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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2008年 11月 ( 13 )   > この月の画像一覧
<Vol.633> 初冬の太陽
今日のBGM : nicola hitchcock / all or nothing
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寒々とした初冬の太陽の眩しさに、僕は思わずクラっとめまいのようなものを感じずにはいられなかった。
鋭角的でリニアな太陽光。
それが僕が知っている十勝の初冬の太陽だ。
ランニングラインをリトリーブするたびに、指先にはティースプーン一杯のシャーベット状の氷の山が出来上がった。


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                  original photo by Mr.hori


11月最後の土曜日の十勝川、天気予報とは裏腹にフィールドに吹く風はその存在感すら霞んで見えないぐらいに穏やかそのものだった。
冷え切ってガチガチに固まった鉱物のような大地を歩き、道東のフィールドに佇む。
グローブの中の指先はチリチリと冷えて痛みすら伴い始め、スペイロッドに連なった沢山のガイドには、みるみると氷の塊が出来上がっていった。

やがて十勝川を包みこむ静寂さの中で友人のスペイロッドがひとつ、またひとつとアメマスの躍動感によって大きく揺れ、そして僕の手にするスペイロッドにもそれが訪れた。


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                  original photo by Mr.MAD


潮の干満の影響は、やはり大きいのかもしれない。
先週よりも十勝川の水位は少し高いようで、おまけに僕たちが期待していたよりも本流の流れは緩やか過ぎたようだ。
楽しみにしてたスイングの釣りでのアメマスとの出会いは、またいつかそのチャンスが巡ってきた時になるのだろう。
だから今日はリトリーブによるアメマスとの出会いがメイン。
僕はラインをそのままAFSのホバー改、Type6・8のティップで通し、友人のひとりはAFSのフルシンクType4のヘッドでトライする。


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                  original photo by Mr.SHU


お昼近くになってからは、初冬の鋭角的で冷え切った太陽の日差しすら、どこか幾分丸みを帯びてきたのかもしれない。
緩やかな流れの中、時にはディープ・ウェーディングだってすることもある。

下りのアメマスに少しサイズの大きくなった遡上タイプのアメマス達は風の穏やかな初冬の一日を通して、僕の手にするスペイロッドに、その力強い野生的な躍動感を伝え続けたくれた。

やがて初冬の太陽が、周囲をオレンジ色と濃紺に染め上げながら、対岸に連なる河畔林の中に沈んでいく。名も知れぬ渡り鳥の鳴き声が静寂さの中で響き渡り、そしてスペイロッドのガイドがまた凍りつき始めた。


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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-30 21:02 | spey fishing | Comments(18)
<Vol.632> 初冬の十勝川で
今日のBGM : Hector Zazou / Wanna Mako
                   / Surrender Feat Nicola Hitchcok

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季節の針は本当に晩秋と初冬のはざ間を刻んでいるのだろうか。
札幌を発つ時には湿った白い雪が漆黒の夜空から舞い落ちていたが、天馬街道を抜け朝焼けの眩しい十勝の大地にさしかかると、そこには雪のない乾燥した大地がどこまでも果てしなく広がっていた。オレンジ色に染まる十勝のアスファルトと針葉樹の防風林。暖かい車内から窓越しに流れる風景を見ているだけでは、本当に今は初冬なのだろうかと一瞬季節の感覚がわからなくなってしまう。車の外気温計はマイナスの気温を表示しているというのに・・・。


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早朝の通称「自転車ポイント」で友人達と落ち合い、これから始まる十勝川で過ごす2日間の事を考えただけで、それぞれの声のトーンが、いつもよりも少し上ずっていたように感じた。
笑い声に包まれる中、それぞれがゆっくりと身支度を整える。
何も急ぐことはないのだから。
風の穏やかな早朝の十勝川、気温はもちろんマイナスなのだが、それほど寒さというものは感じられない。
川岸に立つと鏡のような川面が、思わず緊張感を感じてしまうぐらいの静寂さの中で広がり、そして音もなく流れていた。時折思い出したかのように沖合いではアメマスのライズリングが柔らかくポワーン、ポワーンと広がった。
そんな中で、もしも異質な音が存在するとすれば、それはスペイロッドが空を切る音、それにアンカーとスペイラインを水面から引き剥がす音ぐらいだろうか。でも、そんな音すら異質に感じさせない圧倒的な存在感の漂うフィールドで僕らは贅沢な至福の2日間過ごすのだ。


