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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2007年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧
<Vol.537> 12月の支笏湖
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今年最後に僕が佇んだフィールドは支笏湖だった。
12月26日は火曜日の午後の事である。

島牧での使うタックルをそのまま持ち込んで、美笛の河口で何度もキャストとリトリーブを繰り返していた。
そんな僕が河口に立ち込んだ時に見られたいかにも魅力的な波は、いくらかもしないうちに何処かへと消え去り、やがてシーンと静まりかえった静寂さが辺りを包み込み始めた。
いくら目を凝らしてもトロフィーサイズのブラウンの派手な跳躍は、たとえこの目に映ったとしてもそれはやはり幻でしかなかったのかもしれない。

やがてロッドのガイドの凍りつきが強烈にひどくなるのと同時に、今日の僕の釣り、いや今年最後の僕がフィールドで過ごす時間が終わったのだった。

相変わらず僕を最後に見送ってくれたのは、とびっきり美しい支笏湖の鱒ではなく、淡いオレンジ色とブルーに輝く美しい支笏湖の冬の夕焼けだった。

今年も僕らしい最後の締めくくりだったように思う。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-30 22:13 | fly fishing | Comments(20)
<Vol.536> 冬の釣り
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長い、長い、冬の釣りが始まった。
僕にとっては、タックルの準備を済ませ、冷え切った車に乗り込むのに、少しばかりの決意と時間を要する季節なのかもしれない。
でも、この日はほのかに暖かい南風が吹き、冬の様相が幾分陰を潜めたようだった。

12月23日の朝、僕らは島牧の海岸に立っていた。
ScottのARC15'#10番をゆっくりと繋ぎ、久しぶりに穏やかな日本海の大海原めがけてオーバーヘッドキャストを繰り返す。
この地に来ると、いつもの事だが懐かしい笑顔に沢山出くわす。
安堵感にも似た暖かさが僕の中で灯った。
もしかしたら、これも冬の厳しい季節にこの地を訪れる楽しみの一つなのかもしれない。

さてさて、この日のアメマス釣りの方はというと、これがなかなか厳しい状況のようで、海岸に並んで一緒にキャストしている友人達のロッドは、時折り小気味良いアメマスの躍動感で美しいカーブを描くのだけれど、僕の方はといえばまるでさっぱり。
唯一、スペイハックルを巻き込んだ毛足の長いオレンジ色のスカッドを、リトリーブ中にアメマスがショートバイトしてくれたのがこの日の僕と島牧のアメマスとのコンタクトだった。

この地を離れる時にDNA氏から戴いたミカン、これが実に僕が初冬のミカンに対してイメージするような甘酸っぱさだったのだけど、なぜか僕にはこの味が冬の島牧の釣りと二重写しのように甘酸っぱく感じられたのだった。

                                   島牧海岸 レストハウス前にて


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島牧の地をあとにして、正午過ぎには友人とスペイロッドを片手に尻別川の穏やかな川面を眺めていた。
それにしても静かだった。
淡いベールにふんわりとくるまれたようなグレーの空と本流の両サイドが雪景色になった時だけそっと耳元に届く穏やかな流れの音色。
時折りキャストを繰り返すその手を止めて、その音色と雰囲気に身を委ねた。

相変わらず僕と本流の鱒との距離は遠く離れているようだけれど、それはそれで良いように感じられた僕にとっては今年最後の尻別川本流だった。

                                   尻別川 蘭越周辺にて


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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-25 21:01 | fly fishing | Comments(2)
<Vol.535> 雪の上の足跡
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美笛の河口へと続く雪の降り積もった湖岸には、沢山の釣り人の足跡が残されていた。
この一つ一つの足跡をそれぞれの釣り人はどんな想いで踏み印したのだろうか。
そんな足跡の上を僕もまた一歩一歩と踏みしめる。

気温はグッと冷え込んでいた。
ロッドのガイドは瞬く間に凍りつく。
それでも午後の虚ろな太陽の日差しが湖面に差し込むと、いくらかはジワーっと暖かさが伝わってきたのだった。

流れ込みからゆっくりと深く立ち込み、グッとえぐれた濃い支笏湖ブルーのかけ上がりのさらにその先めがけてペリーポークでキャスト。しっかりとフライを沈め、ゆっくりとリトリーブ。そんな一連の行為を何度か繰り返すと、今度は湖岸に戻ってロッドのガイドにガチガチに凍りついた氷の塊を指で落とす。
指先は瞬く間に冷たくなり、痺れを伴い始めた。

