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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2007年 10月 ( 12 )   > この月の画像一覧
<Vol.518> 枯葉の絨毯
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秋が深まりゆく支笏湖、先日までの風が影響してか随分と様々な秋の色に色付いた木々の葉が湖岸に降り落ち、幾重にも積み重なっていた。
葉が落ち、どこか寂しく空へと伸びる木々の枝を見ながら、そんな湖岸に沿って伸びる枯葉の絨毯の上を僕はたくさん歩いた。
95kmのポイント、そして美笛キャンプ場周辺、そして美笛川河口と、背中が汗ばむぐらいに。
一歩、また一歩と、ウェーディングシューズ越しに感じるあのなんとも表現し難いフワフワした心地良い感じが、ほんの少し秋の終わりを僕に感じさせた。
きっともう直ぐ雪虫が辺りを飛び交い始めるのだろう。

実はこの日はスカジットシューティングヘッドにほんの少しだけ手を加えていた。
普段はこのスカジットヘッドにダイレクトに15'のティップを繋いでいるのだけれど、今回はWC7/8/9に付属していたインターのコンペンセンターを4'でカットして前後にループを作り、スカジットチーターの代わりにヘッドとティップの間に挿入してみた。ロッドの長さとシューティングヘッドの長さとのバランスという問題もあるのだけれど、それ以上にフローティングのヘッドの部分とシンクティップとが作り出す角度が少し気になっていたからだ。
このたった4'のインターの部分がどれだけリトリーブ時に影響を及ぼすかについては、全くもってよく分からないし、それは鱒に聞いてみないと分からないのだけれど、それでも少しはリトリーブ時のフライの浮き上がりを防いでくれているように思えた。
でも、相変わらず支笏湖の鱒からの返答はない。

久しぶりに美笛河口ではオーバーヘッドキャストを試みてみた。サーモンの時以来だから実に1ヶ月半ぶりになる。河口付近に帯状に漂う秋色の落ち葉にペリーポークでフライを引っ掛けないためには、やはりこちらの方が良かったようだ。
夕暮れ間近、河口に立ち込む僕のほんの直ぐ前でゴボッと一度だけライズ。
一瞬期待が高まる。
でも、今日というこの日の為に用意したイントリューダータイプのマドラーゾンカーが、支笏湖の大きなブラウンにゴンという衝撃とともに引き込まれるということはとうとう最後まで訪れなかった。
暗闇の訪れとともにひっそりとした孤独さが増してくる。
さぁ、また枯葉の絨毯の上を歩いて車まで戻ろうか。

火曜日の午後、秋の終わりを感じさせ始めた支笏湖の湖畔にて。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-31 20:39 | spey fishing | Comments(10)
<Vol.517> North lake
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僕が運転する車の真上を、夜空にポッカリと浮かぶ大きな満月が、ずーっとあとをつけて来た。
北へ北へと続く深夜のハイウェイを北上している間中ずーっと。
僕と夜空に浮かぶ大きな月との間に隔てるものなんて何もない。
そりゃあ、トンネルの中を走る事だってあるし、月が山肌に隠れる事だってある。
でも、何かにじーっと見つめられ続けているような不思議な感覚に僕は陥いっていった。
悪い事は出来ないなあ、と僕は制限速度いっぱいにまでアクセルを緩めてスピードを保つ。
夜空は月明かりに照らされて、ほんのりと青白く輝いていた。

早朝の朱鞠内湖は取水崎、人ひとりがやっとすり抜けれるような木立の間をスペイロッドを片手に慎重にすり抜け僕は静寂さに包まれた満水に近い北の湖の湖畔に佇む。
波の音もしなければ、風が色付いた木々の葉をカサカサと揺らす音さえもしない。
僕のあとをずーっとつけて来た大きな満月に、僕はここでも見つめられ続けていた。
夜が明け始めた早朝の北の湖は、まだ青白い月明かりに照らされて、本当に静かそのもの。
湖面には傾きかけた大きな月がユラユラと映し出されてる。
釣り人の姿は全くの皆無。湖畔にいるのは僕ひとりだけ。
大きくひとつゆっくりと息をする。
おかえり。ただいま。
ここは僕が北の大地で釣りを始めた思い出の地。
湖面にはサカナの立てる小さなライズリングがポワーン、ポワーンと幾つも広がった。