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初日の日曜日は、Winston BoronⅡx 14' #8/9 Spey Customで通す。ラインはRioのAFS 8/9 ホバー改にティップはType6。
最初に訪れた自転車ポイントでは、僕のロッドにアメマスの鈍重な衝撃は訪れなかった。
少し下流に位置する通称「水門前」にポイントを移動する。
そして僕らは2日間に渡りこのエリアをスペイロッド片手に彷徨うことになる。

僕の手にするロッドに最初に衝撃が訪れたのは、このポイントに着いて数投目だっただろうか。
バンクがすぐ背後にまで迫り、窮屈なキャストが強いられる深みのポイントでビーズヘッド仕様のチャートリュース・カラーのウーリーがしっかりと沈み、ゆっくりとリトリーブを始めた時に待ちに待った鈍重な「グゥン」という衝撃が冷たくなった指先に訪れた。

アメマスの激しいヘッドシェイクと共に手にしたスペイロッドがバットからグンニャリと丸みを帯びた弧を何度も描く。
60には少し足りないアメマスだった。
産卵行為を終えた下りのアメマスには少し顎のあたりに黒ずんだサビが浮き上がっている。
少し痩せ気味とはいえ、その大きな尾鰭はやはり印象的だった。
そんなアメマス達と午前中はフリース地のグローブの先から出た指先の冷たさも忘れて戯れた。


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寒々とした十勝らしい晴れ渡る青空の下、初日の中で一番大きな衝撃は時計の針が正午をまわってから僕の指先に訪れた。
少し上流の同じく背後にバンクが迫り、川岸から1mすら立ち込めない足元から急深のポイントでのこと。
日が高く昇るといつものように上流から強く吹く風にキャストは悩ませられる。こういう場合は風に逆らうのではなく、身を委ねるというか、いっそのこと上手く利用してしまえばいいのだ。風の息遣いを感じながら、流れに対してクロスではなくダウンクロスにキャストする事を心掛けた。

ドキドキしながら偏光グラス越しにその姿が水面に現れるのを心待ちにする僕の気持ちとは裏腹に、力強い躍動感の持ち主は、残念ながらリードに結んだ新しく巻いたWet flyではなく、ドロッパーのビーズヘッド仕様のチャートリュース・カラーのウーリーの方を好んだようだった。
やはり流れの緩い深みのポイントでは、柔らかい動きをするフライの方がもしかしたらアメマスには好まれるのかもしれない。


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冷えた身体を特製卵入りの鍋焼きうどんで友人達と温めた後、午後遅くに訪れた少し上流のポイントは十勝川の流れがゆっくりと右にカーブしていて、その流れがぶつかる長いランはこれまで見た事がないぐらい絶好の深みと流速を併せ持っていた。初日はあまりアメマスの反応は良くなかったようだけれど、2日目の僕はここのエリアで、もしかしたら十勝川に訪れるようになった中で初めて、思わず表現する言葉を失ってしまうぐらいに最高に高揚した気分を味わえたのかもしれない。


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柔らかい初冬の日差しに包まれた2日目の朝、さらに僕らのグループは大人数となる。
ランニングラインをリトリーブする度に指先にはシャーベット状の氷の塊が出来上がるけれど、寒さは幾分丸みを帯びていたのかもしれない。
岸際に出来上がった氷を踏み割りながら、この日も通称「水門前」のポイントから上流のエリアを彷徨った。
この日は一日を通してMeiserの14' #7/8 MKSのスペイロッドに、同じくRioのAFS 8/9 ホバー改のラインとの組み合わせ。潮の干満の影響を受けるのか流れがいつも以上に緩やかだったのでティップの選択に迷ったが、初日と同様にType6を選択する。


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                  original photo by Mr.hori


2日目からはボディが角度によってほんのりとシルバーに輝く遡上タイプのアメマスが混じり始めた。そんな上りのアメマス達のサイズ以上の躍動感に時には嬉しいぐらいに翻弄される。

背後にまで迫るバンクが見渡す限りどこまでも続く。
それにしてもいつも以上にコンパクトなキャスト(ぺリーポーク)が必要とされるエリアだったと思う。でも、なぜかこんなポイントでのキャストが一向に苦ではなく、どちらかというと好きなのではあるが・・・。