友人の僕を呼ぶ声にふと横を見ると、冷たい湖面の上で彼のロッドが鱒の躍動感と共にファストアクションのロッドらしい美しいカーブを描いていた。「アッ」という声と共に彼のロッドが描く曲線が、また元の一本の直線へと戻る。
「少し早いけれど支笏湖からのクリスマスプレゼントだったのに・・・」という残念そうな彼の口からこぼれた言葉が印象的だった。

今年は僕にも支笏湖からのクリスマスプレゼントは届くのだろうか。
クリスマスプレゼントの重みで車まで戻る僕が印す湖岸に降り積もった雪の上の足跡が、少しばかり深く、そして暖かなものになると良いのだけれども。


                          2007年12月18日 支笏湖 美笛河口にて


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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-20 23:58 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.534> 雪の尻別川
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ことさら冷たく、白くて真綿のような雪が尻別川の上を不規則に舞っていた。
膝上まで降り積もった雪の中を本流までのちょっとした距離を歩いたせいか僕は、ハァ、ハァと息を切らしながら、スペイロッド片手にそんな光景をしばらくの間僕の呼吸が落ち着きを取り戻すまでジーッと眺めていた。

第3セクションは下流での放水を制限しているのか、たっぷりと水を湛え本流の流れはまるでプールのようにゆったりとしている。カサカサという雪が僕のくたびれたゴアテックスのSSTジャケットに振り落ちる乾いた音と本流の小さな流れの淀む音色だけが静寂さの中に響いていった。


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久しぶりの第1セクション。
このところはスカジット・シューティングヘッドによるペリーポークのキャストばかりだったから、ウィンドカッターを使ったシングルスペイ、それも冷たい流れの中で胸下までディープウェーディングしてのキャストとなると、まったくタイミングがずれてしまっていた。
僕は冷たい流れの中で、ミスキャストをする度に、何度も溜め息をつくことになる。
それでも、2度だけ鱒からのコンタクトがあったことは、ほんの少し僕をドキッとさせるには十分だったのかもしれない。
それにしても雪降る中でのスペイキャスト、僕はやっぱり苦手だなぁ。
とにかく絶え間なく降る雪が邪魔をして、前がよく見えないものだから・・・・・・。


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少し車で下流に移動する事にした。
雪は相変わらず降り続いている。
この日はゆっくりとした時間に自宅を出てきたせいか、それともお昼を過ぎてほんの少し気温が上昇したせいか、ロッドのガイドがガチガチに凍るという事とは無縁のようだった。

尻別川に架かる橋の下の少しばかり川原が開けたポイントでキャストを始める事にした。
相変わらず白い雪が本流の上を不規則に舞っていた。

いくらか釣り下がった頃だろうか。オレンジ色のランニングラインを握る冷たくなった指に感じる不意の違和感。慌てず、少しばかりラインを送り込んだ。
Type8のティップの先に結んだコーンヘッド付きのエッグ・サッキング・リーチを咥えた不意の違和感の主は40クラスのアメマスだった。
まだまだあどけない表情のその主は僕がフォーセップで口元からフライを外すと、あっという間に冷たい本流の流れの中に、その身体に散りばめた白い牡丹雪をしっかりと残像のように残しながら消えていったのだった。


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そんな本流のアメマスに、僕は雪の降り続ける本流で2尾にも出会うことが出来た。
淡いグレーの空が、厚い雪雲に覆われてさらのそのトーンを濃くし始める。
明日はもっと雪が降るのだろうか。
そういえば第2セクションで出会った釣り人が、今日の島牧は海が荒れて釣りにならなかったと言っていたのを思い出した。

いつしかグローブの中の指先が一気に冷たくなり始める。
季節かすっかり冬そのもの。


                        2007年12月15日 尻別川 蘭越周辺にて



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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-17 22:18 | spey fishing | Comments(8)
<Vol.533> 小春日和の中で
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支笏湖の湖畔は小春日和のような柔らかさに包まれていた。
もしかしたらフリース地の厚手のグローブなんて必要がなかったかもしれない。
それでも岸際にゴロゴロと並ぶ大きな石には、本格的な冬の訪れを感じさせるかのようにポッカリと沢山の白い雪帽子が乗っかっていたし、波打ち際には昨夜の冷え込みを物語るかのように沢山の氷の造形が作り出されていた。
午後の暖かさで氷のツララからは、ポタっ、ポタっと、幾つもの雫がこぼれ落ちていった。
12月としては珍しい小春日和の午後の時間は僕の周りをゆっくりと流れていく。

