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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2009年 09月 ( 9 )   > この月の画像一覧
<Vol.716> 沈黙の湖
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前夜の雨は、きっとお気に入りの本流をしっかりとカフェオレ色に染め上げているのだろう。
何とか午前中に諸々の用事を済ませて、午後には久しぶりに支笏湖の南岸の岸辺に佇んでいた。
北西の風が強く、湖面には沖合いにまで白波が立ち、それらが幾重にも連なりながら次々と湖岸に押し寄せてきた。それに合わせてウェーディングしている僕の身体も前後に大きく揺れ続ける。

打ち砕ける波の音、少しばかし山吹色に色付き始めた湖岸の木々の葉が風に吹かれて立てるカサカサという乾いた音。そんな音が夕暮れ時まで僕の耳から離れる事は無かった。


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最近は滅多に釣り雑誌は買わなくなったけれど、時々思い出しては昔買った釣り雑誌を書棚から取り出して、夜な夜な小説の代わりに読み返したりするのが最近の楽しみ。そんな中、北海道のローカルな釣り雑誌のバックナンバーの一冊に、千歳のショップの店主さんが書いた記事を見つけた。
「支笏湖の春はオレンジ、秋以降はチャートリュースがお勧め」
そんな記事に触発されてか、安易な僕は数本だけチャートリュースのゾンカーを巻いてみる。

この時期の支笏湖の鱒はまだ表層を意識しているのだろうか?
AFSのフローティングラインでフォームカメムシを波打つ湖面に浮かべたり、今度はAFSのホバーをチェンジャブル仕様に改造したラインにType3のティップを繋げて、表層を意識しながらゾンカーをリトリーブする。
それにしても最近は本流通いが多いせいか、ドライフライを湖面に長時間漂わせる事がすっかり出来なくなっていた。打ち寄せる波と沈んだ岩で歩き難い湖岸をフラフラと千鳥足のようになりながら湖面に浮かんだ落ち葉が溜まった場所を探して、そんなポイントにもしかしたらとカメムシフライを浮かべてみたのだけれども・・・。
最後まで支笏湖は沈黙を続けていた。
水温がさらに下がれば、もしかしたらすっかり忍耐力が無くなって、待てなくなった釣り師にも支笏湖の鱒に出合えるチャンスが巡ってくるのかもしれない。そんな事を考えながら西日の眩しい支笏湖をあとにした。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-30 21:53 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.715> 実る稲穂、それは黄金色に染まっていた
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見渡す限り一面の黄金色。そんな中を赤いコンバインがゆっくりと動いていた。
いよいよ今年も稲刈りのシーズンが始まったようだ。
スペイロッドを片手に本流までの砂利道を歩く。
黄金色の柔らかそうな稲穂の絨毯を秋の風がまるで小波のように波立たせていた。
遠くから風に乗ってSLの汽笛が響いてくるのを耳にしながら、僕は土曜日の昼下がり、いつもの尻別川を訪れてみた。


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秋めいた青空はどこまでも途方もなく澄んでいたりする。
季節がゆっくりと移りゆくのを釣り人に気付かせるかのように、本流の河畔の木々は少しずつ色付き始めていた。
相変わらず減水した本流だったけれど、前夜の雨でほんの少しだけ濁りが入っていたのかもしれない。下流からの強い風で水面に落ちた黄色い葉が、ウェーディングする僕の傍らから流れにもまれながら、またひとつ消えていった。
今回からいよいよゴアテックス製のウェーダーからネオプレーン製のウェーダーに履き替えることにした。夏の間随分とお世話になったゴアテックス製のウェーダーは、縫い目あたりから少しずつ水が染み出し始めているので、天気の良い日にでも見計らって、来シーズンの為に裏側からSUPER-Xなどの接着剤で少し補修しておく必要があるのだろう。


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久しぶりにMeiserの14'#7/8番MKSで550grのスカジットSHをキャストすると、僕にはそのラインがロッドに対してとても重いものに感じられた。ラインシステムが変わると、釣り人はいつものキャスティングの感覚を取り戻すまでにほんの少し時間を要するものなのかもしれない。

