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2012年 01月 03日

<Vol.864> 2011年の記憶に残る鱒と2012年の予感

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記憶の中に鮮明に残るのは、2011年11月のSalty Heaven Riverでの出合いである。
岸際に横たわった本流レインボーは僕にとっての2011年のメモリアルフィッシュでもあった。
写真の背景に写りこんだリール、HardyのST.JOHN 37/8がとても小さく見えるぐらい体高があって、分厚く発達した尾ビレ付近の筋肉はそのレインボーが持ち合わせるパワフルさをしっかりと物語る。数分間のやり取りの末、何度か自分自身でもセルフランディングを試みたけれど上手くいかず、ヒヤヒヤしながら最後にはABUさんにランディングをヘルプしてもらったオスの本流レインボーだった。
でも、さらに僕の記憶の中である種の行き場のないもどかしさを伴いながらしっかりと残り続けるのは、一度もそのボディに触れることなくフィールドの彼方へと消えていったさらに大きなトロフィーサイズの鱒の方だろうか。

とにかく、いつだって鱒に出合えるというわけではないけれど、今年も去年と変わらずフィールドへと足を運べればよいと思っている。というか、フィールドへと足を運ぶことさえ出来れば、たとえお目当てのグラマーでベッピンさんの鱒に出合えなくたって、きっと僕の中では緩やかな満足感に浸れるんだろうけれど。とりあえず、何かと理由をつけて今年もフィールドへとせっせと足を運ばないと、何も始まらないし、そこから何も感じることも出来ないような気がしている。


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おそらく今年はきっとラインの年になるのだろう。
あくまでも僕個人の予想というか願望の気持ちをこめつつも、なんとなくそんな予感がする。
スイッチロッドに始まり、ここ数年にわたって各社からさまざまな低番手のスペイロッドがリリースされたけれど、やはり今年はそれらのロッドに対応するような、フルシンクのスカンジ系のシューティングヘッドが沢山リリースされるんじゃないかなと思っている。確かにフローティングのスカンジヘッドにシンキングリーダーかシンクティップという二つのラインバリエーションだけだと、やはりフィールドの全ての状況をカバーするのが難しいと思うから。出来れば、若干重めで少しシンクレートの高いフルシンクのスカンジヘッドがリリースされると、僕個人としてはありがたいのだが・・・。

去年まではRio社のAFS、それにVision社のACE DOUBLEといったフルシンクのスカンジヘッドをフィールドでは多用していたけれど、2、3年も酷使しているとラインのコーティングのしなやかさがジワジワと失われ、細かなひび割れだけでなく、厳冬期ならまだしも普段からリールから引き出した際に巻き癖がついてゴワゴワになるなど、ついついイラっとしてしまいがちなので、昨年末からはもっぱらSA/3M社のAtlantic Salmonというフルシンクのスカンジヘッドを使い始めた。使い始めて間もないので、もちろん現在のところ特に不満はないものの、コーティングの耐久性に関しては、やはりもう少しテスト期間が必要なように感じている。
ただこのシリーズは、高番手というか少し重めのラインが揃っているのが僕にとっては嬉しいところ。S3/S4やType4などのフルシンクのスカンジヘッドでも、フィールドではスイッチキャストではなくペリーポークを多用する僕にとって、使用するラインの表示番手は少なくともロッド表記の2~3番手は上だろうか。
スカンジヘッドの総重量からティップのおおよその重量(約100gr前後)を差し引いた数字が、普段使うスカジットのボディの重さに大体マッチするようにと計算している。それとも少し軽めの方が、キャスト時やラインの着水時の水面へのインパクトを多少は軽減できるかもしれないのだが・・・。

そんなわけで今日のショップの新春セールでは勢い余ってS1/S2のスカンジヘッドを2本も買ってしまった次第。本格的にシーズンインしたら、ラインのロストにはくれぐれも注意をしないとね。あと、お気に入りのロッドのバットも折らないようにしないと・・・笑。


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今日のBGM : Bim Sherman / Solid As a Rock


by d-yun5-fly-elise | 2012-01-03 21:42 | slow fishing | Comments(15)
Commented by akiranspey at 2012-01-03 22:42
あけましておめでとうございます。
本流虹鱒のシーズンインまではまだ数カ月ありますが、今から楽しみにしております。
まずは春の風物詩・・・そちらにお伺いするのは2か月後になりそうですが、今年もまたよろしくお願いします♪
Commented at 2012-01-03 23:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2012-01-03 23:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by タッド at 2012-01-03 23:21 x
明けましてオメデトウゴザイマス! 今年もよろしくお願いします。
 さっそくですが、質問です。私はラインに無頓着でこれまで来ました。初めて使ったのはミッドスペイ(リオ)で、店主がこれ使ってみな!ということで、、、湖でもそれを使ってたら、バリバスの3way(?)がいいよ!と言われて、今現在はそれを、、、で、こないだ竿を買ったら、スカジットのラインをすすめられて(というか、スカジットに興味もあったので)、なんでも湖でも使えるらしいとのことだったのですが、別のひとに言わせると、湖ではアタリが取りづらいのでは?との指摘があり、、、まぁ、なにごとも成せば成るでしょうけど、Yunさんの所感があれば、教えてください。
Commented by yanbaidesu at 2012-01-04 06:40 x
あけまして、おめでとうございます、、

