Top

札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
カテゴリ
以前の記事
2017年 12月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
Links
slow fishing ver.2
(2014-)


slow fishing
another photo website

    ↓ ↓ ↓
slow fishing photodesign 1
slow fishing photodesign 2

R. B. Meiser Fly Rods
C.F.Burkheimer Fly Rods
Riverwatch Bamboo Fly Rods
Saracione Fly Reels
Olson Custom Fly Reels
Spey Pages
Salmon Junkies
Steelhead Alley Fly Tying
Prince of Pelletheads
Aaron Goodis Photography
Jeff Bright: Steelhead Fly Fisher
Steelhead Tribune
The Caddis Fly: Oregon Fly Fishing Blog
Fishing With Jay
FLYINTROPICAL
FISHMADMAN
FlySpoke
Steel
North Umpqua Fly Guide
The Amazing Adventures of Switchboy
Savage Fishing
KIS-Fly fishing
Evolution Anglers
Journey to the West
METALHEADS
Steelhead Chaser
STEELHEAD ON THE SPEY
Steelheadwater
the big pull
Catch Magazine
DENEKI OUTDOORS
The Global FlyFisher
THE CLASSICAL ANGLER
RED SHED FLY SHOP
GRAYS of KILSYTH
Quality Flies
MENDOZA FLY FISHING
four seasons angling club

川の防災情報
アメダス風向風速
予報ガイダンス(気象庁発表)
ダム諸量一覧表 (北海道地方)
沿岸波浪予想(気象庁発表)
支笏湖ライブカメラ
屈斜路湖ライブカメラ

Freestyle Diary
Things
Bloody L
110-ken's Blog
Dream Streams
Spiral Loop
Speywater in Hokkaido
Study to be Quiet
The river flows to my life
Fly 80%
SWING-UP BLOG
Spey Bum
ひぐらしフライ
ひぐらしカメラ
Friend of Water blog
鶴造!魚も釣るゾウ!
~BQイッチー Nature Photo Graphy~
Four Seasons 春夏秋冬
Fish doesn’t like me!
feels so good
Redband Dreamer
Salmo-Lime-Star
フクちゃんのフライ日記
道東トラウトパラダイス
POLAR BEARの本流釣行記
道東フィッシャーマンakiの活動
GONE FISHIN'
Prime Time Fishing
Steelhead,Salmon and Spey Fishing
THE SURFACE OUTFITTERS
朱鞠内湖の釣り情報
walton_Blog
terry's FlyFishing Bar
さぁーフライ
支笏湖でフライフィッシング
takezaoclub
Fly Fishing in BIHORO
趣味のフライフィッシングと家庭菜園
とかぷちゅぷ画報
Angler's Notes from Southern Alps
「 飛 翠 。」 one's own way.
T-made FlyFshing Reels
街中のフライフィッシャー
フライフィッシング用品専門ショップ Tackle Mac
Fly shop Online
竿話休題
miracsta
river side
阿寒クラブ
Wild Life 釣り日記
shinya.Blog
River's dream of hokkaido Weblog
Elise.o.s

mail/contacts
d_yun5◎yahoo.co.jp
  (◎→@)

<   2007年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧
<Vol.484> バロメーター
d0029241_18233081.jpg
                  original photo by Mr.SHU
相変わらず悪い癖がなかなか直らなくって、キャスト後に右肘が伸びている。
右腕だけでラインをメンディングしようとする悪い癖もそうだけれど、どおりで最近ほんの少しだけれど右肘をグッと伸ばすと痛いわけだ。


  Rod : Winston Derek Brown Favorite 15ft 7/8
  Reel : Hardy Marquis Salmon No.2
  Line : Rio Windcutter 8/9/10

