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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2009年 03月 ( 8 )   > この月の画像一覧
<Vol.659> 早春の雪景色・後志利別川のアメマス
今日のBGM : ORBITAL / The girl with the sun in her h
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早朝の島牧を過ぎたあたりから、国道のアスファルトに降り積もったシャーベット状の雪の量がみるみると増え始めた。
車のフロントガラスには湿った大きな雪が次から次へと当たっていく。
ワイパーを速いスピードで動かさないと前がしっかりと見えない。
降り積もった雪にハンドルを取られないように僕はいつもよりも、しっかりと握る。

本当は河口規制が始まる前日、3月最後の火曜日に、なんとか今年こそはと道南の海のサクラマスに出会いたい気持ちが強かった。しかし残念ながら、僕が足を運んだせたな町付近はあいにくの向かい風。それもかなりの強風。海の方向を向いた風力発電の風車の回転するスピードがその強さを物語っていた。


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日曜日のひばり達が囀るようなのどかで穏やかな早春の風景とは打って変わって、火曜日の道南の本流は少し時計の針が後戻りしたような美しい早春の雪景色の様相を呈していた。
本流の河畔林も枯草色に染まっていた土手も、すべて真っ白。
まるで早春の湿った雪が作り出す、淡い水墨画の風景を見ているような気分。
何故か不思議なぐらいに静まりかえった静寂さが本流を包み込み、そんな中で僕はゆっくりと準備に取り掛かる。


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前回訪れた日曜日と同様に期待していたアメマスの激しいボイルは、全くの皆無。
鮭稚魚の姿ももちろん見つけることが出来ない。
そんな僕は少しずつ不安めいたものを感じながらも、ゆっくりとステップダウンを続ける。
まるでたくさん並んだ四角いますをひとつずつ塗りつぶすように。

指先が寒さで痺れ始めた頃、スイングを終えかけたフライがいきなり何の前触れもなくガッンと鋭角的に引っ手繰られた。
あまりにも唐突というか不意な出来事なだけに、僕自身も一瞬呆気に取られてしまったのかもしれない。パワフルな躍動感がロッドに走る。僕のチープなビーズヘッド仕様のオリーブのウーリーをテイクしたのは全身に散りばめられた大きな白い斑点が印象的なアメマスだった。


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少し上流のポイントへと車で移動することにする。
目指した先は昨年も訪れたことのある小さな支流が合流するちょっとした長いプール。
もしかしたら何かの予感めいたものがあったのかもしれない。
Type6のティップがしっかりと沈み、スイングするフライがプールの中間あたりに差し掛かった頃に、いきなり手にしたランニングラインが強い力で引き込まれた。
グゥン、グゥン、グゥンという粘りのある力強い躍動感は、決してスピード感はないけれど、もしかしたらアメマス達特有のものなのかもしれない。
冷たい本流の水面下で激しく揺れるそのシルエット、全身に散りばめられた白い斑点、それにリールの激しい逆回転音、僕は少し興奮のようなものを覚えるのを感じた。
50クラスの丸々と太ったグッドコンディションのアメマスだった。
後志利別川の育むアメマス達に出合う度に、僕はここのアメマスは本当にパワフルで無駄の無いボディをしているなぁと思う。それにサイズの割に、何故かここのアメマスは小顔だし、だからよりいっそうプロポーションが良いと感じるのかもしれない。

何かしら予感めいたものというのは、もしかしたら僕はちょっとしたアメマスの群に出合ったかもしれないということ。なぜなら、少しの間、同サイズのアメマス達にお付き合いしてもらったものだから・・・。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-31 22:04 | spey fishing | Comments(19)
<Vol.658> 道南の本流
今日のBGM : The Orb / Gee Strings
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3月最後の日曜日、僕らは道南を流れる本流、後志利別川を訪れた。
枯草色に染まるのどかな風景の中、ひばり達のさえずりを耳にしながらお気に入りのスペイロッドを振るのは1年ぶりだろうか。
遠くの河口から重なるように響いてくる潮騒の音色。
空には春らしい青空が広がり、小さな雲が海の方へとゆっくりと流れていった。
早朝の空気は、指先がヒリヒリとするぐらい冷え込んでいたが、時間と共にその冷たさは緩み、やがて丸みを帯びたまどろみのようなものが訪れた。

