カラっカラに乾燥しきった澄んだ青空の下、
きっと凍えるような冷たい風が吹いているのだろう。
枯草色のススキの穂は強くたなびき、
川面は幾重にも放射状に小波が立っているのだろう。
いつもの年よりもちょっとばかし冬の訪れが早いように思われる11月最後の連休、
僕らは初冬の本流アメマスに出会いに十勝川に足を運ぶ事にした。
僕のヨレヨレのザラザラした触り心地の皮製のフライワレットは、
コツコツと新しく巻き貯めたフライで少しその厚みを増したように思う。
うれしい事に、僕はまずどのフライからティペットの先に結ぼうかと大いに迷いそうだ。
そんな初冬のひとときを、友人達と十勝の地でのんびりと過ごしてこようと思っている。