河畔でのコーヒーブレイクを挟んで、昆布エリアと栄橋周辺のエリアをイブニング近くまでひとり彷徨った。
ススキの穂はずいぶんと背が伸び、コオロギ達の羽音もさらに賑やかになっていたと思うけれど、僕の流すフライには一向に鱒からのコンタクトは訪れない。
川底にその一生をまっとうしたサーモンの姿をいくつも見た。
赤く染まり始めた木々の葉を見るたびに、釣り人によって好みは分かれるだろうけれど、僕もそろそろエッグ系のフライを意識しなければと思った次第。

P.S.栄橋よりもさらに下ったプールの対岸で、明らかに遡上してきたサーモンとは異なるライズに遭遇するが、僕のキャストするフライはすべて無視。未熟な僕は少々ヒートアップ。そういえばこんな状況に以前も出会ったような気がするが・・・。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-27 18:11 | spey fishing | Comments(10)
<Vol.714> トータル1200kmの釣り旅、僕はトラウトバムになりえたか
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今日は僕が十勝川の畔で過ごし始めて、一体何日目になるんだろうか?
時折ふっとそんな事すら分からなくなった。
朝の4時にセットした携帯電話のアラームで目を覚まし、車の中の荷室に敷かれた寝袋からモゾモゾと這い出す。早朝の気温は、日を追うごとにその冷気で思わずブルっと身震いするぐらいにまで下がっていった。偶然にも9月の冷たい雨にはあたらなかったことだけは僕にとって幸運だったのかもしれない。
取り敢えず思考機能のかなり低下した目覚めたばかりの頭で反射的にお湯を沸かし、コンビニで買ったいくつかのパンとフレンチローストの深煎りの豆で淹れたコーヒーとで空腹を満たす。そしていそいそと車をフィールドへと走らせる毎日だった。


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中流域の目ぼしいポイントを日によって巡る順番を変え、ペリーポークからのスペイキャストからフライをしっかりと流れに馴染ませ、出来るだけゆっくりとしたスイングを心掛けながらひたすらそんな行為を繰り返す。ひと流し、ふた流し、いやそれ以上か。時にはタイプの異なるフライに結び変え、時にはシンクレートの異なるスペイラインにも変えてみる。
朝の釣りを終えるとちょっとした堤防沿いの空き地に車を止め、お湯を沸かすとレトルトのカレーなどで空腹を満たし、ゆっくりと淹れたコーヒーでもう一度気持ちを落ち着ける。キャンピングチェアーに腰掛けしばらくの間十勝の空を見上げながらまどろむと、また次のポイントへと車で移動。そんな一連の行動パターンがその日の十勝川でのイブニングの釣りが終わるまで続いた4日間だった。


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Meiserさんの工房から修理を終えて僕の手元に戻ってきたAutumnカラーのフェザーインレイが美しい14'#7/8番のMKSをバットからグンニャリと曲げ、ロッドにセットされたブレーキを最大にまで絞り込んだHardyのTHE ST JOHNから、キンキンに乾いた高音の悲鳴にも似た逆回転音とともにラインを引き出していき、ウェーディングした僕をてんてこ舞いにするような十勝川の本流レインボーに出合いたいという想い。そんな想いだけで僕はある意味どこか日常の感覚が少しずつ麻痺していくのを感じながら十勝川本流に連日足を運んでいたのかもしれない。


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十勝川で過ごした4日間、時には札幌や旭川から足を運んで来た友人と時間をともにする事があった。そういう時には、釣りの合間にちょっとした贅沢な食事を一緒にとったりする。実はこれも僕の釣り旅にとってはとても素敵な時間のように思えるのだが、ただ一日だけ札幌から来た友人と帯広市郊外の安宿に泊まったことだけは、もしかしたら僕のこの釣り旅のリズムというか歯車をほんの少し狂わせたのかもしれない。久しぶりにお風呂というものに入り、柔らかいベットの上で手足を存分に伸ばして寝る。これは僕に普段滅多に意識しない幸せというか心地良さのようなものを改めて再確認させ、ついには僕を非日常的な釣り旅から普段の生活スタイルにほんの少し引き戻させるものだったように思う。