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十勝の太陽は相変わらず寒々と頭上から照りつける。
やがていつものように上流から風が吹き出し始めた。
アメマスをリリースする際に濡れた指先は乾燥した冷たい風に当たると一気にその感覚を鈍らせ始める。
サンドカラーの濁りの入った本流の色合いが少しずつその透明度を失い始めた。


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僕から200m程上流にいるという友人からの1本の電話。
それがこの連休中、友人達と十勝川で過ごした時間の中で、釣りとしては最も至福の時間へと僕をいざなってくれることになる。
乾ききった大地を風に吹かれて砂埃が舞う中、スペイロッドを片手にゆっくりと歩む。
電話をくれた友人には申し訳ないが、実はそれほど期待はしていなかった。


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上流からの強い風に煽られながら辿り着いたポイントは、僕が予想していたよりも速い流れだった。もしかしたら十勝川下流域でこれまでに僕が見た中で最も流速があるのではないかと思うぐらいである。おまけにすぐ足下から急深で背後にはバンクが迫るポイント。
友人の立ち込む上流に入れてもらい、ティップをType6からType8に換えた。
もしかしたらスイングの釣りが出来るかもと、リーダーの先には新しく巻いたWet flyをヨレヨレの革製のフライワレットの中から1本選びしっかりと結ぶ。そしてドロッパーにはアメマスに気に入ってもらえなかった時の為にと、ビーズヘッド仕様のチャートリュース・カラーのESLを結んだ。


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強い風でダウンクロスでしかキャスト出来ない中、速い流れにフライ、ティップそれにボディをしっかりと沈ませ、沈んだ頃合いを見計らってランニングラインを張り、ゆっくりとフライを流れの中でスイングさせる。
流れの中間あたり、フライがちょうどかけ上がり沿いをゆっくりと浮上し始めたあたりで、僕の中で最も理想的とするようなイメージ通りの「ズゥン」というまるで根掛かりでもしたような鈍重な衝撃が指先で握るランニングラインとロッドティップに訪れた。


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「ゴン、ゴン、グゥン、グゥン」というロッドを通じて感じる重い振幅は緩い流れで出会うアメマスのものとは全くもって別物であった。それは一瞬恐怖感さえ感じるぐらいに暴力的でもある。
トルクフルな流れの強さもあるのだろうけれど、リールからはソブリンの悲鳴と共に何度もラインが引き出され、MKSはバットの付け根からなす術もなくグンニャリと曲がり、その暴力的とも思えるアメマスの躍動感を受け止め続けるしかなかった。


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50クラスのメタリックでどこか身体つきがふっくらとした遡上タイプのアメマスと60クラスの産卵行為で身体のあちこちが少し傷付いた下りのアメマスが混じった。
でも、何よりも嬉しかったのはこのポイントで僕が出会ったアメマスのすべてが、ドロッパーのビーズヘッド仕様のチャートリュース・カラーのELSではなく、新しく巻いたWet flyの方を気に入ってくれた事だった。アメマスが水面に浮上する前にドロッパーにつけたチャートリュースが偏光グラス越しにユラユラと見えた時には、思わずその場で小躍りしたくなるぐらいに嬉しかったのは恥ずかしながら正直な気持ちである。
アメマスに出会う度にリードのWet flyを新しいものに交換した。
そして、僕がヨレヨレのフライワレットから5本目を取り出そうとした時に、とうとうこの日の釣りを終える時間が来てしまった。
最後の最後に僕にとっての釣りとしては濃厚な時間が過ごせたように思う。
何とも表現し難い心地良い虚脱感のようなものが、ラインをリールに巻き込むと、じんわりとこみ上げてきた。


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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-25 22:24 | spey fishing | Comments(24)
<Vol.631> Flies for White-spotted char / No.16~No.27
今日のBGM : Suba / Felicidade
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                     No Name No.16
                フックサイズはサーモンフックの#4
              ウィングにはフォック・テイルのオレンジと黒
        アークティック・ランナーよりも手頃な値段なので最近よく使うかな


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                     No Name No.17
                フックサイズはサーモンフックの#6
             オレンジにグリーン、ブルーの組み合わせは、
       普段はめったに使わない組み合わせ、ちょっと新鮮な気分で巻いてみる


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                     No Name No.18
                フックサイズはサーモンフックの#6
             ボディの配色を変えただけで、印象が少し変わる


