Top

札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
カテゴリ
以前の記事
2017年 12月
2015年 03月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
Links
slow fishing ver.2
(2014-)


slow fishing
another photo website

    ↓ ↓ ↓
slow fishing photodesign 1
slow fishing photodesign 2

R. B. Meiser Fly Rods
C.F.Burkheimer Fly Rods
Riverwatch Bamboo Fly Rods
Saracione Fly Reels
Olson Custom Fly Reels
Spey Pages
Salmon Junkies
Steelhead Alley Fly Tying
Prince of Pelletheads
Aaron Goodis Photography
Jeff Bright: Steelhead Fly Fisher
Steelhead Tribune
The Caddis Fly: Oregon Fly Fishing Blog
Fishing With Jay
FLYINTROPICAL
FISHMADMAN
FlySpoke
Steel
North Umpqua Fly Guide
The Amazing Adventures of Switchboy
Savage Fishing
KIS-Fly fishing
Evolution Anglers
Journey to the West
METALHEADS
Steelhead Chaser
STEELHEAD ON THE SPEY
Steelheadwater
the big pull
Catch Magazine
DENEKI OUTDOORS
The Global FlyFisher
THE CLASSICAL ANGLER
RED SHED FLY SHOP
GRAYS of KILSYTH
Quality Flies
MENDOZA FLY FISHING
four seasons angling club

川の防災情報
アメダス風向風速
予報ガイダンス(気象庁発表)
ダム諸量一覧表 (北海道地方)
沿岸波浪予想(気象庁発表)
支笏湖ライブカメラ
屈斜路湖ライブカメラ

Freestyle Diary
Things
Bloody L
110-ken's Blog
Dream Streams
Spiral Loop
Speywater in Hokkaido
Study to be Quiet
The river flows to my life
Fly 80%
SWING-UP BLOG
Spey Bum
ひぐらしフライ
ひぐらしカメラ
Friend of Water blog
鶴造!魚も釣るゾウ!
~BQイッチー Nature Photo Graphy~
Four Seasons 春夏秋冬
Fish doesn’t like me!
feels so good
Redband Dreamer
Salmo-Lime-Star
フクちゃんのフライ日記
道東トラウトパラダイス
POLAR BEARの本流釣行記
道東フィッシャーマンakiの活動
GONE FISHIN'
Prime Time Fishing
Steelhead,Salmon and Spey Fishing
THE SURFACE OUTFITTERS
朱鞠内湖の釣り情報
walton_Blog
terry's FlyFishing Bar
さぁーフライ
支笏湖でフライフィッシング
takezaoclub
Fly Fishing in BIHORO
趣味のフライフィッシングと家庭菜園
とかぷちゅぷ画報
Angler's Notes from Southern Alps
「 飛 翠 。」 one's own way.
T-made FlyFshing Reels
街中のフライフィッシャー
フライフィッシング用品専門ショップ Tackle Mac
Fly shop Online
竿話休題
miracsta
river side
阿寒クラブ
Wild Life 釣り日記
shinya.Blog
River's dream of hokkaido Weblog
Elise.o.s

mail/contacts
d_yun5◎yahoo.co.jp
  (◎→@)

<   2005年 08月 ( 20 )   > この月の画像一覧
<Vol.112>たまにはルアーロッド
d0029241_18574984.jpg
 ふと横を見ると、友人のトラウト用のルアーロッドが今にも折れんばかりにグンニャリと曲がっている。リールのスプールは逆回転し、みるみるラインが滑り出して行った。そして、彼にはどうする事も出来なかった。
 ラインの先で暴れている生き物の正体が大きな鱒なのかそれとも海からの使者なのかは、最後まで判らずじまいだったけれど、なぜかとても楽しそうに僕の目には映った。
 そういえば、厳寒期の島牧でのウミアメ以来、ルアーロッドを振っていなかったのを思い出した。その内に気が向けば、車のトランクにルアーロッドを忍ばせてみるのも悪くはない。そんな事をふと考えていると、頭上の夏の太陽が、そろそろ北海道の短い夏の終わりを告げようとしていた。

今日のBGM:massive attack/blue lines
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-31 19:23 | slow fishing | Comments(6)
<Vol.111>サーフィンとサーモン釣り
d0029241_20285733.jpg
 日曜日の海は、まだ夜も明けていないのに、どこもかしこも人、人、人。嫌になるほど釣人で溢れていた。結局僕等はロッドを振る事もなく、美しい日の出だけを見てその場をあとにした。

