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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2009年 02月 ( 6 )   > この月の画像一覧
<Vol.651> 雪の囀り
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冬になると、なぜか不思議なもので、時折彼独特のビブラートする歌声を聴きたくなる。
もしかしたら20代の頃に聴いた覚えのある彼の歌声の断片が、僕の記憶という海の中で何かしらを呼び起こすのかもしれないし、それとも、彼のどこか抑揚を抑えた歌声が、今の季節が生み出すモノトーンの雰囲気にしっくりとくるからなのかもしれない。

そんな彼の歌声をフィールドに向かう車の中で聴き、そして僕は今日も尻別川の畔で、降り積もった雪を踏みしめる時に聴く、あの雪の囀りを耳にした。
足下から響いてくる、キュッ、キュッという乾いたサウンドを耳にしながら、これってもしかしたら片栗粉の粉を指で押さえた時の音に似ているなぁと思うと、ふと笑いがこみ上げてきた。

少し寒さが緩んだかなと思えるような火曜日の午後、尻別川の3ヶ所のポイントをゆっくりと巡る。
栄橋下流のプール、それに上流のプール。そして最後に小南部川合流の下流のプール。
時間をかけてゆっくりとステップダウン。そして丁寧にフライを流す。
小南部川合流の対岸の護岸に降り積もった雪にはしっかりとルアー釣り師の足跡。それが僕にここがポイントだよと知らせてくれる。しかし残念ながら僕の手にするスペイロッドや指先でつまんだランニングラインには、心のどこかで期待していた、あの柔らかくって角の取れた、どこか丸みのようなものを帯びた鱒からのコンタクトは最後まで訪れるということはなかった。

まぁ、これが冬の尻別川の釣りということで・・・。

P.S.本日fishordieさんから、オーダーしていたC.F.Burkheimerのロッドが発送されたとの嬉しい知らせがメールで届く。これで何とか3月の十勝川には間に合いそうかな・・・。

                  slow fishing  photodesign

今日のBGM : david sylvian / Wonderful World


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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-24 20:54 | spey fishing
<Vol.650> Spey line variation
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待ちに待った新しいロッドが釣り師の手元に届いたなら、おそらく釣り師は次の休日、それとも道外ならば解禁日が巡ってくる事を待ちこがれるだろう。
気に入ったマテリアルが手に入って、イメージ通りのフライが巻けたなら、おそらく釣り師はそのフライが気難しい鱒をいとも簡単に魅了する事を想像するだろう。
いつか手にする事を夢見ていた憧れのリールを手にできたなら、おそらく釣り師はそのリールが鱒の躍動感とともに甲高い悲鳴を上げる事を夢見るだろう。
もしかしたら、新しくあつらえるラインだって同じかもしれない。
その新しいラインシステムが、きっと本流の大きな鱒が泳ぐ層にしっかりと、尚且つ魅惑的にフライを届けてくるもんだと信じきっている。
つまり釣り師は、ある一面において、実に安直で楽観的な思考パターンを有している生き物なのかもしれない。

暦の上では、あと数週間もすれば3月。
僕にとっては尻別川に十勝川、それに後志利別川や、ちょっとシーズンは遅れるけれど別寒辺牛川だって、ムクムクと気になる存在になっていく。

これまで、いわゆる本流ではもっぱらスカジットSHを用いたシンクティップのラインシステムがメインだったし、さらに、昨年の秋頃からはAFSのホバーをカスタムしたラインも使い始めていたのだけれども、今シーズンからは、ボディをType2にしたフルシンクのシューティングヘッド系のスペイラインをメインに使ってみようと思っている。もちろんフィールドの状況によってラインは使い分けることを前提とはしているが・・・。

現在ショップにオーダーしているのはVisonのAce Double 8/9 (sink2/sink4)。つまりボディがType2でティップがType4のライン。選んだ理由はこのラインが一番安価だったからに他ならない。カタログ上ではライン長、10,7m(別のカタログでは10,4m?)。ライン重量、29gとなっていて、おそらく手元に届いた際にはラインのティップ部分をチェンジャブルにカスタムするから、多少の誤差は生じるのだろう。ちなみにカタログ上では、AFS ホバー 7/8のライン全長は11,2mで、重量は30g(460grain)となっている。

今のところ、この新しいカスタムラインを載せる予定のロッドは、
Sage Z-Axis 13'6" #7
C.F.Burkheimer 14'1" #7
Meiser MKS-Hybrid 14' #6/7
の3本。ちなみに下の2本はまだ手元に届いていないからラインとのマッチングをテストするのはもう少し先になりそうな気がする。