このタックルの組み合わせが、僕が尻別川を訪れた際のお気に入り。
そう、雪代による増水時期以外は、ほとんど毎回この組み合わせで尻別川の畔に佇む。

同じタックルでも、スペイキャストが不思議と上手くいく日もあれば、溜息が途切れる事がないぐらいに全然タイミングが合わない日もあって、まぁ、なんてことはない。スペイビギナーの僕にとっては当然のことかもしれないとも思ったりする。

でも、実は物理的に何も変わらないものがある。
それは、つまり僕のお気に入りのタックルを組み合わせた総重量だ。
これだけは、その日のスペイキャストの調子にかかわらず、相対的に何も変わらない。

ロッドソックスからロッドを慎重に取り出し1本ずつ丁寧に繋いでいく。そして透明のビニールテープでしっかりとテーピング。きちんとガイドが綺麗に一直線に並んでいるのを確認したら、リールシートにスペイラインを巻き込んだリールをセットする。
そんなお気に入りのタックルを両手に持って流れに佇み、しっかりと本流の様子を確認した後、その日のスペイキャストを開始する訳だけれど、第1投目からその日のタックルがずっしりと両腕を通して重いなぁ感じたりする日もあれば、意外とタックルの重さにそれほどとらわれずにキャストを続けられる日もある。
重さに対する感覚というものは、出会った鱒の目測の大きさもそうだけれど、案外自分が思っているよりも不確かなものであり、その日の体調や気分に随分と左右されるものだと思う。
僕の場合、タックルの重さがそれほど気にならない日には、意外とキャストのタイミングが上手く合うことが多くて、その分鱒釣りにも集中出来るのだけれど、タックルが重いと感じられる日においては、スペイキャストのタイミングもリズムもボロボロ、おまけに釣りの方にもなかなか集中すら出来ない始末なのである。

両腕を通じて感じるタックルの重さ、これってもしかしたらその日の体調や気分を占うバロメータのようなものなのかもしれない。
次回の本流釣行、それはいつの日になるか分からないけれど、タックルの準備を済ませたら、お気に入りのスペイロッドを両手で持って、その日の体調と気分にそっと耳を傾けてみようと思う。川のせせらぎが奏でる音色にそっと耳を近づけるように。


今日のBGM : OMD(Orchestral Manoeuvres in the Dark) / Statues
                                       / She's leaving
                                       / Tesla girls

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-27 20:43 | slow fishing | Comments(8)
<Vol.483> 点と線
d0029241_20382592.jpg



盛夏の日差しが川面を彩る火曜日の尻別川。
そんな本流のいつものポイントよりもほんのちょっと先にまでゆっくりと車を走らせてみた。
これもなかなか面白いもので、別の角度やいつも立ち込む岸とは反対の対岸から本流の流れの様子を眺めていると、何やら新しい発見があったりして、こでまでとはまた違った新鮮な感覚を覚える事がある。
そんな火曜日の午後だった。
また一つ、バラバラだった本流の点と点が線で結ばれたような気がした。


d0029241_2047474.jpg



上流の瀬に本流の鮎釣り師の姿が、そして下流へと視線を向けると、さらに下の瀬にも小さく鮎釣り師の姿が小さく見えた。
長竿の鮎釣師、これも夏の本流の風物詩なのだろう。


d0029241_21512145.jpg




そんな本流鮎釣師達に挟まれて、僕もティペットの先に今年になって2度目となるゾンカータイプの鮎ストリーマーを結んだけれど、スペイロッドが大きく引き込まれることはなかった。
盛夏の日差しは、相変わらず川面をこの世のものとは思えないぐらい崇高にキラキラと煌かせている。


d0029241_2172854.jpg



荒瀬の中で小さなレインボーが突如宙を舞う。
それも3度も4度も続けざまに。
それにしても一体、この小さな身体のどこにこれだけのパワーが秘められいるのだろうか。
もう少し大きくなったら再会できる事を願って流れの緩やかなところでそっとリリース。
でも、渇水と水温のせいだろうか写真に映ったレインボーの表情はどこか虚ろな表情をしているように見えたのは僕の気のせいだろうか。
やはり僕の額の汗も止まるということを知らない。