 グゥ、グゥンという重量感のある重い感触のあと、一瞬の間をおいてそれは一気に沖へと疾走した。気が付くと僕のリールの真白なバッキング・ラインは、あと僅かしか残されていなかった。

 仕事を終えた火曜日の午後、どうしても日曜日に見た海の様子が気になって、久しぶりに見る支笏湖を横目に車を海へと走らせた。時々窓の外からセミの鳴き声が聞こえてくる。支笏湖に、まだ秋の気配は感じられなかった。

 ザッバーン、ザッバーンと防波ブロックに波が打ちつける度に僕は全身海水でびしょ濡れになった。それでもなぜか気分は悪くなかった。河口には僕の予想を越える鮭の群れが泳いでいた。

 帰り際、車のそばでびしょ濡れになった髪をタオルで拭いていると、サーフィンかいと通りすがりのおじさんに声を掛けられた。そういえば、河口のそばではサーファーが気持ち良さそうにサーフィンを楽しんでいたのを思い出した。サーフィンを楽しむ傍でサーモン釣り。なぜか不思議な取り合わせの様に思えた。
d0029241_21232575.jpg
今日のBGM:Bill Evans Trio/Sunday at the Village Vanguard
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-30 21:30 | salmon fishing | Comments(6)
<Vol.110>release
d0029241_17235923.jpg
 鱒に瞳孔があるかどうか分からないけれど、きっとあるのだろう。僕が何枚か写真を撮った後、鱒を流れに戻そうとすると、鱒の瞳孔はカッと見開き、そこからは生き物独特の精気が感じられなかった。

 久しぶりの本流でのスペイ。知床のカラフトマス釣りではオーバーヘッドだったから、なかなかタイミングが取り辛い。それでも川の中に立ち込んでいると薄いウェダー越しにヒンヤリとした水の冷たさが感じられて心地よかった。時々釣れるのはオーバータックルと思えるような小ぶりのニジマスやヤマメ。彼等、彼女等の小さな口にこれまた小さな黒のOSPがチョコンと付いていた。

 日曜日の本流は、かなりプレッシャーが高いようで、何人もの釣人とすれ違った。核心のポイントに近づきフライを流すと、グゥンと鱒のアタリがあった。カラフトマスとのやり取りに慣れていたせいかそれほど慌てることはなかったけれど、本流のトルクのある流れを味方につけた鱒と慎重にやり取りしながらSHUさんのネットでランディングしたのは37cmのニジマス。上顎にチョコンと黒のOSPが引っ掛かっていた。

 それほどダメージを与えていなかった筈だと僕は勝手に思い込んでいた。流れの中で自分の手が水の冷たさで痛くなるまで鱒を支えていたけれど、最後まで鱒が息を吹き返すことはなかった。目を閉じると鱒が元気に流れに戻っていく幻影が見えるけれど、現実には僕の手に支えられて横たわっている。鱒が釣れた嬉しさはいつのまにか虚無感に変わっていた。何がいけなかったんだろうか。ひたすらそんな事を自問自答していた。
d0029241_1891795.jpg
今日のBGM:BILLIE HOLIDAY/BILLIE'S BLUES
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-29 18:20 | fly fishing | Comments(14)
<Vol.109>rain jacket
d0029241_22395755.jpg
 あの何ともいえない鈍くて重い感触。大きなニジマスのように「グゥン」とか「ズシッ」とかいう衝撃的な重い感触ではなく、リトリーブしている手に伝わる、あれ、なんか変だなぁという感触。これって、カラフトマスや鮭に独特なバイトだと僕は思う。なぜかしらちょっとだけ物足りなさを感じてしまうのは僕だけだろうか。そんな事を知床の海岸で思った。

 先日の知床でのドシャブリの雨の中、とうとう僕のレインジャケットが使い物にならなくなってしまった。6年近く使っているからそろそろ限界なのかもしれない。所々日焼けして変色しているところもある。最近は、いくら防水スプレーをまんべんなく吹き付けても、数回使えばほとんど効果を失なってしまい、お陰で雨の日の釣行には、必ず着替えを用意しなくてはいけなくなってしまっていた。そんな僕のレインジャケットを知床から帰って洗濯したら、とうとう袖口が数センチ破けてしまった。一時凌ぎとしてアクアシールかガムテープで修繕と思ったけれど・・・。

 そんな訳で、とうとう今日、アウトレットショップで新しいレインジャケットを買ってしまった。僕にとっては高い買い物。出来る事なら10年は持たせたいと考えた。これで、ドシャブリの雨の中でも濡れる事を気にせずに釣りが出来るかな。でも、出来ることならこれの出番がない事を願っている。でも、実は雨の中の釣りって、周りの音というか余計な刺激が雨音にかき消されて、釣りそのものに集中出来るから僕は好きなんだよねぇ。
d0029241_22342713.jpg
今日のBGM:Bill Evans Trio/How my heart sings!
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-27 22:40 | slow fishing | Comments(4)
<Vol.108>epilogue・・・果てしない釣欲
d0029241_1937677.jpg
                  original photo by F.B.