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きっと今回は巡り合わせがよくなかったんだろう。それともあの十勝川の強くて速い流れの底までフライを送り届けられなかったからなのだろうか。
とうとう4日目の最後のキャストからフライがスイングを終えて僕の下流に戻ってきても、十勝川のグッドサイズの本流レインボーは僕には微笑んでくれなかった。

今でも僕の中で今回の長い釣り旅の不思議な時間感覚が、どこか余韻のように身体の片隅でくすぶりながら宿っている。こんな感覚に今度はいつ浸れるのかは皆目見当がつかないけれど、もしもチャンスに恵まれればもう一度浸ってみたいと思わせてしまう魅力は充分過ぎるほどあるのかもしれない。
そんな僕はふと思う。この1週間の釣り旅で、僕はほんの僅かでもトラウトバムになりえたのかって・・・。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-25 22:39 | slow fishing | Comments(8)
<Vol.713> トータル1200kmの釣り旅、釧路川そして十勝川へ
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夏の終わりを告げるにはふさわしいぐらいの青空が頭上には広がっていた。
備え付けのカーステレオにCDを差し込むと車のスピーカーからはJack Johnsonのご機嫌なサーフサウンドが響いてくる。
半開きの窓からは心地良い風が吹き込み、僕は車のハンドルを握りながらすっかりまどろんだ気分。何も急ぐと事はない気ままな釣り旅なのだから。
車は渚滑川、湧別川に架かる橋を越え、サロマ湖を通り過ぎるとオホーツクの海に別れを告げ、今度は屈斜路湖を眼下に見ながら峠をゆっくりと下り、やがて弟子屈町を流れる釧路川の畔と進む。


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知床のカラフトマスの帰りには叶わなかった釧路川を遡上してきた大きなアメマスに出会いたいという想い。そんな想いを密かに抱いて昼下がりの釧路川に辿り着いたのだけれども、残念ながら釧路川の上流域はカラフトマス達の産卵行為の真っ最中。彼等の産卵床に注意を払いながら、ゆっくりといくつかのめぼしいポイントを夕暮れ時まで辿ったのだが・・・。
それにしてもこれほどまでにカラフトマスがチャートリュースカラーのフライを好むとは、僕もちょっと驚きかな。
それでもちょっとした水深のある流れからは、支笏湖サイズと言っていいぐらいの本当に可愛いサイズのアメマスが顔を出してくれた。


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本当はもう1日ぐらい釧路川でのんびりと過ごしても良かったのかもしれない。でも、僕はあまりの遡上してきたカラフトマス達の数の多さにどこか戸惑ってしまい、急遽予定を変更して最終目的地である十勝川へと車を走らせる。
そして翌朝、音更の道の駅で眠い目をこすりながら札幌から来た友人たちと落ち合った。


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早朝の本流の畔に立つと、その匂いがまるっきり異なっている事に気づく。
一方は海からカラフトマスやサーモンなどの遡上魚が大挙して産卵の為に遡上し、一方は人工の建造物によりそれがほとんど皆無だということ。
でも、十勝川では一度だけ千代田堰堤を遡上してきたのであろう大きなオスのサーモンが岸際を泳ぎ去っていくのを見た。本能のおもむくままにここまで遡上してきた彼が、この広い本流で最後の営みのパートナーに出合える確率のことを考えると、僕は少しばかし虚しさのようなものを覚えた。


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秋の十勝川本流は、実は意外と鱒に出会うのが難しかったりするのかもしれない。
いつかはグッドサイズの本流レインボーに出合えることを信じて僕はひたすら修理を終えてマイザーさんの所から戻ってきた14フィート#7/8番のMKSをキャストし続ける。
雨の降らなかった十勝川は中流域の流れ。日ごとに水位は少しずつ下がっていった。