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                     No Name No.19
                フックサイズはサーモンフックの#4
           少しフックサイズを大きくしたNo.18のバリエーション
          アンダーウィングに少量のポーラー・ベア―を入れてみる


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                     No Name No.20
                フックサイズはサーモンフックの#4
          たまには気分を変えて黒のWet flyも面白いかもしれない
     スロートにはブルーのギニアフォール、カラーには黒のコック・フェザント・ランプ
               本流のレインボーにも気に入られるかも


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                     No Name No.21
                フックサイズはサーモンフックの#4
      ウィングには黒のフォックス・テイル、トッピングにはピーコック・ブルー・ネック
           不思議なものでこれだけで全体的な印象が少し変わる


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                     No Name No.22
                 フックサイズはスペイフックの#5
         ハックルにはチャートリュースのマラブーをお好みで3~5回転
             カラーにはオレンジにダイドされたヘロンを使用
          チャートリュースをゴールデン・オリーブに変えても面白そう


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                     No Name No.23
               フックはVARIVASのStreamer#6~8
             十勝川では定番のビーズヘッド仕様のウーリー
            僕はウェイトの量によってスレッドの色を変えている


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                     No Name No.24
                  フックはOwnerのSSW#6
              ビーズヘッド仕様の小さなIntruderパターン


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                     No Name No.25
                 フックはOwnerのSSW#4~6
               これもNo.24のバリエーションのひとつ
        前後でマラブーの配色を変えれば、バリエーションはさらに広がる


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                     No Name No.26
                 フックはOwnerのSSW#4~6
            黒のこのInteruderパターンは尻別川でもよく使う


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                     No Name No.27
               フックはGamakatsuの管付きチヌ#5
           コーンヘッド仕様のIntruderパターンのチューブフライ
      1inchに切り出したアルミチューブにブラス製のコーンヘッドの組み合わせ
          十勝川ではタングステンのコーンヘッドはめったに使わない
              このパターンの時はオーストリッチをよく使う
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-22 15:05 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(10)
<Vol.630> Flies for White-spotted char / No.6~No.15
今日のBGM : Bebel Gilberto / Tanto Tempo
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札幌市内にも雪が降り積もり、まだこの寒さに身体が慣れていない僕は、寒風が僕の横を通り過ぎていくたびにブルっと身震い。
きっと今度の連休に訪れる十勝川は、道東らしく空は晴れ渡っているんだろうけれど、上流からは乾燥しきった冷たい風が吹いて、インナーに着込んだフリースの襟元からそんな冷たい風がスーっと音も無く入り込んだりするとメチャメチャ寒いんだろうなぁ、それにガイドもガチガチに凍るんだろうなぁ、などと想像しながら、夜な夜な僕はストーブをつけた暖かい部屋でバイスに向かいタイイング。
今回はものぐさな僕にしては珍しく、沢山のフライをタイイングしたように思う。
でも、やっぱり同じ物はひとつとして巻けなかった。
まぁ、やっぱりこれもいつもの事。


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                      No Name No.6
               なんてことはないノーマルなストリーマー
           ウィングにはチャートリュースとオリーブのカシミアゴート
            フックにはお気に入りのVARIVASのStreamer #4


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                      No Name No.7
                 フックサイズはサーモンフックの#4
               オレンジとチャートリュースの組み合わせは、
           もしかしたら少し濁った流れの中でも目立つかもしれない
             アンダーウイングにはフォックス・テイルのオレンジ


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                      No Name No.8
                 フックサイズはスペイフックの#5
              アンダーウイングに少量のポーラー・ベア―
                 シンプルなフライも悪くはないかも


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                      No Name No.9
                 フックサイズはサーモンフックの#6
              ウィングにはダイドされた赤、オレンジ、グリーンの
               スクレイル・テイルをミックスしたものを使用


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                      No Name No.10
                 フックサイズはサーモンフックの#6
               これはNo.9のカラー・バリエーションのひとつ
           ウィングにもスクレイル・テイルのミックスしたものを使用


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                      No Name No.11
                 フックサイズはスペイフックの#5
          スペイハックルに普段めったに使わないライト・ブルーを使用
              トッピングにはゴールデン・フェザント・クレスト


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                      No Name No.12
                 フックサイズはサーモンフックの#4
            チャートリュースとオレンジ、そしてブルーの組み合わせ
               サイドにはアムハースト・フェザント・テイル


