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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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<   2006年 10月 ( 16 )   > この月の画像一覧
<Vol.354>モスグリーンの湖と10月最後のRainbow
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不思議な色に染まった午後の支笏湖だった。まるで柔らかいもので何かをそっと包み込むような色合い。それは、モスグリーンそのものだったような気がする。

めまぐるしく変わる天気。少し日差しが射したかなと思うと、空の雲は凄いスピードで行き去り、やがて恵庭岳は雨で霞みはじめる。ポツポツと小さな雨粒が僕のレインジャケットを乾いた音で打ち鳴らし、みるみると支笏湖は白くて柔らかい真綿のようなもので包まれた。
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先週と同じく95kmの標識のポイント。風に飛ばされ湖岸に散りばめられたカラフルな落ち葉を眺めながら、これまた先週と同じくスカンジナビアン・シューティングヘッドでキャストを繰り返す。唯一の違いといえばティップをType6からType3に変えた事ぐらいだろうか。

お気に入りのステージにはすでに先行者の姿。僕はいくつかの別のステージを彷徨いキャストを繰り返すけれど、相変わらず支笏湖の鱒からのコンタクトはない。また一枚、紅葉に染まった落ち葉がフワフワと湖面の上を揺れ動く僕の心のように舞った。

先行者が去ったお気に入りのステージに立つ。時計の針は3時をとっくに過ぎていた。4時半まで粘ろう。そう心に決めて、3Xのティペットの先にフライボックスから取り出したオレンジ色のスペイハックルをボディに巻き込んだ黒のゾンカーを結ぶ。そしてひたすら落ち葉が湖面の上を一筋になって流れる潮目に向けてキャスト、そしてリトリーブ。
いったいどれくらいの時間がたったのだろうか。おそらく辺りが暗くなり始めて、湖岸からステージへと続く沈み石の位置が少しずつ分からなくなり始めた頃だったんじゃないか思う。
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「ゴン」。
突如何の前触れもなく、オレンジ色のランニングラインをリトリーブしていた僕の左手を襲った衝撃。
支笏湖の鱒が僕のオレンジ色のスペイハックルを巻いた黒のゾンカーを、何の躊躇もなくテイクした。そしてすかさず闇が徐々に迫りつつある紺碧の湖面の上をレインボーは2度、3度とシルバーメタリックなボディを誇示するかのように大きくジャンプ。僕は急いで余ったランニングラインをリールに巻き込み、ロッドと全身でレインボーのゴン、ゴンという躍動感のある前のめりなビートと、それとシンクロして奏でられるソブリンサウンドに酔いしれる。やがてハッと気が付くとステージの上から手を伸ばしたインスタネットの中には、久しぶりに出会う支笏湖のグリーンバックが美しいグラマーなレインボーが収まっていた。

普段は滅多にフラッシュは点けないけれど、モニターに映ったその背中のグリーンの鮮やかさに目を奪われながら、どこか今日訪れた時の支笏湖の色と同じモスグリーンに似ているなぁと思いつつ、そっと暗闇の迫る湖水へとそのレインボーが戻っていくのを見送った。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-31 21:19 | spey fishing | Comments(18)
<Vol.353>ウェーダーの中の予期せぬ出来事
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もう我慢が出来ないと、湖岸でネオプレーンのウェーダーを脱いで逆さにすると、右の靴底からドバーっと予想以上の沢山の水が流れ出してきた。たっぷりと水を含んだソックスを脱ぐ。顔を出したのは血色の悪くなった僕の白くてフニャフニャとふやけた右足だった。

もう一度シルバーメタリックなボディのレインボーに出会いたくて、友人達と訪れた秋の屈斜路湖。シルバーのホイットレーのフライ・ボックスには何本かの新しいフライも巻き足して、準備に怠りはなかった筈なのに・・・。

霧のかかった静かな朝の湖面に丹頂鶴の鳴き声がドキッとするぐらいハッキリと響き渡る。最初に入った尾札部川のインレットでは、すでに二人のルアーマンのロッドをグッドサイズのレインボーが派手な跳躍と共にグイグイと曲げていた。そんな光景を見て、僕らの期待が否応無しに高まらない訳はなかった。でも、その時点で僕は自分のウェーダーの中の異変に気が付き始めていた。
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願いを込めて何度もフライを交換したし、いつも以上にカウントダウンしてフライをリトリーブする層を変えてみる。でも、一向に屈斜路湖の鱒からの返事はない。
そして、僕の屈斜路湖のレインボーに出会いたいという想いが強くなればなるほど、右足のウェーダーの中の水の存在感がますますジワーっと大きくなり始め、やがてそれは下着へと・・・。こうなると僕の釣りへの集中力はおのずとトーン・ダウン。どうすればウェーダーの中への水の浸入を防げるかに腐心した。