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それでも僕が鱒のフライへのテイクの感触を忘れかけた頃に、時折鱒からのコンタクトが訪れた。
小振りなレインボー達だったけれど、それは僕の途絶えかけた集中力をなんとか繋ぎとめてくれたものだったのかもしれない。
イブニングのプライムタイムも終わりを告げ、本流が暗いトーンのパープルカラーにドップリと染まり、僕がカリカリカリと乾いた音を立てながらリールのハンドルを回しスペイラインを巻き込み終えると、今日という一日がやっと終わる。
まぁ、明日もあるからと、僕はゆっくりと本流の畔を重い足取りで車へと戻った。
 
                                              つづく。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-24 23:10 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.712> トータル1200kmの釣り旅、まずはオホーツクのサーモンへ
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水平線から昇ったばかりの太陽がオレンジ色にオホーツクの海を染め上げていた。
予報通りオホーツクの海は穏やかそのもの。
僕の背中からは優しさと丸みを帯びたフォローの風が吹いていた。
それは紛れもなく秋の気配を伴い始めた風だったと思う。
ラインの先には赤いサスペンド仕様のゾンカーが結ばれたスペイロッドを手に沖へと続く海草が生えた岩盤の上を滑らないように足下に注意しながら慎重に歩く。
僕の足音に驚いたのか、岩盤の切れ目というか昆布根のはざ間で休んでいたサーモンがガバっと水面を大きく盛り上げて沖へ泳いでいった。


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早朝の太陽をベールのように隠した雲の中に虹を見た。
それはまるで太陽の分身のように控えめに輝いていた。

リビルドしてもらったB2Xのリアグリップ、新たにブランクを少しだけ継ぎ足してもらったのでアルミエンドも、それにお気に入りの赤いラバーエンドだってしっかりと固定されている。ペリーポークからリアグリップに心持ちグッと力を入れるとスティールヘッドオレンジのAFSは気持ち良くフォローの風に乗って伸びていった。


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派手な跳躍を繰り返しながら岩盤の沖目を回遊していくサーモンたち。
きっと水面下を漂う僕の赤いフライも見ているに違いない。
でも、僕が滞在したオホーツクの海での2日間、出来れば今シーズンもこのお気に入りのロケーションの中でフレッシュなサーモンに出合えればと期待していたのだけれど、残念ながらそれは最後まで叶わなかった。


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サーモンの跳躍が姿を消すと、早朝の釣りが終了する。
空にはオホーツクブルーと同じ夏の名残のする青い空がどこまでも広がっていた。

車のドアというドアをすべて開け、荷室に広げた寝袋の上に寝そべってキリっと冷えたビールで乾いた喉を潤す。コオロギ達の羽音に混じって爽やかな風が車の中を通り過ぎていくと、僕はすっかり昼寝モード。心地良い疲労感と柔らかな眠気にゆっくりと包まれる。こんな平和な時間がいつまでも続くといいのだけれども・・・。

お気に入りのロケーションから少し南下した小さな流れ込みの河口では、沖合いで2日間に渡り4回のテイクがあったけれど、そのうち1回はまだまだフレッシュなメスのカラフトマスだった。ゴン、ゴン、グゥンと激しいヘッドシェイクの後、一気にランニングラインがリールから引き出されていく。でも、残念ながらすべてやり取りの最中にバーブレスフックがフックアウト。
まぁ、僕の釣りというものはいたってこんなものなのである。

僕の釣り旅は始まったばかり。
さて、そろそろオホーツクの海に別れを告げて道東の本流へ移動することにしましょうか。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-23 17:23 | salmon fishing | Comments(2)
<Vol.711> オホーツクのサーモン
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道北はオホーツク海に面した小さな漁港の脇にある、これまた小さな駐車スペースに僕の車が滑り込んだのは、土曜日の太陽が水平線の向こうから昇り始める数時間前だった。静かに車のドアを開けて外に出ると、夜空には普段都会の空では見ることの出来ないぐらい沢山の星たちが輝いていて、防波堤の向こうにはほんのりと月明かりに照らされたオホーツクの海が漆黒の闇の中に浮かんでいた。夏のカラフトマスで訪れた時とはちょっと違う感じ。ヒンヤリとした空気感は、やはり秋の気配を感じさせてくれる。きっとまだ少しうねりが残っているのだろう。時折闇の中から打ち寄せる波の砕ける音色が小さく響いてきた。


