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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2010年 04月 ( 6 )   > この月の画像一覧
<Vol.752> 雪代の本流 / Shiribetsu river
今日のBGM : Amelie / Internal Rhythm
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岸辺の柳が少しずつ芽吹き始めていた。
本流へと降り注ぐ日差しは、ことのほか柔らかく春そのもの。
尻別川の水位は先日よりもさらに上がり、いよいよ本格的な雪代流入シーズンへ。
雪代の入った本流の透明度は幾分か下がり、いわゆるササニゴリというほんのりと青味ががったモスグリーンに染まっていた。


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火曜日ののんびりとした時間に待ち合わせをしたABUさんと自宅を出た時にはそれほど風の存在を意識することはなかったけれど、峠を越えて尻別川の畔にある右岸の駐車スペースで車のドアを開けると、川面を斜め上流から吹き降ろしてくる春の風を僕らはことさら意識することになった。さすがにこの風だと12'6"、#4/5/6番のライトなスペイロッドでは、心地よくキャストを繰り返すというのはなかなか難しかったのかもしれない。


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山々の頂に残った残雪の白さと春の空の青さが作り出すコントラストの美しさに時折目を奪われながら、今度は蘭越町エリアの左岸で春の風を背負いながらロッドを振った。
日差しの眩しさは一向に衰えることはなく、これで風さえ穏やかなら、もっとマッタリとした気分になれるのになぁなどと、少し下流の護岸されたコンクリートの上でキャストに疲れたのかうたた寝しているABUさんの姿を横目に見ながら僕は思う。
久しぶりにあまり前のめりにならずにゆっくりと過ごせた火曜日だったように思う。
雪代の流れ込んだ本流の流れの中で僕がスイングさせるフライには鱒からのコンタクトはちょっとも訪れなかったけれど、まぁそれはそれでよいように僕には思えたのだった。

P.S.少し本流の様子を見ておこうと入った栄橋下流の流れで、ちょっと残念な光景に出くわした。おそらく冬の間に行われたのだろうか、いくつかのポイントに河川改修の手が加えられていた。
重機でなぎ倒された河畔林、むき出しの土砂。
なぜかしらそこにはあるがままの美しさが損なわれていたように思った。


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                  original photo by Mr.ABU
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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-28 22:10 | spey fishing | Comments(2)
<Vol.751> 春の海、そして本流に寄り道
今日のBGM : Sean Miller / Joie
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車のドアを開けると、早朝の鳥達の囀りが賑やかだった。
雲の隙間から昇ったばかりの太陽が顔をのぞかせる。
ほとんど徹夜状態でドライブしてきた釣り人の眼に、それはとにかく眩しすぎた。
黄金のようなオレンジ色の輝き。
風は緩やかにフォローだった。


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低い灌木とクマ笹の間を縫って砂の丘をロッドを片手に登りきると、海岸沿いにすでにロッドを振っている数人のルアー釣りの釣り人の姿が小さく視界に入った。
砂の丘から見渡すせたなの海はどこまでも穏やかだった。
夏のシーズンならのんびりと海水浴でもするのにもってこいの海だったかもしれない。
海で釣りをするには厳しい状況がなぜか容易に想像できた。


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諦めの悪い釣り人は、それでも波打ち際のショアからスペイキャストでロッドを振る。
ワンキャストごとに岸際を数歩ずつ横へと移動。まるでカニ歩きのようにね。
そんなことを繰り返しながら岸辺を彷徨ったけれど、海の鱒からのコンタクトは一向に訪れない。いくら目を凝らしても変化の兆しすら見えない海に向かってキャストとリトリーブを繰り返すことは、とにかく釣り人のほとんど徹夜明けに近い疲労感をますます助長させていった。


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岸辺で言葉を交わした釣り人の口調は、一様に芳しくはなかった。
確かにそうだろう。そういう僕だって鱒のボイルを見たのはたった一度っきりだから。
いっそのことスペイロッドを砂浜に置いて、うたた寝でもしてしまいたくなるような天気。
そんな釣り人としてはあまり歓迎したくない状況は、次に移動した島牧の海でも同じだった。


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いつもとはちょっと違うルートで札幌へと車を走らせる。
海岸線の磯場では春ホッケ釣りを楽しむ釣り人で賑わっていた。
これもいわゆる春の風物詩のひとつだろうか。

