿を変え、存在感を消しながら柔らかく降り注いだ。
雨降るフィールドに佇みながら、僕は久しぶりに雨の息遣いを耳にしたように思う。
そんな雨の降り方の強弱さ加減といったら、なんていうか自然が奏でてくれるシンフォニーの調べのようだった。


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金曜日の夕方から雨が降り始めていた。
仕事を終えて飛行機に飛び乗ってきた仙台の友人を車に乗せ、降り始めたばかりの雨に濡れて、ヘッドライトに照らされたアスファルトがテカテカと黒光りする道東道をひたすら走る。
気がかりなのは十勝川本流の濁り具合とその水位。
お気に入りのロッドやリール、それにラインのことなど、たわいもない会話を楽しみながらも、頭の片隅ではなぜかそんなことを考えている。
助手席に座る彼も、きっと頭の片隅では僕と同じことを考えているはずに違いない。


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深い森に囲まれた早朝の十勝川本流でロッドを繋いでいると、予想通り雨の降り方が激しくなり始めた。十勝川本流の色は、まるでカフェオレを水で薄くしたような色合い。
こんな濁りの中でも本流のレインボーに出会えるだろうかという一抹の不安は、数キャスト目には払拭されてしまう。
薄く濁った速い流れの中をスイングするフライがいきなりゴンと強い衝撃と共にひったくられると、14フィート #6/7番のMKSにセットしたPerfect 3-7/8のハンドルフェイスが、壊れんばかりのすさまじい速さで逆回転し始めた。


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幸運にも雨の日にPerfectが激しい音色を奏でれくれるとしたら、そんなサウンドは意外と僕にとって好きなものだったりする。適切な擬音語がなかなか思いつかないけれど、とにかく何かしらの余韻を僕の記憶の中に残してくれるサウンドのような気がしてならない。以前はこのリールに全く興味がなかったけれど、最近つくづく素晴らしいリールというか楽器に出会えたような気がする。
Skagit Compact 420grにType3のティップを繋いだラインを巻き込み、ティペットの先には#7番のスペイフックに巻いたセッジ系のフライを結んだ、そんなPerfectのサウンドを何匹かのグッドサイズのレインボーが雨音に混じって奏でてくれて、今度はType6のティップとビーズヘッド仕様の黒のウーリーに変えると、ホウライマスや大きなウグイまでもが顔を出してくれた。
鱒の作り出すライズはほとんど見かけなかった。雨の影響もあるけれど、ヒゲナガの姿は先週よりもまばらだったような気がする。もしかしたらこんな雨降りなら張り出した河畔林の葉の裏でジッとその羽根を休めているだけだけなのかもしれないけれど。


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撥水機能の落ちたSIMMSのガイドジャケットは雨を含んで少し重くなり、袖口からは雨水が染み込んで中に着たシャツまでもが少し重くなった。厚手のコットン地のハットにも雨が染み込み、ゴワゴワになった生地は、ちょっとやそっとの風では吹き飛ばされないぐらいにまで僕の頭の形にフィットした。

確かに少しは雨が降り止んだことはあるけれど、雨模様に変わりはなかった土曜日。
それは、屈足ダムのバックウォーターでも、サホロ川の合流、上川橋付近、それに山上湖と、めぼしいフィールドを仙台の友人と足早に幾つか巡ったけれどどこでも同じだった。

でも、なぜか二人とも十分満足だった。
なぜなら二人して早朝の十勝川の深い森に囲まれたフィールドで、本流レインボーのパワフルな躍動感を、雨の奏でるシンフォニーを耳にしながら、しっかりと堪能できたのだから。

                                        112.19-112.28


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P.S.今朝目覚めると左の首の後ろに痛みを覚えた。手で触るとポコッと小さなふくらみ。10年程前の記憶が蘇り、嫌な予感がした。案の定、ダニに咬まれていた。連れ合いに知らせると、彼女は妙に張り切って消毒した針を用意して、ダニを取り出してくれた。あまりにも慣れた手つきだったので、取ったことがあるのと尋ねると、亡くなった父親が山登りが好きで、ダニに咬まれて取ったことがあるという。それで何回ぐらい取ったことがあるの?。ええ、1回だけだけれども。・・・・。まあ、とにかくこれで皮膚科へは行かずにすんだ。
そんな訳で、サハリンに引き続き、これでダニに咬まれたのは2回目ということになる。
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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-25 19:26 | spey fishing | Comments(10)
<Vol.775> 夏蝉の鳴き声が響いた3日間の十勝川
今日のBGM : Sarah June / Cowboy
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                   original photo by Mr.Mori


どことなくパッとしない天気が続いている北の大地。
7月も後半に入ったというのに、湿度が高くて纏わりつくような重たい空気感が漂っている。
澄み渡るようにカラッと空が青く晴れたのはいつのことだっただろうか。
僕には随分と前のことのように思われる。


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白くガスがかかったような朝もやに包まれた十勝川。
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やがて夏らしい日差しと共に夏蝉の鳴き声が響き始める。
ここは清水町付近のトルクフルな流れ。


週末から海の日の祝日にかけての3日間、僕は十勝川本流で過ごした。
いつもなら友人達とワイワイと僕の車に乗り合わせて、とてもスローフィッシングとはいえないような、かなりのハードスケジュールでフィールドを巡るのだけれども、今回は車中泊を兼ねているから、気ままなひとり旅。そういってもフィールドでは頻繁に連絡を取り合ったり、釣りの後の夕食は友人達と一緒に囲むことになるのだけれども。


