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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2007年 08月 ( 10 )   > この月の画像一覧
<Vol.494> Broken memory
今日のBGM : Piano Magic / Love and music
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風化していく遺物。
それはまさしく知床の海岸に横たわっていた。
知床の夏ゼミの鳴く青空の下で。

きっと何か機械仕掛けの部品の一部なのだろう。
最初はオイルまみれの黒くて鈍い光沢を発するものだったはずだ。
でもそれは知床の波風にさらされ、時間の経過共に風化し、錆付き、朽ち果てていく。
もしかしたら僕らが去年まで泊っていた、かれこれ数年に渡る仲間達との様々な思い出が詰まった番屋も、いずれそうなる運命なのかもしれない。


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話には聞いていたけれど、実際にこの目でその光景を見ると正直ショックだった。というよりも何かしら物寂しいものがじんわりと僕の胸の内で湧き上がってきたのは確かな事だと思う。
もしかしたら子供の頃生まれ育った家が、久しぶりに訪れてみると、跡形もなく消え去っていたような気分に似ているのかもしれない。

去年の秋、知床を通過した低気圧による高波で、僕らがいつも利用していた小さな2階建ての番屋が壊れてしまっていた。番屋の主に尋ねてみると、どうやらもう利用する事は出来ないし、建て直す予定もないそうだ。

バタン、バタン、バタン。
僕が恐る恐る近づいてみると、崩れた屋根から垂れ下がったトタン板が風に吹かれて柱にぶつかりながら時を刻むかのように物悲しい音を立てていたんだ。

でも、たとえ使い慣れた番屋が自然の強大な力で脆く崩れ去ろうとも、これまでに友人達と過ごした幾年にも渡る番屋での記憶だけは、これからどんなに時間が経とうとも、色褪せたり朽ち果てて欲しくないものだと思う。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-30 20:53 | slow fishing | Comments(8)
<Vol.493> 遥かなる水平線と太平洋のサーモン
今日のBGM : Harold Budd / Afar
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午後の日差しは、やけにギラギラと目が眩むほどまぶし過ぎた。
そんな中をトンボたちは風に吹かれて低く舞い飛ぶ。
北海道の短い夏の終わりを感じさせるには十分過ぎる程の火曜日の午後だった。

波一つない鏡のような夏の支笏湖の傍を通り過ぎ、車は幾重にも曲がりくねった小さな峠を越えていく。
目指した先は、太平洋のサーモンの遡上する川。
やがて僕らの視界に夏の太平洋の大海原と果てしない水平線が飛び込んできた。

確かに、河口にはサーモンの群れが泳いでいた。
でも、残念ながら僕らがゆっくりとロッドを振るスペースはどこを探しても存在しない。
それでも河口の横で、せっかくここまで来たからと、少しばかりはロッドを振ってみる。
すぐさま、ザッバーンと頭から波飛沫。全身ビショ濡れだ。
もう、笑うしかなかった。

やっぱり今日は、太平洋の遥かなる水平線とサーモンの姿を眺めただけで終わらせた方が良かったのかもしれないね。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-28 21:53 | salmon fishing | Comments(4)
<Vol.492> 知床番屋、カラフトマス・フォト紀行・・・2007年夏
今日のBGM : Ingrid Chavez / Remembering Julia
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定刻の朝の4時きっかり、まだ辺りは漆黒の闇に包まれている中、僕らを乗せた小さな漁船は不思議なぐらいの気持ちの昂ぶりと、ある種の不安めいた要素を含みながら、知床は相泊漁港をゆっくりと滑り出すかのようにペキンの鼻へと走り出したのだった。

