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2006年 12月 19日

<Vol.382>雪舞う湖で

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風に乗って湖面の上を雪が舞っていた。
雪のせいで遠くの景色が白く霞んで幾分色褪せたようにも見える。
フォローの風が吹いていた。
それもいっそう冷たく、僕に本格的な冬の到来を感じさせるように。
そんな中で僕は湖に佇み、黒いヘッドのオリーブカラーのマドラーゾンカーをリーダーに結ぶ。

火曜日の午後、もしかしたらこれが今年最後になるかもしれない支笏湖で過ごすひと時。
たった150分間の支笏湖での釣りだった。

相変わらずランニングラインをリトリーブする指には何の違和感も感じられない。
その代わり、ランニングラインを掛けた指にはシャーベット状の氷の山が出来上がっていく。
「ジャリジャリ、ジャリジャリ」という感触が冷たくなった指に残る。

不意に右手で「バシャン」と大きな鱒の立てるライズ。大きな波紋が水面に残っていた。
僕が目にした大きなライズは結局2回。それも十分僕のキャスティングレンジ内でである。

火曜日の午後の150分間。
それを長いととるか短いとるかは人それぞれだと思うけれど、僕には十分余韻の残る150分間だったと思う。
相変わらず風が強く吹いていて、雪が激しく舞っていた。
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by d-yun5-fly-elise | 2006-12-19 20:12 | fly fishing | Comments(6)
Commented by daisaku613 at 2006-12-19 20:20
詩的ですねぇ。
濃密な時間を過ごされたのですね。
Commented by 110-ken at 2006-12-19 22:54 x
こんばんわ

Yunさんには,冬将軍も勝てませんね(^_^)
この時期でもバンバン釣りに行くYunさんがうらやましい限りです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-12-20 00:21
daisakuさん、こんばんは。
実はかなり寒かったのです(笑)。
気を付けていても、フリース地のグローブが少しずつ濡れ始めると、指がちぎれそうに痛くなってしまいます。
それでも河口には私一人で、冬を感じさせる風の音を聞きながらロッドを振っておりました。
湖畔の倒木に出来上がった自然が織り成す氷の造形が美しかったですよ。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-12-20 00:28
110-kenさん、こんばんは。
こんな私も日没が近くなると、寒さで身体が持ちませんでした(笑)。
でも、ルアーの方はこれからの時間のようです(笑)。湖畔沿いの国道には何台かの車が停まっていましたからね。
それにしてもダブルハンドのロッドのガイドが凍ると、ガイドの数が多いので固まった氷を取るのに苦労してしまいます(笑)。
Commented by dadlife at 2006-12-20 17:45
Yunさん、こんにちわ。(^^)
本格的な冬の到来ですね。
150分が、ゆっくりと流れていく様な、そんな錯覚に陥りました。(^^)
この時期、それでもまだ釣りに行かれ方って、多いんでしょうか・・。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2006-12-20 21:04
dadlifeさん、こんばんは。
今日は寒さが少し緩んだとはいえ、相変わらず朝晩は氷点下の寒い日が続いております。
都会の喧騒を離れて、静かな湖面にまるで杭のように佇むのも悪くないものです(笑)。
そろそろ淡水域は厳しくなってきたので、これからは島牧に行く事が多くなりそうです。そろそろシーズンインのようですしね。
そういえばterryさんが今年の初めに北の大地に来られたのも確か厳寒の1月だったような気がします・・・笑。


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