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ほぼクリアーなサホロ川合流付近の流れ。ここにも魅力的なポイントが点在する。
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レインボーが下流へと疾走すると、St.Aidanが壊れんばかりの悲鳴を奏でてくれる。
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度重なる美しい跳躍を僕に見せてくれた夏の日差しを浴びてギラギラと輝くメタリックなグッドサイズのレインボー。


いつものようにjockさんからだけではなく、今回はタイミングよくSWING-UPのTさんからも情報をいただき、僕らは十勝川の上~中流域に足を運ぶことにした。
ダムからの放水で音更川は濁り、札内川も雨の影響で増水し濁りも入っているという。だから今回の釣り旅では、お気に入りの帯広市街地の流れには足を運ぶことはなかった。


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                   original photo by Mr.Mori
ABUさんお気に入りの中島橋付近の流れ。でも、毎年流れの筋が変わるようだ。
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sink2/sink4のフルシンクのスカンジヘッドをペリーポークでキャストする。
幾つかの流れが合わさった魅力的なポイントにタングステンのコーンヘッド仕様のチューブフライを送り込むと、そこにはやっぱり美しいレインボーがいてくれた。


時にはパラパラと小雨が降ったかと思うと、今度は夏の晴れ間が広がる。
ひどいハードレインには当たらなかったけれど、今回の十勝川の天気は気まぐれそのもの。
いろんなポイントでジージーと賑やかな夏蝉の鳴き声を耳にしたけれど、今度はそれに代わってラジコン飛行機のエンジン音が空から響いてきた。
夏の十勝川、いろんな楽しみ方があるということなのかもしれない。


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森に囲まれたポイントでは、白いガス状のもやが次々と流れていく。
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青白い幻想的な光景の中、期待したイブニングは流れが強すぎた。
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時にはお気に入りのPerfectから美しい音色を響かせてくれるグッドサイズのレインボーも。


今回の釣り旅の後半は、horiさんお気に入りの上流部の森に囲まれたポイントで過ごした。鬱蒼とした深い森が本流を囲み、幻想的な雰囲気をかもし出す十勝川本流の流れだと僕は訪れる度に思う。とにかくウェーディングしていてもゴアテックスのウェーダー越しに本流の水の冷たさがジンワリと伝わってくるのが感じられた。これまで何度かhoriさんに誘われて、この深い森に囲まれたポイントに足を運んだことがあるけれども、どうやら訪れたタイミングが悪かったのかもしれない。でも、今回はこれまでとは違って本流に突き出た木立からは沢山のヒゲナガが舞い出してくる。ちょっとこれまでとは何かが違う。


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Perfectから激しくラインを引き出していったグッドサイズの本流レインボー。
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こんな幻想的な雰囲気の中でMeiserの14' #6/7番のMKSをキャストする。
Skagit Compactの先にはフローティング~Type6までのティップを状況に応じて繋いだ。
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僕にはパーフェクトと思われた本流レインボー。このサイズでも、とにかく強かった。今年はレインボーのコンディションが良いと聞く。網走から来られているという穏やかな物腰の釣り人からお話しをお聞きすると、このエリアで60クラスのレインボーがヒットしてもなかなかランディング出来ないそうだ。バッキングラインまで一気にラインを引き出されてしまうという。そんなワクワクするような話を聞いた。


沢山のモンシロチョウとヒゲナガが舞う中、キャスティングを繰り返した。時々深い森からは夏蝉の鳴き声が僕の耳にも届いてきた。ここにも遅い夏がやってこようとしている。少し湿ったような森の匂いは途絶えることがなかった。
刻々と本流のコンディションが変わる中、期待していたイブニングは流れが強く、状況が厳しかった。おまけに最終日の早朝にはカフェオレ・カラーの濁りも入っていた。それでも、僕が流すヒゲナガを模したウエットフライやチューブフライ、それにヘビーウェイト仕立てのビーズヘッドの黒のウーリーに、森に囲まれた本流の中のレインボーが応えてくれた。
チャンスがあればまた来よう。そう思いながら夏蝉の鳴く十勝川本流をあとにした。

                                         112.20~112.06


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-20 20:05 | spey fishing | Comments(14)
<Vol.774> 2度目の修理 / S2H12646C-4
今日のBGM : Marcel Fengler / Thwack


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                     "Trouty Blue"(left)
                   "Highlander Green"(right)


先月、2度目の修理を終えたMeiserのS2H12646C-4 Highlander "Classic"が僕の手元に戻ってきた。
1度目のトラブルは、去年の秋の空知川。
そして2度目のトラブルは、今年の5月の阿寒湖は大島。
共に折れたのはバットセクションのフェルール直下のトップ側で、シュート時のことだった。
「ボォン」とこもったような破裂音と共に両手に響くあの衝撃は、何度感じても嫌なものである。


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バットセクションのトラブルということは、おのずと毎回新たにロッドが組まれて僕の手元に届くということになる。リールシートからMeiserロッドの特徴のひとつであるフェザーインレイまで。
最初の修理の時は、フェザーインレイの両サイドにオレンジ色に染められたグリズリーがまるでホーン(角)のように配置されるなど、新しいアレンジが施されていた。


