人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2010年 01月 23日

<Vol.738> アイボリー・ハンドル

今日のBGM : Paolo Fedreghini / Circus in C minor
<Vol.738> アイボリー・ハンドル_d0029241_19162729.jpg



なかなかエキゾチックで実験的な出だしというかイントロではないか。
次の展開がなかなか予想できない不安感がふと脳裏をよぎる。
まるで何かをせきたてるかのようなゴージャスなホーンセクションがスタートすると、一気にスピード感あふれるスインギーなリズムセクションがそれに弾みをつける。
さらにピアノにベースラインとすべてがバランスよくコーディネートされていて文句なし。
もしかして彼はDJあがり?間奏の実験的なエフェクト処理にそんなことを感じる。
こういうNu-Jazzも刺激的でなかなか面白いと僕は思った次第。


黒ジュラコン、黒檀、ABSクリーム(アイボリー)。
t-madeのkanekoさんから提示されたハンドルの素材の選択肢は、その3つ。
一度メールの画面を閉じて僕は少し考える。
そして、もう一度メールの画面を開いて、ABSクリーム(アイボリー)でお願いしますと返事を書いた。

11月末の十勝川、氷点下の気温の中でのアメマス釣り。
気づかないうちに水に濡れてしまったお気に入りのHardy Salmon No.1は瞬く間に凍りつき、スプールは強力な瞬間接着剤でリール本体にくっ付いてしまったかのようにガチガチに固まってしまった。少々強引にハンドルを回すと、黒の樹脂製のハンドルはいとも簡単にアルミ製の支柱の根元から折れてしまったのだった。そんな状況をすぐには呑み込めず、僕は十勝川の流れに呆然と立ち尽くした。

いろんなつてを使って、修理可能かどうか尋ねてみた。
そしてHardy本社での修理はすぐに諦めた。何しろその送料だけで、オークションを利用すれば別の替えスプールが買えてしまうから。
結局のところ最終的に、ハンドメイドのリールを作っておられるt-madeのkanekoさんにお願いすることに。彼には、こういった修理にも快く緒諾してもらえた。

今週の初めにハンドルの修理を終えたSalmon No.1のスプールが自宅に届く。
ブラックフェイス、シルバーリムのSalmon No.1のスプールにアイボリーのハンドル。確かに見慣れた黒いハンドルの方がしっくりくるとも思えるが、こういう組み合わせもなかなかシックで悪くない組み合わせだとひとりニヤニヤしながら思う。

出来ればこういったリールのトラブルには見舞われたくないものだが、もしも万が一、同じようなことが起こったら、丁寧な作業をしてくれる彼にまたお願いしようと思う。


上の写真の左(アイボリーハンドル)は、House of Hardy時代のブラックフェイス、シルバーリム。右(ブラックハンドル)は、Hardy Bros時代のブラックフェイス、シルバーリム。どうやら時代によってブラックフェイスの塗装にちょっと違いがある様子。


そういえば2008年の2月からスタートしたもうひとつの加工した画像主体のWebsite、
slow fishing photodesign、こちらもかなり枚数がたまってそろそろ容量も限界寸前。
もう少しでslow fishing photodesign part2のスタートです。

<Vol.738> アイボリー・ハンドル_d0029241_205844.jpg


by d-yun5-fly-elise | 2010-01-23 20:08 | fishing goods | Comments(6)
Commented by yanbaidesu at 2010-01-24 20:03 x
こんばんは。
marquis直って良かったです、今度、僕のhardyもお願いしようかなーって思ってしまうほど綺麗に仕上がっていますね。

 それこそ、slow fishing photo design とても綺麗な映像ばかりで、又行きたいなーとソワソワとしてしまいそうです、尻別の雪景色もそうですが、十勝でのmeiser rod三本一緒の写真を見て、思わずyunさんと初めてお会いした時の感動と、雨鱒の綺麗な魚体と初めて釣れた嬉しさがこみ上げて来るのがよーく分かります。
早くhokkaidou行きたいなー、、、けど雪がすごいのでしょうか、、、、、?

 でもこれからも楽しみにしています、それではまた
Commented by せーいち at 2010-01-24 20:13 x
こんばんは、お久しぶりです。
kaneko君こと、かねっちとはもう古い付き合いで、以前はランディングネを作ってました。今はフライリール専門ですが、こだわりの作りは変わりません。リールの完成度もかなり上がってきてますので、次回はぜひリールをオーダーしてください。僕もライトツーハンド用のオーダー入れているところです。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-01-24 21:18
yanbaidesuさん、こんばんは。
おかげさまで今回はkanekoさんにお願い出来て、マーキス・サーモンは無事にハンドルの修理を終えて私のもとに戻ってきました。ハンドルの色も黒からアイボリーへ、これはこれでなかなかいい雰囲気をかもし出しております。修理費も個人的にはかなり良心的というか、お安くしていただけたように思います。きっととても手間が掛かっていたと思うのですが・・・。
yanbaidesuさんのHardyは確かPerfectのWideでしたよね。一度ハンドルのこと、kanekoさんに尋ねてみられてはいかがですか?

slow fishing photodesign、おかげさまでやっと2009年に撮ったり頂いたりした写真にまでたどり着きました(笑)。写真はここ"slow fishing"で使ったもの、使わなかったものと、すべてもう一度手を加え直しております。これはこれで、結構大変な作業でして・・・笑。
どうやら今年の十勝は少し雪が多いようです。もしかしたらシーズン当初はスノーシューなどを用意されておいた方がよろしいかもしれませんよ。
Commented by d-yun5-fly-elise at 2010-01-24 21:28
せーいちさん、こんばんは。
こちらこそ、お久しぶりです。
多方面からkanekoさんのお噂は耳にしておりました。kanekoさんにはオホーツクや島牧でお会いしたことがあるので(確か島牧ではせーいちさんも御一緒だったと思いますが)、面識があるせいか今回はとてもお願いしやすかったです。
kanekoさんとのメールのやり取りの中で、フィールドテスト中のツーハンド用のバーミンガムスタイルのリールのお話は聞いておりました。こちらリールもいろいろとカスタムしていただけそうですね。バーミンガムスタイルのリール好きとしては、ちょっと気になっております(笑)。
Commented by abu-z4 at 2010-01-25 20:25
Yunさん、こんばんは。
リール、直ったんですね。
アイボリーのハンドルもクラシカルな趣があって、なかなかいい感じですね。
今日のBGMを流しながら、slow fishing photodesignを見させて頂きました。
忘れかけてた様々なシーンが、Yunさんの手に掛かると美しく蘇ります。
あらためて良い釣りを続けてきたなぁ、と感じました。
Commented by yun-slowfishing at 2010-01-25 22:03
ABUさん、こんばんは。
新しく作り直していただいたアイボリーのハンドル、私もとても気に入っています。仰るようにクラシカルな趣がありますよね。これでまたフィールドで使う楽しみがひとつ増えました。
slow fishing photodesignの画像処理は、年末から一気に600枚ほど手掛けました。おかげでモニターを凝視しすぎたせいか、肩こりがかなり辛いです(笑)。
写真にはABUさんやSHUさん、それに他の皆さんから頂いたものがたくさん含まれています。楽しんでいただけると嬉しいのですが・・・笑。


<< <Vol.739>...      <Vol.737>... >>