イブニング前の本流の空は不思議な形をした雲に覆われていた。
雲の隙間からこぼれる陽光は、なぜかしら不思議なほど神聖な気分を僕の中に呼び起こす。
さて、そろそろ帰る事にしよう。
僕の周りを飛び始めたヌカカが猛威を振るい始める前に。
とにかく今日は本流の中の点と点が1本の線に結ばれただけで十分なのだから。


d0029241_2124648.jpg


今日のBGM : Einstuerzende Neubauten / Sabrina
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-25 21:24 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.482> 夏の本流
d0029241_2155961.jpg



夏の日差しが鋭角的な鋭さでジリジリと釣り人の頭上から照りつける日曜日。
のんびりとした時間から友人達と尻別川の本流を彷徨った。

さすがにここまでの距離では海からの強い風に潮の香りを感じる事はないけれど、それにしても夏の日差しは日焼けするぐらい暑かった。
来るまでの途中に立ち寄ったコンビニで買ったスニッカーズは跡形もなく袋の中で見事に溶け、ピーナッツの粒のゴツゴツした感じが袋の上から触っても判る。おまけにコロッケパンはレンジで温めなくても、ホット・コロッケパンに早代わり。さらにはせっかくランチ後の楽しみに取っておいた濃厚な味わいのプリンまでもが、メルティ・プリンになっていた。

それにしても、やはり夏の釣りは喉の渇きと同じぐらいに難しい。いつまでも潤う事がない。
夏空に浮かぶ、これまた夏らしい大きな綿あめを引きちぎったような白い雲を眺めながら、本流の鱒たちも、やっぱり暑いんだろうなぁとひとり想う。

下流からの強い風に僕のスペイキャストも翻弄される。
でも、瀬の中での釣りはやはりどこか夏らしくて気持ちが良い。
時折り忘れかけた頃に小さな鱒たちが顔を出してくれるけれど、やはり日曜日の僕は、あまり大きな鱒との縁がなかったようだ。


d0029241_21373445.jpg


今日のBGM : Joy Division / Love will tear us apart
         Swans / Love will tear us apart
              / Failure

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-23 21:39 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.481> ものぐさ釣師のスペイ・・・ロッド、ライン編
d0029241_19162449.jpg
                  original photo by Mr. SHU

「 1grain = 0.0648g 」

スペイキャストを始めるにあたって、何を隠そう、この「grain、グレイン」という聞き慣れない重さの単位が、手持ちのツーハンドロッドに合わせるスペイラインの選択にあたり僕を一番悩ませた。ちなみにグレインという単位は穀物(主に小麦)の重さを量る単位として用いられるそうで、「1 grain=小麦1粒の重さという意味」との事である。
(参考HPはここここ

オーバーヘッドキャストに慣れ親しんでいた頃の僕にとって、いわゆるロッドのライン指定番手というのは、単純で分かり易かった。WFラインであれば、ロッドの指定番手通りに、そしてSTヘッドラインであれば、ロッドの指定番手よりもおおよそ1~2番手上のラインを選択すれば特にフィールドでは支障なくキャスティングが出来ていたように思う。
今でこそスペイラインにおいてグレインという表記は一般的になっているようだけれど、僕がスペイキャストを始めようとした時は、まだそれほどポピュラーになっていなかったように思うのだが・・・。
とにかく最初はスペイラインについて何も分からなかったというのが正直なところであり、友人の勧めやショップのアドバイス、それに今では新しいバージョンになっているようだけれど、
Rio社が作った各社のツーハンドロッドに対するスペイライン推奨表を参考にWCの9/10/11を購入したのだった。
最近ではAFTMAからもツーハンドロッドに向けたロッド指定番手とベリーの長さに応じたスペイラインの重量の推奨があるようだけれど、幾分軽めに推奨しているという話も聞くが、ラインを選択するにあたってはとても参考になるように思う。
ショップで目にするスペイラインも各社様々あるのだが、比較的手に入れやすいスペイラインについては、ここのHPがある程度ライン重量やテーパーについて詳しく説明を加えてくれているので参考になると思う。
   RIO , SA/3M , CORTLAND , CND