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                      No Name No.13
                 フックサイズはサーモンフックの#6
        スロートにはグリーンのスクレイル・テイルとイエローのギニアフォール
         ウィングにはオレンジのフォックス・テイル、トッピングにはティール


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                      No Name No.14
                 フックサイズはサーモンフックの#6
         ボディにはまるでミラーボールのようなBODI-WORKSのパール
              アンダーウイングには少量のポーラー・ベア―


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                      No Name No.15
                 フックサイズはサーモンフックの#6
                ボディにはBODI-WORKSのゴールド
            アンダーウイングには少量のイエローのカーフ・テイル
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-21 20:47 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(8)
<Vol.629> Flies for White-spotted char / No.4 and No.5
今日のBGM : Cabaret Voltaire / The Set Up
                     / I Want You

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                      No.Name No.4
                 (フックサイズはサーモンフック#4)
              ハックルとしてコック・フェザント・ランプの黒を、
            サイドにパールのフラッシャブーを数本あしらってみた


ピーコック・ブルーネックの艶やかな輝きは、やはり鱒だけでなく釣り人までもを魅了してしまうものなのだろうか。
少し落ち着きが出るようにと、フライ全体の色合いのトーンを下げてみた。
それでもまだまだトラディショナルなフライに比べると明るい色合いなのかもしれない。

乾いたピーコック・ブルーネックの輝きは、フライショップに置いてある様々なマテリアルの中でも、もしかしたら一番目につくものなのかもしれないと僕は思っている。
でも、なぜか水に濡れてしまうとその輝きが少し薄れてしまうと感じているのは僕だけなのだろうか。それならいっそのことエポキシでコーティングしてみたらと考えた事もあるが、未だに実行には移せていない。でも、いつかはチューブフライのボディで試してみたいものだ。

いくつか巻き終えたピーコック・ブルーネックをウィングにトッピングしたWet flyを眺めながら、やっぱりこれがある方が、全体的に引き締まるなぁと思った次第。
本流のアメマスもこんなフライを気に入ってくれるといいのだけれども・・・。


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                      No.Name No.5
                 (フックサイズはサーモンフック#4)
             ハックルとしてコック・フェザント・ランプのオレンジを、
             サイドにパールのフラッシャブーを数本あしらってみた
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-20 21:58 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
<Vol.628> Flies for White-spotted char / No.2 and No.3
今日のBGM : Bomb the Bass / Butterfingers Various Remix
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                      No.Name No.2
                 (フックサイズはスペイフック#5)


ゴールドのフックがどのくらい鱒を魅了するのかについて、僕にはそれを検証する術が無いので、確かなことは何も言えない。
でもゴールドのビーズヘッドをあしらったフライが、時には僕の予期以上に鱒に好かれたりするものだから、やっぱり鱒は水中でキラキラと輝くものに惹かれるのだろうか。もちろん、かえって警戒されることだってあるかもしれないけれど・・・。

DAIICHIのゴールドのフックをバイスに挟むと、とても不思議なことだけれど、いつもとは違って、なぜか新鮮な気分でタイイングに向かえたりすることが出来る。
もちろん僕はなかなか集中力が続かないから数本巻けば、すぐにいつものものぐさ釣り師に戻ってしまうのだけれども・・・。

そんなDAIICHIのゴールドのスペイフックをダイナキングのバイスに「コクッ」という心地良いレバーの感触を確かめながらしっかりと挟み、少しVividでPopなカラーのフライを2本だけ巻いてみた。

いつもはブラックやオリーブといった地味な色合いのマテリアルを使うことが多いのだけれども、まぁ時にはオレンジやレッドなどもアクセントとして使うこともあるのだが、普段めったに使わない、ライトブルーやホットピンクにホットオレンジ、それにチャートリュースなどといったちょっと派手目の色合いをメインにしたマテリアルでフライを巻いてみると、意外とこれが新鮮だったりする。

春先の尻別川のアメマスには、とにかく目立つ色合いのフライが良いよと、この本流に通い慣れたベテランの方にそっとアドバイスを頂いたり、1年前の十勝川では派手な色合いのマテリアルを使って、コーンヘッド仕様のIntruderパターンにアレンジしたチューブフライが、アメマスに好評だったものだから、ついつい期待して巻いてしまった。