今年もこの地を訪れる。なぜかそれは僕にとって今年1年の区切りというか折り返し地点のようなものであって、やはり訪れない訳にはいかないようなものであったりするのだ。もしかしたら、それだけ魅力のようなものに満ち溢れた場所なのかもしれないし、やはりもう一度訪れたいと思わせる何かしらのものがあるのかもしれない、とさえ思えてしまう。
一体それが何なのか。そんなことを波の穏やかな知床の海の上を疾走する漁船の上で潮風に吹かれながら頭の中で考えていると、東の空が少しずつ目の覚めるような鮮やかなオレンジ色に染まり始めたのだった。ハッとする瞬間。それは表現する言葉が見つからないぐらい、とにかく美しかった。


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今年も無事にこの地に辿り着けた事を祝って、仲間達と白ワインを一気に飲み干した。
この瞬間、僕の中でこの旅の90%以上が結実している。カラフトマスに出会えるかどうかは、もうどうでもよくって、なぜか僕が一番至福そのものを感じる瞬間なのだ。
来年は、僕がオーストラリア産の極上のスパークリングワインを用意しようと密かに誓った。


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朝日を浴びながら同行した友人達と記念撮影。
来年の記念写真には、今回参加出来なかった友人達も加わって、写真の中に写る釣り人の人数がさらに増えるといいのだけれども。


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朝の陽光の中に浮かぶ友人の姿。
その二つの眼に映るものは・・・・・。


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右からの強い風がペキンの鼻の海岸を一日中吹き続けていた。
キャストに悩み、フライの選択に悩む。
僕は2日間に渡り、とにかくスペイキャストで通すことにした。


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銀鱗の眩しいフレッシュなカラフトマスもいれば、すっかり背中が盛り上がったカラフトマスらしいカラフトマスもいる。とにかく知床の海は鱒達の姿で溢れていた。


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夏ゼミの鳴き声が背後の断崖絶壁から響いてくる。それは一日を通して鳴き止むということがなかった。知床の短い夏。そんな音と波の音に混じって友人のロッドが撓る。カラフトマスの疾走は、なかなか止められない。


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リールの逆回転音が鳴り止むと、銀鱗を纏ったカラフトマスが海岸に横たわっていた。
フローティングのスペイラインに続く1Xのリーダーの先に結んだ赤いフライを咥えてくれていたカラフトマスだった。スレ掛りが多い中でのこの出会いは、ほんの少しだけれど、釣り人に余裕のようなものを与えてくれる。


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睡眠不足と疲労で鉛のような身体を揺り動かし、ゆっくりと覚醒のスイッチが入ると、二日目の番屋の朝は靄で包まれていた。2001年からこの地を毎年のように訪れるようにって初めて見る光景なのかもしれない。知床の自然の鋭利な厳しさが幾分角が取れたように僕には思えた。それでも風は幾分穏やかになったとはいえ、背後の断崖に生える草木はまだ激しく揺れている。やっぱりここは知床なんだという感傷めいたものが改めてジワーっと湧き上がってきた。


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この瞬間、僕の今年の知床番屋釣行の残りの10%は結実する。
疲労はすでにピークに達していたけれども、それ以上の思い出が残った2日間だった。
友人と過ごす時間、語らい、カラフトマスとの出会い、短い夏の知床の地、シェフのとびっきり美味い料理。そして潮の香りと、波音と風の音。
すべてが揃っていた。
また、来年もこの地を訪れたいと思う。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-27 23:58 | salmon fishing | Comments(8)
<Vol.491> Sketch fot summer
今日のBGM : Durutti Column / sketch for summer
                    / spent time
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エサのイクラを咥えた小さなアメマスが夏の川面をピチピチと元気よく跳ね踊る。
思ってもいなかった事なのだけれど、息子はその小さな手を水の中に浸し、しっかりと冷やしてから、その手で小さなアメマスに触れた。
口元の針を外されて自由になったアメマスは元気に流れへと戻っていく。
そこには無垢な表情のはにかんだ息子の笑顔があった。
どうやら彼は以前一緒に管理釣り場を訪れた時に僕が話した「サカナに触れるときは、十分に手を水で冷やしてから」というのを、しっかりと覚えてくれていたようだった。
そんな息子の仕草を見ながら、父親の僕は傍らでニヤッと笑う。


