今日のBGM : Joe Pass / Don't Get Around Much Anymore
おそらく日中の気温はゆうに30℃を超えるだろう。
きっと僕がかぶるヨレヨレのくたびれたコットン地のハットの下で、
額を流れる汗は一日中途切れることはないに違いないと思われた。
流れの中でロッドを振り続けられる気力が保てるいくばくかの涼しさを求めて・・・。
きっとここなら涼しいだろうと、最初に目指した先は十勝川本流の上流部。緑の映える山々に囲まれたエリア。遠くからは時折エゾ鹿の甲高い鳴き声が響き、そして山からはジージーと夏ゼミ達の大合唱。新調した夏用の薄いウェーダーはお尻の部分からの水漏れでメーカーに返品中だから、僕が履くウェーダーはネオプレーン製。でも長時間ウェーディングしていると、これぐらいがちょうど良かったように思う。きっと夏用の薄いウェーダーだったら、足先の感覚が本流の冷たさでジワジワと痺れ始めていたに違いないから。
スペイキャストの釣りを楽しむ友人達はフローティングラインでウェットフライの釣り。僕はタイプ3のシンクティップラインにコーンヘッド仕様のチューブフライの組み合わせで沈める釣りと楽しみ方もさまざま。ベストシーズンほどではいけれど、強い流れの中で育ったレインボーやホウライマスが僕のロッドを絞り込んでくれる。この日、僕が出会った鱒の中で一番元気が良かった鱒には3回の猛烈な下流への疾走の後、残念ながら逃げられてしまったけれど、お気に入りのST JOHNから奏でられる激しい音色に思わず暑さを忘れてしまった。
それにしてもこの日はアブがうるさかった。体の周りを何匹もグルグルと飛び交って、時にはブチュっと咬まれて赤く腫れたりと、なかなか釣りに集中できず本当にウンザリするぐらいうるさかった。ヌカカも苦手だけれども、アブも苦手かな(笑)。
お昼近くには十勝川本流の市街地の流れへと。
お気に入りのエリアを久しぶりに訪れてみるとすっかり流れの様子は変わってしまっていたけれど、川幅の広い流れとトルクフルな強い流れは相変わらず。十勝らしい風景がそう僕に感じさせるのか、それとも真夏の暑さのせいでそう感じてしまったのかは分からないけれど、なぜだか凄くイカしたカッコイイ流れのように感じてしまった。
夏バテ予防にと、昼食にはインデアンのカツカレー、そして夕食には韋駄天の豚重。
さすがにこれはちょっとカロリーオーバーかな(笑)。