アメマス用のフライボックスの中で一際目立つ色合いのフライを眺めながら、まだアメマスに好かれた訳でもないのに、僕は一足先についついニヤニヤしてしまうのだった。


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                      No Name No.3
                 (フックサイズはスペイフック#5)
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-19 22:19 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(0)
<Vol.627> Flies for White-spotted char / No Name No.1
今日のBGM : Julee Cruise / The Orbiting Beatnik
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                       No Name No.1
                  (フックサイズはサーモンフック#4)


秋の夜長に、いつもとは違う色合いのマテリアルを使ってフライを巻いてみよう。
出来ればコントラストがはっきりしていて、
ちょっと派手目の色合いがいい。
もしかしたら少し濁った十勝の本流でも、
大きなアメマスがこの色合いに魅了されて、グゥンと出てくれるかもしれない。

ネーミング? もちろん思いつきで巻いたフライに名前なんてない。
だから、No Name。

リードフライにはこの手のWet Fly。
そしてドロッパーには、いつものビーズヘッド仕様のチャートリュース・カラーのウーリー。
今度の連休からはこの組み合わせでフライを流してみようと思う。

P.S.それにしても、うんざりするほど不細工でいびつなバーニッシュ。
   僕の場合、どういう訳か、なかなかヘッドが小さく綺麗にまとまらない。
   でも、これもご愛嬌ということで・・・。
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-18 21:18 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(2)
<Vol.626> 十勝川のアメマスと浦河町の「春別」
今日のBGM : Laibach / Tanz Mit Laibach
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いつのまにか日没時間がすっかり早くなってしまった晩秋の土曜日、車のヘッドライトの明かりを頼りに、鹿の飛び出しに注意しながら、僕の車は交通量の少ない天馬街道を滑らかに下り続けた。
浦河町を流れる日高幌別川の畔にポツンと佇む「春別」。
それは注意していないと思わず通り過ぎてしまいそうなぐらい小さなバラック小屋のようなお蕎麦屋さん。
午後7時前だというのに、すでにお店の暖簾は下げられていた。
でも、店内にはまだ蛍光灯の明かりが点いている。
おそるおそる店の中を覗くと、厨房に立っていた懐かしいオバちゃんの表情が笑顔に変わっていくのを見て、僕はひと安心する。
「久しぶりだねぇ。元気だったかい」という挨拶もそこそこに、もちろん注文したのは、この店の名物「ツブ昆そば」。あのだしの効いたタレと真ツブの柔らかい食感、それに細切りにした日高昆布を油で揚げた香ばしい磯の香りと歯ごたえを味わえると思うと、今日の釣りを締めくくるには最高の御馳走だと僕には思えたのだった。


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乾燥した道東の空気が心地良かった。
氷点下にまで下がった朝の冷え込みであらゆるものに霜が降り、白い結晶のようにキラキラと輝いている。そんな中、友人とゆっくりとタックルの準備に取り掛かった。
道東に吹く風は先週とは違って、今日はその存在感を僕らに感じさせなかった。
シルバーフェイスのSalmon.No.1。これには450grのスカジットSHが巻き込んである。
ティップはType6。そのリールをZ-Axis7136 Spey Customにセットした。


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河畔林の林の中を抜けると急に視界が広がる。
ここは茂岩橋から10km以上下流のエリア。
右岸には広い砂地の河原がどこまでも広がり、ゆっくりと右にカーブする十勝川はいつもと変わらず悠然と流れていた。
空には少し雲が広がり始める。
僕らが目指すポイントはこれよりもさらに上流のバンクが背後にまで迫った、ルアー向きのポイント。岸際から急深で、いかにもアメマスがひと休みしそうなポイントである。


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残念ながら僕の手にするスペイロッドをバットからグンニャリと曲げた60クラスのアメマスには、ほんの少しも触れることなく岸際でサヨナラを告げられてしまったけれど、ここではそれよりもふた周り小さな50クラスの元気の良いアメマスが僕の流すチャートリュースカラーのフライを深い流れの中から見つけ出してくれた。
水温が先週よりも下がっていたのかもしれない。
ブーツの中の指先が少しずつ冷たさで痺れ始める。