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kurisuさんから魅力たっぷりにこんなフィールドがあるよと教えてもらい、僕が最初にこのフィールドを訪れたのは2005年の9月。確かにそこには僕のショアからのサーモンの釣りに対して抱いていたイメージを一変させるような魅力的なフィールドが広がっていた。おかげで僕は札幌から近い積丹半島から流れ出す河川の河口付近での様々なスタイルの釣り人がひしめき合うサーモンの釣りからはすっかりと足が遠のき、今ではこのフィールドでサーモンに出合いたいという思いだけで、年に数回深夜のハイウェイをひたすら北上してしまう。どうやら、こんな想いを抱くのは僕ひとりだけではないようだから、それだけ釣り人を惹きつける魅力とというか雰囲気を持ったフィールドなのだと思う。


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手にしたスペイロッドはCraft-SさんでリビルドしてもらったWinstonのB2X 14'#8/9。ラインはAFSの8/9(F)を乗せて、フォロー気味の風の中、ペリーポーク・スタイルでキャストする。-2xのリーダーの先にはフォームを巻き込んだサスペンドタイプの赤いゾンカー。そんな定番ともいえるフライをゆっくりと水面下を漂わせるようにスローリトリーブを繰り返す。でも残念ながら僕がオホーツクの海に滞在した2日間、是非とも今年も回遊してきたサーモンの強烈な疾走と躍動感をロッドを通じて感じたいと思っていたのだけれども、このフィールドで僕が感じられたのはサーモンの数回のバイトのみ。すべてがアッとという押し殺したような呻き声と共に指の隙間からスルリとこぼれ落ちていったのだった。


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土曜日の午後に友人たちと足を運んだ、少し南下したオホーツクの海へと注ぐ小さな川の流れ出しで、岸寄りしたサーモンやカラフトマスの力強い躍動感を感じたのだけれど、なぜか僕自身はどこかお茶を濁しているようで満たされない気分だった。僕の相手をしてくれたサーモンやカラフトマスには本当に申し訳ないんだけれども・・・。きっとkurisuさんから教えてもらったあのフィールド、つまりOSJのメインフィールドであり、フライをテイクしたサーモンが僕の手にするロッドをグンニャリとバットからひん曲げ、縦横無尽にオホーツクの海を疾走しようとも、誰にも気兼ねしなくてすむフィールドが、僕にとってあまりにも魅力的過ぎるからなのかもしれない。きっとそうに違いないんだろう。こんな事を書き綴っていると、あのフィールドでもう一度サーモンに出合いたいといういう想いが、僕の中でまたじんわりと強くなっていくのを感じた。


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週末を過ごしたオホーツクの海から自宅に辿り着くと、マイザーさんの工房で2回目の修理を終えたS2H14078MKSが無事に届いていた。後から送ったS2H126456Highlanderは、やはりブランクに問題があったようで、修理費はかからないとのこと。さらに、もしも作れるならとお願いしてみたS2H14056MKSの試作品も一緒に送るからという内容のメール。こちらもどんな感じのロッドが出来上がるのか非常に楽しみなのである。
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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-14 22:28 | salmon fishing | Comments(5)
<Vol.710> 夕暮れ迫る本流
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尻別川の川面に夕暮れが迫ろうとしていた。
パープル、オレンジ、ブルーの美しい世界。
日中とは違う、ヒンヤリとした秋の気配がフィールドを優しく包む。

ススキの穂はすっかりと伸び、お気に入りのスペイロッドを片手に釣り人のつけた踏み跡を僕もなぞると、両側からコオロギ達の羽根音がいつまでも僕の後に続いてついてきた。

本流を囲う木々の葉も、少しずつ黄色く色付き始めていたのかもしれない。
相変わらず先週と同様に遡上してきたサーモン達の歓喜の跳躍が続いている。

火曜日は午後もかなり遅い時間から昆布エリアを釣り下ったけれど、とうとう最後まで鱒は僕が流すフライを見つけてはくれなかったようだった。
久しぶりに有休を取ったというシェフと落ち合い、栄橋の上下のランを釣り下った。