ちなみにスカジットラインについてはフライショップWatchettさんの「スカジットラインと使用ロッドとのバランスについて」が分かり易かったように思う。

スペイラインには様々なデザインのラインがあるが、TIEMCOのHPにWai Yin氏の
東 知憲氏が訳されたコラムが載っていたので、参考になるかもしれない。
  「用途特定型」スペイライン、そのデザイン(前編)
  「用途特定型」スペイライン、そのデザイン(後編)

スペイキャストも、そのディープな世界にある程度足を踏み入れると、市販のラインでは満足が得られず、自分なりに市販のラインを切り刻んで好みの長さに調節されておられるエキスパートの方もおられるようだけれど、何せものぐさな僕は、まだそこまでの域は到達出来ていない。
今のところは市販のライン(WCのようなショートベリーやスカンジナビアンシューティングヘッド)で十分事足りているし、それよりも様々な条件の下でスペイキャストをストレスなく出来るようになる事の方が、まだまだスペイビギナーの僕には重要な事のようだ。


「バットをグッと曲げてあげる」。確かCNDの野寺氏はスペイキャストのDVDの中で、何度もそう語っておられた。
どんなロッドがスペイキャストに向くのか。確かに一筋縄ではいかない難しい問題である。それは、各人の好みもあるし、湖や本流など足を運ぶフィールドにもよって異なると思うからだ。
でも、僕の少ないスペイキャストの経験からしても、バットがグッと曲がるロッドはスペイキャストをしていても気持ちが良いし、もしかしたら足を運ぶフィールドすら選ばないのかもしれないとさえ思ってしまう。
とにかく最初は1本のスペイロッドとそれに合わせた好みのベリーの長さのスペイラインでスペイキャストの練習をされる事をお勧めする。練習中にあまり多くのロッドは振らない方が良いようだ。なぜならせっかく身体に染み込み始めたそのロッドにおけるスペイキャストのタイミングというかリズムが、他のロッドを振ると幾分ずれてしまうように思うからである。

スペイキャスト。
おそらくこの世界に一歩でも足を踏み入れたら、これまでとは違うフライフィッシングの世界の楽しみが見えてくると僕自身は感じている。

今日のBGM : Renegade Soundwave / The Phantom (It's In There) (A)


[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-21 21:12 | 私的北海道のスペイ考 | Comments(2)
<Vol.480> 迷い
d0029241_18562185.jpg



釣り師と迷い。
それは、いつも隣り合わせのようなものであり、切っても切り離せないものである。


釣り師は迷う。
スペイキャストの釣り師も迷う。
そして、僕も迷う。

足を運ぶフィールドに選択するエリア、そして佇むポイント。
もちろんロッドの選択にも迷うし、どのラインを巻き込んだリールにするかにも迷う。
そのうえ、ポイントによってシンクティップのシンクレートの選択にも迷う。
でも、一番迷うのはどのフライをティペットの先に結ぶかだろうか。

友人は言う、
「Yunさんは、フライの選択に迷いがなくって良いよね」、と。
確かにそうかもしれない。
なにせ、僕がフィールドに着いて真っ先にティペットの先に結ぶのは、8番フックに巻いたビースヘッドに金黒シェニールのウーリーだからね。

ヘビーウェイト仕様のこのフライ、本流や湖の鱒にはかなりウケが良いようで、僕の中ではある意味パイロット的な役割を果たすフライのような存在であったりする。
もちろん幾つかのバリエーションはあるのだけれども、やっぱり僕の中では一番信頼のおけるフライなのであり、だから、僕はフィールドを目の前にして少しでも不安を減らすというか迷いを払拭するために、このフライをまず手にとって真っ先にティペットの先に結ぶのかもしれない。