もしかしたらこの柔らかい雰囲気、どこかのんびりとした時間の流れを感じたくって、僕はこの地まで足を運んでいるのかもしれない。


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道南の本流は、どこよりも早く僕がフィールドに訪れる春を感じるところ。
でも、今年は春の訪れが少しばかし遅いような気がする。
遠くの山々や本流の土手には、まだまだ残雪が残り、いつもならビックリするぐらい淡いグリーンの色合いを放つフキノトウの小さなつぼみも、土手の枯草の下でジッとその時が来るのを待ちわびていたのかもしれない。それでもいくつかの気の早い小さなつぼみは、ニョッキリと顔をのぞかせていたのだが・・・。

期待していた丸々と太ったアメマスの刺激的なボイルの光景は、残念ながら目にすることは出来なかった。鮭稚魚の降海は、やはりもう少し先なのだろうかなどと考える。
でも、いいのではないか。ちょっぴり早く春の気配を感じられたのだから。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-30 23:08 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.657> ある種の疑問と嬉しい知らせ
今日のBGM : ALMAMEGRETTA / Why Not
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いつから釣り人は、釣りに出掛けることを、「出撃する」と表現するようになったのだろうか。


今の僕にとって休日に鱒釣りに出掛けるということ。それは、見えない何かに追い立てられる慌しい日常生活の時間の流れから、もしかすると唯一解放される瞬間であり、また時には独りでもあり、時には心許せる友人達と一緒だったりもする、フィールドへの小さな旅であったりする。そして、そんな様々な出会いが詰まった小さな旅の思い出は、僕の記憶というページの中に、一枚、また一枚と大切に仕舞いこまれていく。

いろんなサイトや釣り関係の文章の中で、魚釣りに出掛けることを、「出撃する」と表現されているのを目にする度に、僕の心の中で暗鬱というかあと味の悪い気分が芽生えるのは否めないこと。
ふとした瞬間に、「魚釣りに敵はいるのか」という素朴な疑問さえ湧きあがってくる。
もちろん表現する側に、深い意味や意図がないことは重々承知しているつもり。
でも、こういう戦いというか戦争にまつわる表現を、以前はあまり目にすることはなかったように思えてならない。おそらくインターネットが私達の日常生活の奥深いところまで入り込み、様々な人がインターネット上でいとも容易く表現出来るようになってから、こういった表現を頻繁に目にするようになったと思えるのは僕だけなのだろうか。
それにしても、あまりにも表現が安易過ぎるようにさえ思える。

もちろん表現というものは自由なものだし、もしかしたら、あまりナーバスになる必要は無いのかもしれない。それに、仮にこのことが、別の意味でさらにエスカレートすれば、どこか寛容さみたいなものは失われ、「言葉狩り」に近い危惧さえはらんでいると僕には感じられる。


やっぱり言葉というか表現することってなかなか難しいなぁとさえ思える今日この頃、こんな僕にもちょっとした嬉しい知らせが届いた。

昨年末にオーダーしたMeiserの2本のカスタム・スペイロッド、それらのロッドがやっと組み上がり、今日発送したという知らせがマイザー氏より直接メールで届いたのだった。
今回はマイザー氏の好意もあって、そのうちのロッド1本の代金は僕がブログで使った写真の何枚かとトレードということだったのだが、さらに嬉しいことに、最近マイザー氏とその仲間内でプロデュースしたという、僕がオーダーした2本のスペイロッドにマッチしたスカンジナビアン・シューティングヘッドも2本同時に発送したという内容だった。
もちろん、あと数週間で届くロッドもどんな出来映えなのかワクワクするぐらい楽しみなのだが、詳しい情報がほとんど手もとに無い新しいラインに関しても、一体どんなテーパーで重さはどれぐらいと興味は尽きないのである。