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秋の深まりがどこよりも一段と早い朱鞠内湖で、僕のワカサギを模したオリーブカラーのゾンカーには2度の鱒のバイトがあった。
1度目は50クラスのこの湖ではレギュラーサイズのイトウ。数回の前アタリの後に、リトリーブするランニングラインに不意に重い衝撃が訪れた。
グイグイとまるで地中にでも潜り込むかのような彼ら独特の力強いトルクフルなファイト。決してレインボーのようなスピード感のあるファイトというものではない。
やがてそのイトウは水面に浮き上がり、その姿を釣り人に見せつける。
ピンと尖った大きな背鰭と尾鰭。
そして釣り人と目が合うと大きく身体をガバッと水面下でよじり、その瞬間僕とイトウとを繋ぐすべてのテンションというものが失われた。フックアウト。きっと針掛りが浅かったのだろう。

2度目は不意にグゥンときた。ちょうど僕の指先が冷たくなり始め、腰上まで冷たい湖にディープウェーディングしているものだから、さすがにネオプレーンのウェーダーでも冷え切った身体で集中力というものが途切れかかった頃だった。でも、あまりにも不意だったものから高まる期待に反して、それ以上は続くということはなかった。

やがて冬の訪れをもうそこまで感じさせるような冷たい風が湖面に吹き始めた。
風に吹かれてユラユラと湖面の上を落ち葉が舞い落ちる。
やがてこの北の湖ももうすぐ深い雪に覆われていくのだろう。
僕のこの日の釣りはもうすぐ終わりを迎える。
来年の春、雪解け水が貯まって出来た小さな湿原に福寿草やヤチブキ、カタクリの花が咲く頃、またこの地を訪れてみようと思う。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-28 17:35 | spey fishing | Comments(6)
<Vol.516> color
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その1、
「山吹色 = bright (golden) yellow」の魅力

山吹色、なぜか子供の頃から惹かれる色のひとつだった。
古い記憶を辿れば確かマクラーレンか何かのGTカーのボディのカラーだったのかもしれない。
レモンイエローでもなければ、オレンジでもないそのレースカーのボディの色、つまりほんの少しオレンジが混じったようなソリッドのイエローでもあり、ベタっとボディに塗りつけたかのような存在感のあるイエローに、子供の頃の僕はとにかく魅了された。
決してメタリックな要素がほんの少しでも混じっていたりなんかしてはいけない。
必ずソリッド。そう、僕にはソリッド以外には考えられないんだ。
そのマクラーレンか何かのGTカーのボディのカラーは山吹色そのもので、レースカーらしい本当に良い色合いだったと思う。
そういえば、サフランイエローというロータスらしいソリッドのイエローは、残念ながら僕には選択の余地がなかった。なぜならそのボディカラーのラインナップは、僕がエリーゼに乗り始めてから出たカラーだったからね。だから時々思うことがある。もう少し購入するのを後回しにすればよかったかなぁってね。
そんな訳で、僕のちっちゃなスポーツカー、ロータスエリーゼのボディカラーはソリッドの赤だけれど、いつかは子供の頃から好きだった山吹色に塗り直してみようと思っている次第である。

その2、
婚姻色は自然の織り成す美

半年ほど前だっただろうか。とうとう我家の居間でドカっとその存在感を誇示していた古いテレビがその寿命を迎えてしまった。そしてその代わりに量販店で購入したいわゆる液晶テレビというやつがその場所に取って代わってしまい、おまけにそれは地上デジタル波対応という代物でもあった。
普段あまりテレビを見るということはないけれど、この新しいテレビに代わって、僕は少しばかり恩恵というものに授かったような気がする。つまりBSデジタルのチャンネルが増えたということだ。おかげで釣り番組を観る機会がほんの少し増えたような気がする。
毎回楽しみにしている番組がある。確かBS-iの「世界秘境釣行」という番組だ。
なぜか秘境という言葉に僕はもの凄く魅了されてしまうのだけれど、そんな世界中の秘境をロッドを片手に訪れるという事は、今の僕には時間的にも物理的にも、さらには金銭的にも不可能に近いから、とにかく今はあたかも行ったような気分になって画面を眺めるのが精一杯だ。