久しぶりにparuさんことitoさんと95kmのAポイントで並んでスペイロッドを振った。
とにかく不思議なくらいに気持ちが良かった。
僕がキャストしてリトリーブするフライの近くを支笏湖の鱒が泳いでいようが、そうでなかろうが、そんな事は大して関係のないような事のように思えた。

それでも、シンクィップのシンクレートをいろいろと変えながら、いくつかのめぼしいポイントではフライを泳がせてみた。
波の感じも悪くない。鱒が出そうな気配だけは十分だった。

やはりこの日も、小春日和の暖かさは僕に幸運を運んで来てはくれなかった。


                        2007年12月11日 小春日和の支笏湖湖畔にて


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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-11 21:53 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.532> 冬の音色・・・十勝川の朝
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シャリ、シャリ、シャリと絶え間なく本流を流れる氷の音がことのほか繊細に響いてきた。
静寂さの中に響き渡る美しすぎる冬の音色。
もしかしたら、この時期に訪れる十勝川独特の音色なのかもしれない。
冷たくなったリールからスカジットラインを引き出しながら、僕はふとそんな事を考える。


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そんな反面、冬の音色の主は僕らの釣りを困難なものにさせる。
キャストしたフライは流れてくる氷に阻まれて沈むという事とは無縁のようだった。
案の定、僕らは早朝の左岸での釣りを諦めなければならなかった。
それは冬の太陽が顔を覗かせても同じ事。
釣り人の吐く息はどこまでも白かった。


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さらに下流域の右岸に移動する事にした。
先週も訪れた乾燥した大地がむき出しのバンクが背後に迫るポイントである。
偶然出くわした地元の気さくなLFMの「ここでもFFMの姿を見るようになったか」とポツリとこぼした言葉が不思議と印象的だった。
確かにこの場所はLF向きのポイント。
FFMにとってはショートヘッドのスカジットキャストでないと難しいポイントなのかもしれない。


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嬉しい事にアメマスの反応は1投目からあった。
ややアップ気味にキャストしたフライがじっくりと沈み、スイングを始めて間もない頃にシャーベット状の氷がまとわりついたランニングラインを通じて感じる違和感。
やがてそれはアメマス特有の躍動感へと変っていく。
Salmon No.1のことさら冷たい逆回転音が十勝川の畔に響いた。
無垢な表情の50クラスのアメマスだった。
でも、そんなアメマスは僕が口元からフライを外そうとすると、ピュッとその口から未消化の10cm程のシシャモを吐き出したんだ。
食後のアメマスにはちょっと悪いことをしたかなと思う。


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僕はフィールドでひとりだけの釣りも好きだけれど、友人達と一緒に並んで冷やかしや冗談の一つでも言いながらワイワイと釣りをするのも好きなんだなぁと思う事がある。
この日の為に巻いたコーンヘッド付きのカラフルなチューブフライ、そんなフライを「まるでススキノのキャバクラ・フライみたいだね」と言う僕の下手なくだらない冗談に、一緒になって笑ってくれる友人達がいるだけで、ほんの少しは暖かくなれるからね。


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この日僕が出会った60クラスのアメマス、いつものアメマスの小さな優しい目ではなく、彼は鋭い目で僕を睨み続けていた。そして、不思議な事に尾鰭の下側が擦り減ったように少し欠けていた。
産卵行為に参加したアメマスなのだろうか。僕にはその理由が分からない。
でもそのファイトは力強かったし、釣り人にとっては申し分なかったように思う。
とにかく印象深いアメマスだった。


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冬の十勝川のアメマス釣りに行って、幸運な事にある程度の数のアメマスに出会ったりするチャンスに巡り合えたりすると、僕は贅沢な事にその1尾1尾との出会いの記憶というか印象そのものが希薄なものとなってしまうことが多い。
冬の十勝川で流れてくる氷の音色が、やがて日が昇り、時間が経つにつれて少しずつそのサウンドを僕の周りからフェードアウトしていくように。
僕が出会ったアメマス達の印象はますます僕の記憶の中で薄らいでいった。
そんな中で、僕はしみじみ思う。
やっぱり僕はまだまだ未熟なフライ釣師なんだなあって。