まぁ、ともかく本格的なシーズンが始まる前にロッドとラインが無事に届くという知らせにホッと胸を撫で下ろしつつ、僕は荷物が届くまでの数週間をじっくり楽しもうと思っている次第。
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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-28 03:07 | slow fishing | Comments(15)
<Vol.656> 雨の音、風の音、そして早春の十勝川
今日のBGM : KING TUBBY / Roots Dub
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車のフロントガラスを激しく打ちつける大粒の雨。
おまけに強烈な突風が道東の大地を吹き抜けていくたびに、ユラっ、ユラっと車が揺れる。
風と雨は、呼吸するということをすっかり忘れてしまっているようにさえ僕には感じられた。
準備もしっかり整え終わり、友人達との再会を楽しみにしていた週末だった。
しかし、その週末にかけて北の大地を通過していった低気圧は、もしかしたらほんの少しだけれども、僕とフィールドとの間にある何かしらの歯車のようなものを、ちょっぴりずらしていったのかもしれない。
低気圧がもたらした降雨と南からの暖かい風は、僕らが訪れた十勝川に水位の上昇と濁りを運ぶ。


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土曜日の早朝は強風さえ気にしなければ、濁りはそれほど強くはなかったのかもしれない。
友人達との再会の挨拶もそこそこに、ABUさんから手渡されたスキットルをグイっと口に含むと、スキットルの中に仕込んであったズブロッカの何とも言えない甘い香りがパッと口の中に広がった。
そんな甘い香りを楽しみつつ、強風に揺れながら、いそいそと準備に取り掛かる。
ロッドは前回と同様にバークハイマー。
もしかしたら#7番ロッドでは、この風の中でキャストそのものが辛いかもしれないという一抹の不安がよぎるが、僕の身体が馴染むまでは、しばらくはこのロッドとどんな状況でも付き合うつもりだからと、覚悟を決めてしっかりとジョイント部分にテーピングを施した。

友人達の後を遅れないように僕も安物のスノーシューを履いて、本流までの雪上を歩いたのだが、普段見慣れない光景というか友人達のヨタヨタとした歩く姿に、思わず笑いがこみ上げてきた。


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河畔林を抜けると、突然別世界にでも迷い込んだかのように風がピタリと吹きやんでいた。
先ほどまでの風音が嘘のように消え、僕らの目の前には全く予想もしていなかったシーンと静まりかえった静寂さのようなものに包まれた十勝川が広がる。もしかしたら週末の釣りは釣りどころではなくなるんじゃないかという不安は、いつしか安堵感に変わっていった。
実際には風裏になっているだけなのだろう。なぜなら背後の河畔林からは相変わらずゴーゴーという風音と木々が激しく揺れる音が鳴り止むことは無かったのだから。

バンクが背後に迫るポイントでスネークロールから一度ダンプしてラインを置きなおし、ペリーポークでキャストを繰り返す。ラインはいつものようにスカジットSHにチーター、それにType8のティップという組み合わせ。
これが僕の右岸側のハイバンクのポイントでのキャストスタイル。


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最初のアメマスからのコンタクトにそれほど時間は要さなかったように思う。
ゆっくりとしたスイングの終わりかけ、そろそろリトリーブをと思い始めた時に、グゥンとラインが引き込まれた。50クラスのアメマスの躍動感は、頭上を強風が吹き荒れていることを僕につい忘れさせてくれるぐらいにパワフルだったりする。

初日の土曜日に僕に訪れた最も強いアメマスの躍動感はお昼近くに訪れた。
少し濁り始めた本流にチャートリュース・カラーのPseudo Intruderがしっかりと沈み、ロッドを立ててゆっくりとフライがスイングを始めた時に、ゴンという重い衝撃が訪れた。
ヒィーンという高周波のティペットの糸鳴りを耳にしながら、ジリジリとリールから一度巻き込んだスペイラインが引き出されていく。
しばらくの間のスリリングなやり取りの末、なんとか無事にランディング出来たのは、僕にってグッドサイズとも呼べる65cmの本流アメマス。ぬかるんだ泥色の水辺に横たわる無駄の無いその姿に、十勝川が育む恩恵のようなものを感じた。