マイッタナァ・・・。

湖畔を染める山吹色が眩しい秋の屈斜路湖。そんな湖の乾いた湖岸の石に白くてフニャフニャした濡れた僕の右足を乗せると、ジワーッとその石の温かさが伝わってくるのだった。
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                    original photo by Mr.ABU
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-29 19:16 | spey fishing | Comments(18)
<Vol.352>Last one month
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曇り空の秋の日の午後、久しぶりにエリーゼの小さなステアリングを握る。
車はやがて紅葉が映える郊外へと出た。

フロントガラスに小さな水滴が浮かび上がり、道路は少しずつ雨で黒く光沢を増し始める。
そして濡れたアスファルトはさらに道路脇の紅葉を鮮やかに燃え上がらせた。

エリーゼの冬眠まであと1ヶ月。
11月にはお気に入りのスペイロッドと共に少しロング・ドライブが出来るといいのだけれども。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-26 20:33 | my lotus elise | Comments(4)
<Vol.351>白い息
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支笏湖からの帰り道、車の外気温計は-1℃を示していた。
そういえば夕日がゆっくりと山肌に沈み、支笏湖が闇が包まれようとすると急激に気温が下がった。そして夕方5時の遠くから聞こえるチャイムと共に僕の吐く息も白くなり始める。
どうりで寒いわけだ。秋がさらに深まるのを、僕は知らず知らずの内に実感していた。

風が穏やかだったし、紅葉がいっそう激しく燃えていた。
そんな支笏湖の午後、今日の僕のテーマはシューティング・スペイ。久しぶりに支笏湖でのリトリーブの釣りである。
フローティングのスペイラインに小さな黒いカディスでも良かったのかもしれない。確かに小さなティンプル・ライズは何度も僕の視界に飛び込んだ。でも、なぜか今日はリトリーブの釣りがしたかったのである。

いつものように14feetのロッドにリールをセットして95kmのポイントのステージに立つ。でも、いつもと違うのは、リールにレベルラインのランニングラインとType6のティップを繋いだスカンジナビアン・シューティングヘッドが結んである事。そして3Xのリーダーの先には黒いゾンカーをしっかりと結んだ。
相変わらず最初はヘッドが短いのでアンカーを打つタイミングを取るのが難しくって、何度も僕は溜め息をつくことになったけれど、時が経つのと共に少しずつシュートの後のあの感触、あの不思議な心地良さが芽生えてきた。

時折り耳に聴こえる小さなティンプル・ライズの音と共に穏やかな時間がゆっくりと過ぎていく。静けさに包まれた秋の支笏湖だった。
湖畔の紅葉に目をやりながらオレンジ色のランニングラインをゆっくりとリトリーブしていると、突如左手に違和感を感じた。そして、そのまま何事もなかったかのようにリトリーブ・・・。
「来る、来る、来る・・・」、そう心の中で祈るように信じて慎重にリトリーブ。
「グゥ、ゴン・・・」。鱒が僕のフライをバイトした。そして、左手に握ったランニングラインに伝わる衝撃と共に僕はやってはいけない事をしてしまった。そう、いつもの癖でロッドで大きく合わせてしまったのだ。
リトリーブにはリトリーブで合わせる事、それもしっかりと鱒がフライを咥えるまでリトリーブを続けるという鉄則をすっかり忘れてしまっていた。つまり早合わせなのである。

山肌に夕日が沈むと、僕の吐く息が白く存在感を誇示し始める。冷えた湖面の空気が僕のフリースの襟元から入って来た。寒さが堪えながら、あと1回だけキャストしたら帰ろう。そんな事を思っていると遠くから夕方5時を示すチャイムが響いてきたのだった。

そして、振り返るとオレンジ色に染まった湖面に、またひとつ小さなティンプル・ライズが広がった。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-24 20:54 | spey fishing | Comments(12)
<Vol.350>秋の日の苦手なもの
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誰にでも、苦手なものってあるのかもしれない。
ちなみに僕はルースニングとアウトリガーが苦手かな。

terryさんから始まった"Fly Fishing Baton 2"なるものが僕のところにもLt_cahillさんを径由して回って来たと同時に僕の苦手意識が秋の夜長にムクムクと湧きあがって来たのを感じる。最初は沈黙を決め込もうと思っていたのだけれど、やはりそういうわけにはいかず(本当はいくんだろうけれど)、答えてみることにした。

Q1.今シーズンの思い出深い釣行は?