ここでも僕が流すフライを鱒が見てくれていたかはさっぱり分からないけれど、シェフには一度だけドキッとすようなアタリがあったようで、今のは大きかったのにと随分残念そうな口ぶりだった。でも、僕の方はというと、この時期にサーモンと一緒に遡上してくると言われている大きな鱒の事よりも、最近シェフが手に入れたというHardyのsunbeamというクリック式のリールの音色が素敵で、そちらの方が気になってしょうがなかった次第。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-09 22:21 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.709> 市街地を流れる本流
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日曜日の朝。
フィールドに吹く風は見事なまでにその存在感を消し去っていた。
その代わり、まとわりつくような湿度の高い空気感が本流のいたるところを覆っていて、頭上には濃淡のほとんど無い淡いグレーの空が広がっていた。

9月最初の日曜日。
友人と帯広市の市街地をゆっくりと蛇行しなが流れる十勝川本流を訪れた。
季節の区切りを正確に語ることはなかなか難しい事なのだが、それでもこれまでを振り返ってみると、いわゆる夏以降に、僕がこの本流を訪れるのは初めてのことになるのかもしれない。何しろ9月ともなるとオホーツクの海岸にロシア帰りのブルーのアイラインが入ったベッピンさんの銀鱗サーモンに出会いに行くことが多いものだから・・・。
でも今年はサーモンに出合いに行く回数を少し減らして、11月後半、つまり初冬の下流域でのアメマス釣りが始まるまでの間、もしもチャンスがあれば本流レインボーに出合いに何度か足を運んでみたいと思っている本流のひとつである。


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ここが本当に帯広市街地の流れかと思うような、人工物がほとんど視界に入らない本流を取り囲む風景の中をゆっくりと釣り下る。
水位は数日前よりも少し高く、先日の雨で水の色は薄っすらと色のついた感じだったから、本流のコンディションは決して悪くはなかったのだろう。
それにしても、訪れるのが今シーズン3度目となるこの市街地エリア。訪れる度に、毎回何らかの本流レインボーからのコンタクトがあるものだから、僕はついつい今回も何かあるのではと淡い期待を抱いてしまう。


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                  original photo by Mr.ABU


ペリーポークからダウンクロスにsink2/sink4のフルシンクSHをキャストする。シュートしたラインがゆっくりと沈みながら流れを横切り、僕の下流で少しいびつな形になりながらもほぼ一直線となる。そして、沈んだラインに続いてコーンヘッド仕様のチューブフライが水面下でユラユラと複雑な流れに揺られながら魅惑的にステイする。少しの時間、そのまま何かが起こるのを固唾を飲んで期待した。「ガツン」。鋭角的にステイするフライが何かに引っ手繰られたのは、水深があり過ぎて、おまけに流れが強いものだから、僕がもうこれ以上は釣り下れないと思った場所からのキャストの時だった。

「ガツン」という鋭角的なテイクの後、続けざまに本流の上を全身が薄っすらとオレンジ色に染まった本流レインボーが2度も派手に跳躍。ブレーキを最大にまで絞り込んだセントアイダンから奏でられる悲鳴にも似た逆回転音とともにレインボーは下流へと疾走し、ラインがみるみるとリールから出ていった。
レインボーとのスリリングなやり取り、これも僕にとっては束の間の至福な時間。


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                     photo by Mr.jock