おそらくフルシンクのシューティングヘッド系のスペイラインのキャストに関しては、これまでのAFSのType4のフルシンクヘッドやSTSのType3の使用経験で、ちょっとしたコツさえ掴めば、キャストそのものはそれほど支障は無いのだけれども、唯一気掛かりな事はラインの全長がもっぱらメインで使っているAFSよりもさらに短くなるということだろうか。僕のように本流でペリーポークやいわゆるラインをキャストする方向に置きなおすウオンバットのスタイル(詳細については別冊つり人社のThe Two-handedの中でMattさんが詳しく解説されている)でキャストする場合でも、時には勢い余ってアンカー切れする場合があるから、ラインが短くなることに対しては、リーダーやティペットを少し長めに取ることや、シュートする時のロッドを傾ける角度、それにキャストスピードによって調整してみようと思っている。

とまぁ、そんな訳で安直で楽観的な思考パターンを有した釣り師は、夜な夜な今シーズン使う予定の新しいラインシステムのことを考えながら、あのポイントのあの沈み石の横辺りでとっておきのウエットフライやチューブフライ、それにイントルーダーをスイングさせたらと、ついニヤニヤしてしまうのである。


                  slow fishing photodesign

今日のBGM : akiko / Around The World




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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-21 01:10 | 私的北海道のスペイ考
<Vol.649> 凍える指先
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お気に入りのスペイロッドを手にした僕の指先は、あっという間に痺れを通り越して、すでに痛みすら感じ始めていた。
2月本来の身を切るような冷たい強風。
まさしく北の大地の厳しい冬を思わせる風。
それが、尻別川の下流の方から、河畔林の枝を次々と大きく揺るがしながら吹き抜けていく。

2月に降った思ってもいなかった雨。
それはこの時期の本流の水位をかなり高くし、おまけに先日までの暖かさは、雪代流入時期の薄青い濁りすらも運んできていた。
もしかすると、水温も鱒の活性もかなり下がっていたのかもしれない。

強風に逆らいながら、低い軌道で550grのスカジットSHをキャストする。
対岸に向けて何度も何度も、繰り返し繰り返し。
もしかしたらという淡い期待は、やがて手にしたロッドのガイドのように、見事に凍り付いてしまった。でも、僕はふと思う。やっとこの時期本来の釣りが出来たような気がしたなぁって。
やっぱり2月には、2月らしい釣りがある。


今日のBGM : Rosalia de Souza / Nem Que Seja A Nado (feat. Toco)


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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-15 22:56 | spey fishing
<Vol.648> 2月の陽光
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尻別川に降り注ぐ柔らかで、幾分ぬくもりのようなものを伴った陽光が、とにかく印象的な火曜日の午後だった。
峠を越えると、淡いグレーの空から舞い落ちる雪はやみ、次第に薄いベールを纏ったような青空が広がり始める。

雪面に残された新しい釣り人の足跡を頼りに、僕がお気に入りのスペイロッドを片手に本流の畔に立つたのは、正午を過ぎてから。今日も手にしたのはMeiserのMKS、14ft #7/8。
川面を吹き上げる冷たい風は、時折エアフロのリッジランニングラインをリトリーブする指先を包むグローブにシャーベット状の氷の塊を作り上げるのだけれども、2月の柔らかな陽光の下での釣りは、やはり気持ちの良いものであったと言わざるを得ない。
何も焦る事はない、のんびりとした気ままな本流釣行。


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「フッ・・・」とまるで消え入るかのように鱒の躍動感がロッド全体から途切れた事は、この日の僕に3度も訪れた。その度に僕は本流で声にならない声を上げる。
特に2度目はなかなか悪くないサイズだったと思う。それは手にしたロッドに伝わる鱒の躍動感、つまりグゥン…、グゥン…、グゥン…とそのヘッドシェイクの振幅の幅の大きさと、やがて水面に立てた鱒の水飛沫からも容易に想像できた。
そして、この日僕が1,5号のフロロカーボンのティペットの先に結んだのは、最近かなり信頼しているPseudo Intruder(black&orange)。

この時期の本流は、夏場の渇水期よりもさらにロウ・ウォーター。
それなりの水深のあるプールともなると、やはり流れが緩くて、スカジットSHによるシンクティップのラインシステムだと、どうしてもスイングの後半にかけて上手くフライを泳がせられなくなってしまう。もちろん、後半にかけて少しは小さく小刻みにリトリーブも加えたりもするのだが、そうするとどうしてもしっかりとフックセットすることが出来ないような気がしている。
まぁ、それはそれで仕方がないことなのだが・・・。