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そして今回は、よりブライトなグリーンのフェザーがフェザーインレイの背景として施され、両サイドには僕のリクエスト通りにオレンジ色に染められたグリズリー、そして中心にはジャングルコック。やはりと思わず引き込まれてしまいそうなぐらい美しかったし、なぜか毎回その美しさにより磨きがかかっているように思う。決して派手ではない、控えめな美しさ。僕にはどうしてもそう感じられてしまう。


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S2H1366-4 Highlander "S"に施された”Trouty Blue"と並べてみると、またそれはそれでその美しさがより引き立つように思われる。
"Trouty Blue"のスカイブルーに"Highlander Green"の新緑のような明るいグリーン、もしも今度僕が新たにロッドをカスタムでオーダーする機会に恵まれたなら、是非ともMeiserさんに明るいオレンジ系か燃えるようなイタリアンレッドの色彩でフェザーインレイを施してもらおうなどと考えている。


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第2の大きな変更点は、リールシートが変わっていたことだろうか。
最初のロッドと1度目の修理を終えたロッドのリールシートはStrubleのD-8をツーハンド用に改造したものだった。確かにリールシートのウッドの径が、StrubleのU-26を見慣れた僕にとって少し細めに感じたのは否めない。でも、今回は少しウッドの径が太くなり、さらにニッケルシルバーのリングもそれに合わせて少し変更されているようだった。リールのフットのフィット感にも、なんら問題を感じない。


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リールシートのウッドも、これまでは2本ともBird's Eye Mapleだったが、今回初めて明るいブラウン系のウッドが施されていた。おそらくamboynaだと思うけれど、正式なインフォメーションがないので、あくまでも僕の予想の範囲を超えない。
でも、これはこれまで僕が見た中で、最も美しいウッドインサートのように感じる。


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これまで僕がMeiserさんのところにカスタムでロッドをオーダーする際、リールシートのウッドには確か一番水に強いといわれていたCocoboloをチョイスしていた。そしてMeiserさんも何の指定もなければ、ウッドインサートのリールシートの場合、このCocoboloを選んでくれていたように思う。
でも、最初の2本のS2H12646C-4 Highlander "Classic"では初めてBird's Eye Mapleをチョイスし、前回のS2H1366-4 Highlander "S"では、また別のものをとBurl Madroneを選んでみた。


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                     "Burl Madrone"(left)
                      "Amboyna"?(right)


ウッドの種類を変えるなど、こういうカスタムの楽しみ方もあったりする。
アルミのリールシートは丈夫で耐久性も高く、見た目もシンプルだけれど、個人的にはクラシカルな雰囲気の漂うウッドインサートのリールシートがやはり好み。
それにしても、今回のAmboynaの木目の美しさには僕自身も思わず溜め息が出るぐらい、やられてしまった。だからもしもまたカスタムでオーダーする機会に恵まれたなら、迷わずこの
Amboynaを次回もチョイスしようと思っている。


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僕自身は直接Meiserさんからインフォメーションはもらっていないけれど、彼と電話で話されたfishordieさんからの話によると、今回はフェザーインレイやリールシートなどのコスメ上の変更点だけでなく、ロッドの機能上の変更も施されたという話だった。
どうやら、同じロッド(それもバットセクション)を2回も折ったのは僕が初めてのようで、僕のキャストスタイルはともかく、少しバットセクションを強くするために、今回は「オリジナルよりもやや低いモジュラスのグラファイトを使い、肉厚なバットに換えた。これで耐久性がアップするだろう」という内容のものだった。


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確かに、実際にフィールドでキャストを試みてみると、幾分以前よりはバットに張りを感じるような気がする。もちろんキャストフールになんら問題はなく、しっかりとロッド全体で鱒の疾走も受け止めてくれる僕にとっての魔法の杖には変わりはない。
#4/5/6番指定のロッドということもあるだろうけれど、とにかく軽量で一日中キャストを続けていても疲れないロッドだと思う。
この新しく生まれ変わったロッド、きっと今シーズンも活躍してくれるに違いない。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-15 23:12 | Custom Spey Rod | Comments(4)
<Vol.773> 頑張れエアフロ(Airflo)
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(1) Airflo Skagit Compact + Rio 15' 各種シンクレートのティップ
  もしくは10フィートや15フィートのT-14との組み合わせ
(2) Rio AFS Hoverの先端から4mでカット、先端をティップが交換できるようにループ化
  + Rio 15' 各種シンクレートのティップ、もしくは10フィートや15フィートのT-14
(3) Vision Ace Double Shooting Head sink2/sink4
(4) Rio AFS Type4 (old model)
(5) Rio AFS Floating (steelhead orange ← このカラーはとても視認性が良い)
  + Airflo 10もしくは14フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ
(6) Airflo Delta Shooting Head slow intermediate もしくは fast intermediate
  + Airflo 10フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ
(7) Meiser Scandi Shooting Head (SGS)
  + Airflo 10フィート 24lbs 各種シンクレートのポリリーダーとの組み合わせ

上記が、最近の僕がフィールドでよく使用するメインのラインシステム。
つまりそのすべてがスカジット系、もしくはスカンジナビアン系(以後スカンジ系と略す)のショートヘッドのスペイラインということになる。


