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札幌市在住Yunの北海道をメインフィールドにしたスカジットキャストによる釣行記。

by d-yun5-fly-elise
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カテゴリ:cicada fly( 19 )
<Vol.572> ラムズウールでセミフライ
今日のBGM : Howard Jones / New song
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そっと指でつまむと、
まるでマシュマロのような柔らかさ。
フワっとしていて、心地良いぐらいに程良い弾力性。
支笏湖の鱒は、こんな僕が巻いた2008年バージョンのセミフライを好んでくれるといいのだけれども・・・。

オホーツクで耳にしたエゾ春ゼミの鳴き声は、そろそろ僕に今年のセミフライでも巻いてみたらと促しているようにさえ聞こえたし、先週あたりからは支笏湖でもセミフライにガボっと鱒が出たという話が僕の耳にも届き始めた事だから、やっぱりそろそろかなぁと僕もとうとう重い腰を上げて今年のセミフライを巻いてみることにした。

友人からセミフライを巻くのにラムズウールが良いらしいよと聞いたのは去年の話。
行きつけのショップでさっそくブラウンとオリーブ、そしてオレンジのラムズウールを購入してきた(残念ながらブラックは手に入らず・・・)。ちなみにラムズウールは僕が初めて使用するマテリアル。実際にフックに巻いてみるとどんな感じに巻けるのかちょっと不安でもあったりした。
そんな不安は直ぐに払拭された。意外と簡単で、ディアヘア同様とまではいかないけれど、まぁそれなりにシャンクの周りでフレアーしてくれる。もちろんそのままラムズウールをフレアーさせるのはつまらないから、いつものように切り出したラムズウールを3色、指でブレンドしてシャンクに巻きつける。そしてギュッギュッっと程よく密になるように押し込んだ。
羽根はいつものように程良い大きさのCDCを左右に2枚ずつ。
後はシザースでゆっくりと好みの形にトリミング。ディアヘアの時とは違い、飛び散った毛でバイスの周りがそれほど汚れないのも大助かりだった。
エゾ春ゼミサイズでちょっとファジーなシルエットのラムズウール仕様のセミフライをそっと手に取りしげしげと眺めながら、このマシュマロのような柔らかさ、これはもしかしたら支笏湖の鱒にも好かれるかもと思った次第。

さてさて肝心な事を忘れていた。
このラムズウール仕様のセミフライ、使用前にシリコーン・スプレー(ホームセンターでは200円程度で購入可)なるものでシューっとひと吹きしておくと、かなり浮力が増すそうだ。
湖面にポッカリと浮かんだマシュマロ・フライ、いやいやラムズウールのセミフライは、きっとさぞかし美味しそうに湖面の上を漂ってくれるんじゃないかと思う。
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by d-yun5-fly-elise | 2008-05-26 20:18 | cicada fly
<Vol.468> 6月の風
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6月の風は、気まぐれそのもの。
ちょっと良い風が吹いたかなぁと思っても、やがて静かになり、そして穏やかな沈黙が訪れる。
それは僕と支笏湖の鱒との一向に近づかない距離がさらに離れるという事を意味しているんだと思うのだけれど、その代わりに僕の耳にはいろんな音がより鮮明に届き始める。

岸際の小さなアメマスの立てる可愛らしいライズの音。
ウグイスの囀りに、セミの鳴き声。
おまけに支笏湖の上空を飛ぶジェット戦闘機の轟音まで。

そんな音に耳を傾けながら、きっとあの辺りに漂っているだろうと思われる遠くのセミフライを、まるで幻か何かでも見るかのようにボーっと眺める。
いつか何の前触れもなしに、その幻影が控えめな水飛沫とともに消える事を願いながら・・・。

6月の気まぐれな風と穏やかな表情の支笏湖。
それはやはり僕が知っているいつもの支笏湖だったように思う。


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by d-yun5-fly-elise | 2007-06-19 22:59 | cicada fly
<Vol.462> Cafe「オーパ」と支笏湖レインボー
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スペイラインを巻き込んだマーキスの乾いた逆回転音が、湖を囲む森から聞こえるセミ達の鳴き声に混じって異質なぐらいに湖畔に響き渡る。
待ちわびた瞬間。
僕の心臓は冷静なふりをしていても、どこまでも高鳴っていた。