 何が起こったのか、さっぱり分からなかった。酔いが残った頭で寝袋から抜け出し、フラフラと窓の外を見ると、「熊の穴」のオヤジさんが船からマイク越しに何やら叫んでいた。慌てて番屋に渡った時に手渡されたトランシーバーのスイッチを入れた。

 海が荒れてウネリが出始めた。ウネリが収まるのに1週間ぐらいかかるかもしれない。この船ではもう岸に着けられないから、モイレウシまで荷物を持って歩けと言う。おいおいそれは無理な話。以前モイレウシからペキンの鼻まで歩いた事はあるけれど、人だけならまだしも、鱒のいっぱい入ったクーラーなど重い荷物を持ってはちょっと無理。オヤジさんは、トランシーバーの向こうで状況を知ってか笑っていた。結局、別の渡船業者の小さな船に岸まで着けてもらう事になった。時計の針は5時を指していた。余裕なのかなんなのか分からないけれど、仲間の誰一人として早朝のパラダイス・タイムに釣りをしなかった事だけは確か。番屋の中の空気は一変した。雨はいつのまにか小降りになっていた。結局、2泊の予定が1泊になってしまった。それも早朝のパラダイスを味わえずに。


d0029241_1950086.jpgd0029241_19501436.jpg 
















 このまま相泊まで戻る訳にはいかないというか戻りたくなかったので、朝食もとらずに、モイレウシに立ち寄る事となった。船から降りる時にカフェセットだけは荷物の中に忍ばせておいたので、とりあえず一息入れようとコーヒーを入れることにした。早朝の小雨が降るモイレウシに6個のコーヒーカップが並び、辺りにはコーヒーの何とも言えないいい香りが漂った。早朝のゴールデン・タイムはとっくに過ぎていたから、鱒の群れは散っていた。それなりにカラフトマスの引きを味わえたけれど、どことなく物足りなさが残った。

 僕としては、もう少し知床に残りたかったけれど、仲間の都合もあって札幌に戻る事になった。ちょっと後ろ髪を引かれる想いだった。かなりの降雨だったようで、橋から見える河川はどこも濁流のコーヒー色。おまけに、R39の石北峠は僕らが通るちょっと前まで通行止めだったようだ。不思議なもので、札幌の近づくにつれて身体も心もクタクタに疲れ果てていたけれど、また釣りがしたくなった。そんな僕の気持ちを映し出すかのように夕焼け空のオレンジ色がとても美しかった。

d0029241_20155282.jpg
今日のBGM:JOAO GILBERTO/Portrait in Bossa Nova
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-26 20:18 | salmon fishing | Comments(8)
<Vol.107>hard rain
d0029241_1972754.jpg
 ギネスビールのせいなのか、それともキリっと冷えたゴードン・ジンのせいなのかどうなのか分からないけれど、のんびりとした気分の中で決め込んだ午後のうたた寝から目覚めても、僕の頭も身体もまだ寝ぼけたまま。午後から降り始めた雨は、ますますその降り方を強めていた。気が付くと他の釣り客の姿は見えず、ペキンの鼻に残されたのは僕ら6人だけだった。まさしく、貸し切り状態。

 バケツをひっくり返したような雨が容赦なく降り続けている。僕の6年ぐらい使っている安いレインジャケットでは全く歯が立たなかった。キャストする度に袖口から雨が染み込み、その上襟元から雨滴が入ってきて、着込んだフリースやその下のT-シャツはみるみる雨で濡れて重くなっていった。こうなると、なかなか釣りに集中出来ない。これから夕マズメを迎えるというのに、とうとう根負けして、まぁ、明日もあるさと思いつつ番屋に戻る事にした。辺りが暗くなって、仲間がずぶ濡れになりながらも、ニコニコした満足げの表情で番屋に戻ってきた。その笑顔がイブニングの状況のすべてを物語っていた。