そんな「世界秘境釣行」、モンゴルのタイメン釣りも面白かったけれど、この前に観た「極東ロシア秘境釣行」というのが、何しろかなりインパクトが強かった。
ルアー釣りの村田さんが秋に極東ロシアのオホーツクを訪れて、遡上するシルバーサーモンを釣るという番組だったのだけれど、もちろん画面に大写しされる真赤な婚姻色を身に纏った鼻曲がりのシルバーサーモンもこの上なくカッコ良くって美しかったが、それ以上に彼が出会ったアークティック・チャー、つまり北極イワナのボディに浮き上がる婚姻色は地上のものとは思えないぐらいに美しかったのだ。濃いグリーンと真紅が複雑に入り混じったボディに鰭の縁に描かれた白いライン、それは思わず息を飲むほど美しく、まるで宝石のようでもあった。
それにしてもこのグリーンどこかで見た覚えがある。そう、確か然別湖のポスターの中に出ていたミヤベイワナの背中の色にそっくりだった。
アークティック・チャー、なんと美しい言葉の響きなのだろうか。
その言葉の響きの美しさに引けを取らないアークティック・チャーの婚姻色の美しさに、いつか僕もほんの少しでいいから触れることが出来たらいいのになぁと思った次第である。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-26 21:38 | slow fishing | Comments(8)
<Vol.515> Autumn breeze
今日のBGM : Erik Satie / Gnossiennes No.1
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視界一杯に山吹色に染まった峠道を車は走る。
そんな山吹色も先週よりは少しばかり茶褐色の色合いを帯び始めただろうか。
深まりゆく秋。
季節の針は幾分その針を進めたかのように思えた。

そんな火曜日の午後、僕は支笏湖のトンネル下のステージから95kmのBポイントのステージへと彷徨う。
秋の気配を含んだ冷たい風が湖面を吹き抜けていった。
何枚もの落ち葉がユラユラと湖面の上をまるで風に揺れるシーソーのように舞っていく。
深まりゆく支笏湖の秋。
過度な期待なんて最初から持ち合わせていない。
手のひら大の期待ぐらいなら話は別だけれども。
そんなちっぽけな期待を胸の中で密かに膨らませながら、湖岸から離れたステージの上に立ち、湖面を吹きぬける風を浴びながらロッドを振る。
でも、この日も僕が脇に抱えた14ftのスペイロッドに、支笏湖の鱒との不意の出会いが巡ってくるということはなかった。

今日のティップはType6、ティペットの先には#4番フックに巻いたブラックゾンカー。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-24 21:39 | spey fishing | Comments(6)
<Vol.514> 秋の色・・・Autumn leaves
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たくさんの水辺を彩る秋の色を見た。

たくさんの強く吹き付ける風の音を聞いた。

たくさんの岸辺に打ち寄せる波の音を聞いた。

たくさんの水面に降り落ちる雨の音も聞いた。

そんな金曜日の夜から降り始めた秋の雨は、時折り強く降ったり弱く降ったりしたものの、
僕らが訪れた土曜日の朝の尻別川を瞬く間に濁らせていったのだった。


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尻別川では産卵という残された力を振り絞った最後の営みをしているサーモン達に申し分けない事をしたように思う。ティペットの先にエッグフライを結んで、彼らの営みの後ろにいるだろうと思われる鱒達の前にフライを送り込もうとするのだけれども、どうしてもサーモン達の傷付いた身体にフライが引っ掛かってしまうのだ。尻別川の岸辺を尾鰭が白くなり体力がほとんど残されていないサーモンが力なく跳ねる。僕はフォーセップで消耗しきったボロボロのサーモンの身体に引っ掛かったエッグフライを外した。でも、なぜかそんなサーモンを流れに戻す際、僕はサーモンを手で触れることが出来なかった。触れてもいないのにザラザラの、ほんの少しでも触れようものならその皮や肉がポロポロと崩れ落ちていくような手の感触が僕の頭の中に強くイメージされる。やはり触れることが出来なかった。そんな自分がほんの少し嫌になる。