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火曜日の午後、僕が仕事場を離れる時は、強い風が駐車場の周りの樹木の葉を強いトーンで吹き鳴らしていた。エゾ春ゼミの鳴き声に見送られて、車は支笏湖に向けてゆっくりと走り出す。でも、峠を越えて湖が木々の間から見え隠れするようになると、僕らが思っていた以上に支笏湖に吹く風は穏やかそのものだった。
やっぱり本流に向かえばよかったかなぁと、ちょっとした迷いというか不安のようなものが脳裏をかすめる。


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日差しの強い午後だった。予感というものがもしもあったとすれば、それはかなりボルテージの低いものだったかもしれない。とにかく準備を済ませて、友人と一緒に水位の上がった95kmのポイントにスペイロッドを片手に佇む。午後の支笏湖には、強まったり弱まったり、おまけに風向きがコロコロ変わるといった釣り人泣かせの気まぐれな風が吹いていた。

気まぐれな風に惑わされながら、95kmのポイントで僕は右や左へと幾つかのステージを彷徨う事になる。


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時計の針はすでに2時を回っていたんじゃないだろうか。普段めったに乗らないステージで、右からの風を受けながらスペイキャスト。フォームとディアヘアをmixした2006'versionのセミフライが横からの風に乗って30mほど斜め前方に着水する。きっと程良い風と波がステージの上の僕の気配と3Xのティペットの影を隠してくれたのだろうか。ヨッコラショとステージの上に腰掛けふと前方を見ると、バシャっという水飛沫と共に僕のセミフライが水面下に消えた。
「デタァー」、きっとそう心の中で叫んでいたんだと思う。
慌ててロッドを起こし、左手に持ったラインを引く。
ロッドを持った右手とラインを握った左手にはしっかりと鱒のかなりの重量感を感じた。
一瞬の間をおいて、鱒は急浮上。そして波立つ湖面の上で1mほど華麗にジャンプした。
支笏湖のレインボー。
頭上に輝く太陽の日差しを浴びてギラギラと眩いシルバーメタリックのボディを僕の目にしっかりと見せつけるかのように、そのレインボーはさらに4度ジャンプを繰り返した。
そりゃ、もう、心臓はドキドキ。僕は息をする事すら忘れていたのかもしれない。

レインボーの沖へと走る疾走をリールの乾いた逆回転音と共になんとかいなし、ヨレヨレのインスタネットに収まったのは、44cmの支笏湖の水の色を映し出すかのようなグリーンバックのレインボーだった。ホッと息をつくと同時に、そのギラギラとしたメタリックボディに無駄というものを一切削がれた美しさを感じる。


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レインボーの口の中からそっとセミフライを外し、6月の支笏湖に鱒がゆっくりと戻っていくのを見届けた。

その後同じステージで湖面に浮かんだセミフライに突如鱒のバイト。バゴッとブラウンほどの派手さはない水飛沫。おそらくレインボーだろう。これはあまりにも不意な出来事だったので、僕はすっかり早合わせ。一瞬、ラインとロッドに鱒の重みを感じたけれど、結局セミフライだけが宙に舞った。


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普段は僕が湖畔で友人達にコーヒーを淹れる事が多いけれど、今日はオーパさんにコーヒーをご馳走になる。人に淹れてもらうコーヒーはどうしてこんなにも美味しいものなのだろうか。
不思議とレインボーに出会って高揚していた気分が、どこか少し落ち着きを取り戻したかのように感じた。


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オーパさんに別れを告げ、夕刻までの間、さらに95kmの周辺をスペイロッド片手にステージからステージへと彷徨う。
気まぐれな風が、また風向きを変えた。
2ヶ所のステージで、さらに2回鱒のアタックがあった。きっとアメマスとブラウンだろう。
どちらも一瞬の間をおいて、フライが宙を舞った。でも、なぜかいくらフライが宙を舞おうが楽しくてしょうがなかった。
きっと支笏湖を彩る夕焼けのオレンジが美しかったからに違いない。
きっとそうだったんだと思う。


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今日のTackle :
Rod : Winston BoronⅡx 14' 8/9
Reel : Hardy Marquis Salmon No.2
Line : Rio Windcutter 8/9/10
Leader : 3X 12'
Fly : Original cicada fly 2006'version
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by d-yun5-fly-elise | 2007-06-05 23:10 | cicada fly
<Vol.459> セミの鳴く湖
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まるで清々しい初夏のような青空が窓の外いっぱいに広がる。
柔らかい風に揺られる眩しすぎる新緑。
金曜日の昼下がり、ちょっとだけ開いた職場の窓からは、エゾ春ゼミの賑やかな鳴き声が舞い込んできた。
きっともうすぐ支笏湖の湖畔もエゾ春ゼミの賑やかな鳴き声で包まれるのだろう。
ふとそんな事を想いながら、のんびりと昼休みを過ごす。