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翌日の日曜日、十勝川の水位はいつも以上に増水し、濁りはよりいっそうきついものとなっていた。50cmもフライが沈むと、すぐにその姿を見失ってしまうぐらいにまで・・・。
低気圧が通過した後の晴れ渡る十勝の空。そんな青空が濁った本流をスクリーンにして、本流をまるで別物のように青く染めていた。
そんな日曜日の僕に訪れたのは2回のバイトのみ。コン、グゥンとアメマスとのやり取りの始まりを暗示する前触れというか序章が消え入るかのように続くが、残念ながらその後の鈍重な衝撃が続かなかった。
まぁ、こういう日もあるのだろう。
そんな釣りとしてはハードな状況の中でも十勝川の育むグッドサイズのアメマスに出合ったシェフの笑顔。そんな彼の満ち足りた笑顔が友人達と十勝川で過ごした2日間のすべてを象徴しているように僕には思えたのだった。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-17 00:11 | spey fishing | Comments(22)
<Vo.655> 早春の十勝川と新しいスペイロッドの感触
今日のBGM : Lee Perry and the Upsetters / Cloak and Dagger


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スネークロールから、ほんの僅かな一瞬のタメの後、下手で握るグリップに力を入れてロッドのバット部分をグゥンと曲げると、ほとんどクロスに近いダウンクロスで対岸めがけてType8のティップがつながれたスカジットSHが気持ちよく伸びていく。もちろん、キャスト後のロッドティップはなるべく高い位置で保持するように心掛けて・・・。

風の穏やかな火曜日の朝だった。僕は平日の朝だというのに交通量がめっぽう多い十勝川に架かる茂岩橋の下で、新しく届いた14'1" #7のバークハイマーのロッドを手に佇ずむ。


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ラインを通していないロッドとラインを通したロッド、振り比べてみると随分と印象が変わるものである。やはり、実際にラインを通してキャストしてみないと、そのロッドの内包するアクションというものが、分からないものなのかもしれない。
今回のラインシステムは、
Rio スカジットSH 450gr + 自作の5'のチーター(インターミディエイト) + #8wt 15' tip
他のラインシステムと比較した訳ではないが、ロッドとラインの組み合わせとして、バランスもキャストフィールも悪くは無かったと思う。


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ただ、普段本流ではロッドのバットを曲げやすいマイザーのMKSを手にすることが多かったので、すっかりとそのロッドが持つ独特のアクションが身に付いてしまっていたせいか、どちらかというとWinstonのBoronⅡxにアクションが近いバークハイマーをフィールドで手にして、最初はロッドのバットを曲げるコツみたいなものを僕の身体が思い出すのに、ほんの少しの時間を要したのかもしれない。
それでも、キャストのコツの感覚を思い出すと、#7番というロッドの軽量さと14'1"という僕にとっては適度なロッドの長さは、心地良いキャストフィールをもたらしてくれた。
不思議なもので、最初はほんの僅かな違和感があったロッドも、そのロッドをずっと手にしていると、徐々に違和感がどこかへと消え去り、身体が馴染んでいくような気がしてならない。


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                 original photo by Mr.110-ken


やはり十勝川の堤防に沿って走る砂利道の除雪が進んでいないのが影響しているだろうか。
時間が経つにつれて、冷えきった朝の空気に丸みのような柔らかさが帯び始めてくると、茂岩橋にも釣り人の数が徐々に増え始めた。おそらく他のポイントでは本流までのアプローチが雪で大変なのだろう。

グゥンという、指にかけたランニングラインが引き込まれる重い違和感は、まだ本流の空気に研ぎ澄まされた冷たさが残る釣り人の姿もまばらな時間帯に訪れた。
うす濁りの本流の水面下で鱒の持つ力強い躍動感が大きな振幅とともに波打つのがロッドを通してダイレクトに伝わってくる。新しく手にした#7番のバークハイマーのロッドは、ティップの柔らかさも加わってか、50クラスのアメマスでも、バット付近から激しくバイブレーション。いつもよりも鱒の躍動感がより身近なもののように僕には感じられた。しかし、長い時間を掛けた鱒とのやり取りは結果的に無用なダメージを彼等に与えてしまう。もちろん釣り人それぞれにいろんな考えがあると思うが、僕は十勝川の下流域では#7番ロッドが限界かなぁと思った。