春から冬まで、一年を通してフィールドに通える北海道だから、僕にとってまだ今シーズンは終わっていないのだけれど、強いてこれまでの印象深い記憶に残る釣行を挙げてみようと思う。

不思議と僕にとってはランディングしたグッドサイズの鱒よりも上手くフックを外されて逃げられた鱒の方が鮮明に記憶に残っている。そう、あの「グゥン」とラインを通じて鱒の躍動感を感じた後、流れの向こうでレインボーがスローモーションのようにジャンプ、そして次に「フッ・・・」と手に持ったラインとロッドから鱒と僕とを結ぶすべてのテンションが失われるあの瞬間。
一瞬時間が止まり、そしてまた風を感じる。
だからどうしてもお気に入りの本流で上手くフックを外して流れに戻っていったグッドサイズのレインボーの事が忘れられない。今でもその鱒のシルエットと跳躍がまぶたに焼き付いているし、何といってもそんな本流釣行が一番印象深いのかもしれない。

あとはどれも印象深いのだけれど、やはり友人達との知床番屋釣行(何といってもシェフ・ハマダのカラフトマス料理の味が今でも忘れられないし、特に白子のソテーは絶品だった)、広大なオホーツクの海での友人達とのOSJ(是非とも来年も参加したいものだと思っている)、それに悪天候の中の屈斜路湖も印象深い釣行だったように思う。

今シーズンはまだ終わっていないけれど、きっと晩秋の十勝川本流朱鞠内湖、それに初冬の島牧サラブレットの川もきっと印象深い釣行になるんじゃないかと密かに思っている。

Q2.最近のお気に入りの道具は?

お気に入りの道具は色々あるけれど、今年は深いグリーンのブランクカラーのロッドに魅せられた年だった。オークションで手に入れた2本の"Derek Brown favorite"モデルは、言葉を失うぐらい美しかったけれど、今は僕の不注意で本国で修理中。来シーズンまでにはまた僕の手元に戻ってくると良いのだけれども。

Q3.自分をひとことで言うなら、どんな人?

これはパス(ゴメンネ、terryさん)。でも、強いて言うなら、頑固かな。

Q4.これから先、行ってみたい場所、釣ってみたい魚種は?

とにかく世界の辺境のような所に行ってみたい。まぁ、時間とお金が許せばの話だけれども。
何もない荒れた大地とそこをゆったりと流れる大きな川。イメージは南米の釣りだろうか。そんな中にポツンとひとり身を佇ませて言葉に出来ない何かを感じながら、出来ればシートラウトに出会ってみたいものだ。そんな想いを、以前東京は南青山の"Angler's book"で買った
"Trout & Salmon / The Greatest Fly fishing for Trout and Salmon Worldwide"という写真集を見てからずーっと心の中に秘めている。

Q5.一人でも複数でもイイので、Batonを渡すブロガーを紹介してください。

terryさん、それにバトンを渡して下さったLt_cahillさん、申し訳ないです、これもパスです。

難しいエントリーだったような気がする。気分はやはり苦手なルースニングやアウトリガーの釣りの後のような気分に近かったりするかな。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-23 20:49 | slow fishing | Comments(10)
<Vol.349>落ち葉のsymphony
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ハッとするような鮮やかなオレンジレッド。
秋を想わせる柔らかい山吹色。
夏を名残惜しむかのような霞んだグリーン。
そして、やがて訪れる冬を想わせるブラウン。
そんな、さまざまな色に染まった落ち葉が少し濁りの残る本流の流れの中を、まるで五線譜の上に散りばめられた音符のようにゆっくりと漂っていた。

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秋が深まりつつある本流。久しぶりに友人達と土曜の朝の本流に静かに佇んだ。
それにしても、下流からの冷たい風が強い日だった。空の雲は勢いよく流れていく。そんな冬の足音を感じさせる風に吹かれて、またいくつかの落ち葉が本流の五線譜の上に新たに加わった。