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北の大地のフィールドで、もっぱら使用するロッドは、12'6"~14'、#5~7番のスペイロッド。
そしてその中でも最も好みのアクションは、何と言ってもMeiserのMKSシリーズだろうか。
ロッド全体にラインの負荷がかかり、少ない力でバットをグンと曲げられるあの感覚は、一度味わったらついつい病み付きになってしまい、このロッドさえあればと、つい思えてしまう。

使用するランニングラインはAirfloのリッジランニングライン。
ラインの伸びの少なさを売りにしているこのランニングラインは、重めのヘッドをリフトしたりスウィープした時やキャスト後にラインをメンディングした時のランニングラインがグニュっと伸びる違和感がほとんどないし、おまけに鱒からのコンタクトをよりダイレクトに指先に伝えてくれるように感じている。

リッジランニングラインには20lbsと30lbsの2種類があるが、高番手や重めのスカジットヘッドでは30lbsを、そして低番手やスカンジ系のヘッドには20lbsをと使い分けている。
プロダクションモデルには先端に大きなループがついていてヘッドの交換が簡単だけれど、僕としては出来ればコストはかけたくないので、タックルマックさんからお値打ち価格で通販で購入し、先端のループは自作している。

以前はモノフィラにコーティングが施されたRioのパワーフレックスコアの25lbsをランニングラインとしてよく使用していた。確かに細くて滑りが良いので飛距離はより出たように思う。巻き癖もつきにくく、中空のモノフィララインのようにランニングラインが途中で折れ曲がるということもほとんどなかった。でも、一度何かのトラブルでランニングラインのコーティングが剥がれモノフィラが剥き出しになると、その部分がリトリーブやハンドリング時に指先を通過する際の違和感が気になり、今ではほとんど使わなくなってしまった。


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僕がスペイキャストを楽しみ始めた頃から感じていた、スペイロッドの低番手化予想には、このところ益々の拍車がかかっているように感じる。
確かに各メーカーからは、スペイアングラーがどのロッドのアクションやスペックが自分にマッチしているのか迷うぐらい、さまざまな低番手のスペイロッドがこぞってラインアップされ始めているようだ。
なるほど、ロッドスペックのバリエーションは嬉しい悲鳴を上げたくなるぐらいにまで増えた。でも、個人的には低番手のスペイロッドにマッチしたラインのバリエーションの少なさにいつも戸惑ってしまうというのが正直なところ。

低番手のスペイロッドに合わせるショートヘッドは、スカジット系やスカンジ系にしても、どうしてほとんどが重めのティップやシンキングリーダーと組み合わせたシンクティップシステムなのだろうか?僕個人としては、低番手のスペイロッドに合わせられる、もう少しシンクレートの高いフルシンクのショートヘッドのラインアップというかバリエーションが増えて欲しいところである。

AFSやAce Double、それにデルタシューティングヘッドを使って以来、スカンジ系のショートヘッドの扱いやすさとそのフィールドでの恩恵には、これまで十分実感出来できたように思う。きっとフロントに近づくにつれて細くなっていくトライアングル状のテーパーと、リア側に置かれたラインの重心とがキャストを心地よいものにしてくれているのだろう。
そんなスカンジ系のショートヘッドであるが、僕の中で今一番気になっているのがAirfloの
Scandinavian Compact。まだ使ったことはないけれど、トライアングル状のテーパーの9~11m前後のショートヘッドは、バックスペースのないポイントでもきっと扱いやすいだろうし、おまけに4/5から8/9と番手ごとのラインアップも豊富。ただ、残念なのは仕様がフローティングのみの扱いだということ。
僕としては是非フローティングだけではなく、シンクレートの高いフルシンクのバリエーションも増やして欲しいところ。出来ればType6ぐらいまでが希望。メインで使うのはType2かType3だろうか。ティップとボディでシンクレートを変える必要なんていらない。シューティングヘッド全体が均一のシンクレートのシンプルなものでよいから、是非ともあのラインの長さとトライアングルテーパーを活かしながら低番手のスペイロッドに向いたスカンジ系のフルシンクのショートヘッドをリリースしてもらいたいものである。
おそらく低番手のスペイロッドを好むスペイアングラーには、きっとニーズはすこぶるあるんだろうなぁと思う今日この頃。そんなことを考えていると、あの頃ラインを切ったり繋いだりして試行錯誤を繰り返されていたトキさんの始めた飛翠キャストというものは、ずいぶんとこのキャストスタイルの時代の先を進んでいたんだなぁと思う次第。


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今日のBGM : Marcel Dettmann / Captivate


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-13 19:54 | 私的北海道のスペイ考 | Comments(15)
<Vol.772> 雨降る十勝川
今日のBGM : Slam Stewart / You're driving me crazy
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コーンヘッド仕様の黒とホットオレンジのマラブーベースのチューブフライがスイングの途中で不意にグゥンと引き込まれると、20lbの黄色いリッジランニングラインを握った指先にしっかりと鱒の重量感を感じた。ほんの少し濁りが入り始めた十勝川本流の流れ。僕がそろそろ来ると思った瞬間、下流でグッドサイズの本流レインボーが美しく1m程華麗にジャンプした。
レインジャケットが濃く染まるぐらいシトシトと雨が降り続ける中、14' #6/7番のMKSにセットしたSt.Aidanから心地よい音色が本流に響き続ける。