帰り際、普段ならめったに足を運ばない尻別川の下流域でスペイロッドを振ってみた。
雪代で増水した流れにウェーディングすることはまず不可能。
ある意味、危険すら伴うのかもしれない。
木立の間に出来たロッド1本分のちょっとしたスペースからキャストを試みる。
手にしたロッドは先週の別寒辺牛川と同じマイザーの12'6"、#4/5/6番のハイランダー・クラシック。こともあろうか、ファーストキャストのスイング中からフライに何かが触れ、最初のリトリーブでランニングラインに鈍重な違和感が訪れた。手にしたライトなスペイロッドはバットからグンニャリと曲がり、水面下では独特のローリングアクションが何度も繰り返される。やはりお相手は遡上したてのチェリーだった。
なるだけ水面から出さないように心がけながらフォーセップでフックを外す。モスグリーンの流れの中に彼女の姿は瞬く間に同化していった。


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尻別川の岸際には時折小さな鮭稚魚の姿や支笏湖や屈斜路湖で見かけるものより少し大きなトゲウオの姿を見かけた。尻別川でトゲウオの姿を見たのは、もしかしたら僕にとって初めてのことだろうか。

グゥンという押さえ込むようなフライへのテイクはスイングの終わりかけに訪れた。
ローリングアクションのないやり取りに釣り人はもしやと思う。
水面下に現れた鱒の魚体に白い大きな斑点が散りばめられているのを目にした時、なぜか釣り人はほっと胸をなでおろした。
オリーブ色のPseudo Hairをウイングにあしらったストリーマータイプのイントルーダーをテイクしたのは50クラスのアメマス。アメマスらしい躍動感をロッドを通じて釣り人に伝えてくれた。

午後になると春らしい日差しはどこかへと去り、淡い雲が空を覆っていた。
山々の頂に残された白い残雪。今年は北の大地にも春の訪れが少しばかし遅いような気がする。やがて気温の上昇と共に、尻別川にも本格的な雪代が流れ込むのだろう。
アメマスが泳ぎ去るのを見届けながら、海から本流へと春のフィールドを彷徨った釣り人は、ふとそんなことを思った。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-25 20:50 | spey fishing | Comments(17)
<Vol.750> East-end of Hokkaido / Bekanbeushi river
今日のBGM : Audiofly / Crossbreed 001
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友人達と週末の2日間を過ごした道東は厚岸町、別寒辺牛川の流れ。
正直な感想はというと、疲れたけれどそれ以上に楽しかったというのが本音だろうか。
暦の上ではすでに4月も半ばだというのに、日の当たらない所にはまだまだ白い雪が残されている。風は穏やかだったが、グローブを必要とするぐらいの冷たさを伴っていた。
それでも、枯れ草色の中に点在するフキノトウの淡いグリーンに、小さな春を感じたものだった。


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潮の干満に応じて変化する本流の流れ。時には速く、また時にはその流れもまるで止水のようにピタリと止まり、今度は上流に向かって逆流する事だってある。
河口に程近い最下流域の流れに佇んでいると、釣り人はこの川に息づく大きくてゆったりとしたうねりにも似たサイクルのようなものに否応なく包み込まれるのだった。


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                   original photo by Mr.ABU


思い描いていた風景は一年前と何一つ変わっていなかった。
いや、おそらく何かしらの変化はそこにはあるんだろうけれど、僕がただ気づけないだけなのかもしれない。
道東らしい茫洋とした風景と野鳥達の羽音、そして湿原から流れ出した透明度を伴いながらも茶色く色づいた本流の色がそこにはあった。


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もちろん友人達と楽しいひと時を過ごすのが今回の釣り旅の最大の目的ではあるのだが、実は今回もうひとつ別のテーマを持って僕はこの道東の地を訪れていた。
それは、Meiser Rodの中でもとりわけ低番手のロッドをこのフィールドで試すこと。
今回フィールドに持ち込んだ4本のマイザーは、
(1)12'6" #4/5/6 Highlander-Classic
(2)14' #5/6 MKS Proto
(3)13'6" #6 Highlander-S
(4)15'9" #5/6 Highlander-Classic
の4本である。