エッグ、ビーズヘッドの黒のウーリー、ストリーマー、・・・・・。
何度も何度も願いを込めてフライを変えたけれど、相変わらず本流の鱒からのコンタクトはない。久しぶりの本流でのスペイキャスト。しばらく湖での重いシンクティプのスペイキャストが多かったから、強い風も手伝ってなかなかタイミングが合わない。それでも、本流の畔の紅葉に目をやりながら、気持ちを落ち着けて出来るだけゆっくりとタイミングを取る事を心掛けた。

そしてまたひとつ、穏やかな流れの本流の上を強い風にあおられて落ち葉が舞った。

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晩秋を想わせる強い風と共に僕らも彷徨う。
辿り着いた午後の積丹の海ではことさら風が冷たかった。
打ち寄せる高い波と砕け散る波飛沫。空には白波の色に似た小さな雲が低く漂っていた。
そろそろ終わりを迎えようとしているサーモンの季節。それでも、1尾のサーモンと出会い、そして別れた。
冷えきった濡れた手で風の冷たさを感じながら、僕はいいそう秋が深まるのを感じる。

そして、もうすぐグローブが恋しくなる季節がやってくる。

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今日のBGM:Autumn Leaves/Chet Baker
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-22 19:20 | spey fishing | Comments(8)
<Vol.348>autumn sun
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秋の太陽が穏やかな湖面を照らす。

決してギラギラではなく、出来ればその温かみを柔らかく感じるぐらいに照らして欲しい。

湖の釣りは幾分「ひたすら」といった忍耐・我慢比べに近いものを要するから好きだけれど、

天気が良くって風の穏やかな日には、どういうわけか僕は鱒に出会える気がしない。

秋の穏やかな太陽をほんの少し恨めしく思う。初冬になると、あれだけ太陽の温かさが恋しくなるのに。

でも、湖から初雪の便りが聞こえてくる頃になったら、またどこかの湖の畔に佇みたい。

静寂さに包まれた湖、深々と音もなく大きな牡丹雪が降るような中でロッドを振りたいものだ。


僕にとってはとても印象深い初冬の湖での記憶がある。確か10数年以上前のまだフライフィッシングを始めたばかりの頃じゃないだろうか。11月の中頃、雪の影響で50km/hに速度規制された夜のハイウェイをひとりで朱鞠内湖に向けて車を走らせた。早朝の取水崎には贅沢にも僕ひとりだけ。湖は濃い霧に被われていて、雪景色の湖畔は木々の深いグリーンと雪の白に被われている。そして鈍よりと曇った鉛色の空からは大きな牡丹雪が深々と降り注いでいた。僕の耳にはそんな大きな雪がレインジャケットに当たって立てる「カサ、カサ、カサ・・・」といった乾いた音が静かに響き、それ以外はまったく音が響かないシーンとした包み込むような無音。これほどの静寂さを僕はこれまでに味わった事がなかったせいだろうか、霞んだグレーの心象的な風景と共に、なぜかとても印象深かった。今でもその光景が何かの拍子に思い出されてしまうぐらいだから、よほどインパクトがあったのだろう。寒さに震えながら無心でキャストを繰り返す。でも、どこか心の中は暖かいもので満たされていた。

霧の向こうで大きな鱒の立てる水音が静かに響く。きっと水音の響く大きさからするとイトウだろう。水音がフェード・アウトするとやがてまた沈黙のような静寂が訪れた。そしてまた大きな水音。少しずつこちらに近づいてきているようだった。相変わらず「カサ、カサ、カサ・・・」という乾いた音だけが僕の耳に響いている。
不意にリトリーブしているラインに強い衝撃を感じた。痺れで感覚を失った指にでも感じるぐらいだから相当強かったのだろう。すべてものが静から動へとシフトした。
気が付くと雪景色の湖岸にはフライフィシングでは初めて出会うイトウが横たわっていた。そっと口元からオリーブ色のワカサギを模したゾンカーを外す。霧が立ち込める湖にイトウがゆっくりと戻ると、やがてすべてのものが動から静へと逆戻りし、また沈黙のような静寂が訪れた。
そして、相変わらず僕の耳には「カサ、カサ、カサ・・・」という乾いた音だけが響いていた。
いつまでも。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-19 23:44 | slow fishing | Comments(4)
<Vol.347>朝の陽光
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朝日を浴びて黄金色に染まる湖。