そういえば、火曜の午後は、久しぶりにシェフ・ハマダ氏も一緒だった。
今年になってスペイキャストを始めた彼のリールに巻き込んであるラインは、ウィンドカッターのチェンジャブル・タイプ。
水位が上がってバックスペースが取り辛くなった支笏湖で、彼にはウィンドカッターのミッド・セクションを取り除く事を勧めた。確かyamameさんも昨年の秋、同じように水位の上がった支笏湖でミッドスペイのミッド・セクションを取り除いてキャストしていたのを思い出したからに他ならない。もちろんロッドとラインのバランスは多少は悪くなるのだろうけれども、それはそれで何とか釣りにはなるものだし、当のシェフ・ハマダ氏は、不慣れなラインシステムにタイミングを取るのが難しいと言いながらも、気持ちよさそうにキャストを繰り返していた。

エゾ春ゼミの鳴き声が響かない5月の支笏湖に、2つのセミフライがゆっくりと波間を漂う。
僕らがイメージするのは、小さな水飛沫と共に浮かんだセミフライがフッと消えるあの瞬間。
でも、相変わらず時間だけがゆっくりと流れていった、火曜日の午後。

そんな僕は静かな夜に、久しぶりにタイイング・バイスの前に座り、
今年のシーズンのために、新しいセミフライを2本だけ丁寧に巻いた。
お昼休みに聞いたエゾ春ゼミの賑やかなBGMを思い出しながら。


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今日のBGM : Chemical Brothers / Do it again
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by d-yun5-fly-elise | 2007-06-01 21:13 | cicada fly
<Vol.455> 2007 支笏湖セミフライダービー
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支笏湖の湖畔を彩る鮮やかな新緑の緑。
きっとそんな新緑の葉をいっぱいに湛えた木の下では、
長い冬を越したエゾ春ゼミたちが、そろそろ羽化の準備を始めているのだろう。
湖畔がセミたちの騒がしい鳴き声で包まれるのは、もうすぐそこ。

今年も友人達が、支笏湖でのセミフライダービーを企画しているようだ。
昨年に引き続き、今年も僕は参加させていただこうと思っている。
誰でも気軽に参加出来るダービーだし、なによりもダービー後の親睦会が楽しみだ。
おかげで僕は支笏湖に集ういろんな友人と知り合う事が出来た。

早春に比べると、支笏湖の水位が少しずつ、ジワジワと上がってきている。
いつものお気に入りのステージに上がるにも一苦労するぐらいだ。
今年もバックスペースを気にせずスペイキャストでセミフライを湖面に浮かべる。
やがて、のんびりとした時間が僕の周りをゆっくりと流れていく。
そのうちに、湖面の上を漂う僕のセミフライを支笏湖の大きな鱒が見つけてくれるはず。
おそらく、きっと、多分・・・。
また、心臓に悪いシーズンがやってくる。
でも、その前に新しいセミフライを何本か巻き足さないとね。

支笏湖のセミフライダービー、興味のある方はこちらからどうぞ。
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by d-yun5-fly-elise | 2007-05-23 21:16 | cicada fly
<Vol.292>セミフライと不安、そして試作品
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         人生には解決なんてありえない。
               ただ、進んでいくエネルギーがあるのみだ。

                                      サンテグジュペリ


きっとバランスが悪いのだろう。そうとしか他に考え様がない。だからいつも僕のセミフライはひっくり返ってしまうのだ。

オーソドックスなディアヘア・パターンだって、今年になって新しく巻いたフォーム・パターンだってそうだった。100%までとはいかなくてもかなりの確率で、きっと70%ぐらいはフックを支笏湖の空に向けてひっくり返って漂っているに違いない。だから僕はいつもセミフライをキャストしても、またひっくり返っているんじゃないかという不安に悩まされている。もしかしたらこの不安はウーリーバガーやゾンカーの長いテールがフックのゲイブに絡んでリトリーブしたフライがクルクルと回転しているかもしれないという不安よりも強いものかもしれない。そしてそれは実のところ僕にとってかなりのストレスだったりもする。だからついつい無用なキャストを繰り返す事になるわけ。