ますます尻別川の濁りはひどくなり、水かさは増してたくさんの秋の色が流れていった。


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                  original photo by Mr.ABU


それからは山吹色に色付いた小さな峠を越えて支笏湖へと車を走らせた。
釣り人の姿がまばらな支笏湖では、昨夜からの強い風に吹き飛ばされたたくさんの落ち葉が湖岸に打ち寄せられ、沖合いには左から右へと流れる潮目に沿って同じくたくさんの秋色に色付いた落ち葉が漂っていた。
先日スカジット・シューティングヘッドとランニングラインとの繋ぎ目に少しだけ手を加えたスペイラインで、そんな潮目に向かって何度もスペイキャストを繰り返した。
ランニングラインをリトリーブする指で僕が感じた不意の違和感はType6のティップの先に結んだ黒いウーリーを一度だけ魚がバイトしてくれたことだけ。それもたった一度きり。それからというものは結局何も起こらなかった。

僕らが支笏湖で過ごす時間が流れていくのと同じくして、湖面に吹く風も少しずつ弱まっていった。でも、相変わらず沖合いの潮目には秋色に色付いた落ち葉が漂い、そしてずーっと沖へ沖へと伸びていった。

気まぐれな秋の天気、やはり秋の釣りは難しい。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-21 12:35 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.513> Raindrop
今日のBGM : Thelonious Monk / Straight, No Chaser
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火曜日の午後の支笏湖、分厚い灰色の雲が湖の上に垂れ込め、
ややもすると、大きな雨粒が僕の頭上から垂直に降り落ち始めた。

そんな雨は時には強く降り、時にはこの上なくその存在すら忘れるぐらいに優しく降る。
まるでゆっくりと呼吸でもするかのように。

いつしか僕が着込んだPatagoniaのくたびれたレインジャケットはその淡いセージカラーを徐々に濃い色合いへと変化させていった。
ジワーッと染み入るようにその冷たさが感じられる。
僕の周りの秋が少しずつ深まっていった。

グレイトーンの世界。灰色の濃淡だけがどっしりと構えているような雰囲気は、なぜか釣り人に期待を持たせる。
湖面には鱒の立てる大きなライズリングのひとつすら見当たらないというのに。


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僕が立ったBポイントのステージには、キラキラと鱒の鱗が散りばめられていた。
いつのものだか分からないが、きっと先客が付けていったものなのだろう。
相変わらず雨が降り続けるBポイントのワンドを独り占めしながら、僕も少しは期待をする。

支笏湖の鱒との電気的遭遇。
コン、コンというランニングラインをリトリーブする指に伝わるあの何かしらオブラートにでも包まれたような角の取れた前アタリ。そしてグゥンという鈍重な衝撃とともに鱒の重量感がランニングラインを通じて指に感じられ、僕の全身に緊張という電流が走り、心臓の鼓動は一気にそのピッチを早める。
そんな支笏湖の鱒との電気的な遭遇は、結局僕の指に訪れる事はなかった。
その代わり、密かな期待を抱きながらランニングラインをリトリーブする僕の指に伝わってくるのは、ランニングラインとスカジット・シューティングヘッドとの繋ぎ目がロッドのトップガイドを通過する際に生じる、あの鋭角的なゴリっという衝撃だけ。
今晩にでも、スカジット・シューティングヘッドとランニングラインの繋ぎ目には、何らかの一工夫を施す事が必要なのかもしれない。