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前日の夜に110-kenさんにホームセンターでいかにも安価でvividな発色の赤色のプラスチック製のスノーシューを用意してもらい、苦労してブーツに履く。不思議とフロートチューブに初めて乗って、ヨタヨタと両足にフィンをつけて地上を歩いている感覚に近い物がある。しかし、これが予想以上に雪の上を歩きやすかったのには驚いた。通称「自転車ポイント」までの雪上の道程も要した時間は1/10程度。もう少し前にしっかりとした品物を買っておけばとちょっと後悔する。


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それにしても午後の日差しは予想以上に柔らかかった。
春めいた暖かさは釣り人を優しく包み込み、豊かで穏やかな気分をもたらしてくれる。
岸辺に張った厚い氷から、ピトっ、ピトっと水の滴が落ちる音色が本流に静かに響いた。
フリース地のグローブもその必要性を感じさせない春の陽気は、時間の流れをゆるりとしたものにし、火曜日にもかかわらず、ちょっと無理をして十勝の地まで足を伸ばしたことを、僕に後悔はさせなかった。
さて、帰り道は心地良いReggae dubでも聞きながら帰ることにしますか。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-11 22:51 | spey fishing | Comments(10)
<Vol.654> エレガントなスペイロッド / C F Burkheimer Fly Rod
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2009年3月3日火曜日の夕刻、自宅に国際郵便で荷物が届く。
しっかりと必要以上に丁寧に梱包された荷物をおそるおそる開けてみると、中からはこの小さなカスタムロッドメーカーのシンボルカラーとも言えるDeep Cedar greenに染まったアルミ製のロッドチューブが顔をのぞかせた。
スクリュー式のアルミキャップをゆっくりと開け、ブルーグレーのロッドソックスに包まれた4ピースのロッドを取り出す。
ロッドをオーダーする時もかなり緊張するのだが、もしかしたらオーダーしたロッドを実際にこの目で初めて見るこの瞬間こそ、僕の中で一番緊張感と期待感がピークに達する瞬間なのかもしれない。
何せこのカスタムロッドも、北米のサイトに掲載されていた写真でしか見た事がないのだから・・・。


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昨年の12月にfishordieさんのサポートによってオーダーした3本のカスタムスペイロッドの内、まず最初に僕の手元に届いたのは、C F Burkheimerの14'1" #7 4pc Classicシリーズ。深いグリーンのブランクがことさら美しい、エレガントで落ち着いた雰囲気の漂うスペイロッドである。北米のスティールヘッダーの間ではバーキーという愛称で呼ばれるロッドだそうだ。
今回はこのロッドメーカーの中でも一番ベーシックなClassicというシリーズのロッドをオーダーしたのだが、今回唯一カスタムしたのは、このシリーズの標準であるブラックアルミのリールシートを、さらに上品質モデルのVintageシリーズで使用されているウッドインサートのニッケルシルバーのリールシート(StrubleのU-26)にアップグレードしたことぐらいだろうか。さらにリールシートの仕様はダウン・ロッキングに変更してもらっている。
琥珀色というかアメ色のウッドのリールシートは、さらにこのロッドの高級感を醸し出しているようにさえ僕には思える。コルクの質だって悪くは無いというか、最上級クラスだと思う。かなり絞り込んだフロントのコルクグリップは、普段本流でメインで使っているマイザーに慣れているせいか、それほど細くは感じないが、実際に握ってみるとしっかりと手に馴染む感じ。またフロントグリップの長さはマイザーよりも短く、WinstonのBoronⅡxと同じぐらいだろうか。


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実際に街路灯のオレンジ色の灯りの下、ロッドをつないで振ってみる。
手にした感じとしては、同じ番手のSage Z-Axis 13'6" #7 よりも若干重いかもしれないという印象。
一番気掛かりだったアクションはSage Z-Axisよりもティップ寄りのアクションでファスト気味ということ。つまりバットに十分張りを感じるということだろうか。どちらかというとWinstonの
BoronⅡxのアクションに似た感じがした。もしかしたら、マイザーのHighlanderシリーズはこれに近いアクションなのかもしれないなどと考える。もちろん長さやライン指定番手など、それぞれのスペックによってアクションの印象は変わるのだろうし、実際にラインを通していないので何とも言えないが、軽快なキャストフィールが楽しめるロッドであることには間違いはないだろう。マイザーのMKSほど個性的でアクの強いアクションではないが、どんなフィールドでもオールマイティーに仕事をこなしてくれる素敵な魔法の杖になってくれると思う。
このロッドを手にして一番印象的だったことは、とても丁寧に細部まで配慮しながらロッドが組み上げられているということ。美しいロッドを眺めながら、どことなくこのカスタムロッドビルダーのこだわりが垣間見れたような気がした次第。