ちなみに2枚目の写真はプールの頭で最初に結んだNA誌でも紹介したStream Colorのオレンジ・バージョン。フックはDaiichiの2050#5。ハックルには黒のコックフェザント・ランプ、ウイングのメインにはオレンジのアークティック・フォックス・テイルを用いているのだが、やはりこの手の細くて柔らかいウイングやハックルの素材になると、流れの緩やかな場所に差し掛かると、フライのシルエットが崩れるように思えてしまう。せめてウイングだけでもシルエットの崩れにくいものの方が良いのではないかとも思うのだが・・・。


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傾きかけた午後の太陽が、次に訪れたポイントでも尻別川本流の川面をキラキラと眩しく輝かせていた。遠くから響いてくる下流の瀬の奏でる音色。それは僕が釣り下るにつれ徐々にそのボリュームを上げていく。
さらに下り、ロッドを左手に持ち替えるポイントで、ラインをAFSのType4、いわゆるフルシンクのSTヘッドに変えてみた。
さすがにType4だと適度な流れと程良い水深があるとはいえ、この時期の水位だとスイングの後半では根掛かりが頻発し、大切なフライをいくつかロストしてしまった。
個人的にはType2ボディのフルシンクのSTタイプのスペイラインを試してみたいところ。さらに、出来ればティップを交換出来るようにカスタムして・・・。
そんな訳で現在、Visionのエース・ダブル(Type2ボディ)をショップにオーダー中。届いたら、早速ラインをチェンジャブルにカスタムしてみようと思っている。

ちなみに↓は、この日最後にロストしてしまったSwimming Intruderのblack&orange。


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今日のBGM : Auteurjazz / Two Jaguars in Warsaw


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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-11 15:10 | spey fishing
<Vol.647> アメマスの背中の色は、モスグリーン
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土曜日の早朝に僕らが訪れた鵜泊漁港、もしかしたら見かけるアングラーの姿は、まばらと言っても良かったのかもしれない。
いつものように、どこか物寂しさのような雰囲気の漂う漁港の斜路に立ち、僕がスペイキャストを始めたのは、辺りが少し明るくなり始めた頃だっただろうか。
幾分向かい風が吹く漁港の中は、キャストそのものを難しくさせ、飛距離がいつもよりも落ちるけれど、風の吹く合間にタイミング良くキャストすることが出来て、リーダーからその先に結ばれたフライまでがストレートにきちんとターンオーバーした時には、何故かリトリーブを始める前から僕の胸の内でジワジワと期待感のようなものが膨らみ、時には数回目のリトリーブで「ゴン」とか「グゥン」という期待感が現実のものとなる瞬間が訪れた。


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プリプリに太ったコンディションの良いアメマスの背中の色は、なぜか海の色を映し出したかのようなモスグリーン。特に背中に散らばったアメマス特有の白い斑点が、よくその色に染まっているように思う。やっぱり綺麗だなぁと誰にも聞こえないような小声でポツリとこぼし、フォーセップでアメマスの顎からイワタ・スペシャルのデラックス版や#10番フックに巻いた新しいミノー系のフライを外した。
日が昇るにつれて、少しずつではあるが風に2月とは思えない暖かさが戻ったような気がする。ほんのりとした潮の香りを含みながら・・・。


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尻別川の栄橋から下流を覗き込むと、ミッキーフィンさんのロッドがグンニャリと大きくしなっていた。そんな鱒とのやり取りをしっかりと見届けた後、僕らもゆっくりと準備を始める。
時計の針はすでに午後1時を回っていただろうか。
そういえば、早朝にこのエリアを通った時に車の外気温計は、確か-15℃前後だったように思う。南寄りの暖かい風は、グローブなしで釣りが出来るんじゃないかと、つい思わせてくるぐらいに、柔らかな雰囲気を尻別川の周りに運んでいた。


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この日の尻別川で、僕が流すPseudo・Intruder (black&orange) には4回の鱒からのコンタクトが訪れる。その内の2回は何とかアメマスをキャッチする事が出来たのだけれど、スイング中に指先で摘むラインニングラインに一瞬だけ訪れた何かに押さえ込まれるような強い衝撃が今でも忘れられない。冷たい流れの中に長時間立ちこんでいた寒さや足先の痺れなんて、フィールドから離れてしまえば、すぐに忘れ去ってしまうというのに・・・。


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この日の太陽が徐々に傾き始めた頃、僕の後ろを下っていたシェフのロッドが大きくしなる。
彼のロッドにもおそらく海から遡上してきたと思われるまるで弾けんばかりにプリプリでコンディションの良いアメマスの衝撃が訪れたようだった。
なかなか忙しくってフィールドに行けないシェフの満面の笑みが印象的だった。