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とりわけ今回は、
12'6" #4/5/6のHighlanderと14' #5/6のMKS Protoをメインで使用してみた。
12'6" #4/5/6 Highlanderにはマイザーさんからロッドと一緒に送られてきたSGS Scandi head(379gr)にairflo社の10'のポリリーダー(fast sink)の組み合わせ。
14' #5/6 MKS ProtoにはAirflo社のSkagit Compact 420grにType3(15' #7wt)のティップの組み合わせで穏やかな風の中、2日間に渡りキャストを楽しんだ。


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個人的にはどちらのロッドも低番手のスペイロッドとして素晴らしいアクションのロッドだと思う。アベレージ50クラスのアメマスの躍動感を十分に受け止めてくれるし、時には60クラス後半の顎のしゃくれたオスのアメマスのトルクフルな力強さでもなんら問題はなかった。
おそらく僕はバットからグンニャリと曲がるロッドにしがみつきながら、ニヤニヤし続けていたに違いない。


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ティペットの先には使い古しのフックを再利用したこんな小さなイントルーダーパターンのストリーマーを結ぶ。鮭稚魚の姿は全く見かけなかったけれど、背中に乗せたPseudo hairは流れの中で本当に妖しくて魅力的な動きをしてくれていた。ボディにはDyed UV Polar Chenilleのオリーブをパラっとハックリングしている。さらにカラーにはグレーマラードを2回転ほどハックリング。


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流れに対してほぼクロスに近い角度でペリーポークからキャストを試みる。
少し沈んだフライが下流へと膨らみ始めたラインに引かれて泳ぎ始めると、ズシっと鈍重な力強さがランニングラインに伝わる。
ラインよりも少し上流で、アメマスの大きなヘッドシェイクと共に水面が何度も激しく割れた。


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          Meiser S2H126456-4 Highlander Classic (Custom)


クリックタイプのリールから奏でられる悲鳴にも似た心地よい逆回転サウンドは、この地を旅する釣り人の耳からいつまでも離れることはなかった。
他の事など一切考えない時間がいつまでも流れていく。
時にはシーライスをつけたパワフルなアメマスの顎から何度もフォーセップでフックを外した。
もしも誰かに聞かれたなら、少し恥ずかしいのだけれども、アメマスの姿を見送りながら思わず釣り人の口からは「バイバイ」という言葉がこぼれてしまう。素直な気持ちとして。


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非日常的な時間の流れというものはいつまでも続くものではないのだろう。
釣り旅にも例外なく終わりというものがやってくる。
日曜日の正午には札幌へと戻る時間を考えて別寒辺牛川の流れに別れを告げた。
帰りの車の中では友人達の誰しも言葉数が少なかったかもしれない。
心地よい疲労感が全身に押し寄せてくる。
きっと友人達の誰もが来年の今時期のことを考えていたに違いない。
もちろん僕もその一人に違いないのだが・・・。

P.S.昨年に引き続き、今年も宿としてお世話になったのが厚岸町にある鈴木旅館さん
フィールドからも程近く、気さくなおばちゃんの笑顔が釣り人の心を和ませてくれる。
客室はいたって質素だが、夕食には厚岸町特産のカキ料理など海の幸を存分に楽しませていただいた。僕らはすっかりお気に入りで、いつの間にかしっかりとリピーター(笑)。
料金は1泊2食付で6300円とリーズナブルだが、この時期は暖房費として別途300円がかかる。カキ料理を堪能したい方には生カキの追加注文も可能で、酒類の持ち込みもOK。近くには24時間営業のコンビニもあるから買い物にも便利。


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                   original photo by Mr.Mori
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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-19 22:38 | spey fishing | Comments(16)
<Vol.749> アングラーにとっての明と暗
今日のBGM : Agoria / Libellules
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後志利別川の土手沿いに走る砂利道の路肩に出来た小さな駐車スペースに車を滑り込ませる。車のドアを開けると、最初に聞こえてきたのは春を運んでくる風音ではなくヒバリ達のさえずりだった。
どんよりとした厚い鉛色の雲が空を覆い始めている。
雲は速いスピードで流れていき、海の方角にはさらに厚い雲が鎮座していた。
いつ春の雨が降り出してもおかしくはない天気。
少し気温が上がったのか、フリース地のグローブを必要としない土曜日だった。


