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2007年 10月 26日

<Vol.516> color

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その1、
「山吹色 = bright (golden) yellow」の魅力

山吹色、なぜか子供の頃から惹かれる色のひとつだった。
古い記憶を辿れば確かマクラーレンか何かのGTカーのボディのカラーだったのかもしれない。
レモンイエローでもなければ、オレンジでもないそのレースカーのボディの色、つまりほんの少しオレンジが混じったようなソリッドのイエローでもあり、ベタっとボディに塗りつけたかのような存在感のあるイエローに、子供の頃の僕はとにかく魅了された。
決してメタリックな要素がほんの少しでも混じっていたりなんかしてはいけない。
必ずソリッド。そう、僕にはソリッド以外には考えられないんだ。
そのマクラーレンか何かのGTカーのボディのカラーは山吹色そのもので、レースカーらしい本当に良い色合いだったと思う。
そういえば、サフランイエローというロータスらしいソリッドのイエローは、残念ながら僕には選択の余地がなかった。なぜならそのボディカラーのラインナップは、僕がエリーゼに乗り始めてから出たカラーだったからね。だから時々思うことがある。もう少し購入するのを後回しにすればよかったかなぁってね。
そんな訳で、僕のちっちゃなスポーツカー、ロータスエリーゼのボディカラーはソリッドの赤だけれど、いつかは子供の頃から好きだった山吹色に塗り直してみようと思っている次第である。

その2、
婚姻色は自然の織り成す美

半年ほど前だっただろうか。とうとう我家の居間でドカっとその存在感を誇示していた古いテレビがその寿命を迎えてしまった。そしてその代わりに量販店で購入したいわゆる液晶テレビというやつがその場所に取って代わってしまい、おまけにそれは地上デジタル波対応という代物でもあった。
普段あまりテレビを見るということはないけれど、この新しいテレビに代わって、僕は少しばかり恩恵というものに授かったような気がする。つまりBSデジタルのチャンネルが増えたということだ。おかげで釣り番組を観る機会がほんの少し増えたような気がする。
毎回楽しみにしている番組がある。確かBS-iの「世界秘境釣行」という番組だ。
なぜか秘境という言葉に僕はもの凄く魅了されてしまうのだけれど、そんな世界中の秘境をロッドを片手に訪れるという事は、今の僕には時間的にも物理的にも、さらには金銭的にも不可能に近いから、とにかく今はあたかも行ったような気分になって画面を眺めるのが精一杯だ。

そんな「世界秘境釣行」、モンゴルのタイメン釣りも面白かったけれど、この前に観た「極東ロシア秘境釣行」というのが、何しろかなりインパクトが強かった。
ルアー釣りの村田さんが秋に極東ロシアのオホーツクを訪れて、遡上するシルバーサーモンを釣るという番組だったのだけれど、もちろん画面に大写しされる真赤な婚姻色を身に纏った鼻曲がりのシルバーサーモンもこの上なくカッコ良くって美しかったが、それ以上に彼が出会ったアークティック・チャー、つまり北極イワナのボディに浮き上がる婚姻色は地上のものとは思えないぐらいに美しかったのだ。濃いグリーンと真紅が複雑に入り混じったボディに鰭の縁に描かれた白いライン、それは思わず息を飲むほど美しく、まるで宝石のようでもあった。
それにしてもこのグリーンどこかで見た覚えがある。そう、確か然別湖のポスターの中に出ていたミヤベイワナの背中の色にそっくりだった。
アークティック・チャー、なんと美しい言葉の響きなのだろうか。
その言葉の響きの美しさに引けを取らないアークティック・チャーの婚姻色の美しさに、いつか僕もほんの少しでいいから触れることが出来たらいいのになぁと思った次第である。