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僕の出会ったアベレージサイズのアメマスといい、シェフの出会ったグッドサイズのアメマスといい、なぜかその背中はいつもの尻別川のアメマスのほんのりとブラウンがかったものではなく、ほんのりとモスグリーンの色合いを持ち合わせていたように思う。
それはどこか海で出会うアメマスの背中の色を僕に思い出させるものであり、海でひと時を過ごした彼らの持ち合わせるパワーがひと回り強くなったように僕に感じさせたのだった。


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今日のBGM : Christian Prommer / Groove la chord


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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-08 23:10 | spey fishing
<Vol.646> 乾いたアスファルト
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                   original photo by Mr.SHU


暦の上では、まだ雪祭りも始まっていない1月の終わりだというのに、
どこまでも続くシルバー・グレイの乾いたアスファルト・ロード。
それに、まったくもって予想もしていなかった本流でのチェリーとの出会い。
最近、フィールドに佇んでいると、季節の針の時の刻み方が、僕には少しイレギュラーなように思えてならない1月最後の土曜日だった。


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もしかしたら、2週間前に僕らが訪れた時よりも漁港の脇に積もった雪の量は少なかったのかもしれない。海鳥が北風が吹く上空をゆっくりと舞う中、いそいそとタックルの準備を始めた。
鵜泊漁港の斜路に立ち、スペイキャストを始めて間もなくだろうか、少し早めのロングストロークを繰り返すランニングラインを摘んだ左手の指先に、ガツンと衝撃が走る。
そんなついついニヤッとしてしまう衝撃とアメマスらしいトルクフルな躍動感を、おそらく2週間前よりも少しは数多く堪能出来たように思う。幾分海独特のブルーがかった背中を持つアメマスの顎から、Type3のティップから伸びる3Xのリーダーに小さく結ばれた#8番のイワタ・スペシャルのデラックス版を外すと、アメマスは元気よく、さっきまで泳いでいた海水の色に同化していった。
アメマスを見送った後、斜路に残されたアメマスの歯でボロボロになったフライのマイラーチューブを眺めながら、アメマスの歯って、思ってた以上にしっかりとしているんだなぁとひとり想ったりする。そろそろ何本か巻き足さないといけないなぁと思いながら・・・。


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道路脇に降り積もった雪の少ない国道を日本海に沿って北上する。
遠くから響く正午のサイレンを耳にしたのは、尻別川の目名川合流付近の畔だった。
先日の雨で少し表面が解け、その重みでいくらか硬くなった雪の上を歩き、本流の流れの奏でる音色を聞いた。島牧付近で感じた強風は、ここでは少しその強さ加減が緩まっていたのかもしれない。
前回このエリアを訪れた時以来、気になってしょうがないポイントの一ヶ所で、ハックル以外はピーコックづくしで巻いたRusty Rat(←このサイト、フライのパターンがなかなかユニークで参考になるかも・・・)のバリエーションを泳がせる。
確か行きつけのDOLLY VARDENでタイイングバイスの前に座る西庄さんがこれ良いよーと教えてくれて、僕もこっそり真似て巻いてみたんだけれども・・・。


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                 original photo by Mr.ウーリー


この日の尻別川で、僕がロッドを通じて鱒の躍動感を感じたのは、蘭越の放水口下に広がるランの中間あたりだった。
スネークロールでキャストするスカジットSHの先に繋がるType6のティップから伸びたティペットに結んだPseudo Intruder(black&orange)がスイングの最中にグゥンと引き込まれ、やがて穏やかな水面が水飛沫とともに鱒に乱された。
僕はてっきりロッドを通じて感じるその躍動感から、レインボーではなく悪くないサイズのアメマスだろうと思ったのだけれども、やがて偏光グラス越しに水面下に見えたその鱒には、アメマス特有の白い斑点が無く、ただただそのボディがプラチナ・シルバーに輝いていた。
予想もしていなかった遡上間もないチェリーとの出会い。
なるべく傷つけないように注意を払いながら、その顎からフックを外すと、海から来た彼女は瞬く間に白く輝く尻別川の川面の下に消えていった。

お気に入りのスペイ・ロッドを置いて、少し硬くなった雪の上に腰掛ける。
冷たい尻別川の流れに立ちこむ友人達のそれぞれのスペイキャストを眺めながら、口にくわえたタバコに火をつけた。
やがて、本流を吹き抜ける北風と共に、じんわりと1月らしい寒さのようなものが、僕の周りを包み込み始めた。


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今日のBGM : Toco / Outro Lugar


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by d-yun5-fly-elise | 2009-02-01 20:55 | spey fishing