辺りが暗闇に包まれ始めた頃、あと5回だけキャストをしたら今日の釣りはお終いにしようと自分に言い聞かせた。
5回目のキャスト&リトリーブが終わる。
最後もあのゴリっという鋭角的な衝撃が僕の指に伝わった。
相変わらず支笏湖の湖面にはたくさんのRaindrop。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-17 21:08 | spey fishing | Comments(2)
<Vol.512> 峠は雪、そして屈斜路湖
今日のBGM : Atahualpa Yupanqui / Cancion del canaveralクリックすると視聴出来ます
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僕の頭の中ではAtahualpa Yupanqui(アタウアルパ・ユパンキ)のどこか男の物悲しさが漂う歌声と、それを引き立てるギターの音が静かに鳴り響いていた。
それは屈斜路湖の湖畔に立ち尽くして、スペイロッドを脇に抱えている時もそうだったし、
ジーっと湖面に浮かんだマーカーを見つめている時もそうだった。
湖畔をそよぐ風の音や波の立てる優しい水音も混じった。
おまけに友人達がロッドを振る風切り音や風に揺らいだ木々の葉がお互いに擦れ合ってカサカサと乾いた音までもが程良い間隔を保ちながら僕の耳に伝わってくる。
この感覚、ゆっくりとした時間の流れ、実に悪くなかった。


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峠は雪であった。
見事な圧雪アイスバーン、車のヘッドライトに照らされる外の景色は、暦の上ではまだ10月も半ばだというのに、すべてがシュガーパウダーを振りかけられたような白いいでたちである。
例年ならば、支笏湖からの帰り道で僕はアスファルトに積もる白い雪を見ることが多いけれど、今年が違った。それは屈斜路湖へと続く道だった。
車の外気温計は-2℃を表示していた。


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早朝のシケレペンベツのインレット。
冷たく乾いた、まるで1本の線がピーンと張り詰めたような空気がそこには流れ、湖畔を覆うフォレスト・グリーンには、薄っすらと白い雪が舞い降りていた。
ユラユラと湖水から立ち上る白い水蒸気が、いっそう秋の湖の印象を強くさせる。
そんな中、14FTのスペイロッドを両手で握り、張り詰めた静寂さを傷つけないように、キャストを繰り返した。


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                   original photo by Mr.SHU


やがて雲の間から早朝の太陽が顔をのぞかせる。
水面はキラキラと宝石を散りばめたように眩かった。
グローブをはめていても冷たさが増す指先で感じる、不意の違和感。
リトリーブするランニングラインを通じて感じた3度の前アタリの後に感じたレインボーの躍動感は、2度のジャンプの後にラインからテンションを失ってしまった。
レインボーは、キラキラと瞬く湖水の中へと戻っていく。
また、秋の湖に静寂が舞い戻った。


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太陽は、少しずつその角度を増していく。
相変わらず湖面には乾ききった冷たい風が吹いていた。
そして鱒の気配は遠のいていく。
僕の冷たくなった手は、空の青さが増していくのと同時に、さらにカサカサと乾いていった。


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                 original photo by Mr.SHU


崖下の急深のポイントで僕らは屈斜路湖の鱒がゆっくりと回遊してくるのを待つことにした。
気まぐれな風が吹く湖面。
小波の上を漂うマーカーをジーっと見つめ、そしてタバコを何本も吸った。
頭の中ではやはりAtahualpa Yupanquiのどこか物悲しい歌声とギターの音色が奏でられていた。
不意に、スーっとマーカーが湖面の下に吸い込まれる。
ロッドを通じて感じる心地良い躍動感と共にビーズヘッドのニンフを咥えたのは少しサビの入った痩せ気味のアメマスだった。
秋のアメマスもやはり少しくすんだ黄金色を身に纏っていた。


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3度目にマーカーがスーっと湖面の下に吸い込まれると、レインボーらしい躍動感が始まる。
そのレインボーはやはり余ったラインを巻き取ったマーキスから一度だけ大きく、そして長く心地良い逆回転音を奏でた。
ここの湖には大きなレインボーがたくさん棲んでいるけれど、悪くないレインボーだった。
上顎からビーズヘッドニンフを外し、ゆっくりとその鱒が湖水へと戻るのを見届ける。
2度目の時は、僕がよそ見をしているときだった。
湖でのマーカーの釣り、それはよくある事なのかもしれない。