by d-yun5-fly-elise | 2007-10-26 21:38 | slow fishing | Comments(8)
Commented by flymagic at 2007-10-26 23:01
Yunさん、こんばんは。
今回の画像もコントラストが鮮やかで綺麗ですね!
このまま家の年賀状の画像に拝借したいくらいです(笑)。
我が家でも、昨年にTVが壊れた為にプラズマというドデカイTVを購入しました。 おかげで僕も「世界秘境釣行」を楽しく見ていますよ!
ロシアのシルバーサーモンは1匹でいいから釣ってみたい思いでいっぱいなんですよ(笑)。 
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-10-26 23:30
akaさん、こんばんは。
火曜日に支笏湖を訪れた際に、山吹色に色付いた木々の葉があまりにも綺麗で、ついリールと一緒に何枚か写真に撮ってみました。
BSの世界秘境釣行、なかなか面白いですよね。
普段は訪れる事が出来ないフィールドの風景を見ているだけでも、ついワクワクしてしまいます。
ロシアのシルバーサーモン、確かロシア語ではキジューチでしたでしょうか、サハリンの北部でも釣れるそうですが、私は一度でいいから極東ロシアの大河でそんなシルバーサーモンに出会ってみたいものです。

P.S.ロシア極東の秘境釣行ではないのですが、日本の東の最果ての極東アメマス釣行、後日御案内させていただきますね(笑)。
Commented by dadlife at 2007-10-27 09:49 x
Yunさん、おはようございます。(^^)
今だブラウン管で地デジもBSも入れてないdadです(爆)。
そんな事より、スゲー綺麗な写真に見とれてしまいました。^^
Commented by ave999 at 2007-10-27 16:54
質感、色彩、抜群の構図・・・
今日も本当にただ魅入ってしまう一枚ですね。
一瞬、魚が見せる婚姻色や警戒色の神秘的な美しさは、
言葉では表現出来ないものですね。
アークティック・チャーのそんな婚姻色の美しさが、
Yunさんの文章からビシビシ伝わって来ます。
Yunさん文章も写真同様に好きなんですよね♪
Commented by Hige at 2007-10-27 22:05 x
Yunさんこんにちは
僕も先週釣場をまわったっときに目を奪われたのは、紅葉や樺の赤色ではなくて、山吹色、これにすっかり「参ってしまいました」

山吹と言う春の花の色も好きですが、秋の紅葉の赤くなる前のなんともいえない黄色みを帯びたオレンジが特に好きです。

それに通じるかどうかは判りませんが、東の朝のオレンジ色の釣も僕は大好きですね。

Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-10-28 17:41
dadlifeさん、こんばんは。
つい半年ほど前まで我が家もブラウン管テレビでしたよ。
新しい電化製品にはそれほど興味がないので、使えるものならまだまだ使っていたかったのですが、さすがにテレビも寿命だったようです。
ありがとうございます。色付いた葉がとても綺麗だったので、ついコンパクトデジカメのシャッターを押してしまいました。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-10-28 17:59
aveさん、こんばんは。
写真の好きな方にそう言ってもらえるだけで光栄です。
でも、本当に偶然の一枚なのですよ。
普段は以前賞品で戴いたPENTAXのOptio W20というコンパクトデジカメを使っていまして、使用している写真はすべて簡易版のPhotoshopで加工はしておりますが・・・。
実は私の場合、視力がとても悪いので、このカメラの液晶モニターが全然良く見えないのです。おまけにフィールドで度付の偏光グラスを掛けていると、モニターはほとんど真っ暗にしか見えません。だからいつも多分こんな感じなんだろうという感のようなものでシャッターを押しています。
まぁ、数打ちゃ当たるでしょうか(笑)。

文章も苦手です。伝えようと努力はしますが…笑。でも、感じたことを言葉で表現するのってとても難しいですよね。小説家など文章を書く人って本当に凄いなぁと思ってしまいます。
でも、番組で見たアークティック・チャーが身に纏った婚姻色はこの世のものとは思えないぐらいに神秘的でドキッとするぐらい美しかったですよ。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2007-10-28 18:07
Higeさん、こんばんは。
支笏湖へと続く道や朱鞠内湖では山吹色に色付いた白樺の葉がとても綺麗でした。
そうそう、よく分かります。その赤くなる前のなんとも言えない黄色みを帯びたオレンジ、目に浮かびますね。私も秋らしくて大好きです。

東の朝のオレンジ色の釣り、私は夏のオホーツクでしか経験した事はありませんが、この時期の東の最果てでの釣り、今週末天気に恵まれてオレンジ色の下での釣りが出来ることを、楽しみにしております。


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