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息子の夏休みの最後の週末、僕らはふたりで支笏湖の美笛野営場でキャンプを張る事にした。もちろん僕の週末の釣りはお休みである。
今回のテーマは、あまり余計な口を出さないこと。とにかく今回はそれに徹する事にした。

テントを張ったり、タープを建てたりと、キャンプ場で僕らがやるべき事は山ほどある。
そんなひとつひとつを、彼は文句も言わず僕のアドバイスに耳を傾けながら、手伝ってくれた。

それにしても危なっかしかった。横で見ている僕はいつ指を切るかとヒヤヒヤものである。
何しろ彼のナイフの使い方だけは、もう少し慣れというものが必要なようであった。
まぁ、当の本人は、「大丈夫、大丈夫、・・・・・・。この前も包丁で梨の皮を剥いたから」、と言うのだけれども・・・・・・。

丈の短い長靴しかない彼を背中におんぶして美笛川を渡る。
以前と比べてもずいぶんと重くなったなぁと妙に感心する。
そろそろ彼のウェーダーが必要になるのも、そう遠い日ではなさそうだ。

キャンプ場をあとにした車の中、助手席で疲れて眠る息子の横顔を見ながら、彼の夏休みのスケッチはどんな色で彩られるのだろうか、とふと思った。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-20 23:29 | 雑記 | Comments(12)
<Vol.490> 真夏の釣りとビリー・ホリデー
今日のBGM : Billie Holiday / I'll be seeing you
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それにしても、うんざりするぐらい暑い午後だった。
8月の真夏の太陽は、頭上から容赦なく僕に照り付け、日差しを避けるために深く被った淡いベージュ色の帽子の下の額からは、みるみると汗が幾筋にもなって頬を伝わるのが分かる。
喉の渇きが増すのと反比例するかのように、僕の釣り欲そのものも次第にそのボルテージを下げ、今日は鱒に出会えないだろうなという予感が、ジワーッと僕の中で広がり始めた。

けだるさが増す火曜日の午後、尻別川で何かを確かめるかのようにスペイロッドを振った。
一体それが何なのか自分でもよく分からないまま、本流の鮎釣り師達に挟まれてスペイロッドを振った。そして、釣り下がる。
もちろんそんな気分の日に、真夏の鱒は応えてくれる筈もないのだけれど・・・・・。

尻別川の流れに身を任せながら、スペイロッドを振りながらも、
なぜか、ビリー・ホリデーのけだるい歌声が聴きたくなった。
どことなくせつなさが漂うあの歌声をだ。

火曜日の午後に尻別川を訪れるのも、今年もあとは数えるほどになるのだろう。
そう思いながら、流れの筋で跳ねる小さな鱒のライズを眺めていた。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-15 21:24 | spey fishing | Comments(2)
<Vol.489> オホーツク、カラフトマス・フォト紀行
今日のBGM : Brian Eno / Always Returning ← クリックすると視聴できます
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              オホーツクの穏やかな潮風が僕らを包む。

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             曇り空の隙間から柔らかい陽光が差し込んだ。
             そして、静かにカラフトマスの回遊を待つ。
             期待だけは十分に膨らんだ。

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             小雨が降り止んだのんびりとしたお昼のひと時。
             一番似合うのはやっぱり、これ。
             僕は、一番手前のベルギービールをいただいた。
             久しぶりに飲むフルーティで酵母の効いたライトなテイスト。
             それは、乾いた喉をしっかりと潤してくれた。

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          柔らかな傾斜を描いた丘陵地帯に緑の牧草地帯がどこまでも広がる。
          そんな中、潮風に吹かれながら海岸までの長い道のりを歩く。
          潮風には、夏らしい青い匂いまでもが含まれていた。

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             オホーツクの牛たち、夏の昼下がりに何を考える。

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          夕方、スコールのような激しい雨の後、状況が一変した。
          お盆を迎えて、漁師さん達が一斉に網を上げる。
          一気にカラフトマスの岸寄りが始まった。
          SHUさんのロッドとカラフトマスの躍動感がシンクロする。