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細かい小雨から大粒の雨へ、雨足は時間と共に速まっていった。
それでも午前中はまだ十分釣りになったと思える土曜日の十勝川本流の流れだった。
どこまでも空を覆う厚い雨雲。今日は一日、この雨と付き合う覚悟が必要になると思えた。

先週よりも水位は下がっていた。気になる下流域に顔を出した川原の広さがそれを物語っていたと思う。ここでは僕には本流のウグイが、そしてABUさんにはグッドサイズの本流レインボーが微笑んだけれど、レインボーが見せた華麗なジャンプと共にABUさんが最近お気に入りのAngloのルアーロッドは、それまで描いていた美しい弧を失ってしまったようだった。


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                   original photo by Mr.Mori


僕らの最初の移動先はお気に入りの帯広市街地の流れだった。
ここでも水位は先週よりも下がっていはいるものの、本流の流れの色は綺麗にふたつに分かれていた。本流筋の色づいた濃い色に、もしかしたら十勝川本流は支流の合流部位外は厳しいのかもしれないなどと考える。そして、ここからはロッドをMKSに持ち替え、St. Aidanに巻き込まれたVisionのsink2/sink4のScandi・headを引き出した。


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濁りがより少ない右岸側にレインボーが近づいて来ないものかと期待しながら、お気に入りのランをゆっくりと釣り下る。雨は相変わらず降り続けていて、レインジャケットから出た僕の手は冷たくなり、そして少し白くふやけ始めていた。
直線的なランを釣り下り初めて、ちょうど中間辺りにさしかかった頃に、待望のレインボーからのコンタクトが訪れた。レインボーらしいスピード感のある疾走と共にリールから何度もラインを引き出したのは、40半ばのグッドサイズのレインボー。オレンジ色の濃いレッドバンドがとにかく印象的なグッドプロポーションだった。ある意味、僕には十勝川本流のレインボーらしい色合いと思えるそのレインボーは、最後にもう一度美しい跳躍を僕の目にしっかりと焼きつけてくれた。


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道東の空から降ってくる大粒の雨は、さらに存在感を増し始める。
相談の結果、峠を越えることにした。
目指した先は110-kenさんの案内で大雪ダムのインレット。この山上湖を以前僕が訪れたのはいつのことだろうか。あの頃はまだルアーフィッシングを楽しんでいた頃だから、ずいぶんと前のことになる。

今回もこの山上湖では警戒心の強いエゾ鹿が出迎えてくれた。
山々に囲まれた独特の雰囲気が辺りを包み込む。
少し苦労して辿り着いたインレットでは薄っすらと朱点が浮かび上がる小さなオショロコマやプリっとしたアメマス、それにウグイが、雨による濁りを避けてきた僕らに心地よい躍動感を感じさせてくれた。

この日のお昼は帯広のインディアン・カレー、もしかしたら夕食には上川の「よし乃」の濃厚な味噌ラーメンにありつけるかもしれない。
予想以上の雨量が功を奏してか、長いドライブにもかかわらず、お気に入りのご当地グルメをふたつも堪能できたのはラッキーだった。でも、ちょっとカロリーオーバーかな(笑)。


                                             21.07

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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-11 16:01 | spey fishing | Comments(8)
<Vol.771> A day of the Black Fairy
今日のBGM : Lali Puna / Remeber
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このところ、どうも不安定な北の大地の空模様。
暦が7月となり、気になり始めた十勝川に空知川は、前夜の降雨でどうやら増水模様。
だから火曜日の午後は、雨の影響がほとんどなさそうな尻別川に足を向ける。

以前のようにネット環境がまだしっかりと整っていなかった頃は、車のカーゴルームに釣り道具一式を積み込み、実際にフィールドに足を運んでみないと、フィールドの状況が分からなかった。一種のギャンブルのようなものに近かったかもしれない。落胆することもあれば、ほっと胸をなでおろす時だってあった。でも、今は本当に便利になったもので、気象庁のテレメーターをフォローしているとフィールドの大まかな予想がつくようになった。けれども、そんな便利な時代になったとはいえ、釣りをするのが無理な状況だとは十分承知していても、どうしても自分の目で確認しないと気が済まないのは、いつになっても変わらないような気がしている。

今回は少し気分を変えてPhoto Dairy風に・・・笑。


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尻別川の昆布エリアに向かう砂利道の脇には、野生のカモミールが群生しているのをご存知だろうか。僕もここ数年、このエリアが大好きで何度も足を運んでいるにもかかわらず、最近までその存在には気が付かなかった。ハーブの一種のカモミールには気持ちを穏やかにする鎮静効果があるという話を聞いたことがある。僕はあまりハーブ・ティーは飲まないけれど、カモミール・ティーにもそんな効果があるのかもしれない。
ロッドを片手に砂利道の脇に少ししゃがんで、野生のカモミールをつまんでみる。きっと夏らしい穏やかな香りが鼻に届くはず。もしかしたらフィールドを目の前にした逸る気持ちが、少しクールダウンできるかも。


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そば畑の緑がこの2週間で一気に鮮やかな緑の輝きを放ち始めていた。
青稲の絨毯やそば畑の緑を吹き抜けてくる夏の風は、とにかく心地よかった。
緑色の小さなアマガエルがいたるところで飛び跳ねている。
そういえば、ABUさんにとってアマガエルはラッキーアイテムだったような。