レインボーと僕との距離は、時間が経っても、なかなか縮まらなかった。
ある一定の距離を挟んでレインボーとの長い膠着時間が続く。
レインボーの下流への疾走とともに、僕はまたヒヤヒヤと肝を冷やす。そんな連続。
こんな至福の時の流れ、僕にはいつまでも続いて欲しいと心底願う反面、早く終わって欲しいという相反した気持ちとが複雑に交錯する。
ABUさんの差し出してくれたShu Craftの本流ネットに何とかこの日出合った40クラス半ばのレインボーが無事に収まった。
無駄を削ぎ落とした見事なまでの筋肉質。美しかった。
すると今度は、ホッと安堵した気持ちと、もう少し長く続いて欲しかったという気持ちとが僕の中で新たに交錯し始めたのだった。
我ながら本当に身勝手な釣り師だとつくづく思う。

秋の十勝川本流、今年はもう少しこの流れの魅力を感じてみたい。


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                  original photo by Mr.ABU
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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-07 21:23 | spey fishing | Comments(6)
<Vol.708> 秋の釣りの始まり
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北海道の東の海を台風から変わった低気圧が通過していった。
沿道のコスモスの花が通り過ぎていった台風のことなんて何にも知らないかのように秋の風に吹かれてユラユラと揺れている。
火曜日の尻別川の上空には、まるで台風一過のように雲一つないどこまでも澄んだ青い秋晴れの空がゆっくりと広がっていった。
9月になったばかりの太陽の日差しは夏のそれよりも幾分軽やかに川面へと降り注ぐ。
気温は少し高めだが、僕には清々しいとさえ思える美しい午後だった。
こんな天気の日に本流に立てるというだけで、僕はすっかり満足しきっていた。
相変わらず夏の名残のような夏ゼミの鳴き声がが山の向こうから響いてきた。


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久しぶりに昆布エリアに入ることにした。
小さな駐車スペースには、どこかで見た事のあるハイラックス・サーフがすでに1台。
もう直ぐお昼だというこんな時間に先行者。
だから、僕はゆっくりと時間を掛けて釣り支度を始める。

ロウ・ウォーターの昆布エリアの第1セクション。
水温はそれほど高くはないように思えた。
印象的だったのは、秋空のブルーと木々のグリーンとの境界線の鮮明さ。


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最近、本流では14フィート#6/7番MKSの出番が最も多いように感じている。
ラインはVisionのsink2/sink4のフルシンクSH(#9/10)かRioのAFSのHover#7/8(ティップをチェンジャブル仕様に改造)を使う事が多く、スカジットSHの出番はめっきりと減ったように思う。このシステムでフライはコーンヘッド仕様のチューブフライか少し大きめのサイズに巻いたウエットフライを結ぶ事が多い。
夏の始まりのようなドキリとさせられるチェリーの跳ねもない、静かな本流だった。

スロープ前まで何事もなく釣り下り、キャストしたフライがちょうど流芯辺りをスイングしている時に、グゥンとラインが押さえ込まれた。イエローのリッジ・ランニングラインは伸びが少ない分ダイレクトに鱒の躍動巻をゴンゴンとロッド全体に伝えてくれる。
グリっとした大きな眼が印象的なベッピンさんは、40クラスの本流レインボーだった。以前リリースされたことのある鱒なのだろうか。尾びれ付近にはラインが擦れて出来たと思われる古い傷が2本あったのだが、それでも午後の太陽の日差しを浴びて、ギラギラとメタリックにそのボディを輝かせていた。


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第3セクションを少し釣り下ったあたり、水深はかなりあるのだが、なぜかこれまで一度たりとも鱒との出会いがなかった場所で、不意にラインに訪れる違和感。ちょうどフライがスイングを終えて下流にラインが伸びきろうとしたところだったものだから、僕にはどうする事も出来なかったのだけれども、もしもあれが鱒だったら、申し分なく僕にはトロフィーサイズ。その後は気を取り直して期待しながらキャストを繰り返すが、もちろん何事も起こるはずもなく、やがて先程バイトがあった場所近くで大きなサカナがその全身を顕わにしながら跳躍した。その跳躍は紛れもなく僕が見覚えのある遡上系の跳躍だった。サーモン達の遡上が始まったということは、いよいよ本流の秋の釣りのシーズンが始まるということ。
お気に入りの本流が、またしばらくの間は騒がしくなりそうな気がする。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-09-02 21:49 | spey fishing | Comments(6)