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2013年 12月 18日

<Vol.989> リールの奏でる音色

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大きなトラウトやサーモン達が奏でてくれるリールのスクリーミング・サウンドは、彼らのスピード感に溢れた生命の躍動そのものを、アングラーが他の形に変えて感じることが出来る、ひとつの手段かもしれない。
さながらリールは楽器であり、演奏者は大きなトラウトやサーモン達で、アングラーは聴衆といったところだろうか。
スカジットやスカンジ系のSHが巻き込まれたリールが奏でてくれる音色そのものを自分好みに変えることは、僕らリール製作にはまったくの素人のユーザーにとって、少々難しいことなのかもしれないけれど、手持ちのリールの構造によってはほんの少し手を加えることで、そのサウンドをいくらかは刺激的というか大きくすることが出来るようだ。


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方法はラチェットを押さえているスプリングのテンションをさらに強めること。
ちなみに、使うのはフライフックが入ったプラスチックケースの一部で、僕はもっぱらVARIVASのケースの一部をカッターで5~10mmほど切り出して使っている。
これぐらいのちょっとした加工であれば、リールをそれほど傷めないのではないだろうか。気に入らなければ、元のオリジナルの状態にいつでも戻すことが出来るのだから。
先日購入したHardy Bouglé 4" Heritageにも、これまでのリールと同じように、サイズに適した幅に切り出したプラスチックのバーをゆっくりと差し込んでみると、このリールが奏でてくれるサウンドは、さらに僕好みになったような気がする。


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               Hardy Perfect wide Salmon 33/4

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                 Hardy Marquis Salmon No.1

これまでもPerfectやMarquis Salmonにも同じようなアレンジを加えてきただろうか。フィールドで奏でられるスクリーミング・サウンドは確かにオリジナルの状態よりもさらに大きくなったようだ。エレキギターのエフェクターで例えると、少しオーバードライブが効いたような音色。機能的には、いったんリールが逆回転してしまうと、それほどブレーキのテンションの強さに差異は感じないけれど、リールが逆回転し始める際の最初のテンションというかトルクが若干強くなっただろうか。
Marquis salmonなどのリールの逆回転音をさらにディストーションが効いたような歪んだ音色にするには、片側のラチェットも有効にするという方法もあるけれど、さすがにこれは僕的にディストーションが効きすぎていて、いまひとつのサウンドだったかな(笑)。


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今日のBGM(1) : Tosca / Boss On The Boat



今日のBGM(2) : Tosca / Heatwave



by d-yun5-fly-elise | 2013-12-18 20:53 | fishing goods | Comments(8)
Commented at 2013-12-18 21:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2013-12-18 22:27
鍵コメのやすこうさん、こんばんは。
リールが奏でてくれる音色には変なこだわりがあって、手を加えられそうなものには、少しずつ手を加えたりしています。ブグレーやパーフェクトの音色も上質で好きですが、セントジョンの音色に一番存在感を感じてしまいます(笑)。
いよいよタイイングのシーズンですね。私のタイイングスペースですか?それなりに整理整頓はしていますが、お見せするには、まずは掃除からですね(笑)。
Commented by andieloop at 2013-12-18 22:36
Yunさん、こんばんは!
刻印だけでなくラチェット音までもカスタマイズされているんですね、驚きました。
そうそう、本日、十勝川にてYunさんのご友人というお方とお話する機会がありました(お名前は聞きそびれました)。
その方がお持ちになっていたMeiserのロッドの話からYunさんの話題になった訳ですが、そのロッドにセットされていたのはクラシカルなクリック式のリールで、リールからラインを引き出す音がそれはそれは魅力的でした。
私はリールに無頓着なのですが、Yunさんがこのようなラチェット式のリールを好んでセットする理由は何ですか?
Commented at 2013-12-19 18:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2013-12-19 22:07
andieloopさん、こんばんは。
以前からラチェット音には少しだけ手を加えていたのですが、今回初めて記事にしてみました。スプリングにも少し手を加えたことがありますが、これはちょっと難しかったですね。ずいぶんと前の話ですが、PEERLESSのリールにも手を加えていて、スプリングを折ってしまったことも・・・笑。
andieloopさんがお話された方は、もしかしたら、最近東京から十勝に転居されてきたTさんかもしれませんね。Tさんだとしたら、おそらくリールはパーフェクトだったと思います。
昔はリールはデザイン中心で選んでいたのですが、スペイやスカジットを取り入れて本流に足を運ぶようになり、大きなトラウトに出合えるようになってからは、すっかりリールの逆回転音にこだわるようになってしまいました。昔からいい音がするといわれているリールは、やはり噂通り思わずうっとりしてしまいそうな素敵な音がするようです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2013-12-19 22:11
鍵コメのしろさぶろうさん、こんばんは。
先程は、唐突な内容のコメントを書き込ませていただき、大変失礼いたしました。しろさぶろうさんのブログをリンクさせていただきましたので、今後とも宜しくお願いいたします。
リールの件、宜しくお願いいたします。
もしも素敵な情報がありましたら、d_yun5@yahoo.co.jpまでメールをいただけると幸いです。
Commented by コム at 2013-12-20 17:10 x
Yunさん、こんにちは!
このアイデア頂きます! Marquis Salmonを使ってますが、テンションと音、両方なんとかならないかなと思っていたところでした。 これだとメカをいじる必要もないですし、早速試してみます。 
いつもためになる情報、ほんとありがとうございます。 
Commented by d-yun5-fly-elise at 2013-12-20 21:51
コムさん、こんばんは。
おそらく各社のフックケースが使えますが、プラスチック製のバーの厚さで、多少は調節可能と思います。でも、無理をしてスプリングを折られたりしないで下さいね。
気に入らなければすぐに元へ戻せますから、是非お試し下さい。音は少し大きくなりますが、ブレーキの効きにそれほど差異はないようです。でも音が大きいので、フィールドで大きな魚がかかると、とにかく目立ちます(笑)。


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