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今年も昆布エリアの入り口に生える2本のサクランボの木は、たわわにその赤い実をつけようとしていた。その幾つかのサクランボの実を手に取り、口の中に放り込む。
まだ少し実が熟するのには早かったのかもしれないけれど、それでも夏らしい甘みが口の中いっぱいに広がった。


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ずいぶんと減水が進んだ昆布エリアの第1セクション。
上流の空にはどうも怪しげな雨雲が大きく育っている。
羊蹄山や真狩の方ではもしかしたら大粒の雨が激しく降り始めているのかもしれない。
僕は少しだけ釣り下るテンポを速めることにした。


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ほんの少しは昆布エリアの放水口からの流れにも濁りが入っていたのかもしれない。
偏光グラス越しには、ややオリーブががったグリーンといったところだろうか。
第1セクションの中間辺りで、久しぶりにまるでイルカのように水面に背中を見せるサクラマスの姿を見た。このエリアで今年遡上してきたサクラマスの姿を見るのは初めてだったかもしれない。もしかしたら減水区間の水位がかなり下がったので、彼らの遡上のタイミングは次の降雨による増水まで待たないといけないのかも。到底僕のキャストでは届かない対岸の脇ではレインボーの控えめなライズ。


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今シーズンになって初めて第2セクションの中洲に渡った。
足元にはふたつの緑色のバイカモが流れの中で揺らいでいる。
中州の大き目の石に腰かけ、胸ポケットから煙草を取り出し火をつけた。
これもちょっとした僕にとってのブレイクタイム。悪くないひと時。


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第2セクションからはティペットの先に結ぶフライを換えた。
イントルーダーパターンのフライがおさまったヨレヨレのフライワレットの中から僕が取り出したのはブラックフェアリー。このところ十勝川といい、サイズはともかく意外と本流のレインボーに気に入ってもらえているから、ついつい手が伸びてしまう。


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Meiserの13'6" #6番の"S"ロッドにSkagit Compact 420grと15' Type6 (#7wt)のティップの組み合わせ。1.5m程の2.5号のフロロのティペットの先には、先程つまみ出したブラックフェアリーを結んだ。
中州から数m程下った辺りで、スイングするフライがいきなりグゥンと引き込まれた。
予想外の出来事で、何の心の準備も出来ていない僕はちょっとドキッとする。


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減水しているとはいえ第2セクションの流れの速さも加わり、ロッドにセットしたPerfectから心地よいサウンドを響かせてくれたのはレギュラーサイズのレインボー。
先週の土曜日に出会った山上湖のレインボーとはまたちょっと趣が異なるけれど、それはそれで本流育ちの美しい輝きを放つメタリックなボディの持ち主だったように思う。


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かなりくたびれた傷だらけの防水カメラをネック・ストラップから外して、いつもとはちょっと違うアングルで一枚シャッターを切る。
なるほどこういうアングルも悪くはないのかもしれない。
でも、やっぱり個人的は斜め前からのアングルの方が好みだろうか。


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イブニング前にあまり足を運んだことがない栄橋下流のポイントでロッドを振ってみる。
ここからはMeiserの14' #6/7 MKSにロッドを持ち替えた。
今日はイブニングまでこのロッドで通すつもり。前回のイブニングでは途中でラインシステムを変えたので、キャストのタイミングが微妙にずれてしまい、トワイライトのほのかな明かりの中、最後までそのタイミングを修正出来なかったことが、どうも心残りだったから。
ラインはSkagit Compact 480grに15' Type6(#8wt)のティップで、今日はイブニングまで通すことにする。

二人の友人達がイブニングの尻別川で予想をはるかに超えるレインボーの疾走と躍動感に翻弄された栄橋のイブニングポイント。本格的なイブニングタイムまでにはまだ時間がある。
最初のひと流し目ではティペットの先に先週もレインボーに気に入ってもらえたコーンヘッド仕様のヒゲナガ・ラーバパターンのチューブフライを結ぶ。もちろん思わずドキリとするようなライズもなければ、スイングするフライへもノー・コンタクト。
ふた流し目には、昆布エリアでレインボーに気に入ってもらえたブラックフェアリーをティペットの先に結び換える。
それはちょうどランの中間辺りまで釣り下った頃だった。
速い流れをスイングし終えたブラックフェアリーが僕の立つ下流へとさしかかろうとする。
ゴンというまるで根掛かりのような強い衝撃とともにラインとフライがピタリと止まった。
恐る恐る手にしたロッドを立てて聞き合わせをすると、大きな振幅でロッド全体が揺れ始め、ゆっくりと鱒は水面下でヘッドシェイク。経験上、ロッドへの負荷とヘッドシェイクの振幅でおおよその鱒のサイズは見当がつく。素直に重かったし、僕にとっては十分のサイズの鱒だった。
鱒は徐々に下流へとゆっくりとスピードアップし、リールからは巻き込まれていたオレンジ色のリッジランニングラインが引き出されていく。
そして鱒は尻別川の上を1m程ジャンプした。
時刻は夕方の7時半前。
トワイライトの明かりの中、大きなレインボーのシルエットが黒く浮き上がる。
先週のレインボーよりもひとまわり以上太い体高と厚みのありそうなボディ。
跳躍に俊敏さはなく、どこかヘビー級のプロレスラーが走り高跳びをしているようだった。
そんなレインボーは2度大きく跳躍した。そしてそれを最後にすべてのテンションが失われた。
軽くなったリールのハンドルを巻き、ラインを回収するとレインボーの顎から外れたブラックフェアリーがユラユラと泳ぎながら戻ってきた。
おそらく50半ばのレインボーだったのだろう。もちろん僕にとってはグッドサイズに他ならない。でも、思ったほどあのレインボーにほんの少しでも触れることが出来なくて残念だったとは思わなかった。それ以上に、このエリアのどこかにあんなレインボーがいるんだと思えただけで、僕はちょっと嬉しくなった気分だったような気がする。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-07 23:55 | spey fishing | Comments(10)
<Vol.770> エレクトリックなレインボー
今日のBGM : pornopop / centre
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湿度の高い纏わりつくような空気感がフィールドには漂う。
偏光グラスの下側が瞬く間に白く曇り始めた。
あまり気乗りしない中、虫除けのリキッドを顔、首周り、そして両手にと念入りに塗りこむ。
これだけ不快指数がうんざりするぐらい高くても、やっぱりウェーディングジャケットを着込むことにした、十勝川本流で迎えた土曜日の早朝だった。