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気温は一向に上がる気配がなかった。
屈斜路湖の空はどこまでも高く、柔らかい日差しに包まれているというのに。
そんな僕にもどうする事も出来ない疲労と巨大な睡魔の塊が訪れる。
久しぶりに幻影を見た。
それも僕の足下を巨大な鱒がゆっくりと泳ぐ姿を。


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いつしか僕は湖畔の岩に寄りかかり、気を失ったかように眠りに落ちていた。
それにしても不思議な感覚だった。
音が少しずつ消去法のように消えていくのである。
木々の葉が擦れ合う音、風の音、キャストの音、波の音、Atahualpa Yupanquiの歌声、その順番に僕の意識からフェードアウトしていった。そして最後に残った、「ピチ、ピチャ、ピチ、ピチャ・・・・・」という水の滴るような音が、まるで何かのスイッチを切るかのように消えていった。
なぜか眠りに落ちるその瞬間までの事は、しっかりと覚えていた。

何かの拍子に僕の意識が覚醒すると、友人が僕の目の前で静かな湖面に佇み、そしてスペイキャストを繰り返していた。

ああ、ここはやっぱり屈斜路湖。静けさの漂う夕暮れ間近の秋の湖。


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                  original photo by Mr.KOHEI

今日のTackle :
Rod : Winston Boron Ⅱx 14' 8/9
Line : Rio Windcutter 8/9/10
Rio Skagit Spey Shooting Head 550gr + 15' Tips Floating,Type3,Type6
Rio Scandinavian Shooting Head 8/9 + 15' Tips Type3,Type6
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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-14 22:38 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.511> 火曜日の本流は秋色に染まる
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海からの風が本流の上を時折り強く流れ、そして色付き始めた本流の畔を彩る木々の葉が、ユラユラと宙を舞いながら、一枚、そしてまた一枚と流れの上に、まるで僕に本格的な秋の訪れを感じさせるかのようにゆっくりと舞い降りた。
「ヒュー」っと音と共に吹く風は、やはり冷たく、そしてどこか物寂しさを感じさせる。

火曜日の午後、おそらく今日が「いつもの火曜日の午後」に僕がお気に入りの本流に佇み、そしてスペイロッドを振る最後の日になるだろうという想いで訪れた。
とにかく今日は秋の本流で、ことさらゆっくりと肩の力を抜いてスペイロッドを振ることにした。
一歩ずつ、ゆっくりと釣り下りながら、今年1年の僕が本流で過ごした火曜日の午後のことを振り返る。

秋の午後の時間は、あっという間に流れ去る。
夕日が山肌に陰りはじめると、さらに本流に吹く風の冷たさは増していった。

スペイロッドを片手に山吹色が眩しい落ち葉を踏みしめながら、車へと戻った。
結局、今年最後の火曜日の本流で、尻別川の鱒からのコンタクトは何一つなかったけれど、まぁこんなものだと思う。
秋の本流はその気難しさがいっそう増すのは分かりきっている事だから。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-10 20:21 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.510> 屈斜路湖で過ごした2日間
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                   original photo by Mr.SHU


この湖が荒れると何かが起こる。それもとびっきり印象深く、忘れられないぐらいに。
確かにこれまでは、なぜかそうだった。
初めてこの湖を訪れた一年前の秋も、それに今年の春だって。
でも10月の連休に僕らが訪れた屈斜路湖は、まるで秋の始まりのような静けさに包まれながら穏やかに僕らを迎えてくれたのだった。


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車の外気温計は、いつの間にか0℃を表示していた。
沢山の星達がキラキラと瞬く星空の下、深夜の石北峠を車は走る。
きっとこの辺りも秋の紅葉が少しずつ始まっているのかもしれない。

夜明け前のパーキングエリアで、オレンジ色の灯りの下、あれから一年が経ったんだなぁと思いながら、はやる気持ちを抑えつつ、ゆっくりとネオプレーンのウェーダーに履き替え、タックルの準備をした。