そんな訳で、僕のヨレヨレというか革の艶をほとんど失ったようなガサガサの手触りがちょっと物悲しさや哀愁を感じさせるホイットレーのフライワレットを開くと、半分はこのビーズヘッドの黒いウーリーがところ狭しと並んでいる。いや、このフライで埋め尽くされているといった方が正しい表現だろう。もちろん残りの半分のスペースには、あまり使われることがなく、いつ巻いたのさえ定かではないウェットフライが並んでいるのだが・・・。
でも、時々何かの拍子にふと思うことがあるんだ。本当にこれで良いのかって。
もしかしたら僕はフィールドを目の前にして、「さてどのフライにしようか」と、フライの選択を迷うという、いくつもあるフライフィッシングの愉しみの要素の中の大きな一つを、台無しにしているんじゃないかということをである。

そんな訳で、昨夜はスペイフックやウェットフック、それにアルミチューブを使い、幾つかの黒いウーリーじゃないフライを巻いてみて、フライワレットの残り半分の隙間を埋めてみた。
今度フィールドに立つ時は、ニヤニヤしながらフライの選択に迷う事にしよう。
そしてここぞという大きな鱒がいそうな流れの中で、その中のフライの一つをゆっくりとスイングさせるのだ。
でも、ひととおり流し終えた後で何も鱒からのコンタクトがなかったりすると、「やっぱり黒いウーリーにしておけば良かったのかなぁ」という後悔がついてくるのは目に見えているのだけれども。


d0029241_2038575.jpg
                   original photo by Mr.ABU

今日のBGM : Ministry / Lies Lies Lies
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-20 20:38 | slow fishing | Comments(2)
<Vol.479> 夏色の空と3つの瀬
d0029241_2043395.jpg



雲の隙間から差し込む夏の日差しが眩しくって、すこぶる気持ちの良い午後だった。
夏の空はいつも以上に夏色を呈していて、
僕にはその空の青さが、
なぜか地球の青さを身近に感じさせるブルーのように思えた。
そのうえ、川面を吹く風には、まるで台風が過ぎ去った後に感じる、どことなく清々しさのようなものまでもが含まれていたように思う。

そんな火曜日の午後、僕と友人は尻別川の3つの瀬を慌しく巡る事にした。


d0029241_20173793.jpg



思わず足下をすくわれそうな早瀬の真っ只中でスペイロッドを片手に立ち尽くす。
おのずと周りの音は、激しい水音にすべて掻き消されてしまう。
それもいっそう荒々しく。
風の音、鳥の囀り、それらすべてを感じる事が出来ない世界に僕はまさしくいるのだ。
唯一、夏の太陽の日差しを除いては・・・。

スネークロールでキャストしたラインとロッドを持つ手に意識が集中する。


d0029241_20451576.jpg



不意に、手に持ったラインが引き込まれ、
対岸の幾分深みを形成した流れの辺りで大きな水柱が立った。
鱒は早い瀬の中で一向に動こうとせず、ゆっくりとした振幅で首を振る。
そして、それと同調するかのように15ftのロッドがゆっくりと相手の持つ力強い生命感を伝えながら僕の手もとから綺麗な孤を描いた。
早瀬の中で僕はかなりの時間、鱒とのやり取りにてこずったように思う。
おまけに僕自身が足下を勢いのある流れにすくわれないように注意しながら、ロッドを握りしめ岸辺に戻るにも苦労した。
やっとの事で、ヒヤヒヤと肝を冷やしながら何とかランディング出来たのは、
Type6のティップの先に結んだビーズヘッドの黒いウーリーを咥えた僕にとっては悪くないサイズのアメマスだった。