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辺りがほのかに薄明るくなり始めると、夕張ICから占冠ICまでの間の樹海道路は、国道のアスファルトが雨で黒く光沢を帯びていた。
ミスト状の細かい雨で間欠的に動くフロントガラスのワイパー、けれども時にはレバーを一段下に下げて、連続で動かすようにしなければならないこともあった。
社会実験で先月末から通行料が無料となった道東道の上から見える十勝川の流れの色を見る前から、僕らは帯広市街地の流れに足を運ぶことに決めていた。


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yanbaidesuさんと一緒にフィールドで過ごした先週の土曜日のこともあり、ほんの少しも期待というものが無かった訳じゃなかった。でも、僕の中での膨らみ過ぎた期待を簡単に見透かしたのか、このポイントでの十勝川本流のレインボーからはノー・コンタクト。
さらに下流へと車で移動し、小さな支流が本流へと合流する新しく見つけたポイントでロッドを振ったけれど、イントルーダーパターンのブラック・フェアリーがスイングを終えようとする時に、ゴン、ゴンとフライをテイクしてくれた悪くないサイズのレインボーにも、華麗な跳躍と共にあっけなくその躍動感はどこかへと消えていってしまった。


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                   original photo by Mr.ABU


友人達とコンビニでの簡単な昼食を済ませ、しばしの相談タイム。
そして、以前帯広のjockさんに案内していただいた山間の小さな山上(ダム)湖へと車を走らせた。この山上湖にはとびっきり美しいメタリックなボディを持ったレインボーがいて、その背中はブルーがかったメタリックなエメラルドグリーンに輝いている。初めて案内していただいた時には、小さなレインボーにしか出会えなかったけれど、そのほのかにブルーに輝くメタリックなレインボーを見た時に感じたあの衝撃というか感動は、今でも鮮明に僕の脳裏に焼きついていた。


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そんな山上湖のレインボーにもう一度出会ってみたい。それも出来ればイブニングではなく明るい日中のうちに。その方がほのかにブルーがかったメタリックなレインボーの美しさが一段と映え、僕の中での印象がより鮮やかなものになるだろうと思えたから。
そんなことをバット折れの修理から戻ってきたMeiserのS2H126456C-Highlanderのガイドに10' Fast sinkのポリリーダーが繋がれたAirfloのDelta Shooting Head S8/D9 SIを通しながら思う。そういえば修理を終えたロッドは、修理というよりも全くすべて新しく組み上げられて僕の元に戻ってきていた。リールシート、ウッドインサートのウッドの種類、フェザーインレイ、バットのスレッドワーク、他にもいろんなものが変わっていた。詳細についてはまた後日にでもレポートしようと思う。


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                   original photo by Mr.Mori


深緑に染まる山上湖の湖面には時折レインボーのライズリングが広がる。
大型のドライフライが入ったフライボックスは自宅の机の引き出しの中。ほとんどが小型のウエットフライばかりのヨレヨレにくたびれたフライワレットの中から少しでも沈みにくそうなフライを選ぶ。なぜか僕がつまみ出したのはCDCをパラっとハックリングしたモンカゲパターンの少し大きめのフローティング・ニンフ。そういえば、yanbaidesuさんが来られる前に、フィールドのコンディションによっては、足を運ぶ場所が十勝川本流から阿寒湖か屈斜路湖に変更になるかもと考え、2本だけ巻いておいた。

小刻みなリトリーブでフライを引くと、何度もランニングラインが鋭角的な衝撃と共に引っ手繰られた。そんなことを繰り返しているうちに、ついにしっかりとフッキング。偏光グラス越しに深緑色の水面下でメタリックなレインボーのボディが何度も輝くのが見える。
ロッドにセットしたゴールデンブラウンのJLH#8/9からは何度も何度も乾いた音色と共に黄色いリッジランニングラインが引き出されていった。

