昨日は仕事で泊りだった。仕事中に、携帯が鳴った。釣り仲間のBさん(といっても、僕の連れ合いの兄なんだけれど)だった。これから、支笏湖に夜釣りに行くけれど行かない?というお誘いの内容。内心は、仕事をホッポらかしにして行きたかったが、そうはいかないので、丁寧にお断りした。
朝方、携帯にBさんからの着信があったのでどうだったかと聞くと、95kmの標識辺りで50cmオーバーのニジマスをルアーで釣ったと言う。それに美笛キャンプ場辺りでも結構バイトがあったというお話。支笏湖では、夜釣りの方が釣れるという話は知っているが、今はもうすでに午前9時半をまわっている。取り敢えず、今年のセミフライを1度は浮かべておきたかったので、いそいそと仕事を終わらせて、眠い目をこすりながら支笏湖へ車を走らせた。
支笏湖に着いて湖面を眺めて、今日の釣りは諦めた。ほとんどベタ凪。これじゃあちょっと厳しい。それにしても、やっぱり日曜日、釣り人の数が結構多い。
せっかく来たからと、トンネル下に入る。6番のロッドにフローティングライン、リーダーは3×の12feet。その先には今年のセミフライのベーシック・パターンを結んだ。そして、おもむろにフォーセップを取り出し、バーブを潰した。
お気に入りのポイントには先行者がいたので、その奥に入る。相変わらず、セミフライはキャストのたびにひっくり返っているようだ。もう少し改善の余地があるね。
2,3回キャストして、もうすでに気分はマッタリモード。今日はダメだねと湖畔で一人ぼっちのcafe time。
「バイクのエキゾースト音」「鳥の囀り」「車の通り過ぎる音」「虫の羽音」「水上スキーのボートのエンジン音」目を閉じると、色々な音が聞こえてくる。支笏湖って本当に不思議な空間だよなと思いながらコーヒーをひとくち口に含んだ。口の中に、コーヒーのほろ苦さが広がった。
時々、沖目で小さなライズも見えるけれど、アメマスかな?岸際には、#12ぐらいの黒いカディスやテレストリアルが浮かんでいる。そんなのを、ボーっと眺めながらタバコに火をつけた。
その後、95kmの標識辺りに移動したけれど、やっぱりそこでも同じ様な状況。湖面は沈黙したまま。結局、3時間ぐらいセミを浮かべたけれど、やっぱりまだ時期尚早だったみたい。
帰りに、ガンメタとシルバーのエリーゼ2台とすれ違った。こんなの初めて。珍しい事もあるもんだ。
今日のBGM:CHET BAKER/THE BEST OF CHET BAKER SINGS