d0029241_20572659.jpg
d0029241_2058236.jpg



夏の日差しに輝くアメマスのボディに散りばめられた白い斑点、その身体は不思議なほど柔らかい色合いをしていたように思う。
口元からそっとフックを外し、そのアメマスをもといた流れにそっと戻した。
そして、僕の額から一筋の汗が流れたんだ。
相変わらず、夏の空はいつも以上に夏色を呈していた。


d0029241_2165495.jpg



その後も、友人と気になっていた瀬を慌しく2ヶ所巡った。
それも久しぶりに辺りが濃い紫色の暗闇に包まれ始めるまで。
でも、いつもの事だけれど、期待したドラマの幕が開く事は最後まで訪れなかった。


d0029241_21114485.jpg

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-18 20:58 | spey fishing | Comments(6)
<Vol.478> 尻別川スペイキャンプ
d0029241_1911277.jpg



仙台の友人の無駄な力というものを一切省いたような美しいスペイキャスト。
先端の尖った柔らかいループが、本流の上を静かに舞った。


d0029241_1974190.jpg



夏の匂いがいたるところから漂う7月の本流。
小さなカエル達がピョンピョンと元気良く軽やかに跳ねる青緑色豊かな水田の横をスペイロッドを片手にゆっくりと歩き、目指す先はいつもの本流の畔。

7月の連休の前半、僕らは以前からの計画通り、本流の畔のくたびれた山荘に泊り、友人達と2日間尻別川で過ごすことにした。


d0029241_19231291.jpg



川面を吹く7月の風は、本流の畔を彩る緑豊かな木々の葉を柔らかく揺らし、本流の流れの奏でるせせらぎは、釣り人の焦る気持ちをどこかそっと鎮めてくれる。
7月のレインボー。
それはどこか遠い存在のようでもあり、またある意味ほんのちょっと手を伸ばせば届きそうに思えるぐらい近い存在に感じられるのだけれど、僕には果かない期待にも似た願いとは裏腹に一向に縮まらない距離のように思えてならなかった。


d0029241_1941367.jpg



不思議なもので、記憶というものはなぜかすぐに色褪せていく。いつまでも心の中に鮮明に留めておきたいと思っても、少しずつ霞んでいくというかセピア色に移り変わっていく。それは、出会った鱒だけでなく、友人のこぼれる笑みや悔しそうな表情も然りだ。でも、唯一余韻のように残るのは、楽しかったという記憶だろうか。悲しい事に、その余韻すらも時間と共にやがて記憶から霞んでいくのだけれど、それはそれで仕方がないことなのかもしれない。また新しい記憶の1ページを重ねていけば良い事なのだから。でも、出来る事ならもう少しこの楽しかったという余韻に浸っていたいものなのだけれど・・・。


d0029241_1943061.jpg



相変わらず本流の鱒は僕には沈黙を続けたまま。
気持ちを込めてスペイキャストを繰り返し、願いを込めてフライを流れの中でスイングさせたけれど、一向に鱒からのコンタクトはない。
唯一初日の早朝に小振りなレインボーの表情を見たけれど、これは決して出会ったとは言えない出会い方だった。なぜなら、次のキャストに備えて下流へと流したラインの先に結んだフライを、この鱒がたまたま咥えただけだから。ついつい笑っちゃうぐらい、いかにも陳腐な4コマ漫画に出てきそうな出会い方だったからね。


d0029241_20112387.jpg



セピア色に霞んでいく楽しかった思い出。そしてスペイキャンプ。
でも、また1年後にこの地で再会する事を願って、最後に記念の集合写真を撮る事にした。


d0029241_20181258.jpg

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-16 20:21 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.477> サクランボの季節
d0029241_217196.jpg