久しぶりに小さな黒い斑点が全身に散らばめられたメタリックなボディを持つレインボーの姿をこの目に焼き付けることが出来た。
メタリックなエメラルドグリーンの背中に、ほのかにブルーがかったそのボディ。
確かにメタリックなのかもしれない。でも、僕にはエレクトリックと表現したくなるような美しさを兼ね備えたレインボー達だったように思う。

いつかまたチャンスがあれば、この山上湖の美しいエレクトリックな輝きを放つレインボーに出会いに来よう。その時はしっかりと忘れずに大型のドライフライをフライボックスに忍び込ませ、もちろんヌカカ対策も万全にして。

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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-04 21:10 | spey fishing | Comments(14)
<Vol.769> イブニングの疾走
今日のBGM : Boxharp / Leatherwing Bat
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先週の土曜日はSHUさん、そして今週の月曜日にはhoriさんと、二人の友人がそれぞれイブニングを迎えた尻別川で、スペイロッドを握ったアングラーにとってはどうすることも出来ず、ただただその疾走とそれに伴うリールの逆回転が止まるのをひたすら祈るしかないような、レインボーの力強さに翻弄されたという。
二人の共通した意見は、尻別川にはアングラーの予想をはるかに超えるようなトロフィーサイズのレインボーがいるということ。
もちろんそこには流れの速さが加味されているのは確かなことだが。

そんな話を聞いてしまった僕は、たとえキャッチできなくともそんなトロフィーサイズのレインボーの疾走に翻弄されてみたいものだと、火曜日の午後から尻別川に足を運んでしまう。
羊蹄山の姿が車のハンドルを握る僕の視界に入り始めた頃から、晴天だった頭上の空は徐々に薄い雲で覆われ始めた。


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イブニングのプライムタイムが始まるまでの間、昆布エリアの第3セクションだけを2度釣り下ってみた。最初はVisionのsink2/sink4のフルシンクSH、2度目はAirfloのSkagit CompactにType6というシンクティップシステムで 少し水位が下がった第3セクションを釣り下る。
ティペットの先には最近お気に入りのイントルーダータイプの細身にアレンジしたストリーマーを結んだ。ウィットグリーン、ブラックフェアリー、グリーンバットスカンクなどなど、C&F社の薄いプラスチック製のフライボックスには、そんな新しく巻いたフライの何本か加わっていた。

ハットの上からすっぽりと被るメッシュ地の虫除けネット、それにタートルネックの薄手の長袖Tシャツと冬季に良く使う作業用の黒い薄手のグローブで地肌はすべて隠す。これで苦手なヌカカ対策も僕にはほぼ完璧と思われた。そして実際に有効だったと思う。

イブニング前の第3セクション、ちらほらとヒゲナガが川面へと躍り出るのは目にしたけれど、この日僕がティペットの先に結んだウィットグリーンをイントルーダーパターンにアレンジしたストリーマーに出てくれたのはヤマメとウグイだけ。深いグリーンに染まった透明感のある第3セクションの流れから、とびっきり美しいレインボーが渾身の跳躍を見せてくれるということはなかった。


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夕方の6時にはさらに下流のイブニングポイントへ車で移動する。
早瀬から深瀬へとシフトしていくその流れは、すでに夏の様相を呈していた。
きっとこの流れのどこかには友人達を翻弄したレインボー達が潜んでいるのだろう。そう思っただけで、どこか期待感と緊張感とが複雑に僕の中で絡み合う。
慌てることはないと、そっと自分に言い聞かせる。
本格的なイブニングタイムまでにはまだ時間があった。だからまずはティペットの先にヒゲナガのラーバを模したコーンヘッド仕様のチューブフライを結び、Type6のティップを繋いだスカジットシステムでゆっくりと目の前に広がる魅力的な流れを釣り下る。

スイングの終わりかけにいきなりゴ、ゴンとフライが暴力的に引っ手繰られ、ダブルラチェットのリールからけたたましい逆回転音が響き始めた。イブニング前の下流の水面が割れ、レインボーが続けざまに2度ジャンプした。思わず僕は反射的にロッドを水面近くまで倒す。何とかレインボーとのテンションは保たれたまま。速い流れの中でのレインボーとのスリリングなやり取りはそこから始まった。

僕がやり取りの最中に感じたサイズよりもレインボーのサイズはひと回り小さかった。レッドバンドというよりも鮮やかなオレンジバンドを持ち合わせた40クラスのレインボー。そのオリーブ色の背中とオレンジ色の頬とのコントラストが眩しかったし、よりワイルドさをかもし出していたように思う。左の顎には以前リリースされたと思われる痕がしっかりと残っていた。それはまるでたくましさの痕跡のように。

期待していたイブニングにはRio社のAFSフローティングラインに換え、ティペットの先にはヒゲナガを模したフライを結ぶ。辺りが暗闇に包まれ、僕の神経が周囲の変化に過敏になり始めても、水面を飛び交うヒゲナガの姿は多くはなかったし、暗闇の中いきなりスイングするフライが何物かに強い力で押さえ込まれ、アングラーがどうすることも出来ないような事態には、最後の最後まで巡り合えなかった。
でもいつの日か、僕も暗闇の中で心臓が高鳴り、思わず息苦しくなってしまいそうな、アングラーの予想をはるかに超えるような本流レインボーに翻弄されてみたいものだと思う。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-07-01 22:38 | spey fishing | Comments(9)