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後志利別川のパワフルで筋肉質なアメマス達の力強さに魅了されたアングラーは、最河口部のプールから今金町の利別大橋までの間のポイントをアメマスの姿を求めて彷徨った。
水位は少なくとも先週よりも20cmは高くなっていただろうか。
最河口部のプールで僕がキャストを始めた頃には、西風の勢いはさらに増し始めていたように思う。せたな町の海沿いのそびえ立つ風力発電用のプロペラの回転スピードがそれを如実に表していた。


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この日2度目となるスイングするフライへのアメマスのテイクは、兜野橋の上流で訪れた。
僕が手にするロッドはMeiserの14' 7/8番のMKS。
時々思わずドキっとするような、ステイしたアメマスが上流から下ってくる鮭稚魚にボイルする刺激的な光景が本流の水面上に広がる。ついついそんな視覚的に刺激的ともいえるアメマス達のボイルに惑わされて、沢山のアメマス達がこの本流のいたるところにステイしているようにアングラーは錯覚してしまうのだが、決してそんなことはない。なぜならここは十勝川といったような沢山のアメマス達が本流と海とを行きかう道東の河川ではないのだから。


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Airflo社のSkagit Compact 540grにType6(15'、#9wt)のティップを繋ぎ、いつもよりも少し長めの2.5号のフロロのティペットの先には、前夜に何本か巻いた鮭稚魚をイメージしたWet Flyを結ぶ。
フックはDAIICHIの2050の#7番。タグにはグリーンのフロス。テイルにはグレーマラードとオリーブのコックフェザントランプのファイバーをミックスしたもの。そしてボディにはGUDEBROD社のELECTRA BRAIDのシルバーにゴールドのラウンドティンセルでリブ。
ボディの先端に白とキラキラ系をミックスしたダビング材をほんの少し巻き、それをコブにして、その前方にSpirit River社のPALMER CHENILLE/PEARLを2回転巻きつける。きっとこの煌めきとふっくらとしたボリューム感ががアメマスを魅了することを秘かにイメージして。
ウィングには少量のライトオリーブのアークティックランナーとグリーンのスクレイルテイル。あとはカラーとしてオリーブのコックフェザントランプをパラっと数回転。
フライがスイング中に何度か水面が盛り上がるアメマスのバイトがあったから、意外とこの時期は使えるフライなのかもしれない。


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フライがスイング中にズシっという重たい衝撃がロッド全体に走り、Cascapedia#8/9からランニングラインが心地よい音色と共に引き出されていた。手にしたMKSがグイグイとアメマスの力強さで引き込まれていく。ネットインまで少々てこずったのは後志利別川らしい50クラスのアメマスだった。

これはあくまでも僕個人の見解なのだが、アメマス達は鮭稚魚に対してあまりにも無防備なような気がしてならない。なぜかしらこの日であったアメマス達のほとんどがフライを喉の奥の方まで飲み込んでいた。
フライのサイズが小さい、スイングスピードが遅いなどいろいろと理由は考えられる。ベイトが5cm程の鮭稚魚だからなのか、ほとんどのケースがフライを吸い込むように丸呑みしたような感じだった。

このアメマスもスイングするフライを丸呑みしたのか、フライが喉の奥に刺さっていた。
おそらくこの時点でフライを無理に外さずに、ティペットを切ってリリースした方がアメマスにとっては良かったのかもしれないと今になって思う。
フォーセップでフライを外し、流れに戻したアメマスが僕の手から離れると、思わずリリースを前提としているアングラーにとっては心が痛くなる痛々しい光景が広がった。
アメマスの右のエラから呼吸と共に流れ出す赤い鮮血の筋。
やがてその姿が本流の流れの中に吸い込まれるように消えていった。
もう僕にはどうすることも出来なかった。

これまで何度かリリースに失敗した事はある。いや、もしかしたら上手くいったと思っても、僕が気づかないところで失敗しているのかもしれない。
釣りをしている以上、これはいつまでも付きまとうものなのだろう。
このアメマスには申し訳ないが、何ともいえない後味の悪いアメマスとの出会いだった。

こんな否応なく後味の悪い出来事の後、僕が岸辺に置いたロッドを持ち上げてみると、お気に入りのMKSのティップが先端20cm程のところで折れていた。
これでこのMKSのトラブルは3度目。2度目のティップ折れになる。もう一回は自分でセカンドピースにクラックを見つて修理に出した。きっと十勝川の河畔林の木立の間をロッドを繋いだまま何度も歩いたり、バックスペースのないポイントでキャストの際に背後の柳の木の枝に何度もティップがぶつかっていたから、気が付かないうちにブランクに傷が入っていたのだろうと思う。来週にでもまた修理に出さなくては・・・。