 やっぱり、カラフトマスの刺身は言葉を失ってしまうぐらい美味しかった。でも、アニサキスが怖いので何度も何度も電灯の明かりに身をかざして、アニサキスがいないかどうか確かめた。カラフトマスの切り身の炙りも塩・コショウがきいてちょっと醤油をたらすとメチャメチャ脂が乗って美味しかった。でも、よく見るとそこにはやっぱりアニサキスが・・・。危ない危ない。
 これは初めての経験だったけれど、仲間が釣ったガヤ(エゾメバル)に切り込みを入れて焼いてみた。煮付けは食べてことはあるけれど焼いたものは初めて。カレイの焼いたものに似て凄く美味しかった。これでアルコールがすすまない訳はなかった。番屋は、笑い声と魚を炙った煙で充満していた。

 少しアルコールを身体に入れ過ぎたようだった。酔いと疲れで心地よい気分になりながら僕は寝袋の中に潜り込んだ。身体を伸ばして、ふーっと溜息をつくと、隣の部屋から聞こえる仲間の笑い声に混じって、窓に叩きつける激しい雨音が聞こえる。明日はどんな事が待っているんだろうか。そんな事を考えながらいつしか僕は深い眠りに落ちていた・・・翌朝の怒声にも似た「熊の穴」のオヤジさんのマイクの声を聞くまでは。
d0029241_19582264.jpg

[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-25 20:07 | salmon fishing | Comments(2)
<Vol.106>enough time
d0029241_19192687.jpg
 ペキンの鼻には、前日からの泊まりの釣り人、日帰りの釣り人を合わせて20人ぐらいの釣り人がいた。でも、僕らにはたっぷりと釣りに費やせる時間が残されている。今日がダメでも明日があるし、明日がダメなら明後日がある。本当に贅沢な時間の過ごし方だと思われた。徐々に潮が干き始めている事は分かっていたけれど、夕マズメに賭けることにして、とりあえずちょっと早い朝食をとることにした。
d0029241_19293934.jpg
 新しい群れは、どうやら沖目にいる。いつもの15feet、#10のダブルハンドで、なんとかぎりぎり届く距離だった。時々見える背鰭やモジリの方向に向かってキャスト。しばらくオーバーヘッドをやっていなかったのでなかなかタイミングが取りづらい。ゆっくりとリトリーブしていると、微かなモゾッという前アタリの後、手元のランニングラインに重みを感じた。鱒は数回その場で頭を振った後、一気に沖へと疾走した。ロッドを通じて鱒の重量感を感じながら、ミュートされたシャンパンゴールドのリールの逆回転音に耳を傾けた。ここに来れて本当に良かった。そんな事を思いながら、僕にとっての至福の一時を味わった。磯から手を伸ばしてSHUさんから預かったネットでランディングしたのは一瞬サクラマスに見間違えてしまいそうなプラチナシルバーのメスのカラフトマス。その妖艶な美しさに一瞬時間が経つのを忘れてしまいそうになった。バーブレスにしていたからそれほどダメージは無かったと思うけれど、ファイトでかなり疲れたのか、彼女がその体力を回復するのに、しばらく僕が支えてあげなければいけなかった。海へと戻って行く彼女を見送った後、胸ポケットからタバコを1本取り出して火をつけた。

 鱒はいる。時間はイヤになるぐらいたっぷりある。慌てる事はないさと自分に言い聞かせながら、僕はまたゆっくりとキャスティングを始めた。どんよりとした今にも泣き出しそうな空から、雨がパラパラと降り始め、雨脚は早くなりそうだった。この後の展開を、僕はこの時点で全く予想していなかった。
d0029241_2053245.jpg
今日のBGM:DJ KRUSH/MEISO
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-24 20:14 | salmon fishing | Comments(4)
<Vol.105>jinx・・・prologue
d0029241_1148658.jpg
 本当に渡れるのだろうか。内心、不安でいっぱいだった。ペキンの鼻の海岸に一歩足を踏み下ろすまで、その不安と期待はとてつもなく僕の中で膨らんでいった。それは一緒に渡った仲間達も同じだったに違いない。

 前日の午後、釣行の準備をしていると僕の携帯電話が鳴った。携帯電話に表示された相手の名前は「熊の穴」。一瞬、嫌な予感が僕の頭の中をよぎる。正直、電話にでるのが怖かったし、躊躇われた。予感は的中。モイレウシから先の海が荒れていて、もしかしたらペキンの鼻の番屋まで行けないかもしれないという内容。もうすでに、札幌を発った仲間もいること、渡れなければ、それはそれで自然相手で仕方がないから、とりあえずそちらに向かう事を告げて電話を切った。2年前の番屋まであと5mというところでこれから海が荒れるからとモイレウシまで引き返す事になった記憶が僕の頭の中で鮮明に蘇った。でも、電話の向こうの熊の穴のオヤジさんの声がそれほど暗くなかったのが唯一の救いだった。