ある時からそんなことはもうどうでも良くなって、セミフライがひっくり返っていようがそうでなかろうが、そのままプカプカのんびりと支笏湖の湖面に漂わせていたのだけれど、ここ最近またちょっと強迫的に不安になり始めたのだ。10分以上も不安を抱えながら、もう一度キャストをやり直したいという衝動をグッと堪えるのって案外気持ち良くないものなのである。どことなく、靴底に小さな石が入り込んで、足の裏でその違和感を感じながら歩いているような感覚に似ているかな。そんな訳で、先日なんとかひっくり返らず安心してキャスト出来るセミフライが巻けないものかと、発泡フォームをボディの上に乗せたカメムシフライのパターンを応用して試作品を巻いてみたのだった。

昨日の激しい雨の支笏湖、新しい試作品のセミフライは期待通りしっかりとひっくり返らずに浮かんでくれた。それはそれで良かったのだけれど、黒の発泡フォームをオーバーボディに使ったのと、どうしても発泡フォームを支点にして浮くものだから、こちらからの視認性が非常に悪いのである。ヤーンの目印をつけるか発泡フォームのカラーを変えるなど視認性を高める何かしらの工夫が必要なのかもしれない。

まぁそんな訳で僕の取るに足らないセミフライに対する不安とストレスが少しばかり払拭されたのであった。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-06-28 21:22 | cicada fly
<Vol.291>激しい雨とモンカゲロウ
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パラ、パラ、パラ。大粒の雨雫が僕のレインジャケットを激しく打ち鳴らす。午後の支笏湖は昨日までの天気とはうって変わって、まるで手のひら一杯に握りしめた砂粒を思いっきり湖面に投げつけたかのような激しい雨だった。空から降り注ぐ大粒の雨が奏でる雨音と背後の湖畔の森から落ちてくる雨粒が大きなフキの葉に当たって響く音とが交じり合って、それらが僕のレインフードの中で共鳴しあい、それはそれは賑やかだったのだ。

こんな激しい雨の日に支笏湖でグッドサイズの鱒に出会ったことはあまりないのだけれど、なぜか新しく巻いたセミフライの試作品を浮かべてみたかったのだ。肝心のセミフライの方は、もう少し改良が必要なようだけれど、さすがにこの雨である、きっと賑やかな湖面に鱒もセミフライのシルエットを見つける事が出来ないに違いない。それでも雨が少し小降りになると小さなアメマスが作るライズリングが湖面のあちこちに広がり、どこからともなくモンカゲロウがハッチしてフワフワと湖面の上をあてどもなく彷徨っていたのだった。

一年振りに支笏湖のモンカゲロウを見た。きっと一週間もしないうちにスピナーフォールが始まるのだろう。夕闇迫るイブニングのモンカゲロウの釣り、それはそれでなかなか楽しいものである。でも今年は叶いそうもない。それは今年の支笏湖の水位が異常に高くてお気に入りのワンドに行けないから。まぁ、それはそれで自然の為せる事なのだから仕方がないのかなとも思う。そんなモンカゲロウのあてどもなく湖面を彷徨う姿を雨に濡れながらスペイロッドを片手にボーっと眺めていると、また一段と雨が激しく降り始めたのだった。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-06-27 21:38 | cicada fly
<Vol.287>いつもと違う表情
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僕はどちらかというとあまり冒険をしない方なのかもしれない。ここ数年支笏湖に通っていても入るポイントはいつも同じだし、よっぽどの事がない限り新しいポイントには入らない。だから火曜日の午後に佇む支笏湖を僕はいつも同じ角度から眺めているのかもしれない。

でも、今日の支笏湖は違った。オーパさんに連絡して入ったポイントは2ヶ所とも初体験なのである。新しいポイントに入る時は期待と不安が複雑に入り混じるものだけれど、なぜかやたらと新鮮で「へえー、支笏湖はこういう表情も見せるんだ」とまったく違う湖にでも来ているような錯覚にも陥ったのだった。まったくもって楽しいの一言である。
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針葉樹の森の中では、これまで見かけた事がない名も知れぬ鮮やかな赤い花に目を奪われたし、突然鹿の鳴き声が近くで聞えて心臓が飛び出るかと思うぐらいドキッとしたりもした。

さて、肝心の釣りの方はというとこれがまた厳しいのである。エゾ春ゼミの合唱団は相変わらず賑やかだけれど、先週よりも団員数が幾分減っているようだし、おまけに風と波がほとんどないのである。残念ながら今日は心を躍らせる鱒のライズも見かける事はなかった。でも、岸際は先週よりも賑わっていたようで、小さなアメマスやトゲウオの群れを見かけるようになっていた。オーパさんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、あぁ、支笏湖にもそろそろ夏が近づいて来てているんだなぁと思えた夏至間近の支笏湖だった。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-06-20 21:56 | cicada fly
<Vol.282>蝉時雨
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午後の支笏湖線はけたたましい程のセミの大合唱に包まれていて、さながら風流な蝉時雨どころではないのだった。子供の頃故郷で聞いた夕暮れのヒグラシの鳴き声なんて、ほんのりと侘しくて、どことなく物悲しく思えたものだけれど。