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利別目名川の合流ポイントでルアー釣りの方に新しいポイントを教えてもらった。流れが緩やかに右にカーブするポイントで、僕にとっては初めて足を運ぶポイントになる。
水位が増して水没した岸際の葦の根元には沢山の鮭稚魚の泳ぐ姿が。
風がさらに強まっていたし、波打つ川面にボイルすらも見当たらない。でも、なぜかしら期待感だけは十分だったように思う。
13'6"#6番の"S"ロッドにSkagit Compact 480grという組み合わせ。その先のティップにはType8(15'、#8wt)、少し短めのティペットにはいつものビーズヘッド仕様のオリーブマラブーをメインにあしらった小さなイントルーダーパターンを結ぶ。
沈んだフライがフローティングボディに引かれて、少しずつ浮き上がりながら、本流の中間辺りにさしかかる頃に、指にかけたランニングラインが不意に弾かれる様なズシっと重量感を伴ったフライへのバイトが数回あったけれど、残念ながらロッドを通じたやり取りまでにはいたらなかった。
さらに期待感が増し、暴風並みの強風が河畔の木立を揺らす。

大きな鱒の重量感をたっぷり伴った躍動感がロッド全体に伝わったのは、増水し始めた本流に腰近くまでウェーディングした僕が2回目の釣り下りを終わろうとした時だった。
フライへのテイクはやはり流れの中間辺り。かなり下流の本流の水面が激しく炸裂したかと思うと、鱒は雪代で増水した流れに乗って、一気に下流へと疾走し、みるみるとシルバーフェイスのHardyのSalmon No.1からランニングライン、そして白いバッキングラインが引き出されていった。
そこから鱒との長い長いやり取りが始まる。
下流で水面に躍り出た鱒の姿がシルバーメタリックに見えたものだから、僕はすっかり遡上してきたチェリーだと思い込んでいた。でも、やっとのことでリールにスカジットラインを巻き込めるぐらいまで鱒が近づいてきた時、水面下でボディを捩った鱒に白い斑点が浮き上がった時には、僕の中で一気に緊張感が走ってしまった。
この時ほどチープだけれども本流ではかなりお世話になっている折りたたみ式のランディングネットを、面倒だからと車のカーゴルームに置きっ放しにした事を悔やんだことはなかったかもしれない。何とか木立の間にちょっとだけ岸が出た場所を見つけて、そこに大きなアメマスを導いた。
ドーナツ状の白い斑点はほとんど見当たらなかったけれど、見事な体高の惚れ惚れとするような62cmのアメマスだった。
少しフライを奥まで飲み込んでいたけれど、今回は出血することもなくスムーズにフックを外せて、アングラーはほっと胸をなでおろす。雪代を伴って水温が下がった本流の流れの中でアメマスのボディをホールドしていると、やがてゆっくりと流れの中へ泳ぎ去って行ったのだった。

少し風が弱まり始めていた。もうすぐ春の雨が降り出すのだろう。

アングラーにとっての明と暗。
今日という日は僕の中でしばらくの間、余韻を残す日となりそうな気がした。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-11 17:55 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.748> スイングの終わりかけ
今日のBGM : Torre Bros / Hiro-Woman of Color(Torre Bros Remix)
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まるで生き物のバイオリズムの流れでも見ているかのように、春の後志利別川のテレメーターが示す水位の数値は、一日を通してゆっくりと上下運動を繰り返す。
日中の気温の上昇は山々に白く残った雪を溶かし、夕方になるとそれらの雪代が流入して少しずつ水位が上昇を始める。夜にはグッと氷点下近くまで気温が冷え込むのだろう。午前中は深夜にかけて上昇した水位がゆっくりと下がり始める。そんな水位の上下運動のサイクルを繰り返しながら水位は少しずつ上昇し、やがてこの地にも本格的な春が訪れるに違いない。