友人と訪れた、火曜日の午後の本流。
国道から砂利道を進み、水田の横にあるほんの数台の車しか止められない小さな駐車スペースに車を止め、そこから本流までロッドを片手にゆっくりと歩く間に、僕らは毎回1本のサクランボの木の下を通る。そんな春には小さな白い花を咲かせていたサクランボの木に、昨日は沢山の赤い実がたわわにぶら下がっていた。
ちょっと手を伸ばせば届きそうな赤い実の幾つかを手に取り、口の中に放り込んでみる。
このところの降雨の少なさからだろうか、しっかりと熟したそのサクランボの実は、ジワーッと口の中で甘味が広がり、僕は夏らしい甘酸っぱさを感じる。

不思議なもので、僕の中でサクランボを食べるとなぜかチェリーパイの事を思い出す。
きっと学生時代に観た、David Lynch監督の映画「Twin Peaks」に出てくるチェリーパイの印象が強かったのだろう。だからサクランボの季節になると、時々ふと思い出したかのように無性にチェリーパイが食べたくなるんだ。


d0029241_21295546.jpg



久しぶりに本流でお会いしたyusukeさんのうしろ姿を見ながら、ゆっくりと午後の本流を釣り下った。曇り空の本流に吹く風は、時々夏らしい匂いを僕のもとまで運んでくる。
それにしてもずいぶんと水位が下がったものだ。これぐらいの水位になると僕はType3にするかType6にするか、本当にティップの選択で頭を悩ませる。
随分と釣り下った。ここまで来る間に数回おそらくレインボーと思われる水面からモコッと出るライズを見たけれど、相変わらず僕のスイングさせるフライには何の変化も起こらない。
そして期待したイブニングの第3セクション、速い瀬の中で1度だけメンディングしたラインを通じて「ゴ、ゴン」という鱒らしいアタリがあったけれど、それはフッキングには至らなかった。

相変わらず僕の中では夏らしいサクランボの甘酸っぱさが、チェリーパイの思い出と共に余韻のように残っていた。


d0029241_21453394.jpg

今日のBGM : TRENTEMOLLER / Miss You
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-11 21:45 | spey fishing | Comments(4)
<Vol.476> 夏の十勝川
d0029241_1827322.jpg



久しぶりに遠くの本流へと遠征をした。
友人と目指した先は、夏の十勝川本流。
僕にとってはこの季節、初めてこの地を訪れる事になる。
期待だけは十分に膨らんだ。


d0029241_18343218.jpg



本流の両サイドが緑豊かな山々に囲まれた十勝川上流域。
野鳥達の囀りがこだまする深い山間に、まだ朝日は差し込まない。
ヒゲナガのスーパーハッチに遭遇すれば、釣り人にとって至福でありかつ濃厚な時間が、瞬く間に過ぎていくであろうこのエリア、でも僕達は少しタイミングを外してしまったようだった。
レインジャケットを羽織っていても肌寒い早朝の本流。
ウェットフライをティペットの先に結び、スネークロールでキャストを繰り返す。
2度ほど小さなアタリがあったけれど、やっぱりレインボーには出会う事が出来なかった。
7月だというのに本流に吹く早朝の風はやはり冷たく、僕の指先は冷えて血行が悪くなったのか、少しずつ痒くなり始める。
いつの日か、友人が目を輝かせて語るそんなスーパーハッチに出会えればいいのになぁと思いながら、僕らはさらに下流域へと移動する事にした。


d0029241_1931670.jpg
d0029241_1932995.jpg



中流域まで車を走らせると、景色は一変する。
十勝らしい遮るものを知らない広大でパノラマチックな景色と、まさしく十勝晴れといったような青い空に強い日差し。
気温はうなぎ昇りに上昇し、暑いったらありゃしない。これにはいささか参った。
そんな中、支流の札内川でまだまだあどけない表情のリトル・レインボーと戯れる。