                                2007年12月8日 十勝川にて


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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-10 19:34 | spey fishing | Comments(16)
<Vol.531> 日曜日の十勝川
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                  original photo by Mr.110-ken


グゥ、グゥグゥン。
オレンジ色のランニングラインを握る僕の冷たくなった指先に不意に訪れるアメマス特有の鈍重でまるで何かに押さえ込まれたかのような重量感のある衝撃。
アメマスはその場で何度か激しくヘッドシェイクすると、なぜかゆっくりと上流の岸際の流れに立ち込む僕の方まで上って来る。
そしてまた何度も冷たい水飛沫と波紋を立てながら激しくヘッドシェイクを繰り返した。マーキス・サーモンのゆっくりとした余韻の長い逆回転音と共に。
もしかしたら、この瞬間も厳寒の東の大地を訪れた釣り人にとって至福のひとときのひとつなのかもしれない。
日曜日の十勝川本流での事。



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車の外気温計が指し示すほど、シバレ具合はそれほどでもなかった。オレンジ色の朝陽が十勝の空をゆっくりと彩り始める。
車の窓に映る景色は、まさしく十勝の茫洋とした景色そのもの。
日の出までには、もう少し時間がかかる。



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野鳥の羽音がほんのすぐ耳元で聞こえてきそうなぐらいの静寂さ。それに波一つない穏やかな川面。早朝の十勝川はその力強い流れを忘れさせるぐらいに静かに流れていた。
川岸に佇み、釣り人はしっかりとその光景を脳裏に焼き付ける。
それはあまりにも美しすぎたのかもしれない。



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550grのスカジット・シューティング・ヘッドの先には自作の4'のチーターとType8のティップ。まだ夜明け前の本流で50クラスの本流アメマスが僕のフライを見つけてくれた。



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フライはこの日の為にと巻いたコーンヘッド付きのチューブフライ。チャートリュースにダイドされたオーストリッチとマラブー、それにブルーのリアでintruder風にアレンジしてみた。



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やがて冬の十勝の太陽が川辺の木立の間からゆっくりと顔をのぞかせる。ややもすると上流から釣り人泣かせの十勝の風が吹き始めるだろう。でも、この時間の太陽の光はどこか釣り人に安堵感をもたらし、そっと優しく包み込んでくれる。



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shinyaさんお勧めのポイント(笑)。スペイキャストを始めてからというもの、バンクが背後に迫り、足下から急深で、あたかも沢山のアメマスが一休みしていそうな絶好の深みを形成したポイントにも足を運ぶようになった。



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友人が深く冷たい流れの中に立ち込んでいた。
予想通り上流からの強い風が吹き始め、川面は小波が幾重にも立ち始める。
そんな中で、スネイク・ロールキャストはフォローの風に乗って、いつも以上にフライを流れの遠くにまで届けてくれた。



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砲弾型の遡上アメマスのパワーは、リールの逆回転音と共にMeiserのMKSに美しいカーブを描かせる。太平洋の大海原でいったい何を飽食したのかアメマスのお腹は少しふっくらとしていた。



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どこまでも続く柳の木立の中を歩く。硬く凍てついた地面には幾重にも落ち重なった柳の葉と枯草とが複雑に重なり合い、釣り人をフワフワとまるで高級な絨毯の上を歩いているような錯覚にさせてくれる。



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ポイントを変えて、いつもよりも速いテンポで釣り下る。何の変化も見つけられないような広大で平坦な流れ。やはりアメマスには釣り人の方から近付かないと出会えないのかもしれない。不意にチャートリュースのマラブーテール付きのスカッド・パターンを60クラスの遡上アメマスがスイング中にまるで根掛かりのようにテイクする。水面が鱒の力強さで激しく揺らいだ。



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イブニング前には少し活性が上がったのかもしれない。フライがスイングを終えランニングラインをリトリーブしていても予期せぬ衝撃が指先に訪れた。傾き始めた太陽のオレンジ色の夕日を浴びてアメマスはいつもよりも輝いていたように思う。



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ランニングラインをリトリーブするとグローブの指先にシャーベット状の氷が出来始めた。ロッドのガイドも凍りつき始める。十勝川が夕暮れのオレンジ色に包まれ始めると、風が穏やかになると同時に気温がみるみると下がっていった。それまで僕はほんの一瞬なんだけれど、季節の時計が少しばかり逆戻りしたような気分だった。でも、やっぱり季節は十分すぎるほど冬なんだ。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-12-03 23:24 | spey fishing | Comments(18)