鬱蒼と茂る湖畔の森を抜けるとそんな湖が静かに佇んでいた。

グッと冷え込んだ早朝の空気の中で、木々の間からは周りの風景に溶け込んだ釣り人の姿がひとつ。

そんな釣り人の朝の陽光を浴びた黒いシルエットを眺めながら、僕は言葉にし難い静かな孤独を感じる。

そして、そんな釣り人が僕はちょっぴり羨ましかったりもした。

時間が静かに流れていた。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-17 00:51 | slow fishing | Comments(8)
<Vol.346>another face
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湖はいろいろな表情を見せる。
穏やかな表情、包み込むような柔らかい表情、そして時には人が近寄る事を拒絶するような険しい表情だって見せる事もある。
それにしても初めて訪れた先週の屈斜路湖の表情は、この上なく険しかった。レインジャケットを打ち鳴らす硬い雨と吹き止まぬ強い風。そのノイジーだけれど、どこか自分自身に向き合わせてくれる音はグレー・トーンの風景と共に今でも僕の耳に小さく残っている。
そんな屈斜路湖の違った表情を見たくて、友人達とグッと冷え込んだブラックアイスバーンの石北峠を越え車を道東へと走らせた。
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林道の小さな橋の袂に車を停めて、先週とは濁流とはうって変わって普段の表情を見せる小さな川と鬱蒼と茂る森の中を歩いて湖畔に出る。やがて森を抜けると、そこには穏やかで静寂に包まれた先週とはまるで違う屈斜路湖が佇んでいた。
雲ひとつない秋空の下の屈斜路湖。少しずつ始まった湖畔の目の覚めるような紅葉のコントラスト。不思議と小鳥たちの囀りが楽しそうでことさら印象的だった。
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流れ込みの向こうで時折り大きなレインボーの立てるライズ・リングがゆっくりと広がる。
「バシャ」。でも、その音は静かな湖になぜかしらとても調和しているように思えた。
抜けるような青い空と朝の太陽の日差しを浴びてキラキラと煌く湖面。

本当に静かだった。

出会いたいという期待とは裏腹に僕の14feetのロッドが大きなレインボーにバットからグイグイと絞り込まれる事はなかったけれど、大きなウグイとあどけない表情の婚姻色の出始めたヒメマスが少しだけ顔をのぞかせてくれた。

屈斜路湖。今日はこの湖のまた違った一面を見たような気がする。同じ表情にまた出会えることはもう2度とないのだろう。そんなことを思っていると、また風が湖面の上を吹き始めた。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-15 18:22 | fly fishing | Comments(16)
<Vol.345>静かな時間
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静かな時間。
とにかく僕は静かにのんびりと過ごしたかったんだよ。不思議なものだけれど。

雲ひとつない秋空の広がる火曜日の午後、おのずと僕の足は支笏湖へと向かう。
湖畔の木立の間からこぼれる午後の太陽の光の眩しさと木々のシルエットに秋の気配を十分に感じながら幾分水位の下がった、ほんの少しだけ小波の立つ支笏湖の畔に立つ。
湖面は瞬くようにキラキラと煌き、秋の青空を映し出す湖面はとても青く静かに佇んでいた。
心地よくって、どこか柔らかいものに包み込まれる様な静寂さがそこには漂っているのだけれど、耳を澄ますと小さな生き物たちの生命の鼓動が聞こえてきそうなぐらいの躍動感を静かに孕んでもいる。

14feetのロッドにフローティングのスペイライン、3Xのリーダーの先にはフォームカメムシという先週の屈斜路湖と同じいでたちだったけれど、何故か僕の気持ちは決して前のめりではなく、周りの空気に同調するがごとく静かだったように思えた。

カメムシフライが時間の感覚を忘れさせるようにゆっくりと湖面の上を漂う。僕が望んでいた静かで穏やかな時間が流れていった。

同じ日に友人はカメムシフライで大きなレインボーに出会ったという。それに帰りがけに出会ったルアー釣りの彼はトロフィーサイズのオスのレインボーをリリースしたばかりだという。
きっと鱒の活性は先週の雨による水温の低下と共に少しずつ上がり始めているのだろう。

でも、僕は鱒に出会えなかったことに心のどこかでホッとしていたのかもしれない。
なぜならそれが今日僕が望んだ釣りだったから。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-10-12 18:40 | spey fishing | Comments(4)