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          カラフトマスの強烈な疾走はABUさんのルアーロッドまでも曲げる。
          ロッドティップが激しいバイブレーションを起こしていた。

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          時間が経つにつれ、カラフトマスの岸寄りは加速されていく。
          周りの釣り人に迷惑を掛けないように、一気にランディング。
          カラフトマスの疲労も相当なものなのだろう。
          リリースする場合は、鱒が自ら泳ぎ出すまでゆっくりと時間をかける。

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          シルバーメタリックなボディが眩しかった。
          力強いファイト、鳴り止まぬリールの逆回転音。
          僕の両腕に心地良い疲労感のようなものが、
          ジンワリと今日というこの日の余韻のように残った。

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          オホーツクを旅する者の、最後の締めくくりはやっぱり、これ。
          Morenaのカレーの限る。
          クミンシードや香辛料がしっかり効いたスパイシーなカレーは、
          僕らを十分幸せな気分にさせてくれた。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-12 22:14 | salmon fishing | Comments(10)
<Vol.488> Maquis screamingとショアからのスペイキャスト
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                   original photo by Mr.ABU


握りしめた14FTのツーハンドロッドから伸びるイエローのランニングライン。
そのラインは僕ら以外に誰もいないオホーツクの海に鋭い角度で突き刺さりながら、みるみると手もとのリールから引き出されていく。
赤いフライをテイクしたフレッシュなカラフトマスの疾走は、久しぶりに僕の心臓が高まるぐらいに強烈で、海で育んだ強靭なパワーには何とも言い難いスピード感すら伴っていた。
何一つ遮る物が一向に見当たらない大海原をカラフトマスは縦横無尽に突っ走り、僕にはロッドが描く大きな振幅と潮風の歌声、それにオホーツクの波音に混じってMarquisの奏でる悲鳴にも似た心地良いscreaming soundだけが取り残されたのだった。

久しぶりのオーバーヘッドキャストだった。
実に5月の阿寒湖以来だったように思う。僕がフィールドでオーバーヘッドキャストを試みたのは・・・・・。
そんな訳だから僕にとっては1年ぶりのオホーツクの海、リールに巻き込んだラインを巻き替えるのに手間取ってしまい、友人との待ち合わせの時間にほんの少し遅れてしまった。

8月、9月、きっと風に秋の気配が感じられるようになるまで、僕はオホーツクの海や知床の海、それに積丹の海へと車を走らせ、彼の地を彷徨う事になるのだろう。まるでサーモンの姿を探して旅する者のように。
そんなショアからのサーモンフィッシングだが、今年もなんとかスペイキャストを試みてみようと思っていたりする。もちろん周りに迷惑を掛けない程度になのだが・・・・・。

そんな事を考えながら、やっぱり僕には2年前のオホーツクの海で見た本州からの釣り人がショアから優雅にかつ華麗にスペイキャストのループを描いていたのが本当に強く僕の心の中に残っているのだと再確認した。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-09 20:46 | slow fishing | Comments(6)
<Vol.487> まるでスコールのようなhard rain
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エアコンの効いた車の中から運転席のドアを開けると、ムッとした湿気と夏らしい雨上がりの質量を伴った空気が僕を瞬時にしっかりと包み込む。
それにしても、まるでスコールのようなhard rainだった。
あと10分ほどで本流の駐車スペースに辿り着くというところで、僕は車のワイパーを全開に作動させても視界がほとんど雨で遮られるような激しい雨に見舞われた。
この雨は、いつもの本流に泳ぐ鱒に何かしらの刺激を与えてくれるだろうか。
そんな淡い期待がほんの少しだけ脳裏をよぎる。