残念ながら初日の朝に訪れた河口では、とびっきりベッピンさんの屈斜路湖レインボーには出会えなかったけれど、何度かドキッとするぐらい派手なレインボーの跳躍は見せてもらった。
その代わりといってはなんだけれど、時々河口周辺に遡上の為に集まっていたヒメマス達が挨拶してくれる。ジャンプ、ジャンプ、ジャンプの連続と小気味良いファイトを見せてくれるのだけれど、残念ながら僕のは全部スレ掛り。ヒメマス達にはちょっと申し訳ない気がした。

初日の午前中、オサッペ川インレットでのこと。


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林道側に移動する事にした。
湖畔に生い茂る森の中を抜け、屈斜路湖に注ぎ込む小さな川のインレットに佇む。
湖面を吹く風は柔らかく穏やかそのもの。湖面に漂う小さな虫達を時折り鱒やウグイが小さなライズリングと共に消し去った。
そして、秋の風が何もなかったようにまた小さく吹いた。


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僕がキャストした黒いウーリーをフォーリング中にテイクしたのは、30cmクラスの可愛いベッピンさん。まだまだあどけない表情が抜けきらないけれど、湖の色を映し出したかのような美しいグリーンの背中とメタリックなボディに、これからさらに大きく育つ片鱗を垣間見たような気がした。そっと湖水へと戻すと、元気よく泳ぎ出し、あっという間に姿が見えなくなった。


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ここでは一度だけだけれどリトリーブを始めてほんのすぐに、一瞬ドキッとするようなフライが引っ手繰られるバイトがあった。残念ながらそれ以上の事は起こらなかったけれど、なぜか正直嬉しかった。おそらくそれは、もしかしたらという可能性のようなものを僕が感じていただけなのかもしれないけれど。でも、その僅かな可能性は屈斜路湖に吹く気まぐれな秋の風だけが知っているのかもしれない。
湖畔に吹く風は、その後いっそう穏やかになっていった。

初日の午後、シケレペンベツ川インレットでのこと。


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無風という厄介なものは、時折り釣り人を溜息まじりにどうしようもないぐらいにまで落胆させる事がある。
こと、湖での釣りの場合は特にそうだ。
でも、こればかりはしょうがない。あくまでも巡りあわせ。
二日目の朝を僕らはそうして迎えた。


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幾分湿気の伴った重い早朝の空気が僕らを包み込む。
そしてグレイ・トーンの世界にほんの少し湖畔の森のフォレスト・グリーンが浮き上がる。
重たい空気に野鳥の声がどこまでも澄み渡るように響くが、波音は聞こえない。
やはり僕は湖の鱒釣りに来て、このなんとも言えない雰囲気、空気感が一番好きだ。
そんな中、友人達と目指すインレットへと湖岸を歩む。


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とにかくその大きな目がことさら印象的だった。
穏やかな湖面の静寂さを突き破るかのような派手な跳躍を見せた40cmクラスの屈斜路湖レインボー。旭川から来た友人が出会ったその鱒の大きくてつぶらな瞳は、そのボディとのバランスが不均一とさえ思えるぐらい大きかったのだけれど、なぜかそれは僕にあるものを思い出させた。
昨夜にセットした携帯電話のアラームが鳴る。深い疲労の海にドップリと浸かった睡眠から意識が少しずつ覚醒を始めても、僕は今、自分がどこにいるのかさえ定かではなかった。薄暗い灯りの中でめくる事が忘れ去られたカレンダーには9月の日にちと曜日が7つ刻みで並んでいた。
一瞬頭がクラっとした。朦朧とした意識の中で部屋から廊下に出て洗面所へと向かう。そこで僕はドキッとした。洗面所の鏡の横には大きな火の用心のポスターが貼ってあって、そのポスターの中のたしか柴咲コウだっただろうか、その女性のモデルさんの二つ並んだ瞳があまりにも大きくて、それも薄明かりの中で大きく浮かび上がっていたものだから僕は一瞬たじろいだのだった。