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午後には友人と少しだけ茂岩橋下を訪れてみる。
ちょうど今から3年前、友人達に初めて十勝川に連れて来てもらった時に最初に訪れたのがこの茂岩橋下のポイントだった。
過去の記憶と現在とが僕の中でオーバーラップする。
あの日と比べて、もしかしたら今日という日は少しだけ過ごしやすいのかもしれない。


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最近Meiserのロッドを手に入れたという帯広の友人と通称「自転車ポイント」で落ち合った。
初めて目にするMeiserのスタンダード・モデル。
控えめなジャングルコックとイエローの飾り巻きがどこかシックで、いい雰囲気をかもし出していたし、それにMeiserの中でも人気が高い13'6" #7/8 MKSというスペックもそうだけれど、3Mのスカジット・デラックスSH 500grとの相性もすこぶる良かったと思う。


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札幌の友人のスペイロッドが十勝川のアメマスの躍動感にシンクロしながら激しく揺れる。
午後になってから少し水温が上がってアメマスの活性が上がったのかもしれない。
どこか春の別寒辺牛川の流れにも似たこのポイントで、僕はロッドをWinstonのBoronⅡx
14' #8/9 Spey Customに替え、ソブリン 9/10からType3のティップをつなげたAFS 8/9(ホバー)改を引き出す。
グゥンという久しぶりに味わう重量感がみなぎるアメマスのテイクは、僕らがこのポイントに着いて数投目だったのかもしれない。
残念ながら僕が十勝川を訪れ始めるようになって出会ったアメマスの中で一番大きい70クラスのアメマスにはカメラのシャッターを押す前に、僕の手からスルリと抜けてサヨナラされてしまったけれど、そんなことが全然残念に思えないぐらい沢山の大きな野性味溢れるアメマスに出会えたことだけで、僕は十分満足しきっていたように思う。

日没間近い十勝川の川面、それは波立たせる風もなく本当に穏やかそのものだった。


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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-16 22:15 | spey fishing | Comments(15)
<Vol.625> Feather Inlay(フェザーインレイ)とC.F.Burkheimer
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このところ僕が本流でもっぱらメインに使っているスペイロッドはMeiserのMKS。
ジャングルコックなど美しい色合いの鳥の羽をブランクに張り合わせたフェザーインレイについつい惹かれて、結局スタンダードではなくカスタムをオーダーしてしまったのは、ちょうど1年前の夏だった。

MeiserのHP上のカタログからすると、カスタムの場合、Autumn、Highlander Green、Techの3種類のフェザーインレイの中から選べるようだけれども、あとからfishordieさんから聞いた話によると、この他にもいろいろと細かいオーダーにも応えてくれるそうだ。
そんな中で僕が迷いに迷った挙句、最終的に選んだのはAutumn。
赤いスレッドの色合いにもピッタリだと思うし、やっぱりこのフェザーインレイをチョイスしてよかったと思っている。晩秋の本流で小春日和のような角の取れた丸みのある日差しを浴びたMKSのフェザーインレイを眺めていると、「あぁ、まだここには秋が残っているんだぁ」などとついつい感傷的な気分に浸ってしまう。

そんなフェザーインレイなんだけれど、最近の僕はなぜか無性にHighlander Greenのフェザーインレイの色合いが気になって仕方がない。
とても夏らしい色合いに思えるし、新緑の眩しい季節の本流では、初夏の照りつけるような日差しを浴びて、Highlander Greenのフェザーインレイは夏らしいレインボーの横できっと映えるんじゃないかと思っている。

MeiserのスペイロッドにはMKSシリーズとHighlanderシリーズの2種類がラインアップされていて、それぞれのアクションは異なるのだけれども、MKSに比べて少しファスト・アクション気味のHighlanderシリーズの13'#5/6/7だったら、きっと夏のロウ・ウォーター・シーズンでも僕の素敵な魔法の杖になってくれそうな予感がする。