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僕の中で芽生えた淡い期待のようなものは、時間と共にその存在感を消し去っていった。
なぜなら、50cm、40、30、20、・・・・・、と本流の透明度がみるみると下がっていったから。
水位の幾分上がった本流で、ムッとした質量を伴った空気に包まれながら、何度も何度もスペイキャストを試みたけれど、キャストしたフライは透明度の低いカーキ色の流れの中で何事もなくスイングを終えて僕の真下へと戻ってくる。

一度だけカーキ色の本流の流れが一瞬盛り上がり、大きな雨鱒の背中を見た。
まるで本流の色合いと同化したような背中の色合い。
彼らもたくましく生きている。

火曜日のhard rainの後の本流の周りは野鳥達の生き生きとした囀りで満ち溢れていたけれど、相変わらず僕の鱒釣りは沈黙したまま。
まぁ、これも本流の夏らしい一面なのかもしれないと思いつつ、すっかり乾いた河原の大きな石に腰掛けて、ゆっくりと耽溺に浸りながらタバコを1本吸った。


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今日のBGM : David Sylvian / Darkest Dreaming
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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-07 21:25 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.486> オホーツクの旅人
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オホーツクの海を地平線の果てまで覆っていた厚い雲は、風と共に行き去った。
穏やかなる海。
雲の隙間から夏の太陽がその存在感を僕らに存分に見せしめるかのように照り付け、夏らしい色合いでキラキラと波間が瞬くオホーツクの海がそこには広がっていた。
ふと海を見ると周りには誰もいないオホーツクの海にポツンとひとり佇む友人の姿。
彼が両手で握りしめるロッドは遠くから見ていても綺麗な孤を描き、そのロッドの先から伸びたライン、穏やかなオホーツクに海に鋭角的な角度で突き刺さったラインの先には、カラフトマスの生命感に満ち溢れた躍動そのものが存在していた。


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8月から風に秋の気配が感じられるまで、僕らは毎年この時期になるとオホーツクの旅人となる。いや、彷徨い人と言った方がもしかしたら適切な表現なのかもしれない。それもこの海に戻ってくるカラフトマスやサーモンの姿を求めてである。
日曜日、この日も僕らはまだ夜が明けやらぬオホーツクの海を目指して深夜のハイウェイをひたすら車で北上し、いくつもの峠を道路の脇のキタキツネに注意を払いながら越えていった。
そして誰もいない雨上がりの湿った空気に包まれたオホーツクの海に辿り着いたのだった。


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                  original photo by Mr.ABU

薄いベールで覆ったような淡い光でオホーツクの海が浮かび上がり始めると、僕らの周りで回遊してきたカラフトマスのモジリや背鰭が見え始める。決して大きな群れではないのだけれど、ある意味1年振りに目にするこの光景にオホーツクの彷徨い人は自身の中で気分が少しずつ高揚していくのが手に取るように感じられた。


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やがて、ランニングラインをゆっくりとリトリーブしている左手で感じる、まるで何か浮遊している海草にでも引っ掛かったような鈍い重量感。決してガツンといったような鋭角的な衝撃ではない。泳ぐ事を止めたカラフトマスそのものの重量感とでも言った方が良いのだろうか。
しかし、数秒後に状況は一変する。水面下でそのシルバーメタリックな魚体を何度かギラつかせると、一気に沖へと猛烈に疾走していった。覚悟を決めて海で使う事にしたマーキスのけたたましい悲鳴にも似た逆回転音が心地良いぐらいにオホーツクの海に響き渡った。
フローティングのシューティングヘッドの先に結んだ赤いフライを咥えたのは、オスのフレッシュなカラフトマス。そのシルバーメタリックなボディには尾鰭近くに何本かの平行に走る浅い傷があり、反対側には育った海での厳しい環境を物語るような決して致命傷ではないけれど鋭い傷がついていた。


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今年初めてその姿を見るカラフトマス。
僕らは自分達とその家族が海からの恵みに感謝出来るだけの数のカラフトマスを戴く事にした。これもこの季節の楽しみの一つなのである。