お世話になった菅野旅館での早朝での出来事。


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穏やかな秋空の下、数え切れないぐらいのスペイキャストを繰り返した。
お腹が空くと湖畔の石に腰掛け、朝食代わりに持たされたお手製の美味しいお弁当もいただいた。そしてゆっくりとタバコも吸った。
でも、屈斜路湖の鱒には出会えなかった。

二日目の午前中、シケレペンベツ川インレットでのこと。


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初めて訪れるポイントだった。岸際から急深のポイントである。
いかにも屈斜路湖の大きなレインボーが岸際を回遊してきそうなポイントでもあった。
僕は初めてフィールドで、ここでスペイキャストは勘弁してと他のFFMに言われた。
シングルハンドでそっと湖面にカメムシフライを浮かべているFFMだった。
一瞬、エッと思ったけれど。そのFFMの気持ちはよく分かるような気がした。僕が逆の立場だったら、もしかしたらそう思っていたかもしれない。でも、気が小さい僕なら決して思っていても口には出せず、心の中でそっと呟くだけなのかもしれないけれど。

相変わらず、午後の秋の風は気まぐれに吹いていた。


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                  original photo by Mr.110-ken

Keiさんから戴いた白いマーカーがスーっと波間に消えた。一瞬僕は自分の目を疑ったけれど、2呼吸おいてからロッドを立てると、マーカーの下のビーズヘッドのニンフを咥えた鱒の躍動感と重量感がロッドとラインを通じてしっかりと伝わってきた。グッドサイズのレインボーだった。濃いブルーの湖水の下でシルバーのメタリックなボディがギラっギラっと何度も瞬く。
マーキスの逆回転音をかなり長く3度奏でた屈斜路湖のレインボーは3度目のリールの逆回転と共に心地良いサウンドを奏でることを途中でやめてしまった。
まぁ、これも仕方がないことなのかもしれない。

だって、秋の屈斜路湖に吹く風は、気まぐれそのものなのだから。

二日目の午後、林道側の急深のポイントでのこと。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-08 21:45 | spey fishing | Comments(16)
<Vol.509> Egg Sucking Leech
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                  original photo by Mr.ABU


大袈裟なようかもしれないけれど、多分僕は魂の抜けた放心状態だったんだと思う。

あてもなくフィールドを彷徨い、そして流れを前にしてティペットの先に結ぶフライに迷う。

数え切れない程のスペイキャストを繰り返し、そして何の予感もなしに不意に出会う。

予想以上の大きな相手にどこまでも翻弄され、そして目の前に横たわる僕にとっては大きな鱒に、ほんの少しだけれど触れる事さえ出来た。

正直、時間が経つにつれたジワーッと嬉しさが込み上げてきたし、僕にとってこれ以上の鱒釣りの楽しさがあるのだろうかとさえ思えた。

おそらく他にも鱒釣りの楽しさは、数え切れないぐらいあるのだろう。

でも僕には、この日はもう十分なように思えた。


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                  original photo by Mr.SHU


この鱒が本流の流れの中から見つけてくれたのは、僕が迷いに迷った挙句ティペットの先に結んだコーンヘッド仕様のエッグ・サッキング・リーチだった。

実に安易でチープなフライである。

それにしても、この季節の本流においてティペットの先に結ぶフライにはずいぶんと悩む。

ストリーマー、ウェット、ニンフ、エッグ、それにチューブフライと様々な選択肢があって、僕以外の釣り人の悲鳴までもが今にでも聞こえてきそうなぐらいだ。

僕は初めてこのフライを尻別川で結んだ。

黒いウーリーバガーとコーンヘッドの間に切りっ端の余っていたエッグヤーンのほぐした物をシャンクにグルグルと巻きつけただけのシンプルなフライ。

鱒が流れの中から見つけ出してくれただけでも十分嬉しいのだが、このフライ、意外と僕のお気に入りのフライになったりするのかもしれない。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-10-05 22:36 | 私的FlyTyingの愉しみ | Comments(5)