もうひとつ僕が最近気になってしょうがないカスタム・スペイロッドがC.F.Burkheimer
北米のスティールヘッダーの間ではかなり名の知れたロッドのようだけれど、なかなか日本にはその情報が伝わってこないし、実際に手に入れにくいものなのかもしれない。
このロッドにも、ClassicシリーズとPresentationシリーズ、それにVintageシリーズの3種類があるようで、Classicシリーズがいわゆるスタンダードであり、他の2種類方がよりカスタム度が高く、プライスもそれ相応に比例していくようだ。
なかなか実物を目にすることは出来ないのだけれども、北米のサイトを見ているといくつかの写真が出ていて、また日本でも名古屋のショップ「Watchett」さんのサイトにもその写真が掲載されていた。
一番ポピュラーなブランクカラーは、やはりDeep Ceder Green(Cederとは西洋杉)なのだろうか。どこか落ち着いた雰囲気の漂うコスメだと思う。ブランクそのものも発注ではなく自社のファクトリーで作られているようだから、そのアクションにもすこぶる興味を持ってしまう。
個人的にはブラック・アルミのリールシートよりもオプションの、おそらくStrubleのU-26と思われる、ニッケルシルバーの金具を使った明るい色合いのウッドのフィラーのリールシートの方が好みかもしれない。

14'2"の#8番、4PCも気になるが、14'1"の#7番、4PCあたりが一番使ってみたいスペックだろうか。
そんなC.F.Burkheimer、いつか手にしてみたいと思うロッドのひとつである。


P.S. 最近のことであるが、なかなかユニークなCustom Rodのサイトを見つけた。
    ラッピングの配色など、今後もしかしたら参考になるところがあるかもしれない。
         
                  Infinity Rod Creations
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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-14 23:04 | Custom Spey Rod | Comments(6)
<Vol.624> 小春日和の火曜日に
今日のBGM : Greater Than One / G Force
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これからのシーズン、おそらく毎回必要となるだろうフリーズ地のグローブを、一度手にはめたにもかかわらず、やっぱり今日は必要ないかなと、もう一度脱いでくたびれた黒バッグに戻すような穏やかな晩秋の風と小春日和のような日差し。そんな火曜日、僕はいつものように尻別川の畔に佇んでいた。

紅葉した広葉樹の季節はすでに過ぎ去り、かわりに少しくすんだオレンジ色に色付いた針葉樹の紅葉が11月の太陽に照らされて、よりいっそうキラキラと輝いていた。
そういえば今朝自宅を出たあと、偶然クローム・オレンジのエリーゼとすれ違った。
サイドミラーに映る、どんどん小さくなっていくクローム・オレンジのエリーゼのうしろ姿と紅葉した針葉樹のオレンジ色とが、なぜか僕に秋の深まりを感じさせた。


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昆布エリアのメンテナンスはすでに終わったようで、僕の前には少し水位の高い、いつもの第1セクションの流れが広がる。
葉の落ちた河畔林の立ち並ぶ光景は、どこか寂しげな雰囲気をたたえているが、その代わりその隙間から柔らかな日差しが川面に降り注いでいた。
先週末の降雪が少し解け始めたのだろうか。
本流の水はやはり冷たく、ほんの少しグリーンがかった透明な色合いだった。
なぜか僕は釣りを始める前から、十分満足しきった気分になりつつ、リールからType8のティップがつながれたスカジットSTヘッドを引き出した。


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先週の本流らしい頬の赤いレインボーに出会った場所から数m程上流の場所だった。
しっかりと沈んだESLが本流の流れを中ほどあたりまでスイングしたあたりで、ランニングラインを摘む指先とMKSのロッドティプにグゥ―ンと負荷が掛かる。そしてその負荷はやがて鱒の躍動感へと徐々に変化していった。
鱒の立てる水飛沫とともに、やがて僕が差し出す赤いグリップのインスタネットに収まったのは、先週出会ったレインボーよりもひとまわり小振りでメタリックなボディを持つレインボー。


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なかなか体高があって、グッと太くなった尾鰭付近の筋肉の発達加減から、そのサイズ以上の力強さには納得がいったのだけれども、なぜかレインボーの背中によく見る、あの散りばめられた小さな黒い斑点というものがほとんど皆無に近かった。
薄っすらと浮かび上がるレッドバンドのすぐ上に、黒い斑点がほんの少し滲んだように浮かび上がるぐらいだろうか。
フライをフォーセップで外し、その鱒を冷たい本流の流れに戻すと、やがてそのうしろ姿も本流のクリアーな薄いグリーンの流れの中に溶け込んでいったのだった。

小春日和のような火曜日の午後。
レインボーの無班の背中。
くすんだオレンジ色。
それにしても不思議な取り合わせ。
相変わらず本流の奏でる水音が川岸に腰掛ける僕に心地良い調べを届けてくれていた。


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by d-yun5-fly-elise | 2008-11-12 21:58 | spey fishing | Comments(10)