夏空の下、相変わらず目の前の海には穏やかな風が吹き、少し風向きが変わったのだろうか、その風には潮の香りがより強く含まれていたように感じられた。


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オホーツクを旅する者の密かな楽しみといったら、忘れてはいけないのがこれ。
つまり、下川町のサンル川の畔にひっそりと佇む「Cafe Morena」のカレーだ。
何度も訪れた中で僕が初めて見る満席の店内に驚きを隠せないでいると、やはりいつものマスターとの会話がそこにはあった。
「今日はどうでしたか。川は水が少なくて釣りには大変だったでしょう」と、マスター。
「いえいえ、今日は海でカラフトマスでした」と、僕。
「へぇー、もう釣れているんですか。ところで釣れましたか」と、マスター。
「まぁ、ぼちぼちです」と、友人と顔を見合わせながら答える僕。
「やっぱり、ルアーフィッシングですか」と、尋ねるマスター。
「いえいえ、フライフィッシングです」と控えめに答えると、相変わらずマスターは、
「ソルトウォーター・フィッシング、ソルトウォーター・フィッシング、ソルトウォーター、・・・・」と、何かの呪文でも唱えるかのように、僕らの席にスプーンとフォークを並べ終わると席から離れていったのだった。

8月から風に秋の気配が漂い始める頃まで何度か訪れることになるだろうこの「Morena」、やはりここでも8月の夏らしい風が吹いていた。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-06 22:36 | salmon fishing | Comments(14)
<Vol.485> 夏の風
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僕に与えられた夏期休暇前半の最後の日、僕は久しぶりにエリーゼの幌を取っ払い、そのボディと同じぐらいに小さなステアリングを握る。
淡い色の雲に覆われた青空の下、狭い車内には夏らしい心地良い風が舞い込み、ほんの少しでもアクセルを踏み込むと、それは途端にゴーゴーと唸りを上げる轟音へと変わる。
オープンエアーを楽しむ時はあまりアクセルを踏み込まない。そんな自分の中での決め事をすっかり忘れてしまうぐらいに夏空の下でのドライブは気持ちが良かった。
もちろん助手席にはタックル一式の入った小さな黒いバッグにスペイロッド。
目指した先は水曜日の夏の本流。


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暦の上ではまだ8月になったばかりだというのに、本流へと繋がるあぜ道で茜色に染まるトンボの姿を見かけた。季節は知らない間に進んでいる。
蕎麦の白い花が一斉に咲く白とグリーンの夏らしいコントラストの横をスペイロッドを肩に担いでゆっくりと歩いた。
ふと自分がいつ耳にしたのかさえ定かではないメロディーを鼻歌まじりに口ずさんでいるのにハッと驚く。
まぁそれぐらい気分がのんびりしていた証拠なのだろう。
蕎麦畑を吹き抜ける風は、相変わらず夏らしい匂いと夏ゼミの鳴き声を運んでくる。


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渇水気味の本流ではずっとType3のティップで通すことにした。
去年の8月の本流での鱒との出会いの記憶が何度も僕の頭の中で浮かび上がっては消えていったけれど、それはやはり去年のメモリーでしかなく、この日も静かな時間が流れていく。
それでも、僕が鱒の生命感溢れる感触というものを忘れかけた頃に小さなレインボーがコンタクトしてくれた。不思議なくらいに夏らしい小さなレインボーだったように思う。

例年以上に乾いた白い石が沢山姿を見せるお気に入りの中州で一休み。
肩に担いだヨレヨレのHardyのバックからコーヒーセットを取り出し、羊蹄山の麓で汲んで来た湧き水を白いポットで沸かした。
フレンチローストの豆で淹れたコーヒーを一口飲み、スニッカーズを頬張る。
心地良い夏の風が吹き、柔らかな川のせせらぎに包まれる。
僕だけの贅沢な時間はゆっくりと過ぎ去っていった。


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今日のBGM : The ORB / cool harbour the ORB
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by d-yun5-fly-elise | 2007-08-03 21:59 | spey fishing | Comments(2)