という訳で、今週末はいつも以上に楽しみな週末になりそうな予感がする。


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今日のBGM : Alice Ricciardi / Give Me The Simple Life


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-04 20:44 | Custom Spey Rod | Comments(18)
<Vol.653> Flies for White-spotted char / Pseudo Intruder
今日のBGM : Fatboy Slim / Rockafeller Skank
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僕が最近、十勝川本流用にタイイングするPseudo Intruderのチャートリュース・カラーは、まったくもってリサイクル・フライみたいなものなのかもしれない。
根掛かりでフックポイントが甘くなったり、ゲイプが折れ曲がったりしたフライを自宅に持ち帰えっては、せっせとニッパーや100円ショップで買ったハサミを使って、そんな壊れたフライ達をパーツごとに分解する。
そしてXLサイズのブラスビーズやストリーマー・フックのシャンク達は、しっかりと次のタイイングの際に再利用されていくのだ。
だから、新しく巻き上がったPseudo Intruderはシャンクの長さが微妙に違ったり、アイに関してはダウンであったりストレートであったりなど、まるでさまざまなのだが、基本的に僕が巻くPseudo Intruderはビーズヘッド仕様であるから、サーモンフックなどのアップアイは使わない事が多いかな。


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そんな僕が最近巻くPseudo Intruderに関しては、
(1)トレーラーフックはもっぱらオーナー針のSSW#4。そのシャンクにはテイルとして少量の好みのカラーのマラブーを巻いている。また、トレーラーフックは、ボディとなるシャンクから、それほど距離を離していない。
(2)ボディとなるゲイプ以降が折れ曲がったフックのシャンクには、0.025のリードワイヤーを5~7回転ほどビーズの後ろに巻きつけて、スレッドでしっかりと固定。
(3)シャンク後端から伸びるループには少し張りのあるIntruder LoopのHARDタイプの#6を使用。あらかじめトレーラーフックのアイにIntruder Loopを通したあと、シャンクと平行に
Intruder Loopをスレッドで巻き、余った先端を折り返して、さらにスレッドで巻きこむ。これまでのところこのやり方で、たとえ根掛かりをしてもIntruder Loopが抜けたことはない。
(4)ボディにはお手軽なエッグヤーンやクラフトファーなどを少量切り出し、スレッドに拠りつけダビング。アイスダブなどの少量の光り物のマテリアルをブレンドすると、さらに良いかもしれない。やはり十勝川用としてはチャートリュースが外せないが、オレンジやブラックにピンク、それにオリーブなどもお好みで・・・。いろんな配色を楽しむのも、面白いと思う。
(5)ハックルには片側のファイバーを取り除いたスペイコックを、ファイバーの長い根元側からハックルの裏面が前方を向くようにアイ方向にハックリングする事が多い(ちなみに最初の2,3回転は、後部のボリュームを出す為、巻き留めた同じ位置でハックルを巻いている)。また時にはシンセティックなマテリアルも使ったりする。あとはコパーワイヤーで補強の為にカウンター・リブ。
(6)カラーハックルにはコックフェザントランプや徳用パックのグレーマラードをパラっと巻くが、もしも水中で少しボリューム感を出したい時には、ビーズヘッドのすぐ後ろで、マラブーをほんの数回転ハックリングしたり、オーストリッチを足してみるのもgood。
(7)トッピングとしてアムハーストフェザントやパールのフラッシャブーを加えると、ちょっとしたアクセントになり、アメマスをもしかしたら魅了するかも。