僕の場合、スカンジヘッドのフルシンクを使ったことが無いので非常に興味が有るところです。インタミでも買おうかなと、、
でも写真の本流鱒、綺麗で大きくて良いですね、、
僕も釣ってみたいなー、引き摺り回されたいなーなんて、思ってしまう今日この頃です、、
Commented by やすこう at 2012-01-04 10:55 x
あけましておめでとうございます。去年のトロフィーサイズはすごいですね・・ウェイトを計ればほんとにかの河での記録かもしれませんね・・
SA/3M社のAtlantic SalmonはYunさんのお勧めもいただいたので愛用しています。サーモンで沈めるときには快適にキャストできますね(まだまだ、キャストの研鑽が必要ですが・・)
今年も、Yunさんとフィールドにご一緒できるのを楽しみにしています。
どうぞ、よろしくお願いします。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-04 20:38
akiranさん、あけましておめでとうございます。
去年は本当に大変な年でしたが、今年はいつもと変わらず、北の大地のフィールドでご一緒できると良いですね。
早春のアメマスのシーズンが始まるまでは、少しだけ苦手なタイイングでも励んでみようかと。いつまで続くかはまったくもって自信はありませんが・・・笑。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-04 21:01
タッドさん、こんばんは。あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
さて、上の二つのコメントですが、鍵コメになっていたので、ご心配されなくても大丈夫かと思いますよ。
タッドさんはミッドスペイからでしたか。私はウィンドカッターから始めまして、多分今ならもうこれらのショート~ミッドベリーのラインはキャスト出来ないと思います(タイミングが待てなくて・・・笑)。VARIVASのスリーセクションは使ったことはないですが、使っておられる方が多いようですね。湖だけでなく場合によっては本流でも使えそうですが、もう少し細かくラインの重さが分かれていると良いかもしれませんね。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-04 21:10
続きです。
私もスカジットラインは湖などの止水ではまず使いません。スカジットラインを使うメリットは重いフライやシンクレートの高いティップを投げやすいからだと・・・。もちろん湖でも使えなくはないでしょうが、もっぱら本流だけです。理由はボディが太いので着水時の水面へインパクトと、ボディにテーパーがないのでフライをきちんとターンオーバーさせ辛い事ぐらいでしょうか(いちおう湖ではテーパーリーダーを使っています)。あとランニングラインとの繋ぎ目が多少トップガイドに引っかかったりして・・・。
個人的にはラインにトライアングル状のテーパーがついたスカンジヘッドの重量を重めに合わせて、スカジットキャスト(ペリーポーク)をするのが最近の好みです。きっとキャストが上手な方は軽いラインでもキャストできるのでしょうが、私にはよっぽどタイミングが合わないと難しくて・・・笑。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-04 21:22
yanbaidesuさん、こんばんは。あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
何を仰っていますか(笑)。去年の単独北米スティール釣行で素敵なスティールに出合っていたじゃないですか。私も一度は是非行ってみたいし、オレゴンならマイザーさんの工房にも一度訪れてみたいような・・・笑。
フルシンクのスカンジヘッドはなかなか使えますよ。ホバーやインタミなんかは湖だけでなく本流でも汎用性があるように思います。個人的にはType2やType4あたりが本流で使えそうで好きですが・・・。
fishordieさんからyanbaidesuさんに流れたパーフェクトのワイドサーモンの33/4。どうしようかと悩んでいるうちに、ちょっとのタイミングの差でした(笑)。今度使わなくなったら教えてくださいね。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-04 21:35
やすこうさん、こんばんは。あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。ちなみに2月8日に東京でお会い出来るのを楽しみにしておりますよ。
話によると、もっとすごい本流レインボーがキャッチされているそうですから、まだまだ序の口のようですよ(笑)。
SA/3M社のスカンジヘッド、今回はロッドに対して少しラインの重量を重めに設定しました。
14フィート、#6/7番、MKSに対して、このラインの8/9、520grを乗せています。ちなみにマイザー氏からこのロッドにマッチさせて送られてきたインターのスカンジヘッドの重さは521grでした。
そんな訳で14フィート、#7/8番、MKSには、9/10、590grを乗せてみようかと。でも全体的にもう少しラインが重めでもいいかもしれませんが・・・。
Commented by bqichi at 2012-01-05 17:34
2012年 おめでとうございます
本年度も、よろしくお願いいたします・・・・
Commented at 2012-01-05 21:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-05 21:52
イッチーさん、こんばんは。
あけましておめでとうございます。こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。いつの日か北の大地のどこかのフィールドで御一緒出来る日を楽しみにしております。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2012-01-05 21:54
鍵コメさん、こんばんは。
リンクの件、了解しました。楽しみにしていたのですが、残念です。


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