d0029241_19351185.jpg



午後からはこの地に住むjockさんと共に大きなレインボーの姿を求めて本流を彷徨った。
幸運に巡り合えば80クラスのトロフィーサイズのレインボーという言葉は、大きな鱒好きの釣り師の心を揺り動かすには十分過ぎる言葉である。
それにしても、初冬や早春に訪れる下流域とはまた違った本流らしい雄大な流れだった。
そんな大きなレインボーが泳ぐ本流の中流域でいくつものランを期待を胸にスペイロッドを振り続ける。
そして、本流が夕暮れのオレンジ色に染まり、僕の体力が限界に近くなるまでロッドを振り続けたけれど、最後まで大きなレインボーに僕のスペイロッドがグンニャリとバットまで撓らせられる事は訪れなかった。
でも、いつの日か十勝川に泳ぐ大きなレインボーをこの手でそっと触れる事が出来る事を願いつつ、夏の匂いのする道東の地をあとにした。


d0029241_2001333.jpg

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-08 20:00 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.475> 夕暮れのレインボー
d0029241_1937881.jpg



本流の辺を囲む木々の緑が少しずつその色合いを深め、やがて漆黒の闇へと包まれていく。
夕暮れの迫る本流。
対岸近くまでペリーポークでキャストした僕の黒いフライがゆっくりと速い流れに馴染みながら沈んでいく。
数回目のメンディング。
僕は手にした15ftのスペイロッドとスペイラインを通じて、しっかりとした鱒の生命感にも似た躍動感を感じる。
そして本流に夕暮れの海からの優しい風が吹いた。


d0029241_1958321.jpg



火曜日の午後は、まったく釣り人泣かせの良い風が吹いていた。
それにしても贅沢なもので、僕は最後まで支笏湖にするか、それともお気に入りの本流にするか、迷いに迷った。
職場の駐車場を出て国道に差し掛かる交差点。やはり僕は支笏湖へと続く右折ではなく車のウィンカーを左折に立てる。つまりそれは本流へと続く峠へという事になる。

馬鈴薯畑のピンクと薄肌色の混じったようなたくさんの花を眺めながら車は順調に走る。
CDからはお気に入りのキューバサウンド。
午後の日差しはやけに強く、今日はレインジャケットを脱ぎ捨てたくなるぐらいに暑い一日になることが容易に予想された。

本流に辿り着く頃には幾分風は弱まっていたけれど、それでも水田の青い稲はそんな風に揺られて柔らかくなびいていた。
日曜日よりも若干水位の下がった本流。もしかしたら水温は多少なりとも上がっていたのだろうか。ゴアウェーダー越しにも冷たさは感じられない。
相変わらず、下流では海からの遡上魚が大きな水柱と共に派手に跳ねる。その度に心地良い風の音と流れの音に揺られながら僕は一瞬ドキッとさせられる。
何事もなくスペイキャストを繰り返しながらゆったりとした時間は流れていく。
本流に夕暮れの足音が少しずつ忍び寄り始めた。

あと5m釣り下ったら、今日はおしまいにしようと思っていた。
そう自分に言い聞かせて、もう一度フライとティペットにトラブルがないかどうかを確認。
そしてペリーポークで対岸に向けてキャストした。
数回目のメンディングで不意に訪れる衝撃と躍動感。
鱒は加速度的に、まるでお尻に火が点いたかのように一気に下流へと疾走した。
やはり長い時間の鱒とのやり取りだった。
おまけに前回同様ランディングの場所に僕は困り果てる。
意を決して僕は上流へと回り込み、鱒には申し訳ないけれど、一か八か少し顔を出した川辺の砂地にその鱒を引きずり揚げる事にする。
その瞬間がきた。そしてすべてが終わった。
砂地で跳ねる鱒を急いでネットに入れ本流の流れに浸す。
魚体に付着した砂が流れてその全身が徐々にあらわになる。
均整の取れた逞しいボディの美しい45cmの本流レインボーだった。
そしてそのしっとりと濡れたボディにはオレンジ色に染まりかけた夕暮れの空が映っていた。


d0029241_20474316.jpg

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2007-07-04 20:47 | spey fishing | Comments(10)