リサイクルして出来上がったPseudo Intruderのサイズは、4XLの#4番のストリーマーフックにタイイングした場合と、おおよそサイズ的には同サイズ程度だろうか。
リサイクルしたドライフライ用のフックを使用すれば、もう少しサイズを小さくする事も可能なのだが、十勝川本流用と考えれば、大体このサイズで問題は無いように思う。

そんなリサイクルされたPseudo Intruder、僕は今週末の十勝川までにあと数本だけ巻いておこうと思っている。


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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-03 16:17 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
<Vol.652> 2009 十勝川のアメマス
今日のBGM : Nicola Conte / Like Leaves In The Wind
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2月最後の土曜日、道東の広大な大地を流れる十勝川には、まだまだ僕らに厳しい冬を感じさせる冷たくて乾ききった北西の風が吹いていた。
頭上には冬の道東らしい青空が広がり、2月最後の太陽が十勝川を覆う厚い氷の上に降り注いでいる。
予想通り、十勝川に架かる河口に最も近い橋付近の流れは、厚い氷で覆われていた。
もしかしたらシーズンとしてはまだ早すぎたのかもしれないという不安が僕らによぎる。


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川面が氷で覆われていない千代田大橋付近に車を走らせ、雪上にたくさんの釣り人の足跡を見た。
紫外線をたっぷり含んだ鋭角的な冬の太陽の日差しを浴びながらスペイキャストを繰り返すが、ここでは残念ながら今年最初の十勝川のアメマスからのコンタクトは僕のロッドにも、最近新しく手にしたという友人の#7番のスペイロッドにも訪れなかった。

それにしても、本流へのアプローチがこれほど体力的にきついものだとは思わなかった。
未だ誰もアプローチしていない、強い風だけが雪面をなぞるまっさらな雪の上を、スノーシューなしで本流に近づこうとトライしたのだが、本流が視界に飛び込んできたときには、すでに僕の体力は限界に近づこうとしていたし、さらにせっかくここまで息を切らしながら来たというのに、僕らがやっとの思いで辿り着いた通称「自転車ポイント」は、こちら側の本流半分が厚い氷に覆われていて、キャストすることすら不可能だった。ここから車まで戻ることを想像すると、気が遠くなるような気がする。

そんな僕らが、午後近くになって訪れたのは、最近あまり訪れることが少なくなった茂岩橋付近。岸辺にはまだ厚い氷が張っているけれど、少し減水した本流の流れが悠々と顔をのぞかせている。


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相変わらず十勝らしい乾いた寒風が背後から強く吹きつけ、川面は激しく小刻みに揺らいでいた。
そんな流れに対して、スガジットSHとType8のティップの先に結んだPseudo Intruder(チャートリュース・カラー)というシステムで、スネークロールキャストを繰り返す。
凍りつくロッドガイドとグローブの指先に出来上がるシャーベット状の氷が気になり始めた頃になって、柔らかな躍動感がロッドティップに伝わり始めた。40クラスのアメマスの小気味よい躍動感を感じながら、ふと上流を見ると、同行したシェフの新しいロッドも気持ち良く曲がっているのが視界に飛び込んだ。

冷えた指先でつまんだランニングラインに「グゥン」と今までとは違う強くて鈍重な衝撃を感じたのは、少し上流に戻って、フライを流し始めた頃だった。
冷えきったHardyのSalmon No.1から乾いた逆回転音が長い余韻とともに奏でられる。
久しぶりに聴く美しい音色は、その躍動感とともに暫らく止むことは無かった。
シェフが差し出してくれたネットにやっと収まったのは、僕にとってグッドサイズともいえる
62cmの本流アメマス。
始まったばかりのシーズンを考えると、嬉しい出会いである。
アメマスの左の顎からフォーセップでフライを外し、冷たい流れの中にアメマスをそっと返す。
やがてアメマスの姿は、ゆっくりと僕の視界から消え去った。
そしてそれと同時に、またあの道東らしい冬の寒さが僕の体に舞い戻ってきたのだった。
やがてあと数週間もすれば、この地にも少しずつ春の息吹を感じ始めるのだろう。
道東の本流を吹き抜けていく風を感じながら、ふとそんなことを思った。


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                   slow fishing photodesign
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by d-yun5-fly-elise | 2009-03-01 16:35 | spey fishing | Comments(22)