火曜日に訪れた後志利別川は、そんな水位の上下運動の真っ只中。
ウェーディングしたブーツの中で感じる流れの冷たさは、つい先日僕らが訪れた時よりも若干マイルドになっていたのかもしれない。
岸際の浅いところには5cm程の鮭稚魚の群れ泳いでいて、おそらく新しく下ってきたと思われる鮭稚魚の群れを見ていると、先日見かけた鮭稚魚の群れは、今はどの辺りまで下って行ったのだろうかと僕には思えてしまった。


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Type8、時にはType6にティップを交換してゆっくりと本流をステップダウン。ティペットの先にはこの時期、僕の中での定番となっているオリーブ・マラブーをメインにあしらったビーズヘッド仕様の小さなイントルーダー・パターンが結ばれている。
早朝の早い時間帯は、どこかまどろんだような空気感が本流には漂っていたけれど、時間が経つと共に少しずつ風の存在感が増していった。
アメマス達の刺激的なライズというかボイルはどちらというと散発的だっただろうか。ロッドを通じて感じるアメマスの躍動感を求めてフィールドのさまざまなポイントを巡る。

それにしても、スイングの終わりかけやランニングラインのリトリーブ中に訪れるアメマスのフライへの不意のテイクに対して、僕にはとにかく苦手意識がつきまとう。
いつフライが外れてしまうかとアメマスとやり取りをしていても、ヒヤヒヤと気が気ではないのが正直なところで、案の定というかやはりとしか言いようがないのだけれど、この日僕のロッドに訪れた2度のアメマスとのやり取りの際にも、やはり最後にはアメマスたちにサヨナラを告げられてしまった。まぁ、これも良くあることなのだけれども・・・。

本流の土手に見かける鮮やかなイエローグリーンのフキノトウの数も、直ぐそこまで近づいてきた春の足音と共に、少し増え始めていたのかもしれない。
午後になってパラパラと降り始めた春の雨に打たれながら、目に映る白く霞み始めた本流の風景に、柔らかな春を感じた火曜日だった。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-07 21:58 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.747> 雪代の冷たさ・・・後志利別川
今日のBGM : Alex Fitsch / Big Shot Dub
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友人達と訪れた土曜日の道南は後志利別川、海から吹きつける西風はとにかく朝から強くて、おまけに頭上の天気は時間と共にめまぐるしく変わっていった。
凄い速さで流れていく雲。風音の合間に遠くから聞こえてくるヒバリの囀り。
晴れたかなぁと思ったら、小さな雪の塊になったヒョウまで降ってきたのだった。
のどかな穏やかさとはまるで正反対だが、これもまた春らしい天気のように僕は思う。


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つい先日までの暖かさで、道南の本流は雪代流入による増水がまだ落ち着かない。
薄く白みを増した本流の流れは、若干のささ濁りともいえなくはない程度。
出来れば昨夜からの冷え込みで、少しはそれも時間と共に落ち着いて欲しいという期待を胸に抱きつつ、雪代で勢いの増したトルクフルな流れにウェーディングする。


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早春の十勝川以来、フィールドでの防寒対策には十分過ぎるぐらい注意を払っているつもり。
でも、5mm厚のネオプレーンウェーダーのブーツの中で厚手のソックスとネオプレーンのソックスに守られた僕の足先は、鋭角的な雪代の冷たさを伴った本流の流れでみるみるとその感覚を失っていく。ある意味痛みに近い感覚を伴いながら・・・。


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水温の低下は、この本流に泳ぐ筋肉質なアメマス達の活性までも下げていたのかもしれない。時折見かける鮭稚魚の逃げ惑う姿。それに対して岸際で起こるアメマスの刺激的なボイルの光景も、この時期としては見かけることが少なかったように思う。
それでもType8のティップから伸びる短いティペットの先に結んだビーズヘッド仕様のフライ。オリーブ・マラブーをパラっとハックリングした小さなイントルーダー・パターンの怪しい動きを、何とかアベレージサイズのアメマス達が冷たい本流の流れ中で見つけ出してくれた。

グラマーになったボディとは不釣合いなぐらい小さな顔と小さな瞳。それが道南の本流、後志利別川のアメマス達の特徴だろうか。

日陰になった土手の斜面に残るシャーベット状の残雪が消え、鮮やかなグリーンのフキノトウがもう少し増える頃、是非ともまたこの地を訪れてみたいものだ。出来れば、のんびりとした穏やかな春らしい青空の下でと僕は願う。


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by d-yun5-fly-elise | 2010-04-04 18:45 | spey fishing | Comments(12)