少しばかり初夏を思いださせる午後、いつものように95kmのポイントに佇んだ。程良い風と波。耳を澄ますと、遠くからエゾ春ゼミの賑やかな鳴き声が聞えてくる。もしかしたらシーズン初期のチャンスかもと、ほんの少しだけ期待が高まった。
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「ゴボッ」、「・・・?」。「スルスルスル・・・」、「・・・?」。一瞬何が起こったのか分からなかった。ハッと我に返って、慌てて手もとから滑り出すラインを指で止めたけれど、それはもう時すでに遅しである。そういえば、手もとのグリーンのランニングラインをロッドを握った指に軽く引っ掛けていただけだった。しっかりと指でホールドしていなかったのだ。鱒はおそらく僕のセミフライを咥えてラインを引き出したあと、その重さと違和感できっと吐き出したのだろう。僕が鱒でもあれだけ負荷が掛かれば、そんなに長くは咥えていない筈だ。落胆と共にまた一つ教訓を得た。

それからは鳴かず飛ばずの閑古鳥である。いつの間にか風が冷たくなるのと共にセミの鳴き声も聞えなくなってしまった。バッキングライン近くまでドリフトさせたセミフライを回収しながらふと湖を見ると、支笏湖が夕暮れの金色に染まり始めていたのだった。
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今日のBGM:J.S.BACH/MUSICAL OFFERING
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by d-yun5-fly-elise | 2006-06-13 21:34 | cicada fly
<Vol.277>言葉を失った
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「バゴッ」。1年振りに僕のセミフライに鱒が出た。あまりにも不意の出来事で僕は一瞬、全身が硬直するのを感じた。

午後のトンネル下は風裏になっているためか波はほとんどなく、穏やかそのものである。うっすらと霧のかかった深緑の山の斜面を背に、ホトトギスの囀りを聞きながらスペイラインの先に結んだセミフライを浮かべてみた。2ヶ所のポイントを廻ってみたけれど、何も起こらない。時間だけがゆっくりと流れる雲と同じように静かに流れていった。

不思議な予感。もしやと思い、6月のセミのシーズンが始まる頃、毎年エキサイティングな出会いがある95kmのポイントに足を伸ばしてみた。湖畔に立つと今度は風が左から右に吹いていて、波もいい感じに立っている。2年前のシーズン初期の出来事が脳裏をよぎった。
案の定、水位が高いのでいつもの離れ岩には立てない。仕方なしに膝上ぐらいまで湖に立ち込んで深いグリーン・カラーのスペイロッドを振った。右にラインを伸ばしてスネークロールで正面にキャスト。20数mぐらい先にセミフライが浮かんだ。2投目、潮の流れと風に乗ってゆっくりと流れていくセミフライ。「バゴッ」。突然何の前触れもなく水面が割れたと同時にシルバーメタリックな魚体が水面で反転するのが見えた。グッドサイズのレインボー。一瞬全身が硬直するのを感じながら、反射的にロッドをあおってしまっていた。興奮が一瞬の内に落胆へと様変わりして僕は言葉を失ってしまった。
原因は何だろうか。もしかしたら、スペイラインの太さに問題があるのかもしれない。手元のラインを引っ張ってロッドをあおってもかなりの抵抗がある。やはり鱒がセミフライにバイトしてラインを引き出すまでグッと堪えるしかないのだろうか。そんなことを考えていると、突如60cm以上はあるかというとんでもないトロフィーサイズの鱒が僕のセミフライの横で垂直に1m以上跳躍した。まるで大海原で大きな鯨がその全身をあらわにしてジャンプするかのようにである。僕は唖然として言葉を失うしかなかった。そのスローモーションのような美しいインパクトのある残像は決して僕の記憶から消える事がないような気がしてならない。

Today's tackle:
Rod : Winston BoronⅡx Spey 14feet #8/9
Reel : Hardy Ultralite Disc Salmon
Line : Rio Windcutter 8/9/10
Leader : 3X 12feet
Fly : Original cicada fly (Deer hair type 2006 version)
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今日のBGM:FATBOY SLIM/better living through chemistry
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by d-yun5-fly-elise | 2006-06-06 22:00 | cicada fly