 ジンクス。あまり気にする事はないけれど、不安な気持ちを抱いている時は、どうしても気になってしまう。仲間が僕を迎えに来て、どこかで腹ごしらえしようという事になった。近くのラーメン屋にでも寄ろうかという話になったけれど、2年前の知床釣行の際も、そこのラーメン屋に寄ったことを思い出し、仲間と顔を見合わせてニヤッと笑ったあと、R36沿いにあるラーメン屋でしょうゆラーメンを食べて、また番屋に渡れなくなっては困るからと、ちょっと遠回りしてお気に入りのデリーのカレーを食べに行くことにした。これが実に美味しかった。もしかしたら良い事があるんじゃないかという期待が少しだけ僕らの中で膨らんだ。

 知床に向かう車中でも、仲間と落ち合った相泊漁港でも、僕らは渡れるだろうかという話題で持ちきりだった。波飛沫を浴びて全身ずぶ濡れになり、荒れる海でしこたまお尻を船底に張った板にぶつけて痛さで顔を歪めながらも、僕らは顔を見合わせるとニヤッと笑っていた。誰も不安は口にしなかった。

 ペキンの鼻に上陸して、荷物を船から下ろし終えた時、僕らの喜びの感情はピークに達し、とてつもない魔物から開放された気分だった。これで最後の番屋に泊まれるんだという安堵感が僕の中でジワっと湧き上がる。まずは、上陸祝いにと仲間がこの日のためにと用意した鱒の形をしたボトルの白ワインで乾杯。極上の白ワインの味が口の中で広がり、そのあとジワ~ッと身体の隅々まで染み渡り、これまでの緊張が少しずつほぐれていくのが感じられる。仲間達の何とも言えない笑顔が印象的だった。d0029241_13463552.jpgd0029241_13465139.jpg















 空はどんよりした厚い雲に覆われて、小雨がシトシトと降る知床半島はペキンの鼻。この光景を僕はきっと忘れる事が出来ないだろう。
d0029241_1830154.jpg
今日のBGM:JOAO GILBERTO/JOAO
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-23 13:18 | salmon fishing | Comments(8)
<Vol.104>sunrise flyfishing
d0029241_21301712.jpg
                  original photo by Bottom Hook
 眩しい太陽が、ゆっくりと海の彼方から顔を覗かせて、暗闇の中で僕が感じた不安が少しずつ姿を消し去っていく。穏やかな海風、それがそっと僕の頬を撫でていった。心地よかった。

 時々右の方から微かに歓声が聞こえ、振り向くと釣り人が竿を曲げたまま砂浜を駆け上がっていくのが小さく見える。その先には跳ねる銀鱗。いつもなら気になる光景が、不思議とこの日はあまり気にならなかった。

 時々左から右へとカラフトマスの小さな群れが通っていくのが海面のざわつきから分かる。でも、時間だけがゆっくりと僕の周りで流れていた。相変わらず、海面に映し出される太陽の光が何事もなかったかのようにキラキラと輝いたままだった。

 来週の前半は知床の海で過ごす。一緒に渡る友人達の不安と期待が時々僕の耳にも届いてくる。知床の海でも、軽くGINでもあおりながら、こんな贅沢な時間が過ごせたらと願った。
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-18 21:26 | slow fishing | Comments(4)
<Vol.103>COHIBA
d0029241_20151371.jpg
 雄武の浜辺で友人から手渡されたタバコ。僕の好きなややオレンジがかったイエローと白と黒の格子模様の入ったパッケージ。僕が初めて見るタバコだったけれど、どこか見覚えのあるパッケージでもあった。

 COHIBA。キューバの葉巻メーカーのタバコ。僕は、大事にポケットに仕舞い込んだ。本当は、カラフトマスが釣れたら、海辺で一本吸おうと思っていたんだけれど、結局吸えずに家までポケットに仕舞い込んだままだった。

 どこかで見覚えのあるパッケージが気になって、CDの棚を探していたら、僕の記憶は正しかった。"HEUCHO EN CUBA"。キューバ音楽のオムニバスCDのジャケットがそのパッケージにそっくりだった。

 見つけたCDに耳を傾けながら、ケースから1本取り出して火をつけてみる。
 
 その香りはどこか懐かしかった。

 僕の頭の中で、Blogで知り合った仲間と本流に釣りに行った時に吸った葉巻の記憶、楽しかった記憶が鮮明に蘇った。
今日のBGM:HECHO EN CUBA2/V.A.
[PR]
by d-yun5-fly-elise | 2005-08-